幸せ――それは座敷童の住むところ
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
79 |
7 |
8 |
8 |
9 |
7 |
8 |
― |
美影 |
シナリオ 7
ものすごく簡単に言うと、辛い目に合って病気レベルでふさぎ込んでしまった主人公が、影女や他の妖怪たちとの触れ合いの中で元気を取り戻していく妖怪良い話。恋愛描写はあまり無いですし、物語もまとまりすぎていて盛り上がりに欠ける所はありますが、どのルートもヒロインの妖怪という題材を生かしてうまくまとめています。主題歌や公式HPからは萌え系のドタバタコメディみたいなのを想像していましたが、一つの物語としてよく出来ていました。エロゲというよりは、妖怪を題材としたショートストーリー集を読んでいるような感じを受けましたね。プレイ後の後味もかなり良かったですし、まさに癒しゲー。このゲームの主人公に対する周りの温かさはとんでもない癒しですよ。
日常シーンでは田舎独特の温か味と、美影を筆頭とした妖怪たちの主人公への温かさに癒され、ストーリーの本筋部分では、よく出来たショートストーリーとしてかなり楽しむことができました。あと、個人的には妖怪の扱い方のうまさにも注目したいです。藤花や佐久夜なんか、既存の妖怪の伝承を現代風にうまくアレンジされていて感心しましたし、影女の主人公と一緒では無いと買い物に行けない設定も面白いです。エロゲとしてヒロインたちとのラブラブを求めていると調子狂うかもしれませんが、妖怪を題材にしたちょっとホロリとくる良い話としてはかなり良かったです。
キャラ 8
美影
メインヒロイン。出番も圧倒的に多いです。押しかけ女房的存在で、性格は優しくて主人公を立てる尽くす女ですが、時々頑固になることもあります。特に主人公の御世話のことになるとムキになること多し。とにかく主人公に尽くしてくれる可愛いキャラです。笑った顔や照れた顔はもちろんのこと、怒った顔や拗ねた顔も可愛いです。シナリオは終盤微妙な感じですが、中盤の気持ちが通じ合うシーンは良かったです。できればもっと美影とのラブラブシーンが欲しかったですね。
幸子
厄病神。あの独特な笑い声が頭から離れません。厄病神だけあってトラブルメーカーとして活躍。普段は小生意気なキャラですが、美影のお姉さんオーラにやりくるまれたり、お風呂に入らされそうになって必死に逃げたりする様子は、見ていて面白いです。美影と主人公との3人の共同生活はかなりいい雰囲気ですね。癒されます。シナリオは細かな部分にツッコミを入れなければ、幸子の主人公のために行動する姿が可愛くて愛しくなってよかったです。
藤花
男性恐怖症な九尾の狐。男性恐怖症になった訳がうまいなぁと思いました。キャラ的にもシナリオ的にも一番完成度が高いと思われるキャラ。背後の設定も良く出来ていましたし、萌えシーンとシリアスシーンがうまく配置されていました。性格は長生き故落ち着いて貫録のある雰囲気を醸し出しながら、いい狐になるために一生懸命になる姿が可愛い女の子という感じでとても可愛い。温泉での恥らう姿も非常に萌えます。あと稲荷寿司を食べる絵はエロすぎます。
白沢佐久夜
他シナリオでの活躍が全く無いですし、見た目的にも性格的にもあまり目立たないキャラですね。自分も正直微妙だと思っていましたが、ストーリーのオチの付け方がうまかったと思いますね、お話としてはかなり好きな方です。
瀬織
ホームレス姉さん。意外と他シナリオでもちょくちょく出てきます。ひたすら橋の下でマンガ読んだりして、気がつくと恋心が生まれていたという何とも言えないシナリオなんで、シナリオに関しては特にいうことはないですが、瀬織のあっけらかんでやる気のなさそうな声と、ズボラな性格はかなりいいキャラしていたと思います。大好きです。
イソラ
性別を変えられるという妖怪設定。最初は男の子として出てきます。主人公大好きで、一緒に遊びたい一心で色々と気を引こうとします。美影に嫉妬するシーンのイソラは良かったですねぇ。可愛いです。シナリオはグッドエンドとは言いづらいですが、展開的にはアリだと思います。ただ、終盤はもう少し盛り上げても良かったんじゃないかなぁとも思いますね。
千鶴美
ちじゅみ。とても頑丈な小動物。主人公を慕っていて、主人公に懐いてきます。その様子はまさに小動物そのもの(色んな意味で)、元気で明るい声が聞いていて萌えます。ただ、主人公のちじゅみに対する対応がかなり過激なのは気になりましたね。それ以外はとにかく面白可愛いちじゅみを堪能できました。瀬織の姉さんもいい味出していましたね。
瑞原穂波
キャラとしては明るく元気で可愛い女の子で可愛いです。どのシナリオでも主人公の人間の数少ない友人として活躍してくれます。ただ、自身のシナリオは正直微妙かなぁ。いや、物語としてああいう結末は有りですし、主人公が救われる物語としては十分ハッピーエンドかもしれませんが、ちょっと寂しい結末ですよねぇ。
ミドリ
最重要妖怪。色んなシナリオで主人公の背中を押してくれます。全キャラクリアすると専用ルートに入れますが、正直微妙でしたね。Hシーンとかなくてもう良かったんじゃないかなぁ。美影と幸子と4人で暮らすようなご都合主義展開があっても良かったんじゃないかと思います。まあ、あくまでも個人的な願望なんですけどね。
主人公 五日市圭治 8
開始時点で明らかに病気だと思えるくらいにふさぎ込んでいる主人公。お話としてはありですが、エロゲの主人公としてはちょっとどうなんだろうと思うところもあります。まあ、境遇考えるとふさぎ込んでしまうのはむしろ当然ですし、序盤の妖怪に対する辛辣な態度も分かります。態度では妖怪を拒絶しまくっていても心の底では本気になりきれないところが序盤からも見え隠れしますし、根はいい奴なので不快感はありませんでした。主人公のクセに良いツンデレしています。
絵 8
非常に可愛いです。キャラ箱といえばのり太さんのイメージが強かったので、最初はどうかなぁと思っていましたが、可愛いキャラデザで一気にお気に入りになりました。立ち絵も表情のバリエーション多く、見ていて楽しくなってきます。イベント絵も細かい部分まで良く書かれていましたし、枚数が少ないのは残念でしたが、おおむね満足しています。
音楽 9
明るい曲からゆったりとした曲まで一通り?あります。OP曲は「あたしらしく!」は明るくテンポの良い名曲。つよきすのOPとかと同系列の聞いていて元気の出てくる歌になっています。必聴です。ED曲の「ribirthday eve 」はOPとは違い、明るいながらも静かな感じの歌。こちらも名曲です。そして真ED曲の「とっぴんぱらりのぷう」はこの妖怪物語を締めくくるにふさわしいゆったりとした歌。正直08年を代表するようなかなりの名曲だと思いますね。
エロ 7
意外と充実していました。回数も一人当たりは少ないですが、全体で見れば結構ありますし、質も尺も悪くないです。
総合 79
シナリオが新人さんですし、前作のうつりぎがかなり微妙だったんで不安でしたが、かなり楽しめました。まあ、確かにエロゲとしては話が短く、恋愛要素も薄かったりはしますが、純粋な読み物として良く出来ていたと思います。
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