ましろ色シンフォニー -Love is Pure White-


恋の色はしろいいろ。 “二人の色”で染めてゆける、無垢で、純真な、しろいいろ。



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
70 6 7 8 9 6 6 アンジェ

シナリオ 

見事なまでの萌えゲー。設定やストーリーは物珍しいものもなく、良くも悪くも無難な設定、無難な展開ですが、日常生活が丁寧に描かれており、さらにヒロインとのものすごく甘々な生活を楽しめるという基本を押さえた作りになっています。

とにかく甘いです。共通ルートが終わると紅茶に砂糖大さじ3杯ぐらいのあま〜い展開にニヤニヤしまくり。ここまででも十分に萌えさせられるのに、さらに恋人になってからは砂糖をもう瓶ごとぶち込んだようなあま〜〜〜い展開が待っています。たぶんハマり人はものすごくハマると思います。個人的にはあまりの甘さに過糖気味で、どのシナリオも告白シーンぐらいまでは楽しんでいたんですが、その後はあまりの甘さに胃もたれを起こしました。恋愛描写が丁寧に描かれているのはいいと思いますが、ここまであまりにも丁寧かつ濃く描かれていると、耐性の無い人だときつそうですね。

シナリオはヒロインとの触れ合いがメインで、主人公とヒロインの恋愛メインの王道展開になっています。簡単に言うとヒロインの可愛さをとにかく堪能できるシナリオです。ただ、シナリオ本筋自体はあんまり大きな山場とかなく、学園生活のゲームなのに学校行事が全然ないので、上記の描写が丁寧過ぎるっていうのと合わせてちょっとテンポは悪くなっています。すごい丁寧に回りくどく書かれている割には中身があんまりなかったりとかも結構あるんで、全然進まない展開にいらいらすることも・・・。会話も結構似たようなことばかり話していて、淡々と進んでいく印象を受けます。

あと、このゲームは時々ヒロイン視点で物語を描いていてるんですが、ちょっと多用しすぎな気もします。実はこんなに主人公にデレデレだったのかぁとニヤニヤはできますが、同時にこんなに想われているのに空気を読むことばかり気にする空気が読めない主人公にイラっときたり・・・。その主人公ですが、周りの空気を読む能力が過剰に発達していて、どんな時でも空気を読んで行動しようとします。客観的には何にでも気がきくいい人なんですが、プレイヤーとしては感情移入がしづらいという欠点が・・・。空気読み過ぎなので、頼むから主体性を持ってくださいという感じも・・・。その割にはヒロインと恋仲になると、ちょっとついていけないくらいの空気読めないバカップルになるのは何だかなぁと言う感じです。

告白シーンに関してはすごく良いです。ヒロインの主人公に対する想いがこれでもかと丁寧に描かれており、心にジーンとくる告白シーンになっています。丁寧過ぎる描写も告白シーンに限ってはすごいプラスになってますからねぇ。どのキャラの告白シーンもすごく良かったです。演出もうまいと思いましたし、主人公が一番かっこよく輝く瞬間です。

基本シナリオは薄いんで、キャラに萌えたもん勝ちっていう感じですね。共通ルートまでに入り込めた人は勝ち組です。
キャラ 7

どのヒロインも自身のルートよりも他ルートの方がすごくいいキャラしている気がします。特に愛理は自身のルートでは頑固でわがままなところが苦手だったんですが、他ルートでは見事なまでの親友役として大活躍。みうルートでの沙凪との友情や、桜乃ルートの親友として力になろうとする姿は個別での不満を吹き飛ばすくらいにカッコ良かったです。

瀬名愛理

ツンデレです。ただ、よくいる理不尽系のツンデレが入っているキャラなので注意が必要。まあ、ツン状態は結構短いですし、デレた時の恋する女の子っぷりが可愛いのでそんなに気にならないと思います。告白シーンの時の愛理はすごく萌えます。その前の一人部屋で主人公に会いたくて仕方がなくて悩んでいる姿と合わせて萌え転がりました。ただ、しっかり者という設定の割には、融通がきかなくて頑固な部分が多すぎですね。萌える場面はすごく萌えるんですけど、何かいちいちやることが大袈裟っていうか、彼女の理想像どおりに事を進めようとする自分勝手な部分が強いんで、ちょっと面倒臭い女だなぁと思うこともしばしば・・・。統合反対の理由とか、母親との確執とかも結局は単なるわがままの一言で済ませられますし・・・。主人公も振り回されてばかりで、もっと頼むから主体性を持ってくださいという感じです。あと、ことあるごとにでてくる貧乏描写はいらないなぁ。100円ラジオを買うだけで清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちとか言われても苦笑いしかできません。その頑張りがそもそも自業自得だったりするからなぁ・・・。
愛理の真の魅力は冒頭で述べたとおり、他キャラルートにあると思います。特にみうルートで親友の沙凪を慰める様子とかかっこよすぎて惚れそうになるくらいです。その他ルートでも主人公やヒロインが困った時に助けてくれました。

瓜生桜乃

ク―デレ妹。いつもローテンションで何を考えているかわからないことも多いですが、兄である主人公の事をとてもよく想っていて、口数は少ないですが、ところどころから主人公への想いが伝わってきます。主人公と2人きりの時の独特な雰囲気がいい感じですね。家事もできて気が利いて、お兄ちゃんが大好きというかなりの高レベルな妹スペックを持っています。糸目の立ち絵がお気に入り。可愛いです。さりげなくシモネタを出してくるところも面白い。シナリオは義理の兄妹もので、ややシリアスよりになってますね。バカップル成分はその分少なめですが、個人的には結構気に入っています。気になったのはクラスのガラの悪さ、他シナリオも含めてですが、お嬢様学校という設定の割にはガラが悪いです。アンジェや愛理が抜けただけで学園の事務仕事がほぼ止まるというのも合わせて、まともな人間はいないのかという気に・・・。

