ONE〜輝く季節へ〜


永遠はあるよ・・・



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
70 8 8 4 7 4 5 里村茜

シナリオ 8

感動ものです。奇跡を扱った作品の原点、ここからKANONやAIRやその他多くの泣きゲーが生まれました。

感動できるのはもちろんのこと、日常会話の笑いも良いです。七瀬に対してはちょっとやりすぎだと思いますが・・・。
ストーリーとしては主人公が幼い頃に交わした約束によって「永遠の世界」に行ってしまうが、「こちらの世界」でのヒロインとの絆のおかげで帰ってこれるというものです。ヒロインは主人公が「永遠の世界」へ行ってしまって、周りの人に忘れられて、だけど覚えていて、そしていつか必ず帰ると信じて主人公を待っている・・・。主人公の方も自分のことが周りの人から少しずつ忘れられていく中で、ヒロインとの絆を頼りに旅立っていく・・。ほぼ全てのシナリオがこの流れです。

ちなみに「永遠の世界」については自分は全くわかっていません。分かっていることは「永遠の世界」は主人公の脳内から生まれた妄想の異世界で、「永遠の世界」に行ってしまうと「こちらの世界」にいる人はその人についての全ての記憶がなくなる。しかし、その人との絆がとても強い場合は覚えている場合もあるということです。まあ、詳しく考えるのは面倒くさい人はこれぐらいわかっていればいいと思います。確かにシナリオの出来は良く泣かせてはくれるんですが、恋愛要素があまり出ていないので絆の強さという面ではちょっと説得力が欠けているかなぁと思うこともありました。
キャラ 8

キャラの魅力は十分です。半分がなんらかの障害を負っているのはちょっと気になりますが、まあ気にしない方が良いでしょう。ヒロインたち自身もそんなに気にしてませんし。あと何らかの口癖があります。

長森瑞佳

だよもん星人。見た目は一番好みです。性格も文句ないし、幼馴染レベルはかなり高いです。それだけにほんとシナリオがつらかったです。こっちとしては瑞佳とベタベタしたいのに、わざわざ冷たくしないとクリアできないなんて拷問です。「ほら、ハァーってしてよ」とか健気過ぎて泣きたくなりました。しかも瑞佳が許したのをいいことにいきなりラブラブな展開になるし、確かに可愛い瑞佳を見れるのは喜ばしいんですが、あんなイベントの後では素直に楽しめません。まあ瑞佳とイチャイチャ出来るのは嬉しい限りですけどね。瑞佳は小さいころ主人公が「永遠の世界」を生み出したきっかけになった相手です。瑞佳の方はただ単に主人公に元気になってもらいたかっただけなんですが・・・。あの完璧に忘れてしまったと思っていたところの横断歩道でのイベントはやられました。あの場面大好きです。ドラマみたいで素敵でした。

七瀬留美

ツンデレツインテール。主にギャグ担当として主人公にいじられます。乙女を目指してがんばっていますが、転校初日に道でぶつかってしまった主人公にはついつい地が出てしまいます。乙女への道がなかなかうまくいかない様子は可愛いと言うよりは笑えます。ただ、このシナリオに限らず、七瀬への主人公のイタズラは完全に行き過ぎ。七瀬はシナリオ終盤でも結構笑いが入っており、Hシーンも他のキャラと比べると明らかに濃くなっていたりと、どこまでもいじられキャラだったりします。まあ、ダンスホールでダンスって言ってる時点でちょっとしょうがないかなぁと思ったり・・・。

里村茜

萌えます。最初は主人公のことを気にも留めないんですが、少しずつ少しずつ好意を抱いていくという無視系のツンデレのトップだと思います。「嫌です」のセリフがやけに萌えます。茜が他人に冷たい訳は茜が小さいころ幼馴染が「永遠の世界」に旅立ってしまったことから来ています。それ以来心を閉ざして同じ幼馴染の詩子以外には心を全く開かなくなってしまった茜、やっと心を開くことができる人間に出会ったのも束の間その人も「永遠の世界」に旅立ってしまいます。

