あえかなる世界の終わりに


僕たちは夢と同じもので織り上げられている



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
92 9 10 10 7 5 10 リップル

シナリオ 9

1週目はかなり長いです。舞台が近未来なので専門の良くわかんない単語が結構出てきますが、主人公がそういうものにかなり疎いおかげでそれほど気にはなりませんでした。詳しい用語解説はOHPにありますが、簡単に説明するとLOSはコンピュータで家具を操るシステム、NAIPはそのシステムのサポートをする実態を持たないお手伝いさんロボット、CQ SHOTは銀だま鉄砲ごっこの進化Verと考えてくれればいいです。

キャラメルBOXのゲームですから普通にキャラゲーだと思っていましたが、完全なミステリーでした。ゲームの最初のストーカー事件からJACKの自宅襲撃までの、OPが始まるまでが日常生活を描いた第1部、その後が日常生活から離れ、事件の謎を本格的に調査する第2部となっています。共通ルートがかなり多く、最初から最後の展開までほぼ同じなので、どのキャラにも良い感じの返答をしていると1週目でキャラ別のイベントもかなり見れます。

このゲームをするためのアドバイスは、必ずリップルを最初にクリアすることです。間違っても最後まで残したりしてはいけません。このゲームは柚子と悪友2人以外は出てくるどのキャラもかなり事件と深い関係があるのですが、その中でも一番関係があるのはリップルです。終盤の盛り上がりどころは完全にリップルを中心に進んでいくので、他のキャラ目当てで勧めていくとどうにも盛り上がりに欠けます。さらに言うと最後のエピローグを除くと最終決着が2週目以降はまるまるSkipできるので、他のキャラをクリアした後リップルをプレイしても楽しめないでしょう。
よって1週目は必ずリップルをクリアして、2週目以降に他のキャラをクリアするのがこのゲームを楽しむ最大の秘訣です。(出来れば最後にもう1度リップルをクリアするとなお良い!!!)

肝心の内容についての感想ですが、すごく面白かったです。序盤から伏線もいい感じでありましたし、結構本格的にミステリーしていました。2転3転する状況に目が離せませんでした。事件の謎自体も答えは大体予想できるんですが、その間の式が全く予想できない展開でした。非常に長い物語ですが、第2部途中では中だるみしそうなところに良い感じに銃撃戦が入るので、長いは長いですけど終盤まで飽きずに出来ました。盛り上がりどころも所々抑えてるし、シナリオ展開がうまいですね。途中途中の戦闘描写もかなり丁寧に作られていていい感じです。普通に燃えられます。複線回収は甘めでしたが、そこらへんは気にしないことにします。

会話シーンも第1部ではリップルと悪友2人が、2部ではリップルとひまわりが良い味を出してかなり面白いです。あんまり狙った萌えイベントは無いんですが、どのキャラもきちんと立っています。それがまたいい感じ。

共通ルートが多かったこと意外はかなり良くできていると思います。名場面も結構ありました。自分が好きなのは遊園地での襲撃のラスト、親友達との決別シーン、夜の公園で落ちこんだリップルを励まして敵を蹴散らすシーン、コートを羽織って最終決戦に臨むシーン、ラストバトルの凪と背中合わせで戦うシーンですかね。特にラストは気に入りました。かなり燃えられましたね。全体を通して展開的にはかなり王道な展開が続いていきます。王道はいいものですよ。

このゲームでのいい所に、きちんと日常シーンを描写した上で、ヒロイン達の2人をあちら側に配置した(千冬は微妙ですが・・・)ことが挙げられます。特に柚子の存在が大きいです。大抵この手のゲームは一見全然関係なさそうなヒロインでも実はこちら側の人間だったり、目立たないサブキャラだけが日常の象徴だったりと、主人公が日常から切り離された状態になってもどうにもその感じが出なかったりすることが多いですが、このゲームはいかにも一般人な柚子と千冬は本当に何も知らない一般人、いかにも怪しいひまわりとナギは実際に怪しかったりと境界線がはっきりとしているので、主人公の状態がよりよく実感できます。

