それは語られなかったもうひとつの季節・・・・・・
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
69 |
5 |
8 |
9 |
8 |
4 |
5 |
― |
シルファ |
シナリオ 5
元からシナリオには期待していなかったし、キャラに萌えられればいいやと思っていたんですが、それにしてもな内容でした。いや、シナリオの構成自体はそこまで悪くは無いです。良くも無いですが全体的な構成とか展開とかは酷評するほどではないです。ただ問題は主人公、前作はヘタレながらも何だかんだでそれなりにやるやつって感じでしたが、今作ではヘタレが変な方向に磨きがかかり、さらに暴走、妄想癖、外道などのダメスキルも追加され、見ていて怒りゲージがどんどん上がっていきます。わざわざTH2の最大の弱点をFDで最強の弱点にするなんて・・・。
どのシナリオでもウジウジナヨナヨとウザいことこの上なし、女かお前は? 特によっちシナリオは酷かったです。ただ、なぜかHシーンとかシルファシナリオやはるみシナリオの終盤とか、主人公が攻める側になるとやけに強気で積極的になります。問題は攻め始めるまでが長すぎるということ、攻め始めるまでは最低のヘタレ野郎ということ、そして最大の問題は主人公が攻め始めて、いよいよという時にEDになること・・・。大抵のシナリオが、主人公周りからの好意ゲージMAX状態に甘えまくる→グダグダする→ウジウジする→主人公の態度のせいでヒロインと別れなくてはいけなくなる→グダグダする→ウジウジする→主人公やっと重い腰をあげる→なぜか積極的に、という展開になっています。
さて、主人公への不満はこれくらいにして、このゲームは3つのルートで構成されていて、まずTH2でどのヒロインともいい仲になったけど、結局誰ともくっついていない本編と、このみノーマルED後のこのタマルート、愛佳シナリオの後を妹の郁乃視点で描く郁乃ルートがあります。まず本編は前述のとおりに主人公の救いようの無いヘタレを除けば、まあ可も無く不可もなくって感じのルート、このタマはひたすらラブラブする、ただそれだけの短いシナリオとなっています。
そして問題の郁乃ルート、いや問題といっても出来が悪いわけでは無いんです。むしろレベル高い方だと思います。郁乃は可愛いし萌えるし、主人公も愛佳シナリオ後ということでヘタレ脱却してますし、主人公と姉の愛佳と郁乃とのやり取りなんか微笑ましくてにやけますし、Hシーンの入れ方が強引過ぎというところを除けば、このゲーム屈指の出来になっています。ただ、やはり郁乃と素直にラブラブしたかったという気持ちが・・・。特に自分は郁乃攻略にかなり期待していただけあって、普通に攻略できないと分かった時には大声で叫びたいくらいショックでした。ありとあらゆる文句を書きまくってやろうかと頑張ってプレイしたんですが、普通に面白かったのが・・・。
とにかくシナリオは主人公のヘタレに耐えられるかどうかが全て、たぶん全部を受け止めることは出来ないと思うんで、耐えるしか手段はなさそうです。キャラは一部とんでもなく破綻していたり、草壁さんが全く出てこなかったり(名前だけ出た)、折角の萌えシーンを主人公のヘタレで台無しにされること以外は、みんな可愛くていい感じでした。
キャラ 8
まーりゃん
まー神様とか言われて、何でもありのキャラになってます。面白いは面白いんだけど、ちょっと行き過ぎてなんだかな〜って感じですね。面白い通り越してちょっとうるさいと感じてしまうことも・・・。まーりゃんシナリオなんか特にそんな感じです。ひたすらショートギャグの連発で、最後にエロがあるのみ。マジでそれだけ。呆気に取られるとはこういうことだっ!!というのが素直な感想。やっぱりまーりゃん先輩はサブキャラの方が映えます。というか本名は?
