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ヒロインは空飛ぶ正義の魔女っ娘!
街を破壊する悪魔を倒し、街の平和を守るのだ!!




総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
86 8 8 9 10 7 9 沖姫々

シナリオ 

燃え系が苦手な自分はニトロのゲームは回避当然で、公式HPのあまりの見づらさから興味もわかなかったんですが、このゲームは従来の燃え一直線では無いということと、評判がやけに良いってことで気になってプレイしてしまいました。

内容は一風変わったループもの。いや、ループものの定義からするとシナリオの流れとか変わっているという感じでは無いんですが、雰囲気が違うというかなんて言うか・・・。大抵のループものは、ループから逃れることが本筋だったり、ループだと気付くまでと、気づいた後の二段階でゲームが進むものですが、このゲームでは開始5分で1回目が終了、即2回目に突入します。気分は昔の難易度が高いRPGを攻略情報なしに手探りで攻略する感じです。

シナリオはほぼ一本道。一応ルートとしては魔女3人のノーマル、ハッピー、沖、日下部にスーパーハッピーエンドの計9個ありますが、ただまあループものということで、ここのキャラを攻略するっていうよりは、大筋の一本道のシナリオからところどころ分岐するっていう感じです。詳しいシナリオの内容とかはネタばれなしでは語れないですし、ネタばれありでもうまく語る自信がないんですが、とにかくハッピーエンドを目指して主人公ことうんこマンが走りまくるゲームです。

シナリオ内容はすごく良いです。途中何度かだれたりもしましたが、最後までプレイした時の達成感はすごいですねぇ。最高のハッピーエンドを見事に描いています。内容を簡単に言うと、よくわからない正体不明の敵を主人公と魔女の女の子達が協力して闘って生き残るというもの。ただ、敵はあまりにも強大で強すぎるんで、何度も主人公は死にます。ただし、死ぬたびに主人公はまだ見ぬハッピーエンドを求めて立ち上がり、知恵と勇気を武器に走り続けます。これがとにかく熱い。ループするために必要なのが主人公のガッツというのがいい感じですね、やりなおせるのが最後に意識を失った時からという、いわゆるオートセーブ機能の設定もうまいと思いました。人生リベンジゲームの神髄が見れます。

主人公の記憶が受け継がれるっということで、イコール主人公のヒロインへの思いも受け継がれていくっていうのが新鮮で面白かったですね。ルートが固定なのでガーネットが見事にかませ犬っぽくなっちゃてますが、スピカを救うためにループをしたのにガーネットを攻略しなければならないうんこマン(とプレイヤー)の気持ちのもどかしさがうまかったです。

シナリオの内容はループものとして今までプレイしたことのない構成とその発想は面白かったですし、主人公ことうんこマンのとにかくヒロイン達のために、誰もが幸せになれるハッピーエンドを目指して走り続ける姿はとにかく熱く、ラストルートのハッピーエンドでその走り続けた集大成が見れた時はすごく感動できました。

ただ、まあ個人的にはかなり楽しかったんですが、やはり気になる部分もあるわけで・・・。まずはヒロインの魅力と恋愛要素の薄さですね。これはまあシナリオ構成上仕方無いところもあるんですが、ヒロインの攻略がストーリーの中心ではなく、あくまでもハッピーエンドを迎えることが目的なので、恋愛面ではかなり薄いです。何せ主人公が他の女の子と仲良くしていると、ヒロインが嫉妬して世界が終るという展開があったりしますからねぇ。素直に恋愛出来るわけないです。萌えに関しても沖とか日下部とか魔女以外は十分な量があったんですが、エトワールたちはいまいち・・・。まあ、単純にキャラが好みじゃなかったといえばそれまで何ですけどね。あとはループものにありがちな途中のダレですね。シナリオが長いこともあって、途中何度もダレました。そのダレた部分がヒロイン達とラブラブしているところだったりするのは自分だけでは無いはず・・・。先が気になって夢中でプレイできる時と、だれて投げたくなる時の落差が大きかったです。

大作ですね。シナリオ構成とか世界観の設定とかすごくうまいと思いました。うんこマンの設定とか感心させられましたよ。ラストのエンドも非常にいい感じでプレイ後の爽快感がすさまじい。ただ、全体で見ると言い出来なんですが、ところどころを抜き取ってみると、テキストが退屈でだれることも数多くあり、テンポも正直よくなかったり、ハッピーエンドのためにご都合主義全開っていうか、ご都合主義フルパワーって感じなのも賛否両論ありそうです。
キャラ 8

スピカ

ポニーが似合う天才魔女。ツンデレ系とみせつつ結構すぐにデレます。エトワールの中では一番好きですね。シナリオもスピカは他2人と比べて待遇良くてひいきされている感じです。一番最初に攻略→その後も想いを引きづるって言う感じですからねぇ。お嬢様育ちで高飛車ですが、ホラーが苦手だったりと普通の女の子らしいところがあったりと可愛いです。シナリオはノーマルでは初めてうんこマンがループを繰り返したシナリオっていうことで、一番何も考えずにプレイできました。ハッピーの方は超ご都合主義ってかんじですね。ミラの生存とか確かに設定考えるとあり得ないことじゃないんですが、それでもあまりのご都合主義にツッコミを入れたくなりました。さすがはハッピーエンド。

