君が主で執事が俺で
-They are My noble Masters-


では、忠誠を誓う口づけを…



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
67 5 7 8 7 6 7 久遠寺未有

シナリオ 5

いきなりですが、それ散る→SHUFLEEを思い出しました。うん、つまりはそーゆうことです。

執事ものです。2007年執事旋風第1弾のロンド・リーレットが微妙だったので頑張って欲しいところですね。とはいってもこのゲームに出てくるお嬢様たちはよくある天然・高飛車・世間知らずなお嬢様ではなく、庶民的親しみやすく、ある程度の常識がある人たちなので、このジャンルが苦手だったとしても楽しめると思います。

まずギャグ方面はかなり面白いです。テンポよく進みますし、キャラは濃いですし、独特な言い回しも素敵です。ただ、つよきすの時と比べて弱体化した感は否めません。その原因として、まず単発ネタが多いこと、だいたい30〜40クリックで終わるネタが多く、その度に日付が変わり、さらにその表示が遅いのでテンポが悪くなっています。その他は単純にネタのキレ、普通のギャグは切れ味よく面白いのが多いのですが、パロネタは微妙なのが多いです。キャラの雰囲気で突き抜けたものが出きなく、また出来ていても微妙な感じに・・・。使いまわしのネタも多かったですし・・・(特に108式ネタは多すぎ)。まあ、たぶんこのことに関してはちょっと前のが突き抜けすぎていた影響もあるかもしれませんが・・・。

ルートへは各主→各専任順で攻略可能になります。つまり朱子を攻略したい場合は先に森羅様を攻略しないといけないと言うことです。共通ルートは主選択前のみ、選択後の共通ルートは皆無になっているので、スキップ速度が激遅でも気になりませんでした。ただ、ここでも一つ難点として、共通ルートが無いのはいいのですが、共通エピソードが無いのがちょっと・・・。花見の話とか話題にはなっても森羅様ルート以外ではカットされてしまいますし、同じエピソードを違う視点で見ると言うこともしてみたかったですね。なんだか違うルートにいくと全く違う世界に入ったみたいに感じます。

あと恋愛部分が見事に抜けているのもマイナス、ヒロイン達がいつ主人公に惚れたのか分かりにくいのですが、主人公はもっと分からないです。いつのまにか相思相愛になっていていきなりHシーンに突入したりします。

シナリオ内容に関しては、つよきすもそうでしたが、日常会話はとてつもなく面白いのに対して、EDにいたる流れは淡白で微妙な感じですね。事件が起こってもすぐに終わりますし、起承転結の転の部分がすっぽり抜けています。あれっ?もしかしてこのままEDに突入?と思ったり・・・。あくまでもシナリオ内容よりも日常会話を楽しんだ方が良さそうです。

ちょっと批判が多くなってますが、プレイしている間はとても楽しかったです。ただ終わってみると色々と物足りなさが出てくるというか・・・。これはどうしてもつよきすと比べてしまうからという理由で、そんなに悪いと言うわけではありません。普通に面白いです。ただ、つよきす並の面白さは期待しないほうがいいです。
キャラ 7

久遠寺森羅

森羅様です。ゲームをやる前は超高飛車でクールなキャラだと思っていたんですが、意外と愛嬌があり、庶民的でワイルドな一面も見れます。アウトドア好きだったり、コーヒー牛乳やバターかけご飯が好きだったり、高貴さの中にも親しみやすさがありますね。普段は凛々しい森羅様ですが、可愛いものには目が無く、可愛いもの(主にミュー)を見ると思わず抱きつきたくなる困った癖があります。他に可愛いぬいぐるみも大好きで、新しいぬいぐるみが手に入ると名前をつけて部屋中転げまわったりと、無邪気で微笑ましいところもあります。また、シナリオ終盤では屋敷のみんなから頼られる主人公に嫉妬したりとどんどん可愛くなっていきます。事前の想像とは違いましたが、魅力的な人でした。
シナリオは結構いい感じ。たぶん完成度で言えば一番良くできていると思えます。無難な出来ですが、森羅様のかっこいいだけではない子供っぽい部分や、人間的な部分が良く見れて良かったです。

朱子

ツンデレです。外人ですが、ただ単にベニスって名前にしたかっただけのような気がします。森羅様LOVEで、ものすごい仕え方をしています。こういうキャラは普段は乱暴でも可愛い趣味を持ってたりしますが、ベニーに至ってはクマのぬいぐるみが好きと言うのがあるくらいで、犬と睨み合いに勝って喜んだりと素で凶暴です。でもなんだかんだで面倒見が良かったりといいところもたくさんあるのはお約束。切れ味鋭いツッコミがいい感じです。ツンからデレに至る経過が見事に抜けているのが不満ですが、Hシーン後のラブラブっぷりはたまらないものがあります。
シナリオは微妙。見事に転の部分が抜け落ちています。EDなんて唐突過ぎて反応できませんでした。