吉岡チエ
あだ名はよっちで、通称緑のたぬき。キャラデザがものすごく好みで、郁乃に続いて期待していたキャラです。ショートカットと活発な性格がいい感じ。実は男の子が苦手で、エロい話題をふられると真っ赤になって照れたりします。そんな様子がとてつもなく可愛い。そしてエロい。シナリオはこのゲームで1、2を争うくらい主人公が最低で、展開も自分の苦手な方向に行ってしまって、正直残念としか言いようが無い出来ですが、よっちの可愛さ、そしてエロさは堪能できました。
山田ミチル
今作のダークホース1号、あだ名はちゃるで、通称黄色の狐。最初はよっちの方に目が行き過ぎていて全然気にしていなかったんですが、やってみて評価が一変しました。かなり可愛い。無口系と思いきや口数は結構多く、結構積極的な性格で、やっていて萌え萌えでした。ホント可愛い。シナリオもTH2AD本編の中では一番まとまっていて、主人公もこのシナリオくらいのヘタレさなら十分許容範囲内です。ラストがいいところで終わってしまうのがマイナスですが、普通にいい感じのシナリオになってます。サブとして出てくるロクさんとハナさんにも注目。ゲンジ丸に続いて参戦です。
菜々子
正直興味対象外なんで割りとどうでもいいです。シナリオは主人公がロリに目覚める話。菜々子は可愛い葉可愛いけど、攻略する気にはなりません。ただ一つシナリオで気になったことは、るーこの存在が全然出てこなかったこと、なぜかるーこのポジションはまー神にのっとられてます。前作るーこシナリオのみ出てくるキャラなのに・・・。
河野はるみ
最初は積極的過ぎてちょっとウザいなぁと思っていたんですが、やっているうちにどんどん可愛く見えてきました。どんどん可愛く感じるイベントの数々ですっかり萌え萌え状態。最終的には大好きになりました。主人公にひたすらまっすぐに向けてくる好意が気持ちいいです。シナリオは交換日記のイベントでは主人公を抹殺したくなりましたが、それ以降のミルファへの積極性と、終わってみて全体的な構成がうまかったので好印象です。終わりよければ全て良し。でもあれだとクマ吉関係なくなってるなぁ。ちなみに他シナリオで明かされるクマ吉誕生秘話は想像以上にくだらなかったです。
シルファ
今作の超ダークホース。やる前は全く注目していなかった分、そのあまりの萌え破壊力にノックダウンされそうになりました。ツンデレ、アホの子、舌ったらずな口調など、ありとあらゆる要素が萌えをさそいます。自身のシナリオはもちろんのこと、他シナリオでも主人公の家にいるので出番が多く、どのシナリオでも主人公が他ヒロインと仲良くなっているのに嫉妬してぶーくれたりと、マジで萌えまくりです。シナリオは主人公が攻め側になることが多く、ラストが微妙でしたが普通に面白かったです。シルファに萌えまくりでした。ところであの観覧車のシーンはマルチを意識したんですかねぇ。
小牧郁乃
今作一番の期待株でしたが、結果は・・・微妙? シナリオの欄で結構語りましたが、シナリオが郁乃視点で進む特殊な形になっていて、普通に郁乃とラブラブすることは出来ません。郁乃は言動がいちいち可愛くて、萌え度だったらシルファに並ぶくらい萌えます。ただ、それだけにかなり残念。シナリオは郁乃の主人公への想いの変化と葛藤を丁寧に描写していて、その描写に萌えたり、萌えたり、萌えたりして、最後にちょっとしんみりといった感じです。Hシーンは蛇足としか言いようがありませんが、ツインタワーのシーンとかは切ない気持ちになりましたし話自体は気に入ってます。
柚原春夏
冒頭のシーンの刺激が強すぎです。前作ほとんど出てなかったので性格とか掴みきれてない所がありましたが、かなり元気でお茶目な人。もちろんいい意味です。何かかなり可愛い。つーか萌えます。かなり萌えます。シナリオは春夏さんとラブラブして結局ふられるEND・・・でいいのか? ノーマルENDといっても良さそうです。内容はいい感じだったと思います。ただ夢オチでいいんでHシーンは欲しかったですね。冒頭のシーンで期待してしまったので無くて残念でした。
柚原このみ&向坂環
