Maple Colors


修学旅行へ行く条件は、紅華学園演劇部との勝負に勝つ事!
学内一の問題児集団「2年B組」をまとめ上げ、演劇の成功を目指せ!




総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
82 7 9 9 7 9 8 8 葵未来

シナリオ 7

シナリオの内容そのものは演劇部を倒すためにバラバラな仲間を集め、数々の難関を越えて勝利するというかなりシンプルなものです。とにかく個性あふれまくっているクラスメートと、とにかくムカつく演劇部とその配下に、いい意味でとてつもなくバカな主人公が加わり、面白おかしくハチャメチャな学園生活が繰り広げられます。

シナリオ前半は仲間集めがメイン。詳しいことはゲーム性の部分で説明しますが、クラスメートたちはそれぞれ自由気ままに過ごしているので、それではいかんと主人公が説得に回ります。仲間になる条件は各々違っており、そのキャラの性格や言動などを頼りに仲間にしていきます。クラスメートは全32人もいるんですが、一人一人のキャラが非常に濃く、出番が少ないキャラでもきちんとキャラが立っているのは見事としか言いようがないですね。どのキャラも魅力的なため、時間を忘れて夢中になれます。画面の演出効果が凝っていることもあって、日常会話はかなり楽しめると思います。
ただ、一度仲間になったキャラは一部キャラを除いて出番がほぼ皆無になるので、そこらへんは寂しく感じますね。

仲間を集め終わるとヒロインのルートに入るんですが、ここにきて急に失速します。未来、もみじはともかく他のヒロインたちの質と量は低すぎる。特に中盤まで活躍していた空なんか目も当てられないほどENDまでが平坦です。その原因としてはやはり急展開過ぎると言うこと、前半の仲間集めの共通ルートでもイベントがある未来、空はともかく、他のキャラは個別ルートに入る前はその他大勢のクラスメートとほぼ同じ扱いなので、どうしても微妙な感じになってしまいます。ちなみに未来ともみじ、葉子とあむ、空と素子がそれぞれシナリオ構成が同じようになっています。

その中でも未来ともみじは最序盤から仲間にいるためイベントも多く、恋仲になるのに違和感を感じません。他のヒロインは学園祭の劇のシーンをかなり省いたりしていますが、この2人だけは劇中、劇の後まできちんとしているので最後まで盛り上がれますしね。特に未来シナリオの出来は素晴らしい!! このシナリオだけなら9点はつけられるくらいに高レベルな出来になっています。やはり未来は共通ルートから唯一絶対無敵のヒロイン扱いされているので、やっていて感情移入度が違いますね。未来自身の魅力も他のヒロインと比べると頭2つ分くらいは簡単に超えています。

ヒロインごとの格差が激しいのはホント残念。その部分に目を瞑れば学園物語としてかなりのレベルになっています。
キャラ 9

メインヒロイン

葵未来

キャプテン、これでもかって言うほどのメインヒロインです。正直ヒロインは未来だけでもいいんじゃないかって言うくらいのメインヒロインです。最初の鬼小島の時の「あんたはかっこよくなるよ。絶対。」は超名言。周りを引っ張っていくカリスマ性、困難にもくじけない力強さと同時にとてつもない可愛さを兼ねそろえた超高レベルのヒロインです。
冒頭からメインとして大活躍します。他のヒロインが主に個別ルートに入ってから色々と萌え部分を見せてくれるのに対して、未来は序盤から可愛い姿をたくさん見せてくれます。主人公への思いを書いた自分の脚本を必死に探す姿が可愛らしいです。個別に入ってからも終盤までイベントが続き、ラストに至る展開は見事!と叫びたくなるくらいの青春物語になっています。演劇部部長も見事にやってけられますし、全てにおいてメインヒロインです。

秋穂もみじ

元演劇部の女の子。未来と同じく最初からいますが、あまりイベントに絡んでこないので未来と比べるとかなり印象が薄くなっています。正直あんまり好きじゃないですね。サブとしてならともかくヒロインとしてだとあのゆる〜い話し方がどうにもムカついてしまって・・・。兄貴のウザさもきつかったです。あの兄貴にブラコンって言うのは・・・ちょっと・・・。
シナリオは一応未来に並ぶヒロインとして結構量あります。途中までは全然萌えないもみじとウザイもみじの兄に嫌になりながらやっていましたが、展開的にはよく出来ていると思います。自分もなんだかんだ言ってそれなりに楽しめましたし、きちんと劇のシーンが入っているのが未来ともみじだけなので終盤まで楽しめます。

