SNOW 〜Plus Edition〜

SNOW 〜Plus Edition〜


降る雪はただ白く、真実だけを埋め尽くしていく・・・・・・



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
84 8 8 9 10 5 8 橘芽衣子

シナリオ 8

散々言われていることですが、(KANON+AIR)/2です。AIRをベースにキャラ設定やストーリーにKANONを混ぜ込んだという感じ。正直KANONやAIRに例えると〜で話を切り出すときりがないので、以降はあまり触れないようにします。

シナリオは攻略順ほぼ固定で、澄乃→旭、Legend→しぐれ→桜花→芽衣子、謎の少女となっています。key作品に思い入れが強すぎる人の中にはあまりにも似ている設定に不快感を覚える人もいるかもしれませんが、個人的にはここまでよく作られているならばプレイしている側としては何の問題もないなぁと言う感じですね。面白いものは面白い。

ストーリーは最初の澄乃シナリオはよく分からないまま終わってしまいますが、澄乃エンド後にプレイできるLegendからがこのゲームの本番です。このLegendには正直驚かされましたね。各ヒロイン達の関係が明らかになるんですが、Legend終了間際までしぐれと芽衣子の事を全く気付かないでプレイしていたので、全てわかった時にはかなりの衝撃を受けました。 いや、もう何か辛すぎです。芽衣子の顔をまともに見れなくなります・・・。

そしてこのゲームの真エンドとも言える桜花シナリオに大号泣。終盤までなんとか我慢していましたが、ラストのラストで一気に涙腺が崩壊しました。バッドエンドが良く出来ていたしぐれシナリオや、PS2版からの追加である芽衣子シナリオもレベルが高く、魅力的なヒロイン達と最後まで飽きることなく楽しめました。謎の少女は正直微妙。

「家族愛」を中心とした笑いあり泣きありの感動物語。特に桜花ルートの出来の良さ、芽衣子様のキャラの良さは特筆すべき出来になっています。key作品に似ているとか、シナリオ中に細かな部分で気になることも多かったですが(特に旅館を継いでもひたすら水くみな主人公とか)、プレイした後にやってよかったと思えるシナリオでした。
キャラ 8

雪月澄乃

個性的過ぎて逆に個性を感じられないキャラです。最初は正直わざとらしい天然、子供っぽすぎる言動、吹雪に日に主人公に合うために滝壺まで行く行き過ぎだと思うぐらいの愛情表現にうんざりしていたんですが、シナリオの後半になって旅館経営のためにしっかりとするようになってからは、今までウザかった言動も可愛く見えてきました。自身のシナリオは他への伏線なので中途半端に終わりますが、桜花シナリオでは大活躍。母は強しってところですね。

若生桜花

とりあえず抱っこシステムを考えついた人はすごいと思います。これシンプルですがすごくいいシステムですね。最初はまあ嫌いじゃないですが好きというほどでもないぐらいだったんですが、桜花シナリオに入ってからはどんどんかわいく思えてきました。桜花シナリオは桜花澄乃シナリオとも言える内容で、澄乃と一緒に桜花を自分の娘として育てて言います。もうホント可愛くて可愛くて。シナリオも盛り上がりどころは押さえてましたし、ラストのシーンでは号泣必至です。エピローグでのおかえりなさいの一言は、そこに込められた意味を考えるととてつもなく印象的で心に残りました。

日和川旭

正直影薄いです。初登場時様子から一変、ルートに入ってからのしおらしい様子なんかかなり可愛いんですが、いかんせんキャラの設定で他のキャラに負けています。立ち絵も頭身が低すぎてものすごくロリに見えますし・・・でも、他のキャラの対応見るとロリ部分には全然突っ込まれなかったりするんですよね。他のシナリオで本来の姿で大活躍するせいでますますヒロインとしての地位が低く・・・。シナリオ自体も流石にツッコミたいっていうくらいに某シナリオに似てましたしね。

