Princess Frontier

Princess Frontier


姫も村娘も神官も商人もド田舎舞台に恋に事件にてんやわんや!



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
94 9 10 10 8 7 10 ロコナ

シナリオ 

会話がとにかく面白いです。パロネタとかは少ないんですが、キャラがみんないい味出していて大笑いできます。特に男連中はすばらしいキャラばかり、会話シーンのテンポもすばらしく、笑いのレベルは超高レベルとなっています。さらに萌えも盛りだくさんで、ヒロイン達はみんな可愛くて萌えるキャラばかりになっており、特にパイ大会あたりの主人公のことを意識して悶々としている様子はたまらないってレベルじゃないくらいに萌えます。ニヤニヤが止まりません。

ストーリーは一言で言うとほのぼの村ライフ。かなり雰囲気がいいです。最初は村でのけ者だった主人公ですが、懸命に努力することにより、村人達の信頼を勝ち取っていき、最終的には主人公が困難にぶつかった時には村人全員が一貫になって助けてくれるような関係になります。特別な設定や伏線などは皆無に近く、大事件とか驚くような展開は少ないですが(ドラゴンはマジで驚いたけど)、会話が面白いおかげで中だるみせず進めることができるのがいい感じです。

どのキャラ達も均等に出番が多く、ほとんどのイベントで全キャラが活躍します。それはヒロイン達のルートに入ってからも同様で、そのおかげでどのキャラもそれぞれの魅力を存分に発揮することが出来ています。このシナリオではこのサブキャラが大活躍するみたいなのはなく、どのシナリオでもみんなが活躍します。ここまでどのキャラも活躍するゲームは珍しいですね。みんながサブキャラであり、みんながメインキャラになっています。みんないい意味でバカなキャラばかり、楽しい会話に笑って、ヒロインの萌えイベントにニヤニヤして、顔が痛くなるくらい笑いまくりました。

終盤はヒロインごとの問題が出てくるという萌えゲーお約束の展開なんですが、普通の萌えゲーとはちょっと違います。普通は主人公とヒロインが問題にぶつかり、二人で絆を深めながら乗り越えるという展開になるところを、このゲームは周りの連中がみんないい人ばかりなので、二人ではなく問題は仲間みんなで乗り越えようと展開になります。マジで総出で事に当たります。そのおかげで、たとえば主人公はヘタレなことをしそうになっても、周りの連中が主人公の心情を理解して、主人公を支えてくれて色々とフォローしてくれます。そして主人公もその想いにきちんと答えようとしてくれて、いい意味で期待を裏切ってくれる展開が多いです。あまりのみんなの暖かさに感動して涙が出そうになりました。

泣けるような展開や燃えるような展開は無い普通の萌えゲーですが、その普通をかなりのレベルでうまくまとめてあります。魅力的なヒロイン達、出番も活躍もヒロイン並でいい味だしまくりの男連中、いい人ばかりの村人、テンポよく大笑いできる会話シーン、ふんだんに盛り込まれた萌えイベント、そして心が暖かくなって癒される雰囲気、長さも短すぎず長すぎずちょうどよくなっており、派手さはなく地味ですが、笑えて萌えて癒される高レベルの萌えゲーです。
キャラ 10

アルエ

王女様。自分を男だと思い込んでいて、元に戻るために村にやってきます。最初はわがままばかりで微妙だなぁと思っていましたが、そこは主人公がきちんとアルエに分からせることで反省して、少しずつですが成長していきます。何だかかまってあげたくなるキャラです。中盤以降は主人公に恋をして女らしくなっていき、どんどん可愛くなっていきます。
シナリオは他と比べると正直微妙な感じ。ちょっと主人公もアルエも短絡過ぎるかなぁって思いました。というか終盤舞台が完全に王都のみになっているのがちょっと物足りない。ラストのご都合主義展開は結構好きですけどね。アルエはむしろ本人のルートではなく、他ヒロインのルートの方がいい味出しています。他ヒロインと付き合うことになった主人公を見て、自分が主人公のことを好きだったということに気づき、初恋と失恋を同時に経験してまた一歩成長します。最終的には最初の頃とは比べ物にならないくらいに成長した姿を見ることができ、とてもいいキャラになりました。