アンジェリーナ・菜夏・シーウェル

個人的な超一押しキャラ。普段はギャグキャラとして、あまり笑いがない学園生活に、笑いと明るい雰囲気を持ってきてくれます。アンジェが表情をコロコロ変えながらドタバタしている様子は見ているだけで楽しい気分にさせてくれます。アンジェ良い子ですねぇ。自身のルートはもちろんのこと、他ルートでもいつも元気一杯で、とにかく可愛いです。まあ、ヘッドドレスが外れると子供化とか、仕事を探して自作自演とかの部分はちょっと痛い子っていう感じでしたけど・・・。シナリオはアンジェとバカップル化してひたすらいちゃいちゃする話。愛理と同じくキャラの萌え力のみで最後まで進みますが、アンジェがとにかく可愛いので楽しめました。バカップル化して過糖気味だったり、野良メイドの設定がいまいち受けきれなくて、何で主人公がご主人さまになったらごく自然に同棲生活当たり前みたいな雰囲気になっているのかが不思議でしょうがなかったりしましたが、たぶん深く考えない方がいい部分なんだと思います。

天羽みう

天然で可愛いみう先輩。癒し系です。その笑顔は見ていて心が落ち着きます。みう先輩とぱんにゃが戯れているところは沙凪じゃなくても顔がにやけます。恋仲になってからは、意外と独占欲が強くてHも積極的というところがたまらないです。シナリオは萌えのバランスが良かったですが、内容が完全にみう先輩ルートというよりは、紗凪シナリオになっているのはびっくりです。沙凪視点での文がすげー多い。みう先輩よりも多く、丁寧に描かれています。みう先輩は可愛くて抱きしめたくなるぐらい可愛いんですが、そのせいで若干影が薄い感じが免れなかったり・・・。ただ、ぱんにゃとの別れのシーンは思わずジーンときてしまいましたね。その後のシーンは正直余計だと思いましたけど・・・。あと母親があまりにも魅力的過ぎです。なんですかあの凄まじい個性の塊は?! 母娘丼を希望します。

乾沙凪

いきなりですが、結局何で最初は猫かぶりしてたんだろう・・・。最初はなんでもかんでも噛みついてくるので苦手でしたが、みう先輩ルートでは完全にやられましたね。何もここまでしなくてもと言いたくなるぐらいに沙凪が主人公に惹かれてく様子が描かれており、すげー切ない気持にさせられました。雨の中のブランコのシーンとか切なさ全開です。その後の主人公とみう先輩の為に身を引こうとするも、それでも想いを断ち切れない様子とか可愛すぎてたまりません。

椋梨隼太

何かすげーいいやつです。これでもかって言うくらいに見事な親友しています。主人公の恋愛相談にもよく乗ってくれますし、文句のつけどころがありません。あえて言うなら1学生を、いくら生徒会長だからと言ってしょっちゅう2つの学園を行き来させる学園運営委員会の計画性の無さぐらいですね。何やってるんだというかんじです。
主人公 瓜生新吾 6

もうすでにシナリオ欄で散々語りましたが、客観的に見ると何でもできて性格も良いという、モテモテになるのも納得な主人公何ですが、プレイヤー視点からしてみると、いつでもどこでも空気読み過ぎで、自分から積極的に動くということが少ないので、感情移入がしづらいです。自分は主人公にかなり感情移入してプレイするタイプなので気になりました。
絵 8

キャラデザは最好きな人なので全く問題なし。立ち絵だけでもめちゃくちゃ萌えます。塗りは淡い感じで、綺麗に丁寧に塗られています。立ち絵だけではなくイベント絵も素晴らしい。イベント絵の美しさはあまり見られないぐらいに高レベルですね。ただ、反面枚数が少なめで、ここにイベント絵が欲しかったと思えるシーンが結構あったのは残念でした。
音楽 

何かBGMのレベルがとんでもなく高いです。全体的にゲームの雰囲気に合った静かな曲が多いんですが、どの曲も聴いていて心地よい気持ちにさせてくれます。歌も良曲ばかりで、OP曲「シンフォニック・ラブ」は明るくテンポの良い曲、挿入歌「さよなら君の声」は流れるシーンが少なくて印象には残りづらかったですが、改めて聞いてみるとしんみりとした雰囲気の良曲です。ED曲の「キミイロミライ」もいい感じですねぇ。ED曲の中では歴代でもかなり上位の存在です。
エロ 6

どうせ激薄だろうなぁと思ってプレイしたラ、意外とエロくてビックリです。まあ、この手の萌えゲーにしてはっていうのはありますが、ヒロイン達の言動がすげーエロいです。シーン自体は尺も質も薄い方がと思いますが、会話がエロいです。ただ、ヒロイン4人もいて毎回初Hが失敗に終わるっていうのは何とかしてほしかったですね。悲惨すぎます。
総合 70

とにかくキャラに萌えたもの勝ちの萌えげーです。絵や音楽に関してはかなりレベルが高いんで、シナリオとか設定の細かな部分を気にしないければ、かなり楽しめることは間違いないと思います。



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