久遠寺未有

ロリ+金髪ツインテールです。いいですよねぇ。可愛いです。ロリですが精神年齢は高め、たぶん姉妹の中で一番上で、普段の言動も理知的なものが多いです。投げキッスの破壊力が壮絶すぎました。ただ、やはりお約束で節々に子供っぽさが出てしまいます。甘いものもらったりするとものすごく嬉しそうに笑うのがなんとも言えずに萌えますね。他には極度の短パンフェチで短パンのこととなると理性がなくなったりと森羅様の妹らしい一面も・・・。主人公と恋仲になった後は、森羅様にからかわれてデレっとする主人公に嫉妬攻撃したりと、色々と萌えシーンを見せてくれます。やー!と言いながらのムチ攻撃は可愛いし微笑ましいし萌え萌えですし大変ですよ? 森羅様にからかわれた時のゲッソリとした表情もいいですし、その頭脳で他のキャラのシナリオでも渋く決めてくれます(まあ、当然オチがつきますけど・・・)。
ミューのシナリオは一番面白かったです。理由はミューが大好きなのとデニーロの存在、感動する場面でもデニーロのせいで台無しでしたが、面白いので別に良いです。デニーロの心の友宣言が聞けるのもこのルートだけですよ。

上杉美鳩

最強のブラコン姉、ここまで真性のブラコンはそうはいません。一番最後にプレイしたのですが、正直最初は他シナリオでのあまりにもしつこいシスブラコンのせいで乗り気ではなかったんですが、いざ始めてみると他シナリオではあまり見れない黒鳩が見れてかなり面白かったです。つよきすのよっぴーと違って鳩姉は黒いことが分かってましたからねぇ。黒鳩はゾクゾクするやら頼もしいやらで見ていて面白かった出す。超シスブラコンも後半生暖かい目で見れるようになりましたし、草野球とかツボにはまるイベントが多くて良かったです。いつもの甘甘お姉ちゃんも好きですが、やはり黒鳩の方が素敵です。色々な特技を持っている鳩姉ですが、中でも強烈なのが歌、うっかり歌を聴く選択肢を選んだらそのままバッドエンドに突入したりするのでご注意を・・・。他にはベニスとの漫才もいい感じですし(ベニに切れっぷりが素敵)、他シナリオで主人公を取られて悲しそうにうなだれている姿も愛嬌があっていいです。
シナリオは前述のように黒鳩がたくさん見れたのが良かったですね。父親が出てくるのはこれと森羅様ルートだけなんですが、展開的にはこっちの方が好きですね。「すみやかに退場して頂きます」とかかっこよかったですね。鳩株急上昇。

久遠寺夢

夢見がちなお嬢様。姉2人と比べて個性が弱いのを気にしています。確かに他のキャラ攻略中だと、森羅様やミューたんはそれでも存在感があるのに夢はあまりなかったりしますけど・・・。まあ、それもそれで個性的ですが、そういう方面での個性は嫌みたいです。ただ、アマチュア無線とか、モールス信号とか、ホイストとか好きなのは・・・。YUMENOTEは本気で泣けてきますよ。というかこのゲームやってて本気で泣きそうになったのはYUMENOTEだけだったりします。可愛いところもたくさんありますが、やはり夢は凹まされてナンボみたいな感じではあります。
シナリオは微妙。オチが弱いです。思いっきり引っ張らないで輪ゴムを飛ばしたみたいな・・・とにかくそんな感じでした。

南斗星

犬チック。むしろ犬。ご飯をおあずけされて悲しんだりする様子はまさに子犬。でも犬小屋に喜んで入りまくるのはやりすぎな気がします。陽気で食いしん坊でちょっと抜けていて犬チックが魅力なナトセさんですが、ちょっとネタがしつこすぎでした。ナトセさんに関しては本人のルートよりも他のルートでは夢と遊んだりベニにしつけられている方が似合っていましたね。一見常識知らずに感じるところもありますが、エロいことにはちゃんと照れたりと意外と常識人です。
シナリオは微妙なのが多いこのゲームの中で、このシナリオだけははっきりとダメだと言えます。酷い、酷すぎです。よっぴー化するのは鳩姉だと思っていましたが・・・。やりたいことは分かりますが暴走しすぎです。普通に引きました。

大佐

ナルシストな人、若いときは色々とやんちゃでゲーム中、結構エピソードが紹介されたりしていましたがあまり覚えていません。出番が多そうで少なかったり、存在感があるのに存在を感じられなかったりと、まさに執事って感じ・・・かな?