ロコナ

無邪気で純粋でとっても可愛い村娘。主人公をなぜか無条件で信頼していて、その好意がとても気持ちいいです。いつも元気に笑っていて、見ているだけで幸せな気分になてます。可愛いだけでなく、家事全般を担当するしっかり者、さらに純粋であるがゆえに真っ直ぐに物を見ることで、主人公が悩んでいる時に解決のきっかけを示してくれたりもします。萌えに関しても高スペックで、天然ボケに加え、ちょっぷ敬礼やおはようラッパ、からみ酒など、萌えること間違い無しです。いつも主人公の側で様々な困難を一緒に乗り越えていき、そしてパイ大会をきっかけに主人公への恋心を意識してからは、ニヤニヤイベントのオンパレード。特に初Hのあたりは萌えすぎて息が苦しくなるくらいニヤニヤ出来ました。
シナリオはとにかくロコナが可愛くて可愛くてニヤニヤしまくりでした。終盤の展開は何となく予想できてましたが、オジーもいいキャラでしたし(ノリノリに笑った)、ロコナがいかにみんなに愛されているのかが良くわかって暖かい気持ちになれました。ホント可愛いなぁ。こういう主人公にまっすぐに好意を向けてくるキャラは大好きです。萌えまくりでした。

レキ・ロックハート

村のたよれる神官。基本は生真面目ですが茶目っ気もあります。普段はしっかり者という印象が強いですが、ルートに入るとものすごい萌えキャラになります。パイ大会以降のニヤニヤイベントの数々は全キャラ一番。「大好きなあの子を振り向かすテクニック100」朗読イベントから始まり、どんどん可愛く壊れていくレキに萌えまくりです。主人公との初々しすぎる恋愛は見るに耐えないくらいニヤニヤしまくりです。また、レキとの恋愛を村人全員が笑顔で応援してくれる様子は非常に癒されます。村娘とレキのお茶会イベントは必見。真っ赤になるレキが可愛すぎです。萌えます。
シナリオは基本的にレキと主人公の恋愛中心。終盤は予想は出来たけど、予想もつかないような展開。教会での主人公のノリノリな様子が面白かったです。途中で主人公がレキを想って、レキの元から内緒で去ろうとしたところ、それを察知して力づくで止める男連中がいいやつらすぎて泣けてきます。そしてその後のレキが萌えまくりでした。

ミント・テトラ

商人。体型はロリ。キャラ紹介見て最初は金にがめつい守銭奴キャラだと勘違いして、何だか微妙だなぁと思ってましたが、実際はかなりお人よしで、何だかんだで結局は色々と助けてくれます。しょうがないなぁみたいな顔がいい味出しています。ミントは表情が豊かだなぁ。しっかりしているようで抜けているところがあり、そんなところがすごく可愛いです。アップでの驚き顔は超お気に入り。パイ大会の時の自分が他のヒロインと比べて主人公に好かれていないんじゃないかと思い悩む様子は萌えまくりです。膝抱えて泣きそうな顔でうなだれている様子がもう・・・たまらなかったです。
シナリオはミントと結ばれるまでがやや長いです。ただ、ラブラブイベントはそれでも充実しているので問題なし。終盤は割と予想通りの展開、このゲームは村の外は敵だらけっぽいなぁ。村を罠にはめてきたやつらがすげームカつきましたが、男連中による仕返しのおかげでスッキリしました。あのイベントは愉快すぎます。ノリがいいやつらばかりです。

ホメロ

エロじじい。変態です。基本サボりかセクハラばかりの老人。ジンと組んでのセクハラ&変態コンビは笑いの渦に巻き込んでくれます。100以上の覗きスポットを携え、日夜自分の欲望に正直に生きています。ただ、伊達に年と食っているわけではなく、豊富な知識や人脈で活躍することもできます。シリアスな時はもちろんのこと、オクテで鈍感な主人公を積極的にさせようともします。ロコナルートでの「今夜はあっはん♪わたしを好きにしてください講座〜!」は印象的。

