それはきっと何処にでもあるありふれた物語
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
86 |
9 |
8 |
8 |
9 |
5 |
8 |
― |
渡来明日香 |
シナリオ 9
公式HPとか見ると、1章〜4章までがあってその後に最終章という形になってますが、1章〜3章まではそれぞれ完結しないで、物語の途中で終わり、視点が変わるぐらいの感じなので、プロローグ1〜3+本編と言った方がわかりやすいです。シナリオは3章前半までと4章はほぼ共通。最終章で分岐されます。ちなみに小鳩は他キャラクリアしないと見れない仕様、いわゆる真ルートですね。伏線もみんな回収されます。ちなみに全てやると結構なボリュームになりますよ。
ストーリーの詳細はネタばれなしでは全く語れないので、素直にプレイした感想を語りたいと思います。結論から言うとかなりクセがあるが面白い。でもエロゲとしてはちょっと・・・という感じです。話自体はテキストのレベルが高く面白いですし、ストーリー内容と構成、伏線の使い方や圧倒される世界観なども大変良く出来ていて、素直にすごいと驚かせられました。ただ、萌えや燃えやエロなどのエロゲ的要素が少ない。ぶっちゃけどのルートも主人公の内面に重点が置かれており、ヒロイン達は出番が多い脇役見たいな感じです。鳴とか進め方によってはメインの3章でも一瞬しか出てこないですし、トゥルーヒロインの小鳩も恋愛面では扱いが非常に悪いです。ヒロインが惚れる理由も何か特別なことがあったからとかではなく、一緒にいることが多くて、そしたらいつの間にか好きになっていた見たいな感じです。
また、ストーリー自体も面白いは面白いんですが、ところどころテンションの維持が難しい個所があります。とりあえずまず最序盤の1章。完クリ後だと構成的にもしょうがないところがあるのはわかるんですが、ここを越えるのは結構大変です。ただそんなに長くないですし、2章以降はどんどん面白くなっていくので我慢が必要。次の2章は女の子の出番も多いですし、萌えや笑いも多く楽しくプレイできましたが、3章では進め方によっては女の子がほとんどでなく、バカだったり、アホだったり、キチだったりする男共メインのストーリーになるので、合わない人位には注意が必要。ノリは少年マガジン。自分は最初は会話シーンとか結構苦痛でしたが、慣れてくると楽しくなってきました。続いて最後の難関である4章前半、ここまで2章、3章といい主人公が続いていただけに、ここで一気にテンションが下がることも十分あり得ます。主人公が2人いますが、自分は両方ダメでした。ただ、ここさえ乗り切って最終章まで行けば後は突っ走れると思います。
個別ルートは上記の通り恋愛面で残念な部分も多いですが、どのルートも面白かったです。物語としてよく出来ていると思います。そして最終章である小鳩ルートですが、このルートは笑い面で突き抜けています。とにかく笑いまくりました。各章のキャラのクロスオーバーを見れて、とにかく楽しくプレイできましたね。ヒロインの小鳩の扱いがひどかった(特にHシーン・・・)のと、最後が割と淡々と終わってしまったのは残念でしたが、最後まで楽しめました。
まあ、細かな部分で言えば4章以降の各主人公の学園での生活とか、米田さんとの絡みとか色々と見たいところが描写されていないのは不満ですね。タイミングと流れ的に難しかったのかもしれませんが、ぜひ見てみたかったです。
クセがかなりあり、合わない人には合わなそうですが自分は面白かったです。京のルートがあってコーダインのルートがないのは納得できませんけどね。あと、結局6人目っていうのはブリックヴィンケル的存在ってことでいいのか?
