Indigo


最初の青、最後の青



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
82 9 8 6 8 - 8 - 桜野真菜

シナリオ 9

製作期間が4年近くという大作。何か注目されているのでということで、特に何の情報もなくプレイし始めたんですが、すごく面白かったです。ネタバレしてしまうと面白さが激減してしまうのでなるべくネタばれ無しで進めますが、良くも悪くもクセが半端なく、設定も突拍子もなかったりするのでネタバレ無しで話すのが難しい・・・。正直ここまでレビューを書きづらいと思ったゲームは初めてです。ネタバレありでもうまく話せる自信がねえなぁ。

シナリオ内容は一言でいるとクセがあるという枠を遥かに超えた、個性的という枠すらも遥かに超えているキャラたちによる群像劇。よくもまあこれだけの人物をうまくまとめらてたものだなぁと感心するばかりです。内容はたぶんプレイする人によって感じ方がが違ってくるゲームなので、感想を言葉にするのが難しい。どのキャラを物語の主体にするかでかなり変わってきそうです。それぞれのキャラがそれぞれの価値観に従って、互いに戦って、戦いの中で語り合う。戦い続けることしかできない人たちが戦いによって想いを伝えあうってところがメインテーマですかねぇ。カスパールとバルタザールの決着のシーンと、その後の一樹に名を託すシーンはとても印象的。見ていて何か泣けてきました。

プレイ中はとにかく夢中になってプレイしていました。ストーリーの先が気になって気になってやめ時が分からなかったです。数多くのキャラが出るんですが、どのキャラも魅力的で、どのキャラもどうなるのかが気になるばかりでとにかく面白かったです。ただ、1つの物語を複数人の視点で見るゲームなので、必然的に似たようなシーンを何度もプレイしなければいけないのは、シナリオ構成上仕方が無いとはいえども少しダレました。あと、最後の最終回+は過去作プレイしていない自分としては意味分からなすぎましたが、まああれはいわゆる次回予告見たいなものですし・・・。

クセがあって決して素直にお勧めできるゲームではないですが、少しでも気になったらやってみてもらいたいゲームです。
キャラ 8 主人公 8

個人的に一番好きなキャラは桜野ですが、一番好きなカップリングは西居さんと針子ちゃんです。
あと、ここまで書いて気付きましたが、シナリオの欄以上にネタばれ無しで書くことが難しいです。

海保一樹、桜野真菜

変人カップル。思考回路がやばい2人です。一樹は最初はメイン主人公っぽい立ち位置だったんですが、気が付いたら事件の中心から少し外れていました。一樹に事件が集まるのは必然だったとはいえ、基本的に巻き込まれただけですからねぇ。蒼との会話はどれも印象的。桜野は稀代の変態キャラ。性欲と殺人欲が結びついている女の子で色々とヤバいです。何かいちいち言動がエロいですねぇ。非18禁なのにそこらのエロゲよりもエロいです。

小野瀬霧、草田勝太

小野瀬さんは一番最初に非現実的な姿と力を見せて、その時の様子からは完全に壊れてしまっているような感じでしたが、シナリオを進めていくと意外と常識人というか、メインキャラの中では一番女の子らしい女の子と言えそうです。マボーとのカップルは見ていて微笑ましいですね。マボーは熱い。一番主人公らしいキャラですね。最初はあんまり興味なかったんですが、シナリオ中どんどん男を上げていきましたね。エピローグでの男っぷりはすごいです。

西居範夫、末川針子

このゲームの影の主役の西居さん。表の主役というのは若さが足りないですが、すげー良いキャラです。過去の挫折を割り切って、どんな時でも冷静に動こうとしますが・・・。個人的に一押しキャラで、こんなデブで豚な中年のおっさんがこんなに良いキャラしているとは思わなかったです。普通のゲームならば明らかにサブキャラ(しかもそんなに出番が無い)ですからねぇ。針子ちゃんは可愛い。西居さんと幸せになってもらいたいです。

indigoスーパースター、indigoスーパーヒール

この2人はすごい。何がすごいって全部すごいんですが、生き様というか死に様には感動させられました。

高尾一

コメディ担当。かなりはっちゃけた危ない電波男ですが、思考回路は割かしまともな方ですね。最初は若干引くくらいの電波っぷりで、終盤まで衰えなかったんですが、慣れってすごいです。というか高尾が割とまともな方とかいうと、このレビュー見てからプレイし始める人がプレイし見て驚くかもしれませんが、事実なんで仕方が無いです。
絵 6

立ち絵はどれもいい感じ。イベント絵は質はそこそこなんですが、数が足りないです。要所要所はしっかりと押さえているんですが、シナリオの長さを考えるともうちょっとほしかったところ。本編だけだと50枚切っていますからねぇ。
音楽 8

同人とは思えないレベルの高さです。BGMはどれも印象的なものばかりで、特に「カタハネの少女」「蒼色の先に」あたりがお気に入り。歌はOP、EDと2曲あるんですが、こちらも高レベルで、特にOP曲の「蒼の行方」はテンポの良い疾走感のある良曲で、ED曲の「indigo」も思わず聴き入ってしまうようなしっとりとした良曲になっています。
総合 82

製作者の作りたいものを作りたいように作ったという感じが伝わってくる怪作。>個人的に今までプレイした同人ゲームの中では一番面白かったです。登場人物や設定にクセがあるというレベルじゃないくらいにクセがあるので素直に進めにくいんですが、少しでも気になったらとりあえずプレイしてみてください。ツボに入ったらとことん夢中になれると思います。

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