Nursery Rhyme −ナーサリィ☆ライム−


甘く、ほろ苦く――― それは優しい恋物語



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
73 6 8 9 8 5 6 クルル

シナリオ 6

薄いです。特に恋愛描写関係が物凄く薄い。最後の方でいきなりくっついてそのままENDというものばかりです。
共通ルートというか恋愛描写に入るまでが長すぎで、中盤でもいったいどのルートに入っているのか全然分かりません。そのせいで、ただ淡々とイベントをこなしていくだけになり、最初は面白かったキャラ同士の会話もあまりの進展のなさにイライラしてきます。しかもやっと恋愛描写が出てきたと思ったら、あっという間にくっついて、即Hして、物凄く短い後日談があってそのまま終わりという欲求不満になる展開ばっかりです。途中でもっと何らかの複線を作って欲しかった。
それとキャラゲーにありがちの事件→解決→END見たいな感じになっているんですが、その過程がみんな結構似たり寄ったりで、週を重ねるごとに退屈になっていきます。

イベント自体は面白いですが、どうにも尻切れトンボになっている場合が多いです。さすがに寝る→次の日?の夜というのは気になります。他にも前後のイベントで辻褄が合わないところは結構あったり・・・。日付が週毎でしか表示されないのもつらいです。そのせいでいきなり朝になったり夜になったりするし、季節を感じづらいです。ちゃんと日毎に表示された方がよかったんじゃないかと思います。間に出てくるアイキャッチも最初はともかく、段々うざくなって来ました。

やっぱり全体的にいまいちと言うしかないですね。萌えゲーですから、どれだけ萌えられるかがポイント。日常の会話は女の子達がみんな可愛いので楽しいです。ただ笑いに関してはアズ関係は笑えますが、他はいまいち。他に個別シナリオに入っても他のキャラたちも活躍するのは嬉しいんですが、ちょっと出すぎと思えるところもありました。
後日談のラブラブな様子がもっと長かったら、ずっと良いゲームになっていたことは間違いないなかったんですけど・・・。

ああ、そういえばこのゲームってファンタジーだったんですよね。その部分に触れるのを忘れてました。
魔法とか獣人とかエルフとかいますが、基本的に普通の学園ものだと思ってもらってもかまいませんね。クルルや凛のシナリオの最後の方でちょっと出番があるだけで、それまでは全くといっていいほどありません。まあ、アズみたいな変なキャラやソフィロスといったオリジナルスポーツがよく出来ているので、全く意味がないということもないですけどね。
ちょっとシナリオ感想からは外れますが、このゲーム「つよきす」のようにSaveデータにタイトルが付いているんですが、それが結構気に入りました。かなりかっこいいのがあります。各キャラのED付近のタイトル特に。
キャラ 8

このゲーム萌え以外の、笑いや、エロに関してはほとんど期待できないのでどれだけキャラに萌えられるかが最大の問題です。クルルの良さが飛びぬけていますね。あらゆる面で最高です(シナリオ以外)。他のキャラ攻略中でも、攻略中のヒロインよりもたまに出てくるクルルのほうが断然萌えました。それ+アズのお笑いがあるので存在感が強すぎです。
それにしても有希奈とクルルの出番がかなり多いです。凛とか攻略中でも、普通にこの2人のほうが出番が多いです。

巴真紀奈

元気いっぱいの娘。体験版でかなり好きになって、凄く期待していたんですが、ちょっと期待が大きすぎかったみたいです。キャラ的には大好きなんですが、イベントがほとんど真紀奈が何かしでかして、みんなで笑ってという展開ばっかり。可愛いは可愛いんですが、正直物足りないです。「あははは。」っていう笑い声が好き。
シナリオ展開があまりにも読めすぎます。中盤で大体どうなるか分かるはずです。簡単に言うとラブコメです。良くも悪くも普通。真紀奈が主人公に惹かれていくシーンは良かったと思います。1人でいろいろと奮闘したり、風呂場で有希奈に相談したり・・・でもできればもっと祭の事件後の2人の気持ちを書いて欲しかったです。もっとラブラブしたかった・・・。真紀奈の気持ちは分かるんですが、主人公の気持ちが良く分からないのは大きなマイナスです。このへタレが・・・。そのせいで最後がいまいち盛り上がらずに終わりました。他のシナリオでは自分の時とは打って変わって、時には有希奈より大人っぽい意見を言ってくれたりもします。自分は駄目だけど、人のは大丈夫とかいうところも可愛いですね。

