―衝突する二つの魂、紡がれる真実の歴史―
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
90 |
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エクリア・フェミリンス |
シナリオ 8
戦女神、幻燐の姫将軍シリーズの集大成。幻燐の姫将軍Uの後日談にして、セリカがエクリアと出会い、レウィニアで3人の使途と暮らすまでが描かれています。ゲームはセリカ編とリウイ編を交互にプレイしていき、ルートは4つ、正史、光、闇(セリカ)、闇(リウイ) があります。RPG部分を除いたとしてもかなりのボリュームがありますね。
シナリオは今までのシリーズの伏線を見事に回収し、ラストの戦女神に繋がっていく様子は思わず鳥肌が立ちました。確かに戦女神で竜退治で力を失ったっていってたっけなぁ。少しは辻褄が合わない部分もありますが、11年前のゲームでしかもシリーズ6作目にもかかわらず、ここまできっちりと仕上げているのは素晴らしいとしか言いようがないです。
ストーリーはZEROがあまりにも壮絶すぎる悲劇だったので、ZEROほどのインパクトと印象は無かったですが、戦女神シリーズのファンとしては、最後まで見逃せない場面ばかりでした。特にエクレアの感情の変化、ルナ=クリアとの触れ合い、シュリとの出会いのシーン等は印象的。あと水竜のクーちゃんも欠かせないです。ホント数えだせばきりがないですね。ラストも正史ルートでの戦女神に繋がっていく物語も良かったですが、光ルートでの見事なまでの大団円もすごく良かったです。ただ、あくまでも戦女神シリーズなのか、セリカサイドにかなり重点が置かれており、リウイサイドではほとんど物語が動かないのはちょっと寂しかったですね。登場キャラも思ったよりもずっと少なかったですし・・・。
戦女神シリーズのファンならば楽しめること間違いなしです。紡がれる歴史に夢中でプレイできました。楽しむためには歴代の戦女神&幻燐の姫将軍シリーズプレイは必須。推奨ではなく必須。最低限公式HPで公開されている永焔の戦姫ぐらいはやっておかないとシナリオが全くと言ってもいいほど楽しめないと思います。
キャラ 8
エクリア・フェミリンス
第3の主人公といっても良い存在。最序盤のツンツン状態から、ツンデレ→ク―デレ→デレデレへの変化がすごくいい感じです。幻燐の姫将軍とか戦女神Uとかではエクリアは可愛いイメージはほとんどなかったんですが、今作ではめちゃくちゃ可愛いくなっています。序盤の初心な女の子状態も萌えまくりでいい感じですが、中盤のセリカを救おうと懸命にもがく姿が愛しすぎます。戦闘では魔法アタッカーとして大活躍。7章以降エクリアサイドで単独で戦うシーンもあるのでしっかりと育てたいです。特に魔術・強化は強力ですが意識して育てないとなかなか熟練度がたまりません。
ルナ=クリア
エクリアと並ぶメインヒロイン。名前だけでいまいちどんな人物かわからなかった謎なキャラでしたが、今作ではメインヒロインらしい活躍をします。ZEROの時ではマーズテリアの聖女らしい立派な物腰の持ち主という印象でしたが、意外とお茶目なところがあり、さらに7章では実は女の子っぽい可愛らしいところもあるところが見れたりと、意外な可愛さと破壊力に夢中になりました。正史ルートをやった後に戦女神のロカのシーンを見るとマジで泣けてきます。想いを必死に隠そうとする様子が痛々しいです。光ルートでは死なずにセリカの使途の仲間入り。聖女でなくなり使途としてセリカに尽くす様子は正史ルートでのこともあり愛しくてたまらなくなってきました。戦闘では回復面でかなり充実している最強の回復キャラ。攻撃面でも光ルート途中で魔導鎧を装備できるようになると、強力な必殺・魔導を使えるようになり活躍できます。
ハイシェラ
セリカの相棒。セリカを人間時代から知っている数少ない人? ZEROでは大暴れでしたが、今作では実体化状態では仲間にできず、剣としてセリカを助けたり、エクリアを助けたりと、縁の下の力持ちっぷりが目立ちます。イベントを起こさないと実体化すらしないままエンドになる場合もある割には存在感は抜群。独特な口調も健在です。
カーリアン
リウイサイドのメインヒロイン? というよりは相棒って言った方がいいですね。単発イベントは少ないものの、最初から最後まで仲間にいるので存在感は高いです。あんまり目立った出番ないなぁと思っていましたが、最終章のリフィア登場でビックリ。ふらふらしながらも何だかんだでリウイのお姉さん役を担っています。戦闘では力よりも技と早さで勝負するタイプなので、堅い敵相手だと活躍しづらいですが、属性と相手が合えば馬鹿みたいなダメージをたたき出せます。
ナベリウス&リタ