ジン・トロット・ステイン

主人公の悪友? モノクロメガネが特徴。ヘタレで獣人マニアで、もはや変態という枠で囲うのも困難なぐらいです。親からは勘当同然で、村人達からも煙たがられてます。ただ、趣味は変態ですし、いつもはひたすら情けないキャラですが、常識知らずではないです。空気をきちんと読む能力もあるし、貴族らしく振舞うことも出来ますし、いざと言う時は結構頼りになります。持ち前の機転の良さを生かし、主人公の再左遷の時や自分の妹達が訪ねて来た時など、驚くような活躍をすることも多いです。「・・・・・・ヤバイ。ちょっとオレがカッコイイ」のセリフが本当にカッコよかった。出番もかなり多いですし、ある意味ヒロイン達よりも大活躍してました。間違った方向に全力で真っ直ぐに成長した男、それがジンです。

アロンゾ・トリスタン

最初はお堅いやつでしたが、アルエシナリオとか、ミントシナリオでのおしおきとか、終盤になるとかなり砕けてきます。アルエを立てるための演劇口調が面白すぎですね。主人公とはいいライバルで、口ではしょっちゅう文句ばかりですが、それなりに認めているようです。最初はもっと嫌味なやつだと思ってたんですが、実は普通にいいやつでした。婆さんからの人気も高いしね。最終的には何だかんだでジンやホメロと同じくらいバカっぽくて面白いキャラになった気がします。

ヨーヨード他

このゲームの最大の特徴は村人達がみんないい人だということ、長老でアロンゾラブでロコナの婆ちゃんであるヨーヨードはもちろんのこと、立ち絵のないヨーマおばさんなどもいい味出しています。雰囲気がすごくいいです。
主人公 リュウ・ドナルベイン 10

理想的とも言える形の主人公です。鈍感で悩みも多く、たまにヘタレることもありますが、周りのみんなに励まされて乗り越えていきます。たとえば村に着たばかりのころ、村人から嫌われまくって失意のどん底でいじけてしまいますが、ロコナやレキに励まされて、村人の信頼を勝ち取るために懸命に努力します。一度犯した失敗は二度と繰り返さないという気合を感じますね。そして最終的には村人全員から好かれるような人物にまで成長します。誰かが悩んでいる時は手助けして、誰かが道を踏み外しそうなら正そうとする、その結果周りも主人公が悩んでいる時はみんなで助けようとする、この主人公ならヒロイン達がベタ惚れするのも納得というものです。他にも実は戦闘能力も高かったり、機転がかなり良かったり、会話シーンでは切れのいいツッコミを繰り出したりと、ホントいい主人公です。
絵 10

かなりクセのある絵です。結構、というかかなり好き嫌いが分かれそうですが、自分は大好きです。立ち絵のバリエーションは多く、イベント絵も十分な数があります。塗りは綺麗ですし、コッカスなどの怪物からヒロイン達の濃厚なエロシーンまで、どれも丁寧に書き込まれています。質はかなり高いので、好みが合えば大満足できるでしょう。

そして一番の注目がSD絵です。量が半端なく多く、どの絵もコミカルで面白おかしく描かれているので、笑いに萌えに大活躍。この数多くのSD絵のおかげで、ゲームの会話シーンのレベルがかなり底上げされています
音楽 8

ゲームの雰囲気に合ったテンポのいい曲が多いです。ただし、ちょっと暗めの音楽も多いです。教会の音楽とか最初は緊迫感ありすぎかなぁと思ってましたが、やっているうちにこれはこれでありだなって感じになってました。歌はOP曲に加え各キャラに個別でED曲があり、合計5曲の歌があります。ただしOP曲以外はあんまり印象に残ってません。OP曲の「オモウチカラ」はテンポのいい明るい歌、何故かツボに入って聞きまくってました。
エロ 7

普通。ただ自分は絵がすごく好みなのでエロく感じました。質も尺も回数もそこそこですが、ヒロイン達とのラブラブを堪能できるので満足感は高いです。H前の会話も含めてラブラブなHを味わうことが出来ます。
総合 94

超おすすめゲームです。メチャクチャ面白かったです。派手さは無いが、笑えて萌えて癒される傑作萌えゲーです。
ホントマジで面白かった。キャラの良さは歴代トップクラス。ここまでどのキャラも活躍するゲームは他にありません。



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