ガーネット

巨乳眼鏡の貧乏少女、そして真面目な性格と、見た目共に見事に地味な要素が集まっています。ループシナリオの割をもろに食らっている人です。自分もいまいちな感じです。正直うぜーと思うことも何度か・・・。シナリオはまずノーマルの方は前述の通り、スピカシナリオの割を食って、さらにヒロインの魅力の面からもいまいちなんですが、ハッピーの方は主人公がとにかく熱い。難易度∞の状況を気が遠くなるほど繰り返して何とか乗り越えようとする姿がとにかく熱かったです。正直ヒロインの魅力は群を抜いて一番がいまいちなのですが、シナリオとしては一番燃えて良かったと思います。

ミラ

ロリです。いつも元気で突撃する人。雰囲気が暗くなりそうな時に突き破ってくれるバカ担当。そのハイテンションっぷりは見ていて面白いですし、キャラとしては好きなんですが、ヒロインとして恋愛出来るかというとちょっと違うわけで・・・。ぶっちゃけロリすぎですからねぇ。他の2人のエトワールが肉感的過ぎっていうこともありますけど・・・。シナリオは他キャラは嫉妬で世界滅ぼしたりしているところ、どこまでも仲間の事を想って懸命に闘う姿がすごくいい感じでした。ハッピールートでもミラの皆を想う気持ちが生かされた大大大どんでん返しは突き抜けていて良かったですね。

沖 姫々

学校の生徒会長。あらゆる意味でエトワールたちを上回るヒロインパワーを持つキャラです。真面目でちょっと融通が効かなかったりしますが、エトワールの力はなくても戦おうとする姿はかっこいいです。そして萌えパワーがとにかくすさまじい。特に学園祭のイベントは超最高!! 何かもうあれは反則でしょう。萌えが少ないゲームだけに、あのシーンの破壊力はとにかくすごかったです。シナリオはガーネットシナリオをベースに別展開に進みます。終盤やっぱり何度もありっていうか、超人決戦って感じになりますが、ラストの流れとか良かったと思います。

日下部 雨火

生徒会と対立する新聞部長。変態です。変な気ぐるみ着て校内を闊歩している時点でかなりの変態だとは思っていましたが、シナリオが進むと底の見えない変態性を発揮します。妄想癖が病的に凄まじく、なんでもないことから変な妄想しては消火器を振り回しています。お前の頭の中はどんだけエロいんだよとツッコミたくなること多数。暗く絶望的な世界でのミラと並ぶギャグ要因ですね。シナリオはミラルートをベースに日下部がうんこマンの秘密を知って〜というもの。このシナリオは真実を知った時の日下部の反応とかはっとさせられることが多かったです。設定がうまく生きていましたね。

アリデッド

教師であり元魔女の戦闘指揮官。プライベートでは酒飲んで部屋汚して寝るというダメ人間です。実質メインヒロインみたいな立ち位置ですが、それまでの怖いおばs人のイメージが強すぎてどうにも・・・。


宮本&樋ヶの幼馴染コンビはサブキャラとしていいキャラ出していたと思います。宮本はおっぱいネタが面白いですし、樋ヶは嫌なやつ→実はいいやつの展開が自然でよかったです。あとは何と云ったもかみさま(幼女)の存在ですね。初登場のインパクトの強さは今までなかったぐらい衝撃的でした。他のじーさんとかラストルートのキャラとかは割愛。
主人公 うんこマン 9

ハッピーエンド目指して走り続けます。何度も何度も繰り返して、とても長い時間(プレイ時間ホントに長いです)一緒に頑張ってきたこともあって、かなり思い入れが強い主人公ですね。特にかちかちうんこマンは視点がプレイヤーと近くなることもあって、シナリオ中同じように考えたり思ったりすることも多かったので、よけいに思い入れが強くなりました。
絵 9

ものすごく肉感的な絵ですね。素晴らしい。塗りもきれいですし、枚数も十分です。特にエロシーンの時のイベント絵の構図や肌の質感などは凄まじい力の入れようです。演出面でも力が入っており、戦闘シーンはもちろんのこと、日常会話でも立ち絵をうまく動かしたりして、会話を盛り上げています。そして忘れてはいけないOPムービー。センスあふれるテンポのいいムービーは、歌とマッチしてみていて楽しい気分にさせてくれました。
音楽 10

すごいですね。まずBGMの方ですが、テンションあがる曲から、しんみりとする曲まで場面に揃えて一通りそろっています。レベルも高いです。そして歌がこれまたすさまじい。超豪華です。曲数も多く、どの曲も良曲揃い、その中でもOP曲の「SLOW STAR」、挿入歌の「あくびの戦士がふぁー」、スピカEDの「アイノコトバ」の3つはとにかく素晴らしい名曲でした。
エロ 7

テキスト自体は普通ですが、絵がエロいんで結構エロく感じました。尺はそこそこで数も多く、どうせエロは薄いだろうなぁとか思いながらプレイしていたので、予想外の出来の良さにビックリさせられました。
総合 86

様々な面で力の入っている超大作。プレイ時間がめちゃくちゃかかる上、全ルートクリアしないとその真価が分からない構成なので、時間がない人は要注意ですね。プレイ中ダレたり、積みそうになった時もありましたが、全クリ後の達成感はなかなかのものなので、興味がある人はプレイしてみてください。



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