恋する乙女と守護の楯


無垢なお嬢様たちの楯となれ!



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
81 7 9 8 8 8 8 真田設子

シナリオ 7

女装した主人公がお嬢様学校に潜入して女の子をガードするというお話、女装+エージェントという設定が新鮮です。

このゲームの最大の特徴は、主人公が女装したら可愛い女の子というのはもちろんのこと、それに加えて男としてもかっこいいということです。普段はちょっと変わった女の子(中身男)ですが、刺客が攻めてきた時には頼もしい男になります。おとボクなど普通?の女装ものと違って、この主人公は女が大の苦手でシナリオが進んでも女の園に完全に馴染めず、ことあるごとに自分は男だと言い聞かせていて、おかげで感情移入がしやすいです。

共通ルートは女が苦手な主人公と、ハチャメチャなヒロインたちとのドタバタコメディです。登場するヒロインは一癖も二癖もある個性的な女の子ばかりで、お風呂イベントや着替え除きイベントなどのお約束はもちろんのこと、その他様々な女装ものならではのイベントがあります。主人公は女に免疫が無いので普段はそんな要素をからかわれっぱなしなんですが、やる時はきちんとやります。そのギャップがお嬢様方には魅力的に映るらしく、そんな時々見せる男らしさに夢中になっていきます。主人公とヒロインの狼狽っぷりはどちらも見逃せません。

コメディの間には敵が攻めてきたりして、そのおかげでいい感じにメリハリが利いています。敵のエージェントが入れ替わりにしか攻めて来なかったり、攻めて来た後は当分は次の敵が来なかったりと、メリハリが利きすぎな感じもしますが、学園生活と護衛任務とをバランスよくマッチさせていて萌え燃えな展開を楽しめます。主人公は強いは強いけど完全無欠のヒーローというわけではなく、泥臭い戦い方をするんですが、それがまたギリギリの戦いを演出していた面白いです。

個別に入ると急にパワーダウンします。何ていうか、打ち切りが決まったから急に物語をまとめようとしているみたいな感じです。キャラ別に差はありますが、大体はラスボス登場→主人公正体バレ→最終決戦となっているんですが、まず正体がばれてからラストまではHシーン以外ではほとんど萌えイベントは無く、最終決戦もその前の対シスター戦と比べるとどうにも迫力にかけます。戦闘部分の不満はまだいいんですが、ラブラブ部分が少ないのはかなり寂しかったですね。

その他、重大な欠点としては共通ルートがあまりにも長いことがあります。シーンスキップがあるので周回プレイで苦労するということはないんですが、ほとんど最後の方まで飛ばせる割にはルートが決まる部分が最序盤にあるのでダレます。
キャラ 9

春日崎雪乃

撫子会の会長で3年生です。学年としては先輩なんですが、実年齢では年下というのが面白いですね。基本的にこのゲームは多少なりとも全ヒロインにツンデレ要素があるんですが、一番高度で破壊力のあるツンデレが彼女です。いつも自分にも周りにも厳しく、凛としていて気が強くてまさに女王といった感じなんですが、主人公に関してはピンチを助けてもらってから意識しまくり。ものすごいツンデレっぷりを見せてくれます。こういうキャラは普段のギャップもあってデレ状態の破壊力倍増です!! 人気が出てきた主人公に対してやきもちやいたりとお嬢様のツンデレっぷりを楽しめます。
シナリオは1番盛り上がりました。さすがはメインヒロイン? ラストバトルはバトル自体も盛り上がりましたが、その直前直後の展開も良かったです。特にバトル後の設子の涙とかかなり印象的です。

椿原蓮

撫子会副会長で2年生。見た目どおり運動神経抜群だけど頭はサッパリな元気系キャラ。いつでも明るく元気で、主人公に対しても気さくな友達って感じで会話を盛りげてくれます。劇のシーンとか主人公を男だと気づいた時の女の子っぷりはよかったです。基本的に大体のルートで男バレするんですが、他のルートでは空気が読めるのに本人ルートでは読めなくなっている困ったちゃんです。他シナリオでは持ち前の元気っぷりとコミカルな表情、そして主人公を男と知っても友情を貫いてくれるいい感じのキャラなんですけど・・・愛の力は偉大・・・なのか? まあ、そんなわけでシナリオは微妙でしたが、Hシーンがなかなか良かったです。ただ、エピローグでおバカな蓮が弁護士になっているのはちょっと・・・。

新城鞠奈

撫子会会計で1年生、でも会計って名前だけっぽいです。理事長の孫娘ということで超我侭。正直あんまり好きじゃないです。両親を失った寂しさから周りに我侭言いまくるというのはわかりますが、料理大会はともかく劇の時とかの我侭っぷりはちょっともう・・・。魅力的なキャラばかりなので、基本的に我侭シーンしかからみがなかった鞠奈と恋仲になるのは何か不自然でした。シナリオは鞠奈の我侭っぷりに振り回されて・・・って感じです。初回に途中で付き合いきれないぜ見たいな選択肢選んでバッドくらったりしました。りんご握りつぶすシーンはお気に入りです。正直鞠奈ルートは鞠奈よりも優の方が全然印象に残っていたりします。優可愛かったなぁ。桜庭になりそうになりました。