共通ルートの長さもあんまり質の無いシナリオをいくつも作るよりは共通ルートを長くしてでも質の良いほうが全然マシです。その点ではこのゲームはかなり優れていると言えます。それにしては長かったですけど・・・。
キャラ 10

どのキャラも魅力的です。萌えイベントのようなものはあんまり無いので、各キャラで萌えたシーンはと言われてもすぐには答えられません。会話の中に自然にキャラの魅力がつまっていますね。普通のゲームは各イベントでここに萌えろみたいな感じがあるんですが、あえかなはそれがごく自然な感じになっているのでそう感じるのかもしれません。自分としてはあからさまな萌えイベントで萌えを感じるよりは、こういうふうに会話の中に自然に萌えを感じるものの方が好きですね。
とにかくキャラの魅力が高く、リップルが最高なのは言うまでもないですが、他のキャラもいい味出しています。

Ripple

最高です!!!ものすごく気に入りました!!!
いいキャラです。可愛いとか萌えるとか面白いとか、そういうのを超越してとにかく良いキャラです。殿堂入りです。
まず性格がいいです。からかってくるタイプで、どことなくシャマナシャマナのラビに似ています。会話がすごく楽しい。表情がコロコロ変わり、怒った顔も、拗ねた顔も、からかってる顔も、照れた顔もみんな可愛いです!!
ひまわりの防御を崩そうと躍起になったりと、結構子供っぽいところも多かったり、自分からエロい事を言ってからかってくるのに、いざ自分に言われるとうろたえてしまう様な微笑ましい所もあったり、体調が悪くて倒れてしまった主人公が心配で思わず泣き出してしまったり、泣いていたのが照れくさかったのか必死に隠そうとしたりとかなり可愛いです。特に顔アップ状態のリップルはかなり幼い感じで可愛さ200%、とてつもない破壊力でした。
メインヒロインだけあってシナリオの中心人物です。どのシナリオでも最終的にはリップルの物語になっています。表題の「僕たちは夢と同じもので織り上げられている」はまさにリップルそのものです。とにかく最初から最後まで大活躍して、喧嘩別れしていた数日以外はいつでも話の中心に居座っています。自分の出生の秘密を知って落ち込んだリップルを励ました主人公を見ると、本当にこの2人はいいコンビなのだと感じることが出来ますね。そしてラストの青い薔薇に込められた思いと、込めた思いの意味は感動的でした。本当に良かったと思える後味のいいラストでしたね。

長谷川柚子

出番は少ないですがかなり気に入りました。幼馴染キャラがあんまり好きではない自分でも柚子は好きになれました。学校では優等生で誰からも慕われる輪の中の中心人物になるような女の子ですが、実際はそれほどまで強い少女ではありません。主人公にだけその弱さを見せてくれます。いいですね、こういうのも幼馴染の王道です。
普通なら幼馴染ならではの葛藤の末に結びつくような展開が待っているんだろうでしょうけどね。そんな展開にはもちろんなりません。シナリオ的にはリップルの次によかったです。大切な人との決別、決戦直前の束の間の再会、結ばれる2人、そして全てを終えた後のもう2度と会えないかもしれなかった2人の再会、王道ですがとても良かったです。
特に決戦前の束の間の再会はかなり感動しました。柚子はシナリオ中唯一と言ってもいい部外者なんですが、そのおかげでシナリオ後半に出番が全然無くても違和感とか不満とか全然無いですね。むしろそのことによってシナリオがいい感じになっています。END後の給仕服姿はかなり良かったです。きましたね。可愛いです。

