脱がすは一時の恥 脱がさぬは末代の恥！
| 総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
| 80 |
7 |
8 |
8 |
8 |
6 |
9 |
9 |
丸河凛子 |
シナリオ 7
コンシューマではあふれているのに、エロゲーではありそうであまりない脱衣バトルが特徴の脱がしっ娘魔砲バトルADV。うたい文句の｢脱がすは一時の恥 脱がさぬは末代の恥！｣のインパクトが素晴らしいですね。良く考えると全く意味分かんないんですが、勢いの強さが伝わってきます。脱がさぬは末代の恥って変態すぎだろう・・・。
シナリオは超王道展開。ヒロインと恋仲に→敵の登場→ヒロインの悩みを解決して敵を倒す→ＥＮＤの流れが基本形。プロローグで生死が関わる緊迫した戦いの後、しばらくはヒロインたちのとの交流や、クラヤミ達とケンカしたりまったりと過ごすんですが、そのまったりとした日々に慣れてきた頃に再び緊迫した展開になります。このあたりのシリアスの緩急のつけ方がホントうまいと思いますね。プロローグの展開があるのでいきなりシリアスになっても違和感が全然ないです。
日常会話はヒロインたちはみんな可愛くて萌えますし、７７３やククリクを筆頭にクラヤミ達が個性的で面白く、主人公もヘタレどころかどんな小さなフラグも綺麗に拾う素晴らしい活躍を見せてくれるのがいい感じですね。
個別ルートに入ってからはボスキャラの登場により、各ヒロインが心に抱える悩みが表面化され、それを解決するのがメインとなります。ヒロインたちが抱える悩みはどれも分かりやすく共感のもてるものになっており、終盤の展開は少年漫画的超王道的なものばかりでどのルートも燃えまくりでした。特にケンカしていたクラヤミ達と共通の敵を倒すために共闘する展開とかすげー燃えます。４人のヒロインクリア後のグランドルート(凛子チッカルート)では自分の理解力が追いつかなくて、いくつか設定がわからないままでしたが、ラスボスとの最終決戦はめちゃくちゃ燃えまくりでした。
ただ、唯一にして最大の欠点として恋愛描写の不足があげられます。ヒロインの悩みの解決、主人公とヒロインの成長に重点が置かれて、恋愛描写が明らかに不足しています。個別入ってすぐに恋人同士になりますし、ヒロインが主人公に惚れる理由は主人公がかっこいいので分かるんですが、主人公がそのヒロインを選ぶ理由が分からないです。恋人になった後のイチャラブシーンもほとんどないですし、ヒロインが良かった分もっとイチャラブシーンが欲しかったです。
キャラ 8
阿月七夕
アホッ娘。朝に弱過ぎて毎日寝ボケている様子には年上の威厳ゼロです。いかにもメインっぽい立ち位置なのにサブキャラ集が凄まじいですね。正直あんまり好きではなかったんですが、個別入ってすぐのデートイベントとかはすごく良かったです。シナリオは挫折して、立ちあがるという王道展開。燃え度で言うと全キャラ屈指の出来になっています。
戦闘は攻撃型なんですが、ＭＰが低いんで思うようには攻撃できない時が多数。まあ、このキャラはとりあえずサブソニックスピードを唱えるのが仕事なんで攻撃は余裕があればするくらいでいいと思います。小攻撃は便利。
万代爽夏
魔砲器隊の隊長。言動は真面目で優等生なんですが、主人公への弄りっぷりが尋常じゃない素敵なお姉さんです。隊長としては立派ですが、私生活がグータラで寮ではジャージで過ごす様子が素晴らしい。ジャージ万歳。
シナリオは爽夏よりも美優が大活躍。爽夏も個別入った頃は存在感を出していたんですが、終盤完全に置いてけぼりになり、反面美優が目立ちまくって完全に食われます。テーマも他のヒロインと比べるとやや分かりにくかったですしねぇ。
戦闘は防御型で回復をデフォで使えるのが特徴。攻撃面では素早さが低すぎるのと、消費ＭＰや攻撃力も中途半端なので、あんまりやることが無くて困ったりすることもありました。迷ったらとりあえずチャージですね。
天田真姫
金髪ツインテールの休業中のアイドル。通称私様(わたくしさま)。普段は素直になれない系のツンデレ娘ですが、魔砲器隊や、アイドルとして活動するときは高圧的な女王様キャラになります。素の性格はツンがありながらもかなりのお人好しで、何だかんだでみんなの世話を焼いていたりと、すごく家庭的な女の子だったりします。シナリオは真姫が作っている私様がテーマ。テーマが分かりやすくシナリオにもうまく絡んでいていい感じにまとまっていました。
戦闘は万能防御型。全員防御ＵＰのシールドは後半のボス戦では必須で、かけると目に見えてダメージが減りますので最優先で上げたいです。攻撃力ダウンも便利で、やること多いんですが爽夏同様遅いスピードに悩まされます。
来島リリィ
ロリ先輩。普段は口が悪くて元気でちょっとへたれている某子供先生のような感じですが、内申の為に普段は優等生のお嬢様を演じているって言うのが何故かツボに入りました。コロコロ変わる表情とか見ているだけで楽しいですね。元々気に入っていたんですが、序盤の共通ルートでのイベントで完全にノックダウン。たとえ変態と言われようとも大好きです。シナリオは燃え度で言うと他に劣りますが、テーマが一番わかりやすく、共感できるものだったのが印象的でした。
戦闘はスピード型。素早さ低下の小攻撃に、状態異常解除、マヒの追加効果がある必殺技とスキルの性能の良さが目立ちます。特に素早さ低下の小攻撃の小攻撃はかなり便利。反面防御は低いので、集中攻撃を受けるとすぐ落ちます。
丸河凛子