このタマシナリオは終始ラブラブするだけなので特に言うことなし、回想見るとHシーンが多そうに見えますが、実質1個しかないです。この2人は自身のシナリオは割とどうでもいいんですが、このみはよっち、タマ姉はちゃるシナリオでかなり株が上がりました。特にタマ姉は前作はちょっとうるさいなぁとか思ってたんですが、今作ではなぜか若干おとなしくなっており(そのせいで違和感覚えることもあり)、さらにちゃるシナリオでのタマ姉はかなりいい人っぷりを見せてくれます。
ささら&イルファ
今作でぶっ壊れた人2名。ささらは完璧にまーりゃん先輩の奴隷になってますし、イルファさんは・・・もう・・・前作では普段はしっかりもの、ただし瑠璃がからむと暴走って感じでしたが、今作では常時暴走みたいな感じです。「兎にも角にもスキンシップ! 二人の距離はゼロセンチ!」 「さあ、学びなさい! 貴明さんの肉体を使って!」 「くんずほぐれつ、ずっこんばっこん!」 など溜まっているんですか?というセリフが盛りだくさん。変な方向にとてつもなくキャラが立っています。
その他のTH2ヒロイン達
このタマ以外の前作ヒロインは今作ではサブキャラなので、基本的に出番はほとんど無いです。郁乃シナリオで萌えにエロに大活躍の愛佳、まー神の僕のささら、メイドロボ大活躍の割には出番が少ない姫百合姉妹、何だかんだでちょくちょく出てくる由真、出番がほとんど無い花梨とるーこ、そして出番が全く無い草壁さん・・・。由真が思った以上に出てきたのは嬉しかったですが、草壁さんの扱いは残念。前作ではサブヒロイン的存在で、さらに今作では出番も無いなんて・・・。
向坂雄二
前作だと割りとちょい役でしたが、今作では主人公の友人として結構出番多いです。前作でも時々出ていた情けない、けれど非常に男らしい野望を叫ぶシーン多し、特にちゃるシナリオでのフットサルの時の魂のセリフは心に響きました。あんな主人公と何だかんだで親友やっている雄二はいいやつですね。かなり株が上がりました。
主人公 河野貴明 5
ヘタレすぎます。何でも今回はヒロイン達の魅力を表現するために、批判を覚悟で主人公をヘタレにしたとの話を聞きましたが、それなら思う存分に批判してやろうかなぁという気分にさせられます。まあ、シナリオによって性格がコロコロ変わったりするので、クズ主人公とはっきりと烙印を押す感じにはなりませんが、そのヘタレっぷりはひどいものがあります。すでにシナリオの欄でかなり語っているので、これ以上語ることは避けますが、もうちょっとどうにかして欲しかったですね。
つーかヘタレ具合がやけに不自然な気がする。無理矢理ヘタレにされているような印象さえあります。主人公への不満の思いの丈をぶつけまくりたいけど、何故かそんな気分にならないのはたぶんそれが原因。主人公そのものが前作と比べて別人のようだし。ヘタレ具合もシナリオによって違ってたりするし・・・。
絵 9
文句なしにいい出来。どのキャラもみんなかなり可愛いです。キャラデザは好みですし、イベント絵はCGの塗りが綺麗でさすがの出来、枚数はシナリオの長さを考えるとこんなもんかって感じですが、もうちょっとあってもいい気がしますね。
音楽 8
レベルだけならかなり高いです。10点やってもいいくらいです。ただ、キャラ別音楽以外ほぼTHとTH2からの音楽になってます。正直今作からのキャラ別の音楽はあんまり印象に残ってませんが、前作までの音楽はどれも心に響く曲になっていて、ヤマ場を盛り上げまくってくれます。ED曲の「コスモスのように」はゆったりとした良曲、前作の「ありがとう」と比べると劣りますが、それでも十分以上にいい歌には変わりないです。
エロ 4
各キャラ1個ずつ、回想みると郁乃とこのタマは複数あるように見えますが、実質まとも・・・と言い切るのは腑に落ちないですが、まともなHシーンは1回だけです。尺はやや短め、枚数も少なめ、絵はいいですが、正直期待しないほうがいいと思います。菜々子はともかく春夏さんは夢オチでHシーン欲しかったなぁ・・・。
総合 69
とにかく主人公の不自然なくらいのヘタレとシナリオの弱さがが問題。全クリするつもりなら、先によっち、菜々子、まーりゃんをクリアして、その後にはるみ、さらにシルファ、ちゃる、郁乃って感じでプレイした方がいいと思います。
まあ、悪くはなかったですけど、期待外れ感は否めません。期待のしすぎはダメってことですね。
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