キャラ 8
渡来明日香
学園のプリンセス・・・らしいです。プリンセス顔がほとんど出てないんで実感わきませんけどね。表向きは社交的な学園のアイドル的存在ですが、裏では人間嫌いのクセありまくりな女の子です。睨み顔と「なんだと」の口癖がたまらなくツボに入りました。見た目とのギャップを楽しむことができます。シナリオは惚れた原因が不明瞭すぎるのが致命的ですが、主人公の成長がきちんと見れるのは良かったです。明日香は見た目もキャラもすごく好みなキャラなんで、萌えシーンがほとんどないのは残念で仕方ありませんが、だからこそわずかな萌えシーンがとんでもなく良かったです。弁当のシーンとかも良かったですが、ラストHシーン前後はもう萌えまくで困りもんでしたね。「ていうか、ねえ。そんな嬉しいこと言わないで。落ちた」に撃沈。ヘタレ鷹志の株が逆転した瞬間です。やべぇ超可愛いです。
玉泉日和子
いきなりですが、OPムービーでの扱いがちょっとひどすぎる気がします。一瞬しか出てねぇ。属性ツンデレな女の子で、巨乳で隠れメガネ属性もあります。真面目で融通がきかないところがあり、基本的いつも頭がハッピーなアレキサンダーの面々に頭を悩まされています。シナリオは唯一典型的な主人公とヒロインが徐々に仲良くなっていく王道物。このゲームでは逆に浮いている印象さえ受けますね。このルートは萌えと笑いを兼ねそろえたアレキサンダーの面々のおかげで会話シーンがかなり楽しく、日和子もツンデレとして十分に萌えさせてくれました。制服着替えイベントとか萌え狂いそうになりましたよ。すげぇニヤニヤしながら見てましたよ。「私の・・・・・・私だけの王子様です」にはやられました。鷲介じゃないけど日和子さん可愛いって叫びたくなりますね。学園で会った時のリアクションが見たかったですね。
鳳鳴
初回プレイ時は出番が高内のお供クラスしか無くてびっくりしたヒロインです。3章でどこまでやってもメインヒロインが出なくてびっくりしましたよ。鳴は後輩系で主人公に素直に好意をぶつけてきて、仕草が萌える可愛くて好みな女の子ですね。ただ、シナリオ本筋には絡まなかったり、香田亜衣の方が圧倒的に出番も多くて萌えシーンもあったりしていまいち目立たない感じです。キャラは自分の好みを突きまくってるんですけどねぇ。猫顔が可愛すぎて大好きです。
羽田小鳩
真ヒロイン。でもシナリオ的にはヒロインと言うよりも妹止まりな気もします。Hシーンのひどさが泣けてきますよ。確かに可愛いんですが、ほとんど出番がないままルートに入るんで、感情移入がしにくいです。他に愛着のあるキャラが何人もいる状態ですからねぇ。寝起きイベントとか妹キャラとしてはかなり萌えましたが、ヒロインとしてはちょっとという感じです。
山科宮
なぜか攻略できるヒロイン。いや、流れ的には出来ておかしくないんですが、それならバランスとって2章ヒロインでは紀奈子さん、3章ヒロインではコーダインも攻略できるようにして欲しかったです。キャラはサブキャラとしては面白おかしいいいキャラなんですが、ヒロインとしては・・・というかシナリオひどいです。バッドルートとか趣味でいれたとしか思えねぇ。
日野英理子・望月紀奈子・軽部狩男
面白おかしいアレキサンダーの面々。どのキャラもみんな個性的で魅力的。鷲介の会話能力の高さもあってキャラの掛け合いが非常に楽しいです。3人の中では特に紀奈子さんが好きですね。英理子さんのノリや、狩男の変態っぷりもすきですが、紀奈子さんの可愛さは異常。横ピースが可愛すぎます。ノリも良く、面白可愛いお姉さんです。
香田亜衣
3章の真ヒロイン(涙)。ノリがいい元気な女の子で、主人公に好意をもって積極的に絡んでこようとします。かなり積極的ですし、萌えイベントも豊富でマジに可愛いです。なんで攻略できないのかと・・・。切なすぎます。たぶんこのゲームをプレイした9割ぐらいの人が亜衣と結ばれるエンドが見たかったに違いありません。
