戦極姫4 〜争覇百計、花守る誓い〜


関ヶ原にて、過日の約定を果たさん――



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
71 6 7 7 6 6 7 8 足利義昭

シナリオ 6

人気?の戦極姫の最新作。1作目はバグだらけの酷い出来が有名になり、あまりにも有名になりすぎた為、戦極姫シリーズということでその続編もいまいちな評価を受けがちでしたが、、2作目・・・は置いといて3作目はかなりの進化を見せ、シナリオ、キャラ、ゲーム部分どれをとってもなかなかよく出来ており、普通に良作になっていました。

前置きは置いといて、肝心の戦極姫4のシナリオですが、正直微妙でした。今回公式HP等では信長死後の世界が舞台とあったので、新たな設定を楽しみにしていたんですが、信長死後の世界になっているのはメインの徳川家ルートのみ、この徳川ルートは今までと違い、シナリオ上進行ルートが決まっており、自由度は低いですが、一本筋の通った物語を楽しめます。物語としても今までに無い形だったので、それなりに楽しんでいましたが、どうにも力不足というか、盛り上がりに欠けると言うか、やっぱり信長の破天荒キャラが無いと、地味な感じになるなぁと思ってしまいましたね。

その他ルートは従来通りの戦国時代の国取り物語になっているんですが、こちらはぶっちゃけネタ切れ感が強かったですね。前作までがいまいちだった上杉や伊達はまあまあ、今までありそうでなかった主人公が家臣の中心となる足利はそこそこ良かったですが、島津は前作の磨り直し、武田は双子ネタは作でやりましたし、やはり1作目の出来がとてもよかっただけに見劣りしてしまいました。特に今作は前作からキャラデザもあまり変わらないので、余計にそう感じました。

あと、他に気になったのは、今作では今までモブだった黒田官兵衛や大谷吉継、石田三成などメインに昇格したキャラが多いですが、逆に前作までのメインキャラのモブへの降格も多かったこと。竜造寺でやけに強いモブが仲間になったなぁと思ったら、四天王の連中だったり(竜造寺は鍋島以外全員モブ)、家臣団の中にも前作までで結構目立っていたキャラがモブになったりしているので、キャラ数が減ったようにも感じてしまいました。

色々とマイナスなことばかり言っていますが、決してつまらないわけではないです。ルートにもよりますが、良い感じのキャラ多いですし、シナリオも良い出来とは言えませんが、普通に読めるシナリオになっています。SLGメインと考えれば十分ですね。 ただ、今回ルート減ったのは前作が多すぎたから少しは良いと思いますが、ちょっとバランス悪いなぁと思います。具体的に言うと東に寄りすぎ。バランス的に毛利家は残しておいてよかったんじゃないかなと思います。
キャラ 7

徳川家

シナリオ欄でも述べましたが、このルートのみ進行ルートが決まっており、相変わらず女の子らしくて可愛い家康を愛でながら、関ヶ原の決戦を目指します。シナリオは正直微妙でしたし、隣の秀吉軍が主家臣共々良いキャラ多すぎなのに仲間にできないジレンマとかありましたが、家康の可愛らしさは戦国1とも言っていいくらいの破壊力があり、堪能できました。

上杉家

クールでかっこいいけど、天然ボケ入っている謙信様と、仕草がいちいち可愛い景勝様がメインヒロイン。謙信は天然ボケ可愛い。慶次への恋愛相談は大笑いしました。景勝は小動物可愛い。あの口調とか仕草とかがいちいち萌えます。シナリオは良い悪いの前にあんまり印象がないです。ヒロインたちの可愛さは良かったんですけどねぇ。

武田家

御屋形様の威圧感が下がり、幸村がぬけ、勘介がモブで、かつての戦国最強の家臣団という感じは見る影も無く、影武者ネタは前作でもやっているので、どうにもイマイチな感じが・・・。信玄も信廉も可愛かったですけどね。やはり武田家は1作目のシナリオのレベルがシリーズ通しても飛ぶ抜けて良かったのがあって、どうしても評価が辛目になりがちです。

伊達家

政宗、成実、景綱、綱元、主人公の幼馴染集団のノリや、幼馴染ながらの心地よさがいい感じでした。シナリオもでかい山場があったりして、ヒロインの政宗の子供っぽい元気な姿と、恋心覚えてからの女の子らしい姿のギャップもグッド。

島津家

たかぴーと島津四姉妹+1と暮らす楽しい日々。この一言に尽きます。キャラ良くて、会話面白くていい感じですが、いかんせん前作の焼き直しというか、まんま前作と同じような展開なので、新鮮味という面では皆無に近いです。

足利家

まず初めに、このルートでは途中で義輝を将軍とし、光秀と結ばれる光秀ルートと、義昭を将軍に育てる義昭ルートの2つに分かれます。どちらのルートにも言えることですが、ヒロインの可愛さ、シナリオの良さは全ルート1,2を争う出来ですね。光秀の嫉妬はすげー良かったし、義昭様の小動物的可愛さの破壊力も抜群。あと、個人的には今までこれだけシリーズを重ねながら、ありそうでなかった主人公が家臣団で一番の力を持っているというのが良かったです。いつも下っ端とか新人とかばかりですからねぇ。主人公中心で家を動かしている感があって面白かったです。

