幼なじみとの学園思い出探しADV
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
87 |
8 |
9 |
8 |
10 |
6 |
10 |
― |
天地祭 |
シナリオ 8
クリア順が決まっています。最初は衣織、のの。2人をクリアすると祭。最後に亜凜沙の順になります。
内容はジャンルのまんまです。廃校になった校舎の中で3年ぶりに会った幼馴染たちが、昔の思い出を探すというのが大筋。その中で、現代と、3年前の回想が交互に出てきます。漫画とかだと回想シーンが単行本丸々1本分近くあることも珍しくはないですが、ギャルゲーでここまで回想シーンを扱うのは自分が知っている限りじゃないですね。立ち絵も結構現代と3年前とでは、変わってたりして(1名全然変わっていないのもいますけど・・・)凝っています。
このおかげで、3年という時間を実感することができ、思わず懐かしさや切なさを感じ、シンミリしてしまいました。
会話シーンはふきだしタイプで、テンポ良く、カットインなどの使い方のタイミングや、会話の間がとてもよく出来ていて、どんどん引き込まれます。幼馴染グループ特有の雰囲気が楽しいです。
本編をクリアすると、ifストーリーのもう1つのよつのはが開始されます。本編では3年前に告げられなかった思いを現在で伝えると言うものなんですが、もう1つのよつのはでは、3年前にもしこうしていたら恋人になっていたと言うストーリーが展開されます。簡単に言うと、3年ぶりに会うのが思いを寄せていた幼馴染から、恋人に代わるという感じです。一種のパラレル世界ですね。同じキャラでも結構違ってたりと、面白い展開です。このゲームならではの仕掛けです。
校舎を探索するMAPモードでは、ヒントONにさえしていれば、探検みたいな気分を味わえるし、各キャラの動きも実感できて楽しかったです。ミニキャラも可愛いですし。やってて夢中になれます。
内容ははどれもとても心温まるものになっており、またキャラが萌えるのと主人公がかっこいいこともあってすごく気に入りました。もう1つのよつのはも面白かったですし、色々と矛盾があったりと細かな欠点はあるんですが、それをものともしない面白さがありました。何ていうかもう大好きなんです!!
他の欠点としては全体的に短いことが挙げられます。確かに3日間という期間を増やすわけにはいかないし、これ以上回想ばっかりだとテンポも悪くなるし、しょうがないかもしれませんが、せめて各々のキャラの主人公との始めての出会いのシーンは是非入れて欲しかったです。ちょびっとでもいいですから・・・。かなり気になります。
キャラ 9
幼馴染軍団の雰囲気は最高です!!!
柚姫衣織
年上の同居人。ボケ娘でバカ娘で巨乳娘。主人公を「お兄ちゃん」と呼ぶ。「ほえー」が口癖。立ち絵の両指を口に当ててるポーズがかなり可愛いです。泣きそうな顔もよし!! しょぼくれた感じのはなお良し!!! 第一印象では、絶対萌えられたいなと思っていたんですが、普通に萌えました。やっぱりこれも、このゲーム独自のシナリオ構成のおかげですね。普通に出て来たら好きにはなれそうに無いキャラです。鉄棒イベントがエロ過ぎ。Hシーンより興奮しました。
まず3年前ですが、このシナリオでの主人公がかっこよかったです。いやこのシナリオもか・・・。確かにやってることはガキなんですけど、その心意気や良し!! ちゃんとヤったし。現在では、性格的にほとんど成長が見られないのが残念でしたね。立ち絵見る限り胸も主人公が言うほど大きくなたようには感じませんし・・・。
もう1つのよつのはでは、しっかりした人になろうとした柚ねえの努力が見れます。その時のののや祭のリアクションがGOOD!!! 2人とも怯えています。でも結局はあんまり変わってなかったり、まあ柚ねえは柚ねえってことですね。変わらない良さというのもあるものです。ラストはびっくり、まさかあんなGOODENDになるとは思いませんでした。
猫宮のの
プレイした人物を全てロリの道に進ませたんじゃないかというくらいの萌えキャラ。
全ての仕草に萌えまくりです!! 関西弁でロリ、家事万能でしっかりものです。立ち絵で背中に背負っているのがランドセルに見えてなりません。とにかく萌えます。榊原さんの関西弁がさえまくり。言葉の一つ一つに計り知れないほどの萌えを感じられます。カットインの絵とかかなりの出来で、あの獣耳付けて叫んでる絵とか最高に可愛い!!!