近江千冬

眼鏡と長い髪が特徴の少女。人見知りでおどおどするタイプなんですが、仲良くなるにつれどんどんいろいろな面を見せてくれるようになります。照れてアタフタする様子なんか可愛いじゃないですか。あの映画館でのシーンもいろんな意味でよかったですし。可愛いです。電脳歌手のCHIFUYUであり、挿入歌もあります。
シナリオは唯一何の謎も解明されずに終わります。中心人物なんですけどね。まあ確かに終盤まで続けるとしても展開的には柚子と似たような感じにしかなりそうも無いですし、そうなったら付き合いの長い柚子よりもどうしても薄くなってしまうだろうし・・・。たぶん、と言うか確実にあのENDの後に何かが起こるでしょうね。下手すれば失踪させられるかも・・・。展開的には、襲われる→リップル・アーティスト再会→ひまわりと会う→謎の解明→後は同じと言っところですかね。
メインは薄いですが本筋のシナリオではものすごく重要な脇どころです。どう考えてもかなり不幸だったとしか言いようが無い感じで事件に巻き込まれていますね。柚子シナリオではサブキャラとしてかなりいい味出していました。

Nagi

男キャラのようですが、実際には女。まあ初登場シーンで誰もがそうだと気づきますけどね。でも全然気づかない主人公。まあこの世界の常識ですね。主人公のちょっとした発言にいちいち照れて挙動不審になるナギはかなり可愛いです。ツンデレですね。金髪ショートで活発な性格のツンデレ。いい感じです。END後のエピローグの凪はかなりの破壊力を秘めています。意外と繊細でかなり女の子らしい性格でした。ボクっ娘なのも◎
シナリオの方ですが、どうにも都合よく現れると思ってましたが案の定関係者でした。最初はもしかして敵なのかとも思いましたが、心強い味方でした。良いキャラなんですが出番が少ないです。他のヒロイン達攻略中では出てくるたびに大活躍してくれるのでそんなに気にはなりませんでしたが、本人を攻略しているとあんまり出番が無いので結構寂しいです。その分ラストバトルにもタッグで参戦したりとかなりいい役どころを取っています。上でも書きましたがあのラストバトルの背中合わせで戦うシーンの絵はかなり気に入っています。ヒロインよりは相棒みたいな感じが強いです。

ひまわり

コーディネーター。性格は少々違いますが、雰囲気と能力はナデシコのルリルリに似ていますね。変な生活をしているせいで、ところどころ変なところがあります。男物のYシャツで普段暮らしているどころか、外にまでその格好で出てきます。会話も最初から独特の世界に入っているようでどうにもつかみどころがありません。ただよくあるの無視系ツンデレのような展開ではないですね。最初からそこそこの好感度があります。とらえどころは無いですけど天然というわけでもなく、それに無口っぽい感じではありますが、結構良くしゃべります。猫耳ルックの服はやばいくらいに似合っています。店員さんグッジョブ!!!いい仕事してくれました。メチャクチャ可愛いです。
主人公とは兄と妹のような関係で進んでいきます。事件を調べる上でのパートナーを勤めるので、自然と感情移入度も高くなりますね。実際中盤以降から終盤まではひまわりとリップル以外のキャラの活躍はほとんどありません。最終決戦前のシーンは中々感動しましたね。ここまで少しずつ少しずつですが、普通の人間らしい感情を手に入れていたひまわりが本当の意味で自分の全てをさらけ出してくれました。そしてED後では兄さまと呼んできたりと確かに萌えるところもあるんですが、それ以上に普通に学校生活を送れているひまわりに感動しました。素直に良かったと言えますね。
ロリでネコミミなパートナーというのは想像以上に良いです!! 歴代ロリでも上位に入るキャラです。

アーティスト

コートのおっさん。殺し屋です。コート姿であの隠れ家にいるとまるっきり西部劇ですね。
かなり強いらしいんですげ、その強さはあんまり発揮されてませんでした。初登場シーンでその強さは感じることは出来ましたけどね。シナリオを盛り上げるためにも声が欲しかったです。
主人公 木ノ崎なつめ 10

