プリンセスラバー!


華麗なる世界から、優雅な恋を贈ります。



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
70 5 7 9 8 9 5 シルヴィア

シナリオ 5

一言で言うと合いませんでした。

いきなりですが自分はお嬢様とかお姫様が大好きです。でもお姫様キャラにつきものの別離ネタは正直苦手です。その点、このゲームは主人公の身分が高いということで、お姫様の別離ネタの原因である身分の違いが発生しなくて、純粋にお姫様キャラと恋愛ができると喜んでいたんですが・・・やってみると結局は別離ネタ。しかもシルビィは微妙に違いますが全キャラ別離ネタ・・・がっかりです。しかも主人公がヘタレる系のシナリオでしたし・・・。

基本的にシナリオの流れは、主人公とヒロインがいつの間にか仲良くなって結ばれる→主人公Hの時だけ人格変わって積極的に、ところかまわずヤリまくる→問題を後回しにしたツケが回ってきて、主人公どうにもできなくなってヘタレる→主人公子供の理屈と開き直って強引にENDとなっています。まあ、萌えゲーとしたらありがちな展開だと思われます。

このゲームはとにかく描写不足が目立ちます。まずゲーム中での上流階級の価値観のようなものの描写が圧倒的に不足、ゲーム開始時では主人公とプレイヤーの上流階級に対する情報は同じはずだったのに、後半に行くにつれて価値観の違いがどんどん大きくなっていきます。何かおいてけぼり食らった気分になる場面が多数ありました。それに関連して主人公の過去描写の不足。じいさんと会うまでにどんな生活をしていたとかの描写がほぼ皆無、じいさんと初めて会うシーンもカットされてますし、これだと主人公に感情移入するのがかなり難しいです。

というか主人公ダメダメですね。重大な問題には立ち向かわずに後回し、そしてヒロインとHしまくり、とうとう後に回せないところまで来るとヘタレるばかり・・・。どう問題を切り抜けるかと思いきや、まるっきり子供の理屈、さらには子供の理屈だけどしょうがないだろと開き直りとダメダメです。口だけは達者な男。お前散々何もしないでHばかりしてたのに何を偉そうに叫んでるやらという気分になること多数です。理屈が通らないとうじうじしまくったり、わがまま言ったりしていると、いつの間にか周りが何とかしてくれますし・・・まあ、見せ場がないというわけではないですが、ダメな部分が目立ちます。序盤とかは慣れない生活の中で頑張ってる感じがしたんですけどねぇ。思うにこれは主人公が悪いというよりは、単純にこの主人公は上流階級で暮らす器では無かったという感じを受けましたね。元から無理だったんだと・・・。

描写不足の問題に戻りますが、主人公や上流階級の描写不足の他で気になった部分に、シャルやシルビィの国の描写不足などもあげられます。シナリオにそれなりに絡んだりするので、どのくらいの規模でどんな国なのかをもっと明確に描写してほしかったです。他にも凄いはずのじいちゃんがただの頑固じじいにしか見えなかったなども地味に痛いです。主人公は何でこのじいさんとの約束を律儀に守ろうと頑張るのか全く分かんないですね。

ただ、悪いところばかりではないです。それは絵とエロ。主人公はHシーンには超積極的の放尿好きになって、ヒロインたちを淫らせまくります。ぶっちゃけ抜きげーだと思えばシナリオもまあ普通かなと思えるくらいにエロいです。

まあ、自分は事前の期待と違ったのと、主人公がダメだったのが痛かったですね。普通に考えると、ヒロインたちの萌えどころはきちんと押さえてましたし、萌えてエロくて(シナリオは変にシリアスになったりしていまいちで)、キャラゲーとしては十分なシナリオだと思われます。ただとにかく自分には合わなかったんでこの点数です。
キャラ 7

シャルロット=ヘイゼルリンク

初期状態からなぜか好感度MAX。なぜここまで主人公にべったりなのか全く分かりませんでしたが、序盤では他のヒロインが主人公に優しくないので、あふれる好意が気持ちいです。かなり天然でマイペース。周りが緊迫していたりしても全くお構いなしで自分の好きなことをやっていたりします。基本殺伐な雰囲気の社交部において、シャルの純粋で子供っぽい言動にはかなり癒されました。あの笑顔が何とも言えない安らぎを与えてくれます。あと注目はHシーンの時の柔らかそうな胸。立ち絵だとバランス悪そうですが、イベント絵だとすばらしくやわらかそうです。シナリオは一番まとまっていた気がします。ラストに出てきたシャルの父親が色んな意味で素敵でした。エピローグもいい感じです。

シルヴィア=ファン・ホッセン

セ○バーとか、ア○リアスとか言われていますが、終わってみると鎧と剣の印象はそこまで強くなかった気がします。見た目だけで中身は普通・・・とは言いづらいですが、可愛い女の子です。シルヴィ自体はちょっと取っつきにくいけど、優しくて意外と面倒見がいい可愛い女の子という感じなんですが、妹のマリアと父親のヴィンセントのキャラが濃く、結果的にシルヴィのキャラも濃くなっています。仲良くなるにつれて、お堅かったシルヴィがどんどん主人公に溺れていく様子がいい感じでした。シナリオは主人公が無力すぎて、しかも全く活躍しなかったのが残念ですが、マリアちゃんが可愛かったです。あっ、もちろんシルヴィもすごく可愛かったです。他シナリオでの地味に主人公を助ける姿も印象的。