穂村有里

主人公の組織とは別のところからやってきたエージェント。情報収集能力はかなり高く、主人公の正体も最初から分かっています。エージェントといっても持ち前の人懐っこい性格で主人公や撫子会のみんなとも簡単に仲良くなっていきます。他キャラと違って最初から主人公のことを男としてみているので、それ故の反応が面白いです。お風呂場とか他のみんなが主人公に入れ入れと催促する中で真っ赤になる姿が超可愛い。主人公とは普段は対等な友達として、任務の時は頼れるパートナーとして活躍します。シナリオではあんまり役立ってない有里が(客観的に見ると大活躍ですけど)主人公に劣等感を覚えて、1人で行動しようとするんだけど、離れたことによってお互いの気持ちに気づいて・・・といった感じです。終盤の展開が微妙でラストバトルがしょぼくて消化不良気味だったのが残念でしたが、正体のことを気にしないで男として接することのできる有里は色々と魅力的でたまらないものがありました。

真田設子

最初はクラスメートAみたいな感じで、正直攻略キャラであると言うことをゲームを始めるまで気づきませんでした。まさにお嬢様で、猫かぶりまくりの撫子会と比べると、そのお嬢様っぷりがかなり目立ちます。ただ、料理が大の苦手で、その腕前は殺人シェフ蓮に勝るとも劣らない実力です。いつもさわがしい他メンバーと比べると影が薄かったんですが、終盤は大活躍。究極の猫かぶりは実は設子でしたって感じです。まあ、ぶっちゃけると敵組織のエージェントだったというわけです。しかも激強!! これまでの敵とは格が違いすぎます。暗殺者モードの設子はお嬢様モードの時と比べて、キャラが立ちまくっていて素敵過ぎます。あのしゃべり方が今までのギャップもあってゾクゾクしました。Hシーン前後の主人公への恋を実感する一連の流れは最高に良かったです。シナリオは組織に見捨てられた設子を主人公が守ると誓って・・・という感じ。礼拝堂でのシーンとか、Hシーン前の会話とか、他にも雪乃ルートの涙とか、有里ルートのごきげんようとか、設子は印象に残る名シーンがかなり多くなっています。エピローグもかなりすっきりしていて素敵過ぎて感動しました。

桜庭優

主人公に惚れて慕ってくる子犬系。リアクションは面白いですし、懐いてくる様子はすごく可愛くて、途中何度も何でこいつがサブキャラなんだと嘆いていたんですが、鞠奈ルートでそのわけが分かりました。そうだよなぁ。ただの普通の一般人がわざわざ出てこないよなぁ。でも可愛い。マジで可愛い。どうしようもないけど可愛い。

星野麗美

コメント書こうとしても特に何もなかったです。いつでもどこでもオロオロしているような印象しかないなぁ。性格は置いといて、このゲーム唯一の普通の人なんですが、存在感は微妙です

シスター・リディア

怪しさ全開で敵なんだろうなぁと思ってましたが、意外な伏兵にびっくりです。シスター姿に銃ってなんか素敵ですね。

笹塚隆平

「実は僕、女性が恋愛対象に見えないんですよ」発言が全てですね。女子高でモテモテだから対抗策として言っているのかと思いきやガチでした。最初は割りとシリアス系のキャラだったのに終盤は完全にギャグ系に・・・。

課長

初っ端からいい味出しすぎの課長です。こんなこともあろうかと…でメイド服を出させる姿が素敵過ぎます。
主人公 如月修史 8

シナリオでも結構語りましたが、修史としても妙子としてもすごくいいキャラしていました。女に免疫がなくて大の苦手という設定が良かったですね。オロオロしまくりの主人公は可愛いし面白いし、でもお嬢様方がピンチになると一転して仕事モードに変わるかっこよさもありました。中盤まではともかく、終盤は後手後手に回ったりあんまり活躍できていなかったのが残念でした。いい感じに好感の持てる主人公でした。
絵 8

クセのある絵ですね。最初はあまり馴染めなかったんですが、やっているうちにすぐに馴染めました。
かなりレベル高いです。一つ一つが細かいところまで丁寧に描かれており、ものすごく綺麗に仕上がっています。
立ち絵は微妙にバランスが悪く感じるところもありますが、差分多いですし、コロコロ変わる表情が会話を盛り上げてくれます。イベント絵はとにかく塗りが綺麗、特に教会のステンドグラスとか素晴らしい出来になっています。そして忘れてはいけないのがSD絵、はっきり言って最高レベルのSD絵だと思われます。コミカルなキャラに楽しまさせてもらいました。
音楽 8

日常部分はコミカルな音で盛り上げて、戦闘部分ではシリアスな音で燃えさせてくれます。場面場面に合った曲が用意されていて、一つ一つのレベルも結構高いです。ただちょっとクドい感じのものが多いかなと思うことも・・・。
歌はなんと全4曲、OPが一つに、EDが3つです。まずOP曲の「shield nine」ですが、これはかなりのお気に入りです。ものすごくかっこいい歌になっています。ED曲もいい歌ばかりなんですが、正直3曲もいらないですね。一曲一曲の印象がかなり薄いです。2週以降EDを飛ばせるので、最初3曲もあることがわかりませんでした。
エロ 8

1人2〜3回。不安だった女装姿でのHシーンはそれほど多くなかったので一安心。シナリオ後半に無理やり連続しているような場合が多いので、シチュエーション的には難ありなんですが、質は高いです。フェラシーンがやけに多かった+めちゃくちゃ力が入っていたのが特徴的。尺もそれなりにありますし、何より絵がキャラの表情とかどれもかなりエロくなっているので大満足でした。
総合 81

おとぼくとは違って、こちらは正当な?女装ものです。女が苦手な主人公と個性的なお嬢様とのドタバタコメディはレベル高くて楽しめました。シリアス部分も結構燃えられましたし、ギャグにシリアスにバランスよくまとまっている良作です。

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