北里しぐれ

無口で美人なミステリアス少女。プレイ開始直後は、可愛いし何か好みだなぁとか思ってましたが、Legendやってその言動の意味が分かってからはもう色々と愛しくて仕方が無いです。シナリオはレベル高いです。中盤までの少しずつ心を通わせていく様子はしぐれが可愛くて良かったですし、バッドエンドも良く出来ていました。過去ぶっ壊し編では鳳仙と彼方のやり取りが笑えます。そしてラストのしぐれが現れた時はホント嬉しかったですね。後日談が気になります。

橘芽依子

いや、もう色々な意味で全てにおいて最高に良いキャラです。日常会話ではそのあふれんばかりのハイセンスなボケとするどいツッコミで誰よりも大活躍し、さらにシリアス部分では主人公や澄乃の良き友人良き理解者として大活躍します。Legend以降では芽衣子の主人公や澄乃との深い関係が明らかになって、思わせぶりなセリフや言動もいちいちかなり気になるようになりましたし、とにかくあらゆる意味で目立っているすごくいいキャラです。そして、PS2版以降から追加された自身のルートでは、ハイセンスな言動はそのままに、主人公への思いが明らかになってきて超可愛くなっていきます。いやもうホント可愛い。主人公にからかわれて照れた様子とかたまんないです。シナリオも追加シナリオとは思えないくらいによくできていましたし、まさに芽衣子様万歳。芽衣子様最高って感じでした。

謎の少女

正直余計だった感が否めません。世界観違ってますし・・・ただ、SNOWの設定を生かして膨らませていたところは素直にうまいと思いましたね。確かにこういう展開もSNOWの設定ならありえそうだと思いました。ただまあ、やっぱり桜花→芽衣子の時点でしっかりと終わっているので、追加版の売りにするには弱いです。

その他

個性的なサブキャラばかりですね。いかれた医者とバカップルは正直あんまり好きじゃなかったりするんで置いといて、澄乃の母親の小夜里さんはすごくよかったです。日常でもシリアスでも活躍してましたし、澄乃シナリオラストでは涙必至。
主人公 出雲彼方 8

いつも水汲みばっかりやらされている影響で情けないようなイメージもありますが、何気にかなりかっこいいです。自分の出来る限りのことを精一杯やり尽くそうと駆け抜けます。前世の白桜とはえらい違いですね。ぶっきらぼうなところもありますが、好きになった人のためにどこまでも頑張って、どこまでも力になろうとする姿が素敵でした。
絵 9

キャラデザは可愛いですし、イベント絵もレベル高いです。そして何よりも演出がすごい。雪の降る様子や、雪が段々と吹雪になって行く様子とかビックリするぐらいに予期出来ています。正直最初に見た時はあのあまりのレベルの高さに感動しました。結構吹雪のシーンとか、歩いていて途中で雪が降ってくるシーンとか多かったので、余計に印象深く残っていますね。あと抱っこシステムは歩くとゆれたりしてホントに抱っこしているみたいで面白かったです。
音楽 10

かなりレベル高いです。BGMのレベルも高いですが、4曲ある歌がどれもとてつもなく良い。特にOP「SNOW」とED1「ふたりの足跡」ED2「雪のかなた」の3曲は神曲といっても差支えがないぐらいにいい歌です。その中でも特にお気に入りは・・・・・・正直この3曲からは選べないですね。どれもレベル高すぎです。それでもあえて選ぶなら・・・「雪のかなた」かなぁ。テンポが良い力強い歌ですが、Legendの内容を考えると泣きそうになります。
エロ 5

正直薄いですし。あってもなくてもが素直な感想です。
総合 84

SNOWはエロゲを知る前に買った思い出深いゲームの一つで、何気にDC版、PS2版、そして今回のPS版PEと3作品もプレイしていたりしてたりします。特に芽衣子様は当時かなりの衝撃で、PS2版で芽衣子様を攻略できると知って発売日に買ったのはいい思い出ですね。内容は確かにkeyっぽいですが、キャラシナリオともにレベル高いと思いますし、絵や音楽も一昔前のゲームの割にはかなりレベル高いので、やったことない人はぜひやってみてください。



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