桃井葉子

メガネでおさげキャラ。地味度No.1。下手するとサブの連中よりも記憶に残りにくいです。序盤で仲間になるんですが、その仲間になる方法が桃井本人よりソフト部キャプテンのほうが目立つので、地味な外見に加え、ますます個別に入らなければ忘れ去られてしまう存在に・・・Hシーンも他のヒロインが2回に対して1回しかないという冷遇っぷりです。世間の人気もイマイチみたいでFDのMapleHのメインシナリオでもヒロイン勢で唯一出番がありません(もみじもなかったけどミニゲームの着衣はあった)。シナリオも山場がわかりにくく、いきなり惚れてそのまま終わった感じ。
確かに冷遇されていますが、自分はかなり気に入っています。メガネ&おさげという文系キャラ要素満載なのに、ソフト部エースで運動神経抜群。そして緊張がピークになった時の加速装置の存在。色々とコミカルな表情も見せてくれますし、ギャグキャラとしていい味出していたと思います。声優さんが大好きな大波こなみさんというのも大きいです。

卯月あむ

芸能人。ロリ。出会いのインパクトのおかげで葉子と比べてかなり目立っています。このゲームでは貴重なロリ(あからさまなロリはクラスであむを含めて3人、その内一人はロリすぎ、もう一人は電波)なのでかなり重宝します。主人公を前にした時の気だるい表情がお気に入り。見た目の可愛さに加え、主人公へ心を開いた時の可愛さがたまりません。萌えます。
個別シナリオはあむの可愛さと主人公の力強すぎる告白に注目。青春してます。マネージャーは最初は完璧に嫌なやつでしたが、最終的には良い奴になりました。ラストのナイスバディになる宣言は微笑ましくて可愛かったです。かなり衝撃的なラストでしたね。そのおかげで劇シーンがない4人の中で一番楽しめたシナリオでした。

鈴原空

いきなりですけど水着焼けがそそられます。水泳部で役者担当。実は主人公に好意を持っていて、主人公と仲良くなりたいのと同時に、主人公といつもそばにいる未来の関係にヤキモキしているという萌える設定です。仲間になる時の真っ赤になりながらの「勃起した?」の一言はかなり強烈に心に残っています。一途なところが可愛いですねぇ。
共通ルートでは未来に続いてスポットが当たりますが、個別に入るとあっという間に終わってガッカリというキャラ。途中で必ず告白シーンが入るので毎回振らないと話が進まないのがきついですね。あのシーン好きなだけあってなおさらです。

咲守素子

合気道が得意な武道派の巫女さん。メインヒロインの一人ですが空と同じように扱いは微妙。キャラとしてはいい感じなんですが、いつの段階で主人公に惚れたのかわからないままHシーン入るのでイマイチも得るタイミングがわかり難いです。あえて言うならHシーンでの乱れっぷりと普段の凛とした姿とのギャップが萌えるって感じですかね。
シナリオは空と同じく微妙なんですが、きちんと演劇部を成敗できたのは良かったです。しかもものすごい方法っ!! 実は主人公の幼馴染という設定が全く生かされていなかったのはちょっとどうかと思います・・・。

女子

林木葉

メインヒロイン以外の唯一の女役者、最序盤に仲間になることもあって出番が一番多いです。咲守に恋する少女、つまりはレズなんですが、別に男が嫌いとかはなく、咲守関係のことを除けば普通の性格をしているのでレズが苦手な人でも大丈夫だと思います。レズ属性に隠れがちですが実は重度のバカ、数々の間違った日本語は面白おかしいです。

百地桃

おでこのヘアバンドが特徴的。強気な性格で自分より格下だと思っている人には容赦がありません。反面自分よりも格上と思っている人にはがらりと態度が変わります。仲間になった後の彼女はほとんど別人。主人公に惚れまくって、もはやご主人様扱い、ものすごい勢いで懐いてきます。可愛いです。正直たまりません。

高野聖

ツンデレ系。話しかけるとあからさまに嫌な感じを見せるが、それは他人との付き合い方が分からないだけで実際には嫌ってるわけではないです。女サブの中ではcolorsHのこともあって一番好きですね。つーか自分がデコ好きなんですよね。ツインテールもいいですし、見た目・性格共にかなり可愛いキャラです。本作でたりない高野分はcolorsHで補充!!

