きっと、澄みわたる朝色よりも、


秋に頬を染めていく葉のように、
あなたとのふれあいが彩られますように――




総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
75 7 8 8 8 4 7 与神ひよ

シナリオ 

全4章でルートは一本。エロゲというよりは一つの物語であるノベルゲームといった方があっていそうです。文章がかなりクセが強く、人によってはクドい、クドすぎるっ!!って感じになってしまうと思われます。

ルートが一本道だと最初知った時は自分もがっかりしましたが、2章が終わった時点で気にならなくなり、最後までプレイすると一本道なのも納得の出来できました。すごく綺麗に一つの物語として完成されています。主人公と結ばれるヒロインはひよのみですが、他のキャラもかなり描き込まれていますしね。まあ、それでもC+Cや最果てのイマみたいに、最終的にヒロイン全員と関係を持つハーレムエンドを期待しちゃうのはしょうがないってことです。

内容は1〜4章がそのまま起承転結になっています。もうちょっと正確に言うと、1章が起、2章が承転、3章が転結、4章が結って感じですね。1章は普通の学園物語って感じでしたが、1章後半から2章中盤以降の急展開、ところどころに張り巡らされた大量の伏線が徐々に明かされていく様子にどんどん夢中になれましたね。2章のラストシーンでは思わず涙も・・・ひよが切なくて可愛くて愛しくてどうしようもなかったです。3章最後の解決編に関しては、ちょっと伏線回収を詰め込み過ぎてテンポが悪くなったのは残念ですが、最後まで夢中になってプレイできました。ただ、どこがどんな感じで面白かったのかを説明するのが難しいですね。何か心に響くものはあったんですが、何ていってよいのやら・・・。

日常会話はたまにムダにクドくなってしまうのが辛かったですが、魅力的なヒロイン達との会話はすごく楽しいです。特に春告のエロ大王っぷりには爆笑させられました。四君子の絆にも注目。これはシナリオ全体にも言えることですが、このゲームは主人公とヒロイン達四君子の絆が一番のメインテーマになっています。プレイしていると何げない会話シーンの中にもヒロイン達との絆を感じられるシーンが多く、温かい気持ちにもなれます。

主人公とヒロイン達四君子の絆、数々の謎と伏線、そして感動とかなり楽しめたんですが、やはり文章のクセの強さはネックでしたね。かなり回りくどく装飾つけたような表現が多く、自分も途中で先が気になるのに説明が長くて読み飛ばしながら進めたとことが結構あります。合わない人にはとことんあわなそうな文章なので、そのあたりは自己判断です。
キャラ 8

与神 ひよ

メインヒロインにして唯一のヒロイン。主人公への呼び名は「だんなさま」とにかく主人公に献身的に尽くして尽くして尽くしまくります。その様子はもう妻そのもの。このゲームはひよゲーなので、彼女を気に入るかどうかがプレイするにあたってかなり大きな要素になるんですが、これだけ可愛くて優しくて性格良くて頭もよくて家事万能な女の子に、これだけ好かれまくっていて嫌になる人はいないと思います。超可愛くて萌えますよ!! 正に「笹丸屠られろ」(春告談)って感じです。普段の主人公への好意が空回りになってしまう様子や、主人公の世話を心底幸せそうにする姿もたまらないですが、幼い頃におままごとで主人公の奥様役になれなくて泣き出してしまうエピソードとかどんだけ悶えさせてくれるんだって感じでした。シナリオでは2章ラストシーンで涙。そして本編のエピローグ的な存在である4章でのプロポーズシーンでは、あまりの出来の良さと、ひよが可愛くて愛しくてたまんなくてニヤニヤが止まりませんでした。

夢乃蘭

いつもみんなを盛り上げさせてくれる明るくて優しい性格の女の子。会話シーンでは主にツッコミ担当。着やせする胸にも注目。「頭取の教え」というおっさん臭さ全開の教えに従って暮らしているため、周りからおっさん扱いされています。まあ、この設定に関しては腹巻でグースカ眠る様子以外は全然おっさん臭いようには見えなかったりしましたが・・・。いつも笑顔で元気一杯。主人公達の潤滑油のような存在であり、いつも周りを笑顔にさせている素敵な女の子です。シナリオ的に色んな意味で一番割食っているキャラですね。個人的な一番の見せ場は2章ラストの告白シーン。2章中盤の自分の気持ちの決意をするシーンも良かったですが、一番は2章ラストですね。愛しくて切ない気分にさせられました。