ネタバレするとコーディネーターですね。ちょっと違いますが種割れっぽいのもあります。ニュータイプみたいに空間察知能力と勘がものすごく鋭いです。個人的にはかなり気に入りました。変に熱血してないし、ギャルゲー特有の超絶鈍感主人公と言うわけでもないですし、何よりもやっぱり強くてかっこいい主人公と言うのは問答無用で気に入ります。このゲームは基本的には最終的にどのシナリオでも主人公とリップルの2人の物語になってしまうので、リップルと主人公の両方を気にいるかいらないかが大きく作用しますね。自分は2人ともかなり気に入りました。
仲間を傷つけないように突き放すようにして決別する勇気には感動です。中途半端に日常とつながろうとして結局ヒロインを傷つけてしまうようなダメな主人公とは雲泥の差です。自分もコーヒー大好きなんでそこらへんにも共感覚えましたね。
絵 10

キャラデザがやばいくらいに好みです。どのキャラも可愛い。特にリップルと柚子、ひまわりはかなりのお気に入り。よく描けています。特に気になったミスみたいのもありませんし。とにかく可愛いです。塗りもキャラははっきりと、背景は抑え目になっており申し分ない。全キャラに顔アップ状態の絵があるんですが、それがまた可愛いのなんのって、特にリップルのアップ状態の絵はどっかに飾っていおきたいくらい可愛いです。もう最高!!!
メカの方ですが、これもどれも書き込まれており、いい感じで近未来の雰囲気が出ています。イベント絵も十分な枚数ありますし、終盤の戦闘シーンの絵も中々良かったです。特に凪と背中合わせで戦うシーンの絵はお気に入り。あのコートはちょっと似合わないと思いますが・・・。ムービーの方の出来も結構良さげ、OPムービーはこのゲームの雰囲気を良く出しているかなり良い出来だと思いました。ちょっとイベント絵が出すぎかな〜とも思いましたが・・・。
おまけのヨダ絵Verははっきり言って必要なかったと思いますが、こういうおふざけ要素を入れるお茶目は好きですね。
音楽 7

無難ですね。レベルは高いと思います。OPはアップテンポの爽快な曲ですが、ムービーの構成がかなり良かったのでお気に入りになりました。EDはゲーム中挿入歌みたいな感じで少し出てきていた歌です。普通に良い歌だと思います。歌そのものもですが、あの穏やかなメロディーそのものが気に入りました。
他音楽は曲数が少ないですね。戦闘シーン用にもう1〜2個くらいあっても良かったと思います。音楽鑑賞にECHOの歌なしVerが無かったのはちょっと不満でした。あの歌は声なしの音楽だけの方が好きだったので・・・。

効果音は結構多く使われていましたが、あのひらめいたときの音はちょっとあってなかった気もしますね。戦闘シーンでの銃の音なんかは良い感じでした。

男キャラに声が無いのは寂しいですね。特にアーティストは良いキャラだっただけにぜひとも声を入れて欲しかったです。
エロ 5

薄いです。全く期待していなかったので別にいいですが・・・。正直エロシーンいりません。
総合 92

兎にも角にもリップルです!!!かなり気に入りました。リップルを登場させただけでこのゲームは大成功ですね。もちろん他のキャラも最高でした。
キャラメルBOXなので、キャラ、絵、音楽は心配していなかったんですが、唯一の心配であったシナリオが良かったのは嬉しい誤算ですね。共通ルートの長さはどうにかして欲しかったですけど、まあ別にいいです。リップルがいるなら・・・。そもそも無理に他のルートをもっと作ろうとすると、確実にリップルを見捨てたりしなければならなくなるだろうし、そんなの作るくらいならこのままのほうがずっといいです。まあ本音を言えばもう少し他のキャラのルートも作って欲しかったですね。

最初は絵とキャラ目当てでしたが、意外な良作です。 その前にやったのがつまらなかった効果もあってものすごく楽しめました。2005年をしめくるにはちょうど良いゲームです。



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