香月みりん

見た目からエロさが出てますね。学校中の男を喰いまくっている淫乱キャラ。校内の男子にしか手を出していないのも特徴。見た目が好みですし、エロいので気に入っています。ユニフォーム姿の時の胸のツッパリがナイス!!

夏目千佳・肴倉裕美

夏目千佳は超ロリ。というか見た目まんま幼女。肴倉裕美は姉御肌、どことなく某とらハの真雪さんに似ています。

田中加奈多

見た目は普通の女の子っぽかったんですが、Hシーンで評価が逆転。一気に2-Bの変態ランク上位に仲間入りしました。

二曜頼子

ニョリ星人。いろんな意味で電波です。でもHシーンになると素が出たりするところは素直に可愛かったです。

桜井まこと

暴走超特急。かなりぶっ飛んだ性格で、中庭を意味もなく爆走しています。おかげで捕まえるのが大変でした。仲間にしてもHシーンがまたぶっ飛んでたりと完全にギャグキャラです。実は胸が小さいのを気にしているらしく、千曲川が胸が大きいのに悩んで小さくするように努力していることを知ってブチギレたことがあるとか・・・。

真原牧・千曲川夜渡・馬場美野里

女子地味3人組。それぞれ天然・巨乳(デコ)・地味という特徴を持っています。ただ地味と言っても、それは自分があまり好きなHシーンではなかった等の理由からそう感じてしまっただけで、変な詩に感動して泣いたりHしたりする真原、とにかく胸が大きい千曲川、フツーだったのが・・・な馬場と実際はかなり濃い性格しています。

山県昌

東雲とのイベントと、仲間になるのが最後(まず最後になる)なのでかなり印象的なキャラ。恋する女の子してます。

坂本加奈子

担任の先生。話している最中に揺れまくる胸が特徴。のんびりとした話し方や性格とかもあるけど、とにかく胸が特徴。

男子

鬼小島篤志

実際そこまで出番が多いわけではないですが、初っ端のインパクトと、その後の屋上でのイベント、そして終盤に至るまでの活躍、そして何より強烈と言う言葉では表せないほどの性格、あらゆる意味で男子で最も輝いているキャラです。素人ばかりで頼りのない2-Bにおいて演劇部以上の実力の持ち主であるというのも頼もしくて素敵です。

小石小二郎

熱い男、というか熱いを通り越して熱苦しいです。野球部のミニゲームが苦手だったのでかなり仲間にするのに苦労しました。結構グチったりもするので最初の硬派キャラからだんだんとちょっと情けないキャラになったりします。

蛇目至

見た目、名前共に完全にネタキャラですが、実はただのネタキャラではないです。ヘビメタルモードをやめるとかなりひ弱なキャラに変身、チャンバラの練習の時のなよなよしさが受けました。かなり気に入っています。

久遠那由・服部君信

上の小石からここまでは役者キャラ、序盤に仲間になるし、出番も他のキャラと比べて格段に多いので何かと印象に残りやすいんですが、小石・蛇目と比べてちょっと弱い感じの2人です。個性はやはり強いんですがあの2人と比べると・・・。

目々倉下駄郎・大久保力

目々倉は百地の半ストーカー、大久保は特に何も無し、それ以外は特に無し、未来シナリオでの活躍に注目。

東雲東風

キャラ紹介の「何か金八先生に出てきそうな奴だ。」のまんまなキャラです。見た目性格共に主人公のライバルのようにも見えるキャラ。仲間になるのが最後の方で条件も複雑、山県とのイベントもあって結構活躍している印象があります。

菩提樹武男・美作上野介

見た目がアレなネタキャラ達。出番は少ないですが、2人とも見た目の強烈さからかなりの衝撃を受けました。

右田純一・山田太郎

特に活躍もしなければ見た目の個性も無い地味キャラ。仲間にするのが楽なのも。ますます印象を薄くしています。


他にも見事なまでに嫌味な演劇部部長愛染と顧問のヒゲダルマ、お蝶・・・とか聞こえてきそうなロール女、所々がおかしい水泳部の眼帯女(Hシーンあり)、両刀使いの保険医など様々な個性的過ぎるキャラがいます。
主人公 佐久良次郎 8