子供っぽいところ(身体が)をからかわれて、必死に反抗している様子なんかたまりませんよ?とにかく萌えます。
シナリオは実は一番普通だったり。体育祭での抱っこはかなり可愛かったです。そして、主人公とボンの会話が何とも言えずにいい感じ。青春ですねぇ。ちょっと物足りない気がしたけど、それを補って余りある萌えがあります。
告白の時の主人公の名言はおそらく伝説として残るでしょうね。漢です。
もうひとつのよつのはは、3年前に告白イベントが発生。やっぱりボンが男を見せます。その後、運命のいたずらで全然連絡が取れなかった2人が再会。ちょっとコメディちっくなのが印象的です。ここでものんさんの可愛さは変わらず、一つ一つの仕草が非常に萌えます。END後の物語がメチャクチャ欲しかったですね。半同棲生活ですよ!!? 萌え死にます。
天地祭
本編再会後、別人かと思うくらいに冷たくなっています(幼馴染談)。3年前の祭は、幼馴染軍団の前では、元気で、活発で、ちょっぴり暴力的な世話焼きな女の子なんですが、極度の人見知りで主人公達以外の人とはまともに話すことも出来ません。このギャップが最高にたまんない!! 自分だけが特別というのが感じられます。あの夏祭りの時のイベントはホント最高でした!! あの照れた顔最高!! ブラボー!! 他にも主人公にぎゅっとされると落ち着くというワンダホーな設定あり。落ち着いて主人公と離れた後、照れ隠しに悪態つくのもとてつもなく可愛い!! ふくれっつらの絵がかなりお気に入りです。
3年後もいろいろと変わっているように見えて、本質は全然変わっていません。なんだかんだ言って世話を焼いてしまいます。
悪態つきまくりですが、気になって気になってしょうがないオーラがでまくっています。可愛いですねぇ。
デレ状態のときの甘えるしぐさは3年前と変わらず、ようは萌えまくり!!!ツンデレ最高!!!
もう1つのよつのはですが、やられました。ここにきて祭株がさらに急上昇、いやもう急上昇どころではありません!! あの日記はきましたね。やばかったです。もう愛しくて愛しくてたまらなくなりました。祭も本編とは別人かと思うくらいに素直になっちゃってるし、やばいくらいの破壊力でした。たまんねぇ。本編でもやばいくらいに萌えたけど、それ以上の破壊力でした。
雪亜凜沙
おとなしい感じの、病弱転校生。ねこみみ?ヘアバンドが印象的。幼馴染軍団と比べるとちょっと個性が足りてない気がします。騒がしい連中ですからね、おとなしい雪さんにはちょっと不利です。雪さん自体かなり可愛いんですけどね・・・。
このシナリオだけ作りが全然違います。3年前の物語が普通に進行していきます。主人公とは幼い時に面識があったけど、主人公は忘れてしまっています。他のメンバーがいつもいっしょにいるタイプの幼馴染なら、雪さんは小さいころに会って再会する幼馴染タイプ。他人を寄せ付けない雰囲気がある中、主人公とは普通に仲良く話せたり、祭と似たようなところがあります。
この亜凜沙シナリオは、中盤亜凜沙が幼馴染の輪に加わるまでひと悶着あるんですが、その流れがかなり不自然に思えました。
その後のみんなでわいわいやるのは楽しかったです。段々と慣れてきて、自然な感じになっていく亜凜沙がとてもいい感じでした。
ラストのバス停では歌の効果もあってホロリと来ましたね。3年後の絵がなんかゴスロリっぽいのはちょっと納得いきませんでしたが・・・。あと最後に一枚絵が無いのは何で、制服姿の亜凜沙の一枚絵があってもおかしくないだろうに・・・。
亜凜沙にはもうひとつのよつのははありません。まあそもそも亜凜沙ルート自体が、ifシナリオになっていますからねぇ。
ボン
主人公の悪友。普段の会話は下ネタ多し。クラスメートとして3年前の舞台ではよく出てるんですが、声無しなのが残念です。普段はダメ男っぽいですが、いいヤツです。シナリオ終盤ではいつも主人公を後押ししてくれます。その時のボンはやばいくらいにメチャクチャかっこいいです。大活躍!!! それ散るの相楽山彦くらい男前です。