本作の癒し担当。ZEROだとあんまり絡んでいた記憶はないですが、めちゃくちゃ仲良くなっています。天然同士のコンビなので会話シーンが和みまくり。街を歩いている時に食べのも屋とか珍しいものを売っている店についふらりと立ち寄ってしまう様子が微笑ましすぎます。リタってこんなに天然でしたっけ? 戦闘ではナベリウスは前作同様魔法攻撃トップクラスのキャラとして大活躍、防御の低さは周りがカバー。リタも一撃の破壊力はかなり高いです。防御が霊体属性で雑魚に強いのも特徴。同時起用で能力が上がるので、出す時は2人とも出した方がいいです。
テトリ
見た目がトップクラスに可愛いキャラ。ツインテールにちょっとおどおどした様な表情がものすごく可愛くて似合っています。初登場時のインパクトは強く。キャラとしてもかなり濃かったんですが、それ以降ほぼ出番が皆無という悲しい扱い。戦闘では必殺、魔法、回復と何でもできるバランス系。魔法は地脈と無属性の両方があり色々な局面で活躍できます。終盤になるとちょっと器用貧乏っぽくなってくるので、困った時のスーパーサブ的な扱いが便利です。
ペテレーネ・セラ
リウイサイドのメインヒロインその2。幻燐の姫将軍の時からずっとリウイに使えている神官です。その健気な様子は健在で、ご主人さまに尽くすことが生きがいとばかりの態度に愛しさがあふれてきます。ペテレーネが年月と共に使えなくなるのは嫌だなぁと思っていたところ、まさかの神格位獲得にビックリです。戦闘では回復役と思いきや、攻撃魔法がかなり強いです。暗黒魔法はセリカサイドで魔神と戦う時の必需品。雑魚戦最強魔法の魔術・戦意も便利です。
ディアーネ&ファーミシルス
最初以外はほとんど活躍したシーンがなかったですね。闇ルートですら無いのはかなり残念。ファーミシルスは出番があるのにユニットで使えないのが非常に残念。というかファーミシルスくらいは使えても良かったんじゃないかと思います。
ラピス・サウリン&リン・ファラ=バルジアーナ
思った以上に出番がなかったですね。ラピスは癒されますし、リンは微笑ましいくていい感じでしたが、ほとんどチョイ役でした。まあ、100年単位で時間がかかっているゲームなので仕方がないことかもしれませんが、残念でした。戦闘は2週目以降は使用できるのですが、2人ともスキルがいまいち使いづらいので、使用には愛が必要です。
モナルカ
光ルートで仲間になるんですが、あんまり活躍しなかったですね。Hシーンが見れるイベントでは普段は真面目で型物な彼女の照れた様子が見れて嬉しかったです。戦闘では正直器用貧乏感がすさまじいですが、リウイサイドだと回復役が不足がちなので役には立ちます。貴重な魔術・神聖持ちなので積極的に育てたいです。
シルフィア・ルーファンス
間違いなく今作の見せ場の一つなんですが、戦闘に参加出来ず、さらには中盤で退場になってしまうのであんまり語ることがないですね。幻燐では最強キャラの一人だったので、おまけでもいいので戦闘で使ってみたかったです。
エヴリーヌ&ラーシェナ&パイモン
エヴリーヌの活躍のメインは闇ルートでのデレデレだと思いますが、正史、光ルートでも終盤それぞれ見せ場があり、ラーシェナも合わせて意外な活躍が見れました。特にラーシェナの良キャラっぷりにはホント驚きましたね。個人的には光ルートでの最終ダンジョンのイベントがお気に入りです。パイモンはランプの魔神状態に笑いました。
マリーニャ・クルップ
出番は終盤からですが、下手すると戦女神Uよりも活躍していたんじゃないかと思えるくらいの活躍を見せます。リフィアと一緒の初登場シーンでは色々と驚きましたね。その後のいいコンビっぷりも印象深いです。ZEROのシャマーラが大好きな自分としては、Hシーンのイベントでは色々な意味で大興奮でしたね。戦闘ではZEROのシャマーラ同様スキルは自己強化系のものばかりで破壊力には欠けますが、相手によっては手数勝負で下手にレベル5魔法を打つよりもダメージを与えることも多いです、まあ守備が高い相手だと役立たずにはなってしまいますが・・・。
シュリ&レヴィア
最初に登場した時は気づきませんでした。セリカの「助けてくれ」の台詞は後で見返すと深いですね。屋敷でエクリアにメイド修行を受ける様子は微笑ましくていいですね。シーツのイベントは笑いました。レヴィアは子供の時からツンデレかと思いきや、実は素直でセリカによく懐いていたという事実にビックリ。新鮮ですごく可愛かったです。
アムドシア
出てきた時はゾノ・ジと活躍してくれるかと期待したんですが、終わってみるとネタキャラの印象が強いです。戦闘は能力やスキルは悪くないんですが、加入がかなり遅くなりがちなので、育てるのに時間がかかるのが難点でした。
リーフ&ゾノ・ジ
