離れえぬよう、流されぬよう、ぎゅっと・・・
総合
シナリオ
キャラ
絵
音楽
エロ
主人公
ゲーム性
NO.1キャラ
78
7
8
8
9
6
8
―
やかま進藤
シナリオ 7
「普通のギャルゲーを目指して・・・」とのことです。ここでの「普通」は現実世界での「普通」ではなく、「ギャルゲー世界」における「普通」を示してるらしいです。感想としては確かに「普通」でした。日和は少し違いましたが、他のキャラは少しずつ女の子と仲良くなって、中盤から終盤にかけて事件が起こり、さらにそれを乗り越えてEDといった形になっています。ヒロイン達はみんな可愛いですし、面白いんですが、ありがち過ぎて先の展開が見え見えという弱点もありますね。 ただ、日和だけは一風変わったシナリオになっており、そのレベルも他のキャラに比べて圧倒的に高くなっています。他のシナリオはキャラの良さがシナリオのダメなところを助けているところがあるのですが、日和だけはシナリオの良さがキャラの良さをさらに引き出しているように感じました。 とにかく日和シナリオだけレベルが違います。
シナリオの最大の特徴は、少年期の行動によってヒロインが決まることです。過去パートと現代パートがあり、過去パートに幼い思い出を作らせて伏線を作り、現代パートではそのことを入れつつ普通のギャルゲーが展開されます。 この過去パートの主人公の行動によってはヒロインの性格や境遇がかなり変化します。まあ、幼い時のふとした行動によってその後の人生が大きく変わることもあるということです。そこらへんはちょっとリアルですね。分かりやすい例として進藤さんの存在があります。この過去パートの導入によって、共通シナリオが無いというのもポイントです。 ただ、シナリオ上の矛盾が結構あったのが少し気になりました。たとえば日和シナリオでは日和は隣町に 引っ越してしまうのですが、何で隣町なのに何年も音信不通なんだとか、普通に会いに行ったり、電話したりも出来るだろ!!とかね。
キャラ 8
最高の妹雪希をはじめとして、シナリオが格別な日和、2通りの性格を持つ進藤さんと良いキャラがそろっています。 妹、幼馴染、後輩、先輩、ツンデレと一通りそろっているのも特徴です。「普通」です。
片瀬雪希
ベスト of 妹 です。断言します。可愛いし、性格がいいし、家事が何でも出来るし、最高です。
ただし、ここでの最高はあくまで雪希以外のシナリオでの妹として、ダメな兄をひたすら信じて、世話を焼いてくれる可愛い妹として最高ということです。しっかりと家事をこなし、そのうえ部活まで頑張っているしっかりもの、でもどこか抜けてるところもある、これ以上に無いくらいに魅力的な妹です。パーフェクト妹。ベスト of 妹です。 しかし、彼女のシナリオになると、ちょっと魅力が落ちます。部活もしないで朝から晩まで主人公につくそうとする雪希の姿はあまり見たくはありません。嫉妬しまくって自己嫌悪に陥って悩む雪希なんて嫌です。 そもそもなんでこんな風に感じるかというと、雪希シナリオでの日和がかませ犬っぽい境遇でかなりかわいそうだったからと言うのがあります。雪希シナリオにおいて、一番魅力的な活躍をしたのはなんといっても日和 です。雪希のために本当は嫌なのに自分から身を引く日和。鈍感な主人公に笑顔で雪希の気持ちを気づかせる日和。それでもどうしても泣き出してしまう日和。なんか日和が良すぎて雪希の魅力が霞みました。 まあでも、雪希本人のシナリオ以外の雪希は大好きです。最高です。 欲しいです。
早坂日和
いつでもどこでもおろおろあたふた、ポンコツの名を冠した幼馴染です。とにかく愛しい気持ちになるキャラです。
自分はゲームに入り込むタイプなので、主人公とあらかじめ仲がよく、ゲーム内ですでにこちらが知りえない独特の関係になっている幼馴染はあまり好きではないんですが、この日和は大好きになれました。その要素として、過去ルートがあること、雪希シナリオでの行動が最高すぎたというのと、日和シナリオ自体がとてつもなく良かったことです。
