Sugar+Spice!


―そして素敵な何もかも― そんなモンでできてるよ



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
81 7 9 8 8 7 8 9 早乙女司

シナリオ 7

このゲームは選択シナリオになっていて、各月に決められたポイントがあり、そのポイント分だけシナリオを選択していきます。各シナリオ選択画面にはそのシナリオに出てくる女の子たちが表示されており、目当ての女の子が出ているシナリオを選択して好感度を稼ぎます。そして、ある程度好感度がたまったと感じたら次は告白をします。しかし、好感度が足りなかったり、時期が合わなかったりすると振られることもありますし、逆に女のこの方から告白してくることもあります。とにかくこんな感じで1年間という期間の中で女の子たちと仲良くなっていくというゲームです。シナリオ数は500以上あり、長く楽しめますし、シーンスキップもあるので2週目以降にスキップ地獄になることもありません。

正直シナリオは単純で、1年間を可愛い女の子たちと一緒に暮らすというだけのもの。シナリオ終盤になっても痴話喧嘩程度で急展開で事態が動くということもなく、最初から最後まで学園生活をしています。こういう不思議出来事が絡まない学園生活ものっていうのはありそうであんまり無いから貴重ですね。主人公が開始時点で記憶喪失になり、主人公の情報量=プレイヤーの情報量なので感情移入がしやすいのもポイント。記憶喪失によって大事な思い出が無くなったり、逆につらい思い出を忘れられたりして、ヒロインたちと新たに向き合うことになります。

ヒロインたちはみんな魅力的でとにかく会話が楽しい。正直最初はあんまりヒロインたちに魅力を感じなかったんですが、やればやるほどどんどん可愛くなっていきます。個人個人の仕草などで魅力が発揮される萌えキャラではなく、会話の中で魅力が発揮されるタイプ。主人公もいい感じにエロいですし、やっていてこれだけ楽しいと感じるゲームは久しぶりです。個別に入っても他のヒロインたちは変わらず活躍しますし、女の子同士の横のつながりが素晴らしく強いです。

選択シナリオは欠点も多いですが、会話を楽しく感じられるという利点が大きいですね。「ゲームをしている」という気分にさせてくれるのがすげー良いです。いつでも告白システムも、ヒロインに振られるというきわめて珍しいことができますし、たとえ振られても3回まで告白できるというのも学園生活の青春っぽくて良いです。 すげー楽しいです。

細かい欠点は結構ありますが、その中でも特に気になった部分を挙げると、まずシナリオの整合性が取れていない部分が多いということ、基本的に10月まで共通ルート扱いなので、恋人専用のシナリオを選ばない限り、どうにも変な感じになります。まあ、自分はそれでも割り切って会話を楽しんでいましたが、気になる人は気になりそうです。それと男キャラの扱い、親友役の黒越に佐藤、後輩のマサムネと、男キャラも個性的で面白いメンバーがそろっているんですが、悲しい位に出番が少ないです。共通ルートではそれなりに出てきますが、選択シナリオではほとんど出てこないので違和感を感じます。おかげで主人公はいつも昼飯を可愛い女の子5人に囲まれている状況ですし、学園生活の雰囲気をよりよくだすためにも、男キャラの活躍の場がもっと欲しかったですね。

確かにシステムによる欠点もありましたが、それ以上に学園生活を楽しめるという点において、選択型のシナリオは素晴らしい役割を満たしていたと思いますね。やっていてゲームをしているという感じになりますし、とにかく楽しかったです。テキスト系のゲームなのにゲームとして楽しいっていうのは今まで無かったので夢中になりました。
キャラ 9

春瀬歌

最初は何だこの嘘つき女!と思っていましたが、直ぐに慣れました。始まって直ぐは結構悪質な嘘が多かったので不安でしたが、2月以降はあくまでも冗談程度になっていたのは助かりましたね。歌は個別でのラブラブイベントが多いのが特徴。最初は微妙だった歌も告白シーンで一気に可愛くなりましたし、ラブラブシーンを堪能しました。
シナリオは先にジジをやっていたのである程度は予想がつきました。ジジのすぐ後にやったので、終盤はちょっとしつこく感じてしまいましたね。基本的にキャラの役割が変わるだけで展開はほとんど同じだからなぁ。ハモに関しては終盤よりも告白後の事故現場でのシーンのほうが印象的です。あの時のハモは最高に可愛かったです。

南条寺夢路

ロングヘアーの美人。見た目おとなしそうですがやる時はやります。周りのメンバーがメンバーなのでいつも苦労しているイメージが・・・みんなのお姉さん役みたいな感じですね。性格は一番女の子らしくて、料理は苦手ですが家庭的でいい奥さんになりそうです。あんまり単独でのイベントがありませんが、暗闇でのイベントは萌えまくりでした。 恋人になった時のボートの上での照れ顔も素晴らしかったなぁ。あとジジはコスプレHがやけに多く感じたのもポイント。
シナリオは歌とセットになっている感じで、歌に遠慮して主人公から身を引こうとする話。正直こういう展開は苦手なのでいまいちに感じましたが、ラストのおまけHが良かったし、ジジが可愛いからまあいいかって感じです。歌とジジ、歌とミャンマーと乙女の友情には注目ですね。他のシナリオでもいえますが、このゲームはどのヒロインも自シナリオ以外でも最後までいい役が与えられているので、多少展開が微妙に感じてもそれほど気にならなくなっています。