本多忠勝

今までのシリーズは正直特に興味なかったんですが、今作の忠勝は可愛かったですねぇ。女中の気持ちが分かります。

織田信長

今作ではヒロインからはずされてしまいましたが、的確に萌えるポイントを押さえており、アホの娘可愛かったです。

石田三成

ツリ目の黒髪というのが何かツボにハマりました。エロシーンがなかなかエロかったのもポイント高いです。

竹中半兵衛&黒田官兵衛

見た目最強に可愛いコンビ。黒田官兵衛は念願のモブからの昇格。三成といい、吉継といい、秀吉陣営は魅力的なキャラが多いです。天然ボケ2人のコンビですが、それぞれ可愛くて面白くて良いコンビですね。3P有ったのも良かったです。

前田慶次

エロシーンでの姿が可愛すぎた。あの力関係逆転した時の慌てた様子がたまらないですね。エロシーンも良かった。

鬼庭綱元

一番の常識人というか、普通に可愛い。何ていうか、一緒にいて一番安心できる女の子っていう感じですね。

北条氏康&早雲&氏政

メインシナリオ並にイベント数が用意されている北条母娘。みんな魅力的で、母娘丼、姉妹丼があったのが良かった。

毛利隆元

最強の内政官。本人の可愛さもさることながら、内政系能力の高さが光ります。週回プレイ時に仲間にしたい人物No,1.このゲームはいかに早く兵力を増やすかがキモなので、隆元レベル1のスキルの徴兵時の住民感情低下率-50%はかなり有用。徴兵率UP系の特技を持つキャラ(徴兵率UP系は結構色々なキャラが覚える)と合わせるとどんどん兵力が増えていきます。さらにレベル2で楽市楽座UPの特技も覚えるので、軍事内政の要になれます。

立花道雪

歴代戦極姫シリーズでいつも華麗でかっこいい姿を見せながらも、お茶目で可愛らしい姿も見せてくれる道雪。本作でもその魅力は変わらず、イベント数が少ないのが残念ですが、照れた時の笑顔はすごく素敵です。

松永久秀

前作のメインということもあり、他のサブヒロインよりも優遇されてる気がします。複数人プレイありのキャラ除くと唯一のHシーン2枠ですしね。ダーク状態のSっぷりから、デレた後の悪態つきながらもデレデレな姿がたまんなかったです。
主人公 天城颯馬 7

前作同様、女好き、押しに弱い、流されやすいという欠点はありますが、シナリオ上明らかに立ち場が違い過ぎるだろという場合があるのは、SLGの都合上厳しいだろうから置いといて(家臣団の中心でトップの位置にいる足利家と、端の端の武田家だと他武将に接する態度は変えるべきだろとか)、基本的には良い感じの好青年になっていると思います。
絵 7

質がばらつきまくっているのはシリーズ恒例。良いやつはすごくいいですが、悪いやつはすごく悪いです。秀吉軍はどのキャラもすごく良い。徳川軍や上杉軍もいい感じですが、島津はのっぺりし過ぎ、伊達は角々し過ぎでいまいちでした。
音楽 6

BGMは前作までの流用が多いが、結構いい感じだと思います。OP曲は正直微妙。前回までがすごく良かったので、ギャップを感じると言うのを差し引いても微妙だと思いました。熱い主題歌もこのシリーズの特徴だったので残念です。
エロ 6

数は多く、質や尺もそこそこなんですが、絵の質のバラツキがかなりあるのが難点。個人的に良かったのは織田信長、石田三成、足利義昭、松永久秀、酒井忠次、上杉景勝あたりですね。あげてみたら結構ありました。
ゲーム性 8

極めてオーソドックスな戦国SLGですね。鍛練で味方を鍛え、内政で国を豊かにし、兵をそろえて他国を進行する。今作では内政系スキルの追加により、今まであまり使えなかったキャラも使えるようになっており、1→2→3→4と着実に進化を重ねているのがよく分かります。特にひどいバグとかもないですし、こういうシンプルで地味なSLGが好きなら熱中できると思います。ただ、序盤の戦力がそろわないうちは色々と考えさせられて楽しいんですが、後半はただ敵国を蹂躙していく作業プレイになってしまうのは、この手のSLGの宿命といえますが、正直ダレますね。

難易度に関してですが、徳川ルートは進行ルート、敵対勢力が決まっている&家臣団が強い関係で楽ですが、他ルートでは序盤は結構多方向からバンバン責められるので、同盟等をうまく使って進行ルートを考え、兵力をやりくりする必要があります。中盤以降はどうしても作業プレイになってしまいますが、序盤の右往左往しながらのプレイは楽しいです。

プレイのコツとしては、序盤はとにかく兵力を集中して確実に領土を広げていく、多方面から責められた場合は同盟、内政は資金との兼ね合いで出来る限り行う、無能な武将は容赦なく切って経費削減、裏切りが結構多いので、女武将は早めにイベント進めて絆状態にする、と言ったところですね。あと、このゲームは突き詰めると、いかに早く兵力を増やせるかにかかっているので、優秀な内政スキルを持つ武将(毛利隆元の徴兵時の住民感情低下率-50%や、徴兵率アップ指数が高いキャラ)は武力が激高い武将よりも価値が高いので、そういう武将が仲間になったら早めにレベルを高め能力を上げ、伊勢等の街規模、石高が高い街で兵力集めに勤しんでもらうことが一番大事です。
総合 71

色々文句を言いながらも、何だかんだでかなり楽しめましたが、やはり4作目ともなるとマンネリ感はあります。システム部分は1作目と比べると劇的な進化をしていますが、3作目と比べるとちょい改良くらいですし、シナリオに関しては、マンネリ感を抜いても過去作の方が良かったと思います。自分がおすすめするなら3ですね。1,2はゲームとして結構つらいので・・・。次回作がでたらまたプレイすると思いましたが、その時はキャラデザ、シナリオ一新でお願いしたいですね。



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