日和シナリオでは日和は幼い頃引越ししていてある日突然生き霊として出てきます。まあ普通に出したら雪希シナリオと内容がかぶりそうなんで、こうするのが一番良いのかもしれませんが驚きました。霊である日和と仲良くなっていく主人公。なぜか日和の姿は主人公しか見れません(このことに関係した雪希さんのイベントは大爆笑もの)。日和が生き霊として出てきた理由。そして日和との別れ。元に戻った日和に霊であったときの記憶はありませんでした。無いはずでした。 とにかく切なく進行していきます。最後の元に戻った日和とのイベントは思い出しただけでも涙が出てきます。
小野崎清香
気になるのは大きなリボンです。でかすぎです。空でも飛びたいんでしょうか? 理由も不明でしたし・・・。 清香は外見のインパクトはかなりあるんですが、シナリオ自体はかなり地味です。永遠と砂絵をするだけですから・・・。いつも悪口を言い合う姿勢はどのシナリオでも変わりません。一応ツンデレのはずですが、デレはほとんどありません。デレ一歩手前でかなり留まります。ツンデレっていうよりも、強気娘って感じです。どうもこのシナリオは少し不自然に感じますね。2人の気持ちがちょっと唐突過ぎるのです。それまでろくにLoveシーンが無かったのにいきなり結ばれてしまいました。しかも最後のほう主人公あんまり活躍して無いし・・・。でも、そういう恋愛面を見ないで、清香とその義母との絆の物語と見ればかなり良いです。ちなみに他シナリオでは主人公の一番の親友として活躍します。
進藤さん
初めてでしたよ。ヒロインの名前が無いなんて・・・ 進藤さんは通称「やかま進藤」という幼い頃主人公と仲良くならなかったVerと、「おとな進藤」という幼い頃主人公に惚れてしまったため主人公好みになるためにおとなしい性格になってしまったVerがあります。 まず「おとな進藤」ですが、子供の時はひたすら騒がしい元気っ子ですが、主人公がおとなしい子がすきという言葉を聞き、そのためにおとなしくなってしまいます。進藤さんには双子の姉、進藤むつきがいるんですが、子供の頃主人公がむつきのほうを好きだったのでむつきと偽ってキスしてしまいます。それから数年後、運命の再開を果たした主人公は自分のことをむつきだと勘違い、主人公に何としても好かれたいので、またもや姉を偽って付き合ってしまいます。本当のことを言わなければいけない、でも言えば今の関係が無くなるかもしれない。そんな心のジレンマがよく分かるシナリオです。クライマックスでここぞとばかりにむつきちゃん、むつきちゃん言いまくる健ちゃんが印象的でした。 「やかま進藤」は名前の通りとにかくやかましいです。朝から晩までハイテンションで、元気すぎるためきつ過ぎる突込みを受けますが、全く答えずにまた騒がしく復活します。このマシンガンのようなトークは本当にすさまじく「夏はマシンガン」なんて曲まで出しているほどです。一度は聴いておきたい曲のトップクラスの歌です。「おとな進藤」の可愛らしい様子も確かに魅力的なんですが、自分は元気な「やかま進藤」のほうが好みです。 「やかま進藤」もゲーム中確実に主人公に好意を抱いているのですが、進藤さんが「やかま進藤」として成立するためのは他のヒロインのルートに入らなければいけないので、結果振られるしかないのです。これは実にもったいない。「やかま進藤」も攻略できるようにして欲しかったです。「やかま進藤」は世間でもかなり人気があり、また性格上非常にいじりやすいのでいたるところで活躍してます。主に弄られ役ですが・・・。
神津麻美