足利はねる

正直こういう元気系キャラは嫌いじゃないけど特に好きでもないですし、プレイ前では一番期待していなかったんですが、やってみるとものすごく気に入りました。歌にだまされて悔しがったりする様子や、やべぇやべぇみたいな絵が面白くていい感じです。主人公に巨乳ネタを振られると照れて赤くなるのもよし!! 元気がいいのはいいことです。
シナリオは他のヒロインプレイ済みだったので大体予想はつきましたが、簡単に言うとはねるが転校するということです。他のヒロインと違い10月から個別に入るのでやけに個別が長く感じましたね。ラストまで二転三転とかしないであくまでも予想通りに進みましたが、ラストのはねるの美人度には驚かされました。何アレ?別人?たった1年ちょっとでものすごい成長を見せています。できれば成長したはねるとのHシーンも欲しかったですね。大人っぽくて非常にいいです。

深山藍衣

幼馴染。隠れメガネ? 昔に色々あって主人公を邪険にしていましたが、記憶喪失をきっかけに仲直りします。外面はいいですが、家ではいつもダラけていて、ゲームやマンガが大好き、コミケの時だけ元気になるという、なんだか共感できるヒロインです。この2面性とするどい切り返しが魅力的。たまに見せる可愛い照れ顔も要チェックです。
シナリオは昔なんで別れたのとかそこらへんが絡んできます。主人公と藍衣が別れた理由には何か複雑な出来事があったんだろうと思っていましたが、ビックリするほど単純でした・・・まあ、説得力はありますね。主人公の昔のヘタレ+女たらしがどんどん明るみに出てきます。シナリオは結局記憶喪失グッジョブって感じなんですかねぇ?

早乙女司

寮の隣に住んでいる可愛い後輩。ピュアな心の持ち主です。主人公が他のキャラとくっつくと隣から変な声が聞こえてきて寝不足になります。こういうエピソードはリアルで良いですねぇ。司はとにかく純粋に萌えまくりで、見た目も中身もとにかく萌えます。単独での萌え破壊力はどのキャラよりも上ですね。可愛すぎて思わずお持ち帰りしたくなります。
シナリオは主人公の記憶が変わったりして大変だけど、司ががんばってめでたしめでたしという感じ。最後の展開は正直微妙ですが、4月のお犬騒動や途中の文化祭とかは結構良かったです。何より司が萌えまくりですからね。告白の時の照れ顔とかもたまりませんでした。クラスメートではない分単独シナリオが多かったのも特徴。

佐藤俊夫

いじられキャラ。こういうキャラって盛り上げるためには必要不可欠ですね。どこまでもヘタレている君が好きです。

黒越洋

佐藤と反対にしっかりしている友人。基本佐藤とセットですが、寮が同じなので佐藤よりも出番は多いです。

伊達麻希

主人公を盲目的に慕っている後輩。慕ってくるというのはたとえ男でも気持ちがいいものです。もうちょっと出番が多くても良かったと思います。個人的には司と付き合った後にクラス内での会話シーンとか欲しかったですね。

深山彩弥・本見倫・南条時一沙

魅力的なサブキャラ〜ずです。彩姉は序盤大活躍のメガネ先輩。大人な魅力があります。倫ちゃんは担任の先生。普段から凛としていて厳しそうなイメージがありますが、旅行先で酔っ払ってHシーン突入という素敵イベントもあります。。一沙は癒し系。運動会の弁当イベントとか好きです。彩姉にHシーンが無いのがかなり残念でしたね。倫ちゃんにはあるのに・・・。まあ、倫ちゃんも大好きだからそれはそれでいいんですが、やっぱり彩姉のHシーン欲しかったです

その他

病院の先生とか、海に旅行に行った時の旅館の連中とか、メーカーの過去作品から何人か登場します。まあ、自分はやったこと無いのでなんともいえませんが、どのキャラもいい味出していました。特に空と奈美のカップルはお気に入り。
主人公 新木和真 8

初っ端から記憶喪失になっていてこちらの度肝を抜かれた主人公です。エロくていい意味で馬鹿なタイプ。こういうタイプの主人公はやっていてストレスがたまらないからいいですね。普段の月末イベントもそうですが、11月以降の個別ルートでも最後までヘタレないでヒロインのためにがんばってくれます。共通では選択シナリオの弊害でとんでもない女たらしに見えますが、記憶喪失前のことを考えるとあながち間違いでもなさそうですね。
絵 8

キャラデザがすばらしいのはもちろんのこと、塗りもきれいですし、枚数も多いですし、文句なしです。
ただ唯一残念なのはCG回想が無いことですね。ホント残念です。
音楽 8

全体的にノリのいい明るい音楽が多いですね。曲数も多いですし、場面場面に合っていたと思います。
歌はOP曲1つにグランドED含めてED曲が6つの系7曲。OPはゲームの雰囲気になっていていい感じですが、OPムービーが飛ばせないのでちょっと飽き気味です。どれも明るい感じのいい歌で、EDが流れた時はいいなぁと思うんですが、終わってからもずっと耳に残っているというほどではないです。司EDとかは演出もあって結構耳に残ってますけどね。
エロ 7

数は多いですが、はっきりいってエロレベルは低いです。しかし、魅力的な絵とシチュエーション、Hシーンが入るタイミングがいい感じなので、結構気に入っています。テキストはいまいちだけど絵を見ているだけで十分エロいです。
ゲーム性 9

もうすでにシナリオの欄で語りつくした感があるので超簡潔にいきますが、まあとにかくゲームをやっているという気持ちにさせてくれる、やっていて楽しいゲームでしたね。欠点も多いけどそれ以上に利点のほうが多かったです。
総合 81

とにかくやっていて楽しいゲームです。
どのキャラもきちんと立っていて、そんなキャラたちと一緒に過ごす1年の学園生活はとにかく楽しくて、やっていていい気分にさせてくれます。キャラやシステムのほかにも、シナリオや絵や音楽もどこをとってもレベルが高い良作です。

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