かしましコミュニケーション


それは……信じられない体験に満ち満ちた、暑い夏へのプロローグだった。



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
74 6 8 8 8 7 7 陸奥榛名

シナリオ 6

キャラゲー。超個性的という枠を外れた変人達の集う「異文化交流研究会」を舞台に、ヒロイン達とバカやったりします。

日常会話はとにかくキャラの掛け合いがとにかく面白いですし、基本的に会話で笑わせてくれますが、たまにパロネタもあったりと、面白可笑しく進んでいきます。ただ、無難にまとまり過ぎているというか、一つ一つの場面を切り取ってみると確かに面白いんですが、似たようなシーンが多いので段々とダレてくるのは難点。登場人物が変人たちばかりのせいで、逆にインパクトが薄れているのも微妙ですね。−×−=+見たいな感じになっています。

シナリオは正直微妙かなぁ。まず共通であまりにもエストが中心になり過ぎていて、みんなのまとめ役円先輩はともかく、純や榛名がサブキャラっぽい立ち位置に落ち着いているのが気になりますね。内容は共通の時点だとほぼ全てエストの母親探しとウルザとの追いかけっこに集約されるていて、母親探しはともかく、ウルザとの追いかけっこはワンパターンな上、個別にも少し食い込んでくるので、せめて共通ルート内で解決してほしかったです。あと設定の不具合というか、どうにもお姫様設定がいまいちうまく動いてないなぁと思うことがありましたね。個別はまあ普通。面白いは面白いんですが何か物足りない感じです。全体的に笑いのシーンは多いんですが、萌えシーンがいまいち不足しているのも残念。

物足りなさは感じますが、会話シーンは楽しいですし、個人的には結構楽しめました。
キャラ 8

エスト・フラグレンス

金髪外国人のお姫様。日本にきて迷子になって困っているところを主人公に助けられてからは、主人公に子犬のように懐いてくることになります。主人公に好意全開で懐いてくる様子はたまんないですね。天然なところも萌えていい感じです。ただ、お姫様の設定は生かしきれていたかというと微妙。シナリオでも国の問題は取り扱われてましたが、姫と一般人の身分違いの恋に対しては対して触れられてなかったですしねぇ。エスト自身も姫っぽさがなさすぎるせいで、日本に残る理由もただのわがままっぽくなっていますし・・・。シナリオは国の問題がメイン。シナリオの流れが円と似ているので、先にどっちかをやると予想できてしまいます。個人的には円先輩の方がまとまっていたのかなぁと言う感じ。

木住野純

よくある親友系幼馴染かと思いきや、実は主人公への好意全開だった娘。最初は共通や他シナリオでの見事なかませ犬サブキャラっぷりのせいでいまいち攻略に気が乗りませんでしたが、ルート入ってすぐの偽結婚式で可愛さ爆発。萌えのビックバンが起こりました。いや、もうたまんないですね。飛びつくSD絵が可愛すぎます。それからの主人公とのラブラブっぷりは素晴らしいものがありましたし、こんなに化けるとは思いませんでしたよ。シナリオもちょっぴりファンタジー入ってはいますが、日記の部分とかラストの墓参りとか思わずウルっときましたし、結構良かったです。

黒木円

宇宙人な先輩。いつもみんなを無理矢理引っ張っていくクラブの中心的存在です。最初はその突拍子もない言動にとまどいましたが、慣れるどんどん面白くなってくるのが不思議。いたずらをした後の笑顔が可愛くて眩しいです。そして何だかんだ言っていざという時は年長者として頼りになるところを見せてくれるのも素敵です。シナリオは超展開+急展開にビックリ。ただの学園萌えゲーかと思いきや・・・。シリーズ恒例のアイギス登場です。恋愛描写も薄めで何かなし崩しにくっついたみたいなのは不満でしたが、ED前のドレス姿でのキスシーンは悶えるくらいに良かったです。

陸奥榛名

超毒舌Sっ娘です。この毒舌はどこかのツインテールメイド娘を超えたかもしれないです。最初はそっけないですが、シナリオが進むにつれて徐々に距離が短くなっていきます。普段はどクールなので照れた時とかが可愛すぎてたまんないです。シナリオは普通の学園物語って感じですね。途中は結構ギスギスとした雰囲気になることが多いのは注意。ただ、たぶん開始時点で一番主人公への親密度が低かった影響か、徐々に主人公と親密になって行く様子がよくわかるのは良い感じです。特にラストの告白シーン前の榛名が主人公への恋心をはっきりと自覚するシーンは悶絶もの。その後のデレデレデレっぷりには完全にやられました。それまでデレシーンが少なかったので不意打ちでしたよ。超可愛いです。

真島幸太

主人公のクラスメートにして親友。地底人好きのバカ。ドリル以外の印象がかなり薄いですが、かなりいいやつです。

山川裕信

ダメハンサム。ハンサムですが2次元大好きで、3次元の女子に触られると気絶します。そのやばいくらいの2次元講義は聞きごたえ抜群。聞いていて共感できることばかりでした。色々と痛いですね。負の名言が多いです。

エリザベス・リース

エストを守るメイド服の人。スーパーメイドさんです。エストが絡むと乱暴な言動が目立ちますが、意外と良識人ですね。私生活にも戦闘にも頼れるお人です。エストの天然に対して慌てる様子が何か可愛いですね。

ウルザ・ディスインテクグレート

エスト大好き女の子。ただ、百合とかじゃなくて男らしい好き方っていうか、言葉にしづらいんですがそんな感じです。共通では追いかけっこがかなりダレるんで正直あまり良い印象がないキャラだったんですが、個別に入ると各シナリオで実はすごくいいヤツだったり、頼れるヤツだったりと、最終的にはいい感じのキャラになりました。
主人公 城崎丈太郎 7

ものすごく普通です。家事万能なところ以外は、エロゲ特有の鈍さを見せる普通の主人公。鈍感で他人の好意どころか、自分の好意にすら気づきにくいというはかなりの欠点ですが、何だかんだでいざという時は活躍してくれます。
絵 8

キャラデザは大好きな絵師さんなんで全くの無問題。立ち絵はバリエーション豊富でコロコロ変わる表情がめちゃくちゃいい感じですね。見ているだけで楽しくなってきますし、立ち絵の使い方がすごくうまいです。イベント絵はどれも高レベル。塗りが丁寧ですごくきれいです。枚数も十分。SD絵もコミカルで面白いですね。
音楽 8

BGMは普通に出来がいいです。強烈に印象に残るものはないですが、ゲームの雰囲気に良く合っています。歌はOPED合わせて全5曲。OP曲は明るくテンポのいい歌。EDは各キャラごとにあり、個人的には円先輩の歌がお気に入り。
エロ 7

各キャラ3〜4回。尺はそこそこ、質は萌えゲーにしては結構高いです。着衣H中心なのは個人的にかなり嬉しいですね。
総合 74

ドタバタコメディのキャラゲー。シナリオは正直微妙ですが、シナリオに過度の期待をしなければそれなりに楽しめるんじゃないかと思います。過去作のプリフロレベルを期待すると外れですが、個人的には結構楽しめました。




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