少年時代に唯一出てこなく、また本人のシナリオ以外には登場しないことからかなり影が薄いです。なんだかねこねこソフトさん内でも冷遇されている気が・・・。微妙におとな進藤と性格がかぶっているのも関係しているでしょう。 そんな先輩ですが、キャラとしては結構いい感じです。「ゲッチュ」とか「めっ!」とかの名言も残しています。シナリオはふとしたことから知り合い、友達になり、だんだんと親密になったところで、先輩のつらい過去がわかり、それを克服してGoodEndという王道の展開。教室で「友達」と話していたり、猫の「みーちゃん」との日記は切ない気分になります。
DC版での追加ヒロイン
新日和
こちらは無印日和と違ってポンコツながらかなりの性能を持っています。 引越しの際、駄々をこねて親と離れて主人公の家で暮らすことになった日和(この時点で突っ込みたいんですが・・・)、代わりに家事を引き受け、なんでも出来るようになりました(代わりに雪希はしっかりものと言うよりは大雑把な性格に・・・)。さらに日和は主人公のことを「お兄ちゃん」と言います。違和感バリバリです。シナリオ上これは大きな意味があるのですが、最後まで慣れませんでした。 さらに周りの状況もかなり違います。一番気になったのは清香のことを苗字で呼んでいたことです。シナリオは親から一緒に暮らそうと言われ、さらに進藤さん(ちょっとおとなしめ)と急激に仲良くなる主人公を見て、自分は邪魔かもしれないと思い家を出ようとする日和。困惑する主人公。なぜ「お兄ちゃん」と読んでいたのか?こんな感じで展開されます。 無印日和には及びませんでしたけど、十分よかったです。ただ、やっぱり日和はしっかりしているより、おろおろあたふたしながら「健ちゃん〜〜〜」とか言っている方がいいです。ポンコツ幼馴染万歳。
冬佳
なんか無理やり追加した感がとてつもなく大きいです。正直かなり嫌いのキャラです。嫌悪感さえ抱いています。そもそもたかだか傘を間違えたくらいであそこまで文句を言ってくる奴なんてろくな奴じゃありません。主人公もかなり無理やり好きになっています。つーかこんな大学生はイヤ。現実にいたら確実に誰も近づこうとしませんよ。
主人公 片瀬健二 8
普通の主人公でした。適度にヘたれてるけど、イザという時はやってくれるという典型的な主人公です。少年時代に将来の相手が決まるといううらやましい奴ですね。つーかマジでうらやましい。自分も今からでも少年時代に戻りたい・・・。 健ちゃんの本当の実力はおまけにあります。みずいろから始まり、この先、様々なねこねこの作品に登場し、その変態な性癖を発揮し、数々の名言を残すことになるのはまた少し後の話・・・・・・。
絵 8
女の子はみんな可愛く書かれています。背景のレベルはまあまあといったところですが。 ただ気になるのはあの重装甲の制服 です。 慣れてもまだ違和感が残っています。
音楽 9
場面場面にあった非常にレベルの高い音楽でしたが、一番印象に残っているのはOP曲の「みずいろ」です。このみずいろですが最初はあまり気になっていなかったんですが、何度も聞くうちに大好きになりました。他の「スカーレット」、DC版で追加された「Smile」も名曲といって言い出来になっています。曲自体ももちろんいいのですが、何よりも使いどころがいいと感じました。流れるシーンに合いすぎてて聞いているとその場面場面がよく思い出されます。
エロ 6
ねこねこソフト特有の、ストーリー上のエロはこれでもかというくらい薄いのですが、おまけはエロいです。
おまけの健ちゃんは輝いています。本編の2倍、いや3倍くらい輝いています。男としてその気持ちはわかりますけどね♪
総合 78
雰囲気がとても良いです。終わった後に心が温かくなります。 少年時代を作ったことには賞賛をあげたい。かなりいいアイディアです。 あのヘンな制服を除けばギャルゲーの入門としてピッタリでしょう。 キャラは良いし、シナリオ、音楽も完成度は高いです。楽しめます!!!
DC版の追加要素についての感想
製作中
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