主人公の後輩でヒロイン唯一の年下キャラ。ドＭの変態で、初登場シーンから度肝を抜かれました。キャラ紹介の「Mっ気ありの妄想電波少女」と書かれていますが、想像の10倍以上でドＭの上の言葉を考えなくてはいけないくらいの変態。でも可愛い。主人公へのラブっぷりが半端じゃないです。変態だろうが可愛ければ問題ないですし、ここまで慕われて嬉しくないわけないですねぇ。あと、普通こういう変態キャラはところかまわず変態なんですが、凛子の場合普段は変態でも、そういう雰囲気ではない時はきちんと空気読んでくれるのが素晴らしいです。シナリオはグランドルートが凛子ルートに当たるんですが、サブキャラ総出演でどのキャラにも見せ場があり、かなり燃えました。設定とかはよく分かんないところが結構残りましたが、ラスボス前の名乗りに激燃え。戦闘ヒーローの最終回の雰囲気が良く出てます。
戦闘では万能攻撃型。ＭＰの高さ、攻撃力と燃費の良さ、必殺技の威力など攻撃面で優れており、素早さも高い方なのでアタッカーとして活躍できます。特に中攻撃は高威力低燃費のすさまじい性能を持っています。
773号
魔砲器隊のマスコット。主人公をボスと呼び、何故か懐いています。個性的なサブキャラ達の中でも特に存在感があるキャラです。普段のボケキャラっぷりも面白くて良いんですが、グランドルートでの活躍っぷりには涙。
橘美優・神城雄二
幼馴染の２人。美優は主人公に激デレで、いつもひっついています。強引過ぎるのは苦手ですが、これだけ慕われて嫌な気分になる男はいないでしょう。１話終了時点で再登場時どうなっているか大体読めていましたが、想像以上にヤンデレてました。雄二は１話以降目立たなくなってしまったのが残念。男の親友キャラはうまく使えば燃え度がすげー増すんですけどねぇ。まあ、それでも爽夏ルートでのここぞというタイミングでの援軍には燃えまくりでした。
ククリク
そんなに出番が多いという訳ではないのに、印象度では抜群のクラヤミの王。初登場以降出てくるたびにポンコツっぷりを見せられて、その度に大爆笑していました。真姫の前で緊張しまくる様子とかたまんなく面白かったです。
チッカ
グランドルートもう一人の主人公ともいえる存在。最初はククリクの相方(笑い的な意味で)という印象でしたが、シナリオが進むにつれてどんどん存在感が増していきました。傷つき倒れそうになりながらもククリクの為に戦う姿に感動。グランドでククリクとの絆の強さを見せられてからは、あの心底バカらしいやり取りを見ていても心が温かくなってきます。
名無しのピエロ
狂言回し。個性的な性格に、敵対した時の威圧感、山場での活躍っぷりなど、敵キャラとしての存在感は抜群の、非常に完成された良い敵キャラです。グランドルートでの活躍っぷりが特にいい感じ。散り際の使い方がわかっています。
主人公 谷野 真悠人 9
普通の萌えゲーの主人公ならば絶対に聞き逃すであろう、ヒロインがつい呟いてしまった悩みを見事なまでに拾い上げてフラグを立てる超絶主人公。ホントどんな小さなフラグでも見逃さずにヒロインをフォローする様子が新鮮でした。親友において行かれそうになり、何度も挫折して、普通ならば腐っても仕方が無いのに、前を向いて生きていこうとする様子がカッコよすぎ。各シナリオのクライマックスでは熱血しつつ、現状を見据え冷静に対処しようとする様子もいい感じですし、ピエロじゃないですが、物語の主人公にピッタリな好感のもてる主人公です。
絵 8
癖のない割とオーソドックスなキャラデザですね。イベント絵は枚数は少ないですが質は十分。ただ、他の絵と比べて明らかに戦闘時の必殺技を使った時や、脱げた時の絵がやけにレベルが高いのは色々な意味で気になりました。下着の皺の様子や肌の質感、キャラの恥じらいの表情など、かなり力が入っています。
音楽 8
歌に関しては正直あまり印象に残っていないんですが、ＢＧＭはどれも高レベルで聴きごたえ抜群。日常シーンでの歌？入りＢＧＭも楽しくていい感じなんですが、特に戦闘シーンやシリアスなシーンでのＢＧＭには何度も燃えさせられました。中でも｢overlap｣はかなりのお気に入り。すげー燃えました。
エロ 6
戦闘での脱衣はすごくエロくて興奮するのに、Ｈシーンは薄くて回数も少なく、もどかしい気持ちにさせられました。
ゲーム性 9
すごく面白いです。脱衣要素が素晴らしいのは言うまでもないんですが、単純にシステム的にも素晴らしいです。戦闘は運の要素も大きいですが、それ以上に戦略の要素が大きく、難易度も引き継ぎを繰り返しているならばともかく、初回ではぎりぎり勝てるくらいのちょうどいい難易度になっています。ただ、面白い分どうせならレコードつけたり、フリーバトルを搭載したりと、色々とやり込み要素が欲しかったところですね。レベルやアイテム等の育成要素あって、やり込めばどんどん強く出来るのに、強くなってもその強さを試せる場が無いというのは寂しいです。
総合 80
シナリオ、キャラ、絵、音楽、主人公、ゲーム性と全てにおいて高レベルでまとまっている良作ゲーム。恋愛面の描写不足とフリーバトルが無いこと以外は特にこれいった不満もなく、最初から最後まで夢中でプレイ出来ましたね。王道的燃え展開がすごく良かった。萌えて燃えられて大満足なゲームです。
｢我ら"ヒカリ"の名の下に"クラヤミ"を払う者なり！ マジックアカデミー魔砲器隊、今ここに参上！｣
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