今一度、運命の幕が開く。それは約束の四日間。
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
85 |
8 |
9 |
10 |
8 |
5 |
8 |
7 |
カレン |
シナリオ 8
Fateのファンディスクの名に恥じない出来になっています。
第5回聖杯戦争から6ヶ月後。再び開始された聖杯戦争。繰り返す4日間。8人目のマスター。この謎を解明していくのがメインのシナリオ。その間にいろいろのキャラのイベントが数多くあります。いや〜ホント多かったです。しかしまあ、きのこさんの力は本当に凄いですね。あの独特な言い回し、素晴らしすぎて感動です。
まず脇のイベントから語っていきますが、本当に多いです。ギャグチックな楽しい日常会話が主ですが、前作あまり語られなかったライダー、ランサー、キャスターの過去にまつわる話なんかもかなり深く書かれています。その中でも特にライダーのメドゥーサとゴルゴンの話にはかなり感動させられました。最後の最後の姉2人が立ち尽くすシーンで思わず涙。
その他ギャグ関係のシーンでは、セイバーが食ってばっかりだったり、凛がどんどんイロモノっぽくなってたり、前作の桜があまりにもかわいそうだったのか萌えるイベントがやけに多かったり、陸上部3人娘のコントが面白すぎたり、アーチャーや金ぴかがかなりアホっぽかったとか、さすがに人気投票の力が大きかったのかライダーがやけに活躍してたりとか、キャスターの新妻っぷりが甘すぎてみてられないとか、ランサーがかっこよすぎでますます人気が上がっただろうなとか、小次郎とバーサーカーの出番が少なすぎたりとか、慎二がかわいそうに見えたりとか、一成ってやっぱりホ○何じゃないかとか、他にもFateのファンだったら楽しめること間違いないオールスターになっています。
次に肝心のメインストーリーの方ですが、前作と違って戦闘はほとんどないんですが、熱いです。グイグイと物語の中に引き込ませてくれます。伝奇、戦闘モノを書かせたらきのこさんに勝てる人をちょっと知りません。少しずつ少しずつ伏線を出していき、謎のパズルが全てそろった時にこの不思議な世界のからくりが解ける。ラストとか体が震えっぱなしでした。
キャラ 9
今回はどのキャラにも出番があります。まあ、前回活躍しまくったサーヴァント、セイバー、アーチャー、バーサーカーあたりの出番は他と比べてやや少なかったような気がします。セイバーは出番は多かったですが、ほとんどギャグでしたし。
バゼット
一応今作のメインヒロイン?。前回の聖杯戦争でランサーのマスターになるはずだった人物。男装の麗人。かっこいい。メインストーリーは彼女とアヴェンジャー・アンリマユがメインで進んでいきます。見た目完璧でいかにもデキる人という印象なんですが、意外と精神的にもろいところあり、アンリにからかわれて悔しがっている姿が可愛いです。口下手というか、人と話をするのが苦手なタイプの人ですね。流石に魔術協会屈指の戦闘力を誇るというだけはあります。生身でサーヴァントと渡り合い、秘伝の宝具を用いれば打ち勝つことすら可能というとんでもない人です。
カレン
とりあえず戦闘服がエロ過ぎる人。確実にはいてないです。しかもその訳が男性を魅了することだったりと色々とそそられる人です。見た目はTYPEMOONの中では一番じゃないかというくらい好みです。服が戦闘の時と比べて修道服の時はやけに幼く見えるって言うのも良いです。性格もツンデレっぽくて可愛いし、ランサーとあの金ぴかにさえ恐れられるというすごい人です。ただ、見た目は最高に可愛いし、性格もツンデレっぽくて好きなんですが、イベント数が少ない。シナリオ上仕方ないとしてももっともっとイベントが欲しかった。後日談のカレンに萌え。意外とノリが良い人でした。
セイバー
日常シーンがひたすら食べ物関係ばっかりです。たぶん半分以上が食べ物関係だったでしょう。あの大判焼きをほおばるセイバーが可愛すぎます。なんかもうセイバーと会話しているだけで幸せになります。クセ毛までネタにしたのは驚きました。ライダーとの会話とかかなり新鮮で良いですね。前作でこの2人が話した場面って戦闘中しかありませんでしたし。そして締めるところは締める。それまでギャグキャラだったのに最後の最後は良い場面を持っていきます。やっぱりほのぼのとしたセイバーも良いですが、鎧を身にまとって剣を振るうセイバーが一番似合ってますね。
凛
前作に暴れすぎたのか今回はあまり出番はないです。そもそも出てくるのが50%越えたあたりでしたし。しかしその分一つ一つのイベントが濃いです。琥珀さん風のステッキイベントとかもう爆笑。妙に気合が入っています。他にも風邪?で寝込んだ凛を看病するイベントがあるんですが、やられました。確かに凛は大好きでしたし、時々見せる照れた感じが可愛いって言うのは分かっていたんですが、ここまで可愛いとは思いませんでした。髪を下ろしてパジャマで寝込む凛、しかも風邪?のせいか弱っていていつもの強気っぷりが出せません。