鳳条院聖華

ツンデレです。序盤からかなり理不尽なツンっぷりを見せますが、主人公の事情を知ると可愛いらしいツンになるのはいい感じでした。ツンデレとして結構いい感じだと思うんですが、ツンの理由が中盤まで分からないのはきつかったです。というか主人公は早い段階でネットで調べたりして事情が分かっているんですが、なぜかそれをプレイヤー側に公開してくれません。勝手に主人公の中にしまい込んでしまっています。ネットで調べて、次の場面には主人公は「あんなことがあったんじゃ仕方ないなぁ」と終わらせてしまいました。なぜその情報を隠す? マジで意味分かんないです。この意味分からないシナリオ構成がなければ、もっといい感じにツンデレに萌えられたんですが・・・。シナリオはやっぱり微妙。どのシナリオでも言えますが、なぜ主人公がじいさんとの約束を守って有馬家にいようとするのかが分からないので感情移入しようがないです。じいさんなんか最初からほっとけばいいじゃんとかどうしても思ってしまいます。

藤倉優

主人公つきのメイドさん。あくまでも主人公のサポート役に徹するメイドさんで、いつもしっかりとした態度で主人公を支えます。メイドさんとしてそれはとても正しいことですが、エロゲのヒロインとしてはもっと主人公によってきて欲しかったです。優は見た目とか設定とかモロ好みなんですが、あんまり萌えられませんでした。常に一歩引いた状態でいて、なかなか気持ちが見えてこないのが・・・。主人公へはっきりと好意を見せてくれるのがかなり後半だからなぁ。せめて初H後に優視点での気持ちの描写を入れたらもっと良くなっていたんじゃないかと思います。他シナリオでのスパイっぽい行動もマイナスになってるなぁ・・・。シナリオはほぼ予想通り、萌えどころがもっと欲しかったです。

マリア=ファン・ホッセン

このゲームで一番の萌えキャラ。超可愛いです。秋色恋華の翼ちゃんを思い出させるキャラで、主人公をお兄ちゃんと呼び、主人公とシルヴィとの仲に興味津々。萌えの塊のようなキャラだったので、もっと出番が欲しかったところです。

根津晴彦

結構おいしい役割を貰っているような気がしないでもないようなキャラです。

ヴィンセント=ファン・ホッセン

面白い父親。コンドームネタには何度も笑わさせてもらいました。あまりにも素敵すぎて、反発しているシルヴィがわがままの世間知らずに見えてきたのはちょっとマイナス。マリア共々もっと出番が欲しかったです。

有馬一心

主人公の出会いとか、その他一心の感情描写が皆無に近いので、何考えているのか全く分からない・・・出番も少なく、後半にいきなり出てきては主人公とヒロインの間に割って入ったりします。かなりいきなりだったりするので、正直ただの頑固じじいに見えたり・・・。凄い人のはずなので、もっと凄さをアピールして欲しかったです。
主人公 有馬哲平 5

シナリオの欄で散々書きましたが、口先だけでダメダメなイメージが強い主人公です。ウジウジしている割には深く悩まないでHしてばかり、とうとうそうもいかなくなってようやく悩みだすというダメダメさ・・・。あまりのダメっぷりに元からこの主人公に上流階級の生活は無理だったんだと思えてくるぐらいです。そう思えば怒りも湧いてこなくなるら不思議ですね。

ちょっといくらなんでも文句を言い過ぎたのでちょっとフォローすると、まずHシーンでの責めっぷりはよかったです。ヒロインをとことんHに開発していきます。すさまじい。それと何だかんだで最後にはわがままを無理矢理突き通して、周りを諦めさせるどうしようもなさも持っています。あと無駄にモテまくる性質も・・・ってフォローになってませんね。
絵 9

最初に立ち絵を見た時は何かバランス悪いなぁと思ってましたが、イベント絵のレベルの高さは素晴らしかったです。奇麗な絵に奇麗な塗りに、とにかくすばらしい出来でした。エロシーンでの胸の柔らかそうな質感の表現はエロゲー界の中でもトップクラスの出来だと思われます。特にシャルのHシーンでの胸はかなり気に入りました。
音楽 8

BGMも歌も中々いい感じですが、今時のエロゲの中ではまあ普通かなぁって感じです。OP曲の「プリンセスラバー」はシナリオの内容とは微妙に違う気もしますが、テンポのいい明るい曲、ED曲の「届け、この想い」もテンポのいい、ちょっと昔っぽい歌になっています。そして、挿入歌の「心はいつもとなりにいて」はかなりいい歌です。これでシナリオが良ければ今年の代表曲になれただろうなぁと思わずにはいられないくらいのいい歌でした。
エロ 9

ものすごくエロいです。萌えゲーのはずなんですが、正直そこらの並の抜きゲーを軽く凌駕しています。かなりエロい。回数は一人当たり6〜7回もありますし、尺も長めと充実しています。質に関してはテキストは普通ですが、絵がエロエロすぎです。普通の純愛ゲームでは絶対に見れないような顔で乱れるヒロインたちに大興奮。シチュも着衣ばかりと、とにかく素晴らしい出来でした。やけに主人公がしぃし〜させたがるのも印象的。
総合 70

ちなみに抜きゲー扱いして点数付けると76点まで上がったりします。ということで、これからやる人は絵とエロ目当てでやってみましょう。萌えも合う人は十分堪能できるはずです。シナリオと主人公はきついですけどね。



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