巴有希奈

しっかり者のお姉さん。時々意地悪してくるのが気に入りました。非常に女の子らしい可愛い娘です。
シナリオは賛否両論あるでしょうね。自分はこういう展開も好きですけど。ただ、途中まではなかなかよかったんですが、最後の最後のシメが全く出来ていなかったのが残念です。結局あの栞の事を初め、子供の時のことがほとんど分からずじまいでした。由里亜さんの意味深なセリフもなんとなく意味は分かるんですが、明確な記述は無いし、もっとそこらへんをよくしてくれれば、かなり良い感じになっていたはずなんで非常に残念です。それにしてもこのシナリオの主人公は本当に凄いやつです。よくよく考えると、へタレと紙一重なんですけどね・・・。Hした後のラブラブカップルっぷりをもっと見たかったです。有希奈が確かな好意を向けてくれたのはこの時だけですし・・・。可愛いし萌えるんですが、他のどのキャラのルートでも有希奈はいつも主人公の側で助けてくれるので、どっちかっていうと、恋人より頼りになる友人のイメージの方が強いです。真紀奈シナリオでの、「マキちゃんと静真くんをくっつけよう作戦(仮)」とかね。

ティータ・F・ブラント

金髪でツンデレのお嬢様はかなり好みだったんですけど、ティータはあまり好きにはなれなかったです。つーかティータむかつく。あの選挙活動とかマジでむかつきました。高飛車お嬢様は好きですけどこれは別です。普段勝負勝負言うくらいなら、たとえ相手がどんなにちっぽけでも全力で叩き潰すぐらいのことはして欲しいです。シナリオもそんな感じで正直全く面白く無かったです。最後の方とかティータの音声OFFにしてやってたし・・・。なんか痛々しくて。ティータが主人公好きになった理由も普通に見た目が良かったからとかそんなんだし。

敷島・クルル

萌えます。圧倒的な破壊力で萌えまくります。
ヤバイ、これはマジでヤバイ。萌えすぎ。他のキャラとはレベルが段違い。とてつもなく可愛い。あんまりにも可愛いので、他のキャラ攻略中でもクルルのほうが気になったりすることもしばしば。ボクっ娘で、口癖は「〜なの」と「……アズ、うるさいの」。アズとのコンビは笑えるし可愛いし最高です。照れて頬を染めたりしている様子がホント可愛い。
しかも、ただ萌えるだけではありません。シナリオ中クルルは魔力の暴走とか何とかで大人のナイススタイルの美人になります。この時のクルルの破壊力はすばらしい。体は大人なのに中身は無邪気な子供。それまでに散々小さなクルルに萌え狂わされていた中での突然の変身。いきなりのギャップと小さい時と変わらず甘えてくる様子にノックダウンです。Hシーンもどのキャラよりも良かったです。萌えまくり。「……しよ?」「……だっこ」とかもうホント最高!!!
シナリオですが、基本的に終始まったりと進んでいきます。ラブラブしている時期が多いし、萌えイベントも多いので1番充実しているように感じました。ラストが呆気なさ過ぎたり、アズの存在がスルーされたりは不満でしたけど・・・。

凛・リム=ウェムス

日常のイベントで出番がほとんどないので一番存在感が薄いです。人気が出なそうなタイプ。凛はオロオロアタフタしながら長い耳が動いているのが見ていて微笑ましくて可愛いです。ドジっ娘というものも良いものですね。どことなくToheart2の委員長に似ています。男が苦手で、ドジっ娘で、他人のためでも頑張れて、いつでも一生懸命です。
シナリオは男嫌いを直すためにドタバタしていると、いつの間にか恋に落ちてといった感じ。まあ、予想通りです。凛のためにやけに積極的に頑張ろうとする主人公と、部屋で悶々としている凛が印象的ですね。正直魔法云々に関してはなかった方が良いとは思います。他にも水着姿が神がかっていたり、Hシーンでやけに積極的だったりと、自分的には珍しく年上キャラに萌えました。ちなみに髪はほどいた方が好きです。
後、どうしても気になったのがバイト形態が謎すぎます。メチャクチャ気になりました。あれだけドジしてもクビにされないし、凛以外の店員さんの描写ないし。人気ありそうなのに2人で大丈夫なんですか? 本当に謎です。