「青春ってのは、逃げていく何かを追いかけるもの」は名言ですね。
山本先生
いろいろと濃い先生。せんべい大好き。同じせんべい好きとして共感するものが・・・・・・無いですね。やっぱり。
3年前の過去だけに登場。いや、小学校のときも出てました。ちょっとだけ。ダメな先生というのも結構ギャルゲー界では珍しくないですが、ここまでダメさが目立ってる先生も珍しいです。面白いですけど、実際にいたら嫌ですね。ホント面白いですけど。
主人公 結城誠 10
普段は下ネタが多い馬鹿っぽいヤツだけど、熱い時は熱いです。
告白シーンでは各キャラに名言を放っています。ののへの、「俺はロリコンじゃない。好きになった子がたまたまロリだっただけだ」や、柚ねえへの「古今東西、有史以来、借金のカタは身体で払うのがセオリーだろうが。」なんか名言だと思います。特に最初。
仲間思いのいいヤツです。ののシナリオでの兄貴への啖呵とか、祭シナリオでの教頭との決闘なんか最高にかっこよかったです。この決闘をする時の理由が燃えるんですよ。しびれるんですよ。普段はおちゃらけていても、仲間を大切に思っている気持ちがにじみ出ています。変にヘタレていたところも無いし、ギャグにシリアスに大活躍なカッコいい主人公でした。
ただ、それだけに亜凜沙ルートの途中の行動がマジ不明。ちゃんとしたわけがあったら良かったんだけど・・・なんかシナリオのために無理やり動かされてる感じでした。ただ、そんな大きなマイナス点はあっても、それ以上のカッコよさがあります。
絵 8
キャラデザはとても可愛いです。立ち絵は口パチ、目パチあり、ポーズがみんな可愛いのばかりですごく良かったです。
随所に入るカットインのようなのもお気に入り!!! 特にのののカットインは最高!!! 出るタイミングもうまかったし。
で、問題のイベント絵ですが、立ち絵、カットインと比べてかなり質が悪いです。いいのも難点かあるんですが、悪いやつのほうが目立ちます。亜凜沙の最後の方の絵なんかまるで別人ですからね。思わず「炉!!!」と叫んでしまいました。
まあ、でもキャラデザかなり良かったし、カットインなんかどれも最高に良かったんで全体的に見ればいいほうだと思います。
音楽 10
素晴らしい出来です!!
音楽は本当に素晴らしい。場面場面に合っていて、季節感や雰囲気も良く出ています。この音楽のおかげで、ゲーム自体の評価がかなり上がりましたね。音楽が良くなかったら、全体的な印象も今よりかなり低くなっていたでしょう。それぐらいいいです。
OPの「よつのは」は歌詞がこのゲームの内容そのまんまです。亜凜沙ルートのラストに、これでもかって言うほどのタイミングで流れたときは思わず涙でした。かなりいい曲になっています。EDの「Shining Orange」も、爽快でテンポがいい曲です。思わず笑顔になるくらいいい曲です。個人的には2番がおススメ!! いずれにしても音楽のレベルはとてつもなく高いと言えます。言い切れます。主題歌「よつのは」は間違いなく音楽部門で殿堂入りの曲です。
エロ 5
薄いです。どっちかって言うと、本番よりフェラとかの方がエロい気がしました。
むしろ無い方がいいんじゃないかというくらいのHシーンです。
総合 87
2006/1/27の中では完全なダークホース。全く購入予定に入れてませんでしたが、評判がかなり良かったんで買いましたが、大当たりでした。元来幼馴染キャラが苦手な自分としては、買うのにはかなり悩んだんでしたが、買ってよかったです。
シナリオは短いですが、なかなか良くまとまっていますし、キャラの良さ、絵の良さ(イベント絵は微妙でしたけど)、何より音楽の良さ、どれをとってもかなり良い出来でした。これだけ幼馴染の雰囲気を出すことの出来たゲームはありませんでしたね。
ののも大好きだけど、やっぱり祭りの方が好きかなぁ。あの夏祭りと日記で完璧にやられました!!!
追記:男キャラの声パッチあてたらより最高のゲームになりました。
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