かっこいいバカ。最初の方はただの情けない野郎の印象が強かったですが、一歩ずつ確実に成長していく姿に震えます。どんな困難でも諦めずにがんばり、未来との約束をひたすら守って土下座してまで仲間を集めようとする姿に男を感じますね。演劇部の妨害に何度も切れそうになっても約束のリボンを見てじっと我慢する姿が印象的でした。

さて、この主人公を語る上で欠かせないこと、そんじょそこらの萌えゲーの主人公とは各が違う行動力、それこそがサブキャラ全員喰い!! すさまじいですね。普段の言動からはそんなにエロい印象を受けないんですが、このサブキャラ全員喰いのおかげでかなりエロいキャラのように感じます。いや、でも、ホントすごいですよっ!!
絵 9

キャラデザ超好み。これだけ大勢のキャラがいるにも関わらず、どのキャラにもきちんと個性を持たせて描き分けているいるのはすごい事だと思います。さらに立ち絵もきちんと種類があり、目パチ口パチなどもあります。
イベント絵は背景も含めると1000枚以上、すごすぎです。しかもそのどれもが綺麗な塗りでレベルが高いです。質感あふれる塗りなので、Hシーンがエロいエロい!! たまりません。とにかくその枚数と質の高さに感心させられます。
音楽 7

要領不足で入らなかった主題歌はMapleHの方で見れますが、これがいい出来なのでかなり残念ですね。EDは普通のEDらしい歌になっています。歌自体は普通ですが、ゲームの雰囲気に合っていていい感じ。BGMに関しては可もなく不可もなく、曲数はかなり多く、絵の多さに隠れがちですが音楽でも盛り上げる演出をしてくれます。

あと音声がすごすぎですね。クラスメート全員に別個の声があります。あらゆる部分において力を入れているゲームです。
エロ 9

見事です!!
とにかく見事としか言いようがないです。クラスの女子全員とのHシーンがあります。確かにこれだけ魅力的なサブキャラがいたら全員とHしたくなりますが・・・マジでそんな夢をかなえてくれるとは・・・すばらしい。

数はメインヒロインが2回(桃井だけ1回)、クラスメートは各1回(一部2回)、それと先生と水泳部の変な女と1回ずつ、演劇部部長とその女のHが1回あります。そのどれもが尺も質も萌えゲーとしてはかなりのレベルになっており、綺麗なイベント絵も相まって素晴らしい出来になっています。ヒロインのH回数2回と言うのは少ない気もしますが、ヒロインのHはクラスメートと比べて格段に尺が長くなっており、そもそも総回数が多いので不満に感じたりは少しもしませんでした。シチュは一部のキャラ以外は結構普通な感じ、ただその一部(というか田中加奈多)はかなりマニアックだったりします

とにかくクラスメート全員とH可能と言うのが圧巻。さらに尺・質共に高レベルでまとまっていて大満足な出来です。
ゲーム性 8

このゲームのメイン部分。ミニキャラを操作して学校内を徘徊してクラスメートを仲間にしていきます。クラスメートたちはあるタイムスケジュールに沿って行動しており、その行動とキャラの性格と各所にちりばめられたヒントを頼りにして仲間にしていきます。この仲間にするのがかなり楽しい。どのキャラも仲間にするにはそれなりに苦労が必要なので、その分仲間になった時に愛着がもてます。仲間達はミニゲームをクリアしないといけなかったり、後をつけて行動を見張る必要があったり、あるものを持ってこないといけなかったりと、仲間になる条件は多種多様、結構時間的余裕は少ないので、普通にやってると1週目は必ずといっていいほど時間切れになると思われますが、1週目はBAD覚悟で自力でやることをオススメします。最大の欠点としては、2〜3週目くらいまでならともかく、それ以降だと完全に作業プレイになってしまうことですね。まあ、これはしょうがないとは思いますけど・・・。

ミニゲームは全6種類、自分はその中でも野球部のヤツに苦労させられました。タイミングがなかなか合わなくて・・・。一番楽しめたのはソフトボール部のヤツ、時間を忘れて夢中になってしまいました。どのゲームも非常に良く出来ています。
総合 82

あらゆる部分に力が入っている名作。これが2003年の作品というのがすごいですね。色々な要素を取り入れつつ、ゲームとしてきちんとまとまっている非常に遊べるゲームです。こういうのは大抵の場合色んな要素を入れすぎてそのどれもが中途半端に終わる場合が多いのでホントすごいことだと思います。未来以外のヒロインの扱いとか、色々と欠点もありますが、それを補えるくらいの完成度を持っています。すごく楽しめました。

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