デニーロ

うん、このキャラに関しては色々言いたいことはあるんですが言いづらいと言うか・・・。家電に欲情するシーンはいろいろとやばかったです。あと心の友のセリフが出てきたのにはかなりビビリました。ミュールート以外の出番は少ないですが存在感は抜群です。もっと出番が欲しかった様なそうでない様な・・・。

その他

まず夢の親友2人。稲村圭子とアナスタシア・ミスティーナ、稲村圭子はFateの蒔の字にそっくりです。というか和→中になっただけな気がします。強気な正確だし、陸上部だし・・・。そしてハードM・ミィに関してはもうお手上げです。キャラが濃いとかそういうレベルは軽く超えています。このゲームでたぶん最強な人、ハードMに掛かればどんな苦しみも全て快感に感じてしまいます。なんか人生楽しそうですねぇ。憧れたりはしませんけど・・・。

次に九鬼揚羽&小十郎、2人ともサブキャラとは思えない濃さです。まず九鬼揚羽はその豪快すぎる性格と言動が素敵ですね。そしてお世辞を言われて主人公に惚れてしまうというピュアな一面が外見とのギャップで可愛いです。老人介護をしたりと立派なところもいい感じでした。そして、それに従う小十郎も無駄に熱くて素敵です。殴られても殴られても嬉しそうに揚羽に使える熱い男、この2人の幼い時のエピソードは素で感動しそうになりました。
主人公 上杉錬 7

なんか微妙な感じ。悪い奴じゃないし、ボケや突っ込みもちゃんとしていてゲーム中での存在感はあるんですが、何となく微妙に感じてしまいます。性格も超超超シスコンという突き抜けすぎた特徴以外はいたって普通ですし、たぶんシナリオでの恋愛要素の薄さや、そのシスコン部分が強すぎるのも原因だと思いますが、とにかく終わってみてもシスコンだったということ以外はどんな主人公かうまく思い出せなかったりします・・・。

もう一言いいたいんですが、この主人公微妙にイベント絵での絵が安定して内容に見えます。別人に見えることも・・・。
絵 8

以前は正直あまり好みではなかった白猫参謀さんの絵ですが、いつの間にか大好きになっていました。キャラデザや塗りはうまいですし、立ち絵のバリエーションも多いですし、イベント絵も綺麗で量もそれなりにあったので満足です。
音楽 7

曲数は少ないですが、なかなかいい感じにまとまっていると思います。音楽鑑賞で曲にコメントが付いているのがいいですねぇ。音楽鑑賞ってCGとか回想とかよりは注目されないところなんで、そういうところが丁寧だと好感が持てます。 歌はOP、ED、挿入歌合わせて4曲、まずOP曲の「wonder life」は元気のある歌・・・のはずなんですがあまり元気があるようには聞こえません。良い歌なんですけどね。ED曲の「room」はゲームの唐突なED突入であまり印象には残っていませんでしたが、終わった後にじっくりと聞いてみるとかなり良い歌です。聞けば聞くほど味が出る〜みたいな感じです。

さて、挿入歌の「Get up! 明日への飛翔.sky pop ver.」と「こたえはいつも」ですが、ぶっちゃけ詳しい批評が出来ません。結構良かったとしか言いようが無いです。その理由はなぜか挿入歌が音楽鑑賞に無いから、もうホントガッカリですよ。ゲームやってて挿入歌らしきもんがあるのに気づいても音楽鑑賞に無いし、本当に挿入歌だったか確認しようにもどこで流れていたのかが分からなかったし(一つは森羅様のオーケストラの演奏中にクラシックなのに挿入歌流れるのおかしくない?というツッコミメモがあったので分かりましたが・・・)、つーかわかってもどっちがどの歌か分かりません。とにかく理由は分かりませんが、挿入歌が音楽鑑賞に無いのがマジで意味分かりません。

コメント付きの件と合わせて-1ってとこです。結構良い歌だったのにすぐに聞けないし、かといっていちいちセーブデータから探すのは面倒くさいし・・・。ガッカリです。本当は6点でもいいかなぁと思ったんですが、質自体は悪くないので7点です。
これ挿入歌のCD出して売るための戦略だったらドン引きだなぁ・・・。
エロ 6

純愛ゲームにしては頑張っている方だと思います。尺は短いですが、数は多いです。森羅様相手にパンストをいちいち脱がせたりと、着衣系が少なかったのが気になりますが、まあこの系統でこのぐらいのエロさならOKでしょう。フェラシーンでのエロさはなかなか濃かったです。
総合 67

発売前からアニメ化決定、キャラソン発売、ファンブック発売決定、やはりどことなくBasil→Navelの匂いが・・・。
とりあえずそうならないように願います。新しい会社になったばかりでまだ資金が無いだけさー・・・と。

うん、なんだか批判が多かったような気もしますが、新規ブランドの1作目と考えるとかなりの出来ですし、これからにも期待しています。揚羽のFDを期待したいところですが、いきなり第2作がFDとかはちょっとなぁ・・・。

そういえばここまでレビュー書いてからキャラ紹介に一人追加し忘れたのを思い出しましたが、まあ、いいかな・・・?
(ネタじゃなくてマジで忘れていました。途中までは覚えていたんですが、いつの間にか忘れていました。読み返してみてびっくり。すまんハル、でも本当に特に書くこと無いんだ。とりあえず朱子への告白シーンはかっこよかったぜ!! でも正直、出番はそれなりにあったけど夢の友達よりも存在は薄かったよ・・・。)



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