春日春恵、ドラグループ
隼人の愉快な仲間たち。みんな個性的でいい人ばかりです。ドラグループは雰囲気いいですね。生活感にあふれているというか、とにかく絡んでいるだけで楽しくなっていきます。みんな大好きですが、特にアリスの可愛さには注目です。
鳳翔、森里和馬、フレイムバーズ
まずは翔君。ネタばれ抜きには語れないぜ。好き嫌いはともかくキャラとしてはとても魅力的ですね。自分はそこそこ好きです。森里は最初は嫌なやつかと思っていましたが、違うシナリオで違う側面を見ると熱くて少年マガジンを突き進んでいるキャラですね。嫌いじゃいです。フレイムバーズの面々は最初はとにかくウザかったですが、プレイしていると何だかんだで愛着がわいてきましたね。小鳩ルートとか出てくると嬉しく感じるようになったりもしました。
針生蔵人、R−ウィング
針生蔵人、一部シナリオでは目覚めちゃいけない方向に目覚めてしまっています・・・まあ、それは置いといた方がいいか。出番は少ないですが、要所要所で出てきて印象に残るキャラ。R−ウィングは普通にウザくてムカつくので割愛。
主人公 8
羽田鷹志
このゲームの第一関門。自分も最初はすぐに現実世界から逃避するイタくてウザいやつぐらいの認識ですが、理由が分かってからは納得。シナリオでは確実に成長していく様子が見れて面白かったです。特に終盤の明日香との核心に触れる会話はどきどきしながら見ていましたね。最終的には好きな主人公になっていました。
千歳鷲介
会話センスが良い交渉役。アレクサンダーの面々との掛け合いはとにかく楽しい気分にさせられます。2章最初の会話ですぐに心をつかまされました。普段は結構すぐに怖気づいたりしますが、決める時は決めてくれます。告白シーンとかかっこよかったですね。兄弟思いな姿も印象的。鷹志ルート初めの会話シーンはとても印象に残っています。
成田隼人
かっこいいです。シナリオの雰囲気が少年漫画しているだけあって、強くてカッコいい主人公になっています。文句言いながらも兄弟のために一生懸命なところも魅力的です。フレイムバーズの面々をいじる姿も輝いていますね。街のみんなの人気者っていうのもうなずけます。5人の中では一番好きな主人公です。
ぱね田
他に2人いますが、あまり好きではないので割愛。小鳩ルートの主人公。色々と可笑しなことになっている影響で常に笑える存在になっています。もうとにかく笑いまくり。すんばらしく面白いです。シナリオも待望のクロスオーバーがあったりと目が離せない展開が続きます。できれば小鳩ルートの分岐で他のヒロインのエンドも見てみたかったところですね。
絵 8
最初にパッケージを見た時は不安でいっぱいになったんですが、ゲームやってみるとみんな可愛いです。枚数はそこそこ。ゲームの雰囲気には合っていないような気もしますが、絵はもうホント大好きなんで満足しています。
あとOPムービーにも注目。2つありますがどちらもかなりレベル高いです。世界観が狂気入っているのが面白かったです。
音楽 9
OP曲2つに各ENDには専用曲と豪華な内容。BGMも特に際立ったものはないものの、レベルは高いです。ED曲は多すぎてあまり印象に残っていないんですが、OP曲はムービーの良さもあってどちらもかなりのお気に入り。特に第1OP曲の「Jewelry tears」は大好きですね。疾走感があって聞いていて楽しくなってきます。
エロ 5
各キャラ2〜3回。ただし本番なるのはその中でもわずかです。まあ、思ったよりは良かったですね。
総合 86
発売までに様々な騒動があったこのゲーム。不安と期待が3:7ぐらいでプレイ始めました。最初はやばいつまらないと思いましたが、徐々にのめり込んでいき、最終的にはかなり楽しむことができました。クセが強いので素直にお勧めはしづらいですが、気になる人はプレイしてみるのもいいと思います。自分はかなり楽しめました。
戻る