アズラエル

毒舌キャラ。このゲームの笑いどころの9割はアズ関係のイベントで占めていると思われます。 アズが毒舌→クルルの「……アズ、うるさいの」は最高コンボです。他にもいろいろととにかくアズ関係のイベントは楽しい!!!
結構な苦労人(?)な気がします。まあ自業自得な気もしますが・・・。クルルシナリオの最後に完全にスルーされたのは哀れすぎ。そういえば結局明かされなかったけど、アズがクルルか主人公が持たないと話せないのって、やっぱり魔力がある人間が触らないといけないってことなんでしょうかね?

フィル

バカ。腫れた顔が笑えます。でも正直いらないです。うざい。万引き事件のイベントは面白かった。

フジ

本名は忘れました。同じ科なので出番はそれなりにあります。普段は聞き取れないほどの小声なのですが、凛シナリオで駄目な主人公を叱咤するのに大声を出しました。何故か衝撃で何度か聞きなおしてしまった・・・。
主人公 支倉静真 6

過去最高の天然野郎だと思います。超究極天然鈍感朴念仁野郎。ギャルゲーの主人公は鈍感な奴が多く、大抵、それはへタレと呼ばれメチャクチャむかつくことをしてくるんですが、ここまで鈍感天然になると、逆に笑えます。
序盤のあまりにも女への興味の無さに驚きました。恐ろしい朴念仁。双子(主に真紀奈)がHっぽい会話でからかっても、全く反応を示しません。自分だったらガン聞きですよ!! 言動に妙に親父くさいところがありますね。最初の髪ボサボサVerの立ち絵が見てみたいです。どれだけひどかったんだ? しかしそれにしても凄い天然だ。普通の主人公なら恥ずかしくて言えないようなことを、サラッと全く意識しないで言ったりと本当に凄い。無意識に女性を堕とします。
真紀奈シナリオではちょっとへタレてましたが、ヒロインのために一生懸命何かをしようとする姿勢は好感が持てました。
絵 9

キャラデザが物凄く好みです。ただ、ちょっと顔が長細いのと、エルフの耳が長すぎるのは気になりました。
塗りも綺麗ですね。立ち絵は鮮やかできっちりとしています。イベント絵ではそれよりもちょっと淡く柔らかい感じになっています。他にはイベント絵の中で顔が崩れているのが少しあっただけでおおむね良く出来ています。時々入るカットインも良い感じで、面白かったです。全体的にかなりの高レベルです。
音楽 8

素晴らしい出来だと思います。どれもこれもかなりのレベルです。特にOP曲の「true my heart」の出来は素晴らしい。かなり気に入りました。2005年のゲームのOP曲の中では一躍1位に躍り出ましたね。視聴した時点ではそれほど気にはしていなかったんですが、ムービーとあわせて何度か見て、付属のサントラのFullを聞いて、どんどんどんどん好きになっていきました。明るく、テンポ良く、甘〜い感じがとても良いです。
ED曲の「Deaness」もサビの部分が物凄く頭に残ります。これも甘い感じがとても気に入りました。
エロ 5

薄いです。とてつもなく薄いです。以上。
フェラの後、外に出して顔に精液がかかるのは良いんですが、その後、口に出した選択を選んだ時との合流地点まで進めると、いきなり顔にかかった精液が消えます。不自然すぎです。かなり気になりました。

ただ、全く悪いというわけではありません。このゲームは恋人になってからのラブラブ描写が皆無に等しいので、Hシーンは貴重な萌え所になっています。特にどのキャラも2回目は、それまでに何度かHしている状態(出来ればこの間のイベントがもっと欲しかった・・・)で始まるので、恋人同士の甘甘な会話が堪能できます。「もう何度もしたけどー」「いつもしてるから」みたいな描写が出るたびに大興奮でした。
総合 73

とりあえず、クルルを最後まで残しておいて大正解でした。萌えのレベルが違います。最初にやっていたりしたらきっと全クリできなかったかと・・・。正直クルルのためだけに買っても良いと思います。それくらい可愛い。

正直いまいちだな〜と思ってましたが、最後にクルルをやったおかげで後味が凄くよかったです。本当に良かった。ティータとか最後にしてたら思いっきり駄作扱いしているとこだった・・・。

クルル最高!!!

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