「あなたのこと、忘れます」
「さようなら。本当に好きだった人」


苦しいです。すげー苦しくなりました。このゲーム中一番感動した場面です。泣けます。
EDで帰ってきた主人公と手をつないで歩く姿が最高に愛しく感じます。つーか最高でした。

川名みさき

目が見えない先輩。設定は重いですが、性格は明るく元気で可愛らしいです。ありえない胃袋を持ち、とてつもない量の食事をするのも特徴。頭おさえて「いたいよ〜」とかかなりの破壊力があります。シナリオは最初は先輩との接し方が良く分からなくて戸惑っていた主人公と、ハンデがあってもそれをつらいと思わず明るく生きていこうとする先輩とが徐々に惹かれていくのがいい感じ。特に最後の公園での、主人公が「永遠の世界」に旅立ってしまったのに、目が見えない先輩はそれが分からず、もういない主人公に必死に話しかけるシーンは心が痛くなるぐらいに切ない気持ちになります。

上月澪

口がきけない下級生。いつもスケッチブックを持っていてそれで会話します。余計なことですが、スケッチブックはそんなに安いものではありません。日常会話全てをスケッチブックに書いていたら結構な出費になってしまうと思います。澪も設定は重いんですが、そんなことを微塵も感じません。スケッチブックでのやり取りは微笑ましくて和みます。健気でちょっとドジなとてもいい子です。正直シナリオの出来はあまりよくなかったと思います。喋れない事から澪の気持ちがいまいち通じないので、なかなかシナリオに入りきれませんでした。EDが演劇部員の視点で進んだので余計そう思いました。

椎名繭

精神にちょっとした障害があります。繭はキャラだけなら嫌いじゃないんですが、シナリオが苦痛でした。いや、シナリオが悪いからというわけではないんですよ。ただ繭の行動がイタすぎるんです。子供のお守りをしているような気分にさせられるシナリオです。しかも終始この展開が続きます。EDの繭の日記はなかなか良かったです。主人公との別れを境に着実と成長していく様子が手に取るように分かります。「最後に泣いた日」のシーンは感動ものです。
主人公 折原浩平 5

クズです。どうしようもないクズです。小さいころは現実逃避してばっかのヒッキー、大きくなったら口が悪いいじめっ子。普段の七瀬に対するいたずらは、とても女の子に対しての行為ではありません。やりすぎです。七瀬じゃなくて澪とかにやったら退学ものです。まあ、流石に澪にあんな仕打ちはしないでしょうけど。
そして何より瑞佳シナリオでの彼の行為は万死にあたります。つか死んでくれ。頼むから。

と毒を吐きまくりましたが、茜シナリオとか、繭シナリオとかの主人公はとても立派だと思います。
特に繭シナリオ
、自分だったら繭がどんなに可愛くても途中で放棄しそうです・・・。
やっぱり最後、七瀬→瑞佳とクリアしたのが影響してますね。最後の印象って大きいです。
絵 4

初期型のいたる絵。KANONくらいは良いけど、このレベルはちとつらい・・・。顔のバランスが明らかにおかしいし、色の塗りも違和感あります。なにより背景がしょぼいです。季節は冬なんですが、冬らしさが全くありません。つーか木が緑だし。
音楽 7

素晴らしい出来です。主題歌はないし、曲自体はやはり古臭い感じがありますが、場面場面に合った非常にレベルが高い音楽になっています。単品で聞いても聞き心地が良い名曲ばかりです。特にタイトルで流れているテーマ曲がお気に入り。
エロ 4

語るに値しません。以上。
総合 70

主人公は最低ですが、シナリオは最高に良いです。まあ一度はやってみる価値は大いにあります。
瑞佳は中程、もしくは最初にやることをお勧めします。主人公が最低すぎて後味が凄く悪いんで・・・。
逆に茜やみさき先輩あたりはシナリオがトップクラスにいいんで全クリ目指すならとっておいた方がいいです。



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