樫春告

みんなのお姉さん役であり、エロ大王でもあります。生まれついての王者の資質を持ち、学園のヒエラルキーのトップにいる人でもあります。ヘアバンドから見えるものすごいアホ毛が特徴ですね。下ネタ大好きで、恍惚の表情を浮かべながら下ネタを言う春告はまさにエロ大王であり、輝いています。春告の一番の見せ場は、正直良いところがたくさんあって悩みますが、やはり2章ラストの主人公に、再開してから避けていた理由と主人公との関係を告白した時のシーンですね。主人公との関係が分かった時は主人公と同様純粋にうれしかったですし、その後の可愛らしい姿には正直かなり萌えました。そしてその後の姉貴らしいかっこいい姿には惚れぼれしてしまいます。こんなお姉ちゃん欲しいです。


裏ヒロインとも言える存在。1章2章は出番が少な過ぎて、性格が愉快で特徴的な不思議な女の子で、このゲームの謎の鍵を握っているキャラという認識でしたが、3章でのみるくちーを通して主人公と少しずつ仲良くなる様子はかなり萌えました。みるくちー抱えながら顔を赤く染める姿が可愛すぎます。残念ながら若の可愛らしい姿は本編では出番的な意味でほとんどないですが、「大好き」の台詞は超胸に来ました。すげー可愛かったです。

青姉妹

姉が青姉、妹が青妹です。まず青姉は初登場時はただの、いやレベルの高いギャグキャラかと思いましたが、いつのまにやらかなりの萌えキャラになってました。2章中盤の主人公とのデート?イベントとか萌え転がりそうになるぐらい可愛かったです。あまりの嬉しさと恥ずかしさで焦りまくる様子が萌まくりです。青妹はずっとムカつくキャラでしたが、2章ラストで気にならなくなり、エピローグでもある4章では何だか可愛く見えてきましたね。特に2章ラストではそれまでギャグキャラ面が強かった青姉妹だったので、そのギャップもあってかなり感動しました。

人玲人&半宣雄

途中までは出番皆無なせいで、印象に残りにくかったりしましたが、2章ラストで男を見せてくれました。そこからは一気に好感度アップ。まあ、それ以降は大した出番はなかったりしましたが・・・。良いやつらですが、蘭&春告は渡せません。

鬼武先生

初登場にの怖そうな印象はどこに行ったのか? 思春期特有のアレは素晴らしいかったですね。出番が少ないのが残念。
主人公 崇笹丸 7

鈍感王の蘊蓄王。正直ちょっと評価に困るキャラですね。プレイ中にそのあまりの鈍感王っぷりにイライラさせられたこと多数ですし、蘊蓄にかんしても正直ついていけないですが、嫌いになるということはなかったです。ものすごい鈍感ですが、ヘタレっていう感じはしないんですよねぇ。あと何といっても4章でのプロポーズのシーンがすごく良かったので、それまでのイライラがすべて吹き飛んでしまったというのがあると思います。
絵 8

イベント絵がすごくきれいですね。塗りは丁寧で奇麗ですし、構図もいい感じのものが多かったです。枚数も多いですし文句なし。立ち絵も表情が豊かで面白かったです。あとSD絵にも注目です。この頃SD絵が出てくるゲームがかなり増えましたが、やっぱりヨダ様の絵は普通とは明らかに違うセンスというのを再認識させられました。そして忘れてはいけないのが演出面。立ち絵を動かしたり、紙吹雪を飛ばす様子など、いい場面でいい感じに場を盛り上げてくれました。
音楽 8

ゲームの雰囲気に合った「和」を感じさせる曲多数。心に強烈に残るっていう感じでは無いですが、かなりレベル高いです。歌は全3曲。どれもいい歌ですが、特にOP曲の「紅葉」はムービーの良さも合わさってかなりの名曲になっています
エロ 4

エロさは全く感じられませんが。ヒロインの可愛さは堪能できます。回想2つ目のひよのフェラ?シーンは(お笑的な意味で)必見です。春告の叫びとか蘭の恥ずかしそうながらも興味津々な様子とかすごく良かったですね。
その他

初回特典についてくるおまけディスクには、本編終了後の後日談、みるくちーの歌、アレなムービーなどがあり、どれも必見です。後日談では若や青姉妹がすごく輝いていましたし、若がすごく可愛かったです。みるくちーの歌もとりあえず若がすごく可愛かったですし、アレなムービーはとりあえず見てくれという素晴らしい出来になっています。
総合 75

自分は夢中でプレイできましたし、全クリ後にプレイしてよかったと思えるのは確かですが、文章にかなりクセがあり素直にお勧めずらいゲームですね。とりあえず興味を持ったら自己責任でプレイしてみてください。楽しめる人はかなり楽しめると思います。個人的にはひよの超献身的な嫁っぷりと、ヨダ様の絵だけでも買う価値はあると思っています。



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