マーズテリアの騎士。リーフは初登場時はルナ=クリアのおまけ程度の存在でしたが、最終的に大好きなキャラになりましたね。年月とともに渋く成長したのもかっこよかったです。ゾノ・ジはまさかの登場で大興奮。ZEROだと人間族で唯一最後まで味方だったキャラで、その上途中まで地味だったくせに最後の最後で良い場面をかっさらっていきましたからねぇ。しかも今作でもリーフと共に大きな見せ場がありますし、2人とも想像以上のいいキャラでした。
リフィア
初登場時は誰だこいつ状態でしたが、正体分かってビックリ。行動的すぎるキャラで、初登場から最後まで自分の思ったことを突き進みますが、その言動には不思議な力が感じられ、エヴリーヌでさえ押されて丸めこまれたりと、色々と面白いキャラですね。いつの間にかマリーニャといいコンビになっていたのも笑えました。子供らしく甘えてくる様子もとんでもなく可愛くていい感じです。戦闘は「呼び寄せT」と「好奇心」が使いづらいですね。燃費が悪いのも厳しいです。スキルが純粋、神聖、暗黒っていうのはこのキャラの存在を表しているみたいでちょっと面白かったです。
主人公 9
セリカ・シルフィル
ZEROほどではないですが、今作でも感情を失い、時間と人との触れ合いの中で人間らしい感情を取り戻したかと思いきやまた失うを繰り返す悲劇の主人公です。戦女神ではレウィニアで普通に過ごしていましたが、そこにたどり着くまでの道のりがすさまじかったですね。普段は天然だったり、あまり感情を動かしたりはないですが、基本的には結構熱かったりするところが好感が持てます。戦闘では攻撃面では最強キャラであり、飛燕剣と魔剣は育てるとオーバーキル連発の威力を発揮します。同時参戦で能力が上がるキャラが多く、メンバーをそろえると恐ろしく強くなったりします。
リウイ・マーシルン
幻燐では魔人病の再発で、人と魔の間で揺れ動く様子が描かれていましたが、今作ではずいぶん成長して大人っぽく、大人しい感じになりました。特に序盤はともかく最終章のリフィアに対する態度とか普通に微笑ましかったですからねぇ。イリーナを助けるために奮闘するんですが、7章、8章と出番なし、リウイサイドではあまり大きな出来事もなかったのでちょっと存在が薄かったです。光ルートのラストでエクリアを義姉さんと呼ぶ姿は、大団円を象徴していて良かったですね。戦闘ではセリカほどの攻撃力はなく、スキルも大器晩成なものが多いので序盤は苦労しますが、育ってくると強いです。
絵 9
とんでもないボリュームです。差分含めるとかなりの数があります。質も高いですし、特にHシーンはかなり肉感的に描かれていてエロいと思いました。RPG部分でのミニキャラもいい感じですし、戦闘時のカットインもかっこいいものばかりです。プレイ時間が長くなりがちなので、もっとこの部分にも欲しかったという場面もありましたが、全体的に高レベルです。
音楽 9
こちらも全体的に高レベル。各シーンに合ったものばかりで聞きごたえ抜群です。歌はOP曲とED曲の2曲。2つともかなりの良曲ですが、特にOP曲の「La storia」はテンポの良さとカッコよさが相まってお気に入りです。
エロ 8
下手な抜きゲーよりも多くそろっています。質と尺はそこそこですが、シチュはかなりあります。内容はほぼ純愛和姦ばかりで、NTRや凌辱はほとんどないです。というかNTRに関しては完全にないですね。自分は凌辱系はあまり好きではないですが、もう少しあってもいいんじゃないかとは思いましたね。闇ルート行ってもほぼ無いですし・・・。
ゲーム性 10
戦女神ZEROの正統進化系。難易度は普通に進めるとちょっと高いです。自分は途中までは普通に進めていましたが、終盤になると持久戦が続く戦いがあまりにも多いので回復ポイントでレベル上げしました。戦闘の主な改良点と変更点は、オートバトルの改良と熟練度の存在ですね。前作の不満の一つであったオートバトルの改良は非常に便利で、追加要素の熟練度稼ぎに役立ちました。戦闘中にキャラがよくしゃべってくれるのも面白いです。ダンジョンも謎解き要素が追加されやり応え抜群。やり込み要素も多く、かなり遊べる出来になっています。
総合 90
圧倒的過ぎるボリュームに細部まで作り込まれたゲームシステム。さらにはやり込み要素満点とかなりの力作です。支援キャラも含めると使用できるキャラが総勢20人に以上になるのもすごいですね。シナリオも今までのシリーズをプレイしえいれば、数々の伏線が回収される様子に目が離せなくなりますし、絵や音楽に関しても質量ともに力が入りまくっています。エロゲのRPGでは質、量、その他色々な要素を見ても最高レベルのゲームであることは疑いようがないですね。楽しむためにはシリーズプレイ済みが条件にはなってしまいますが、自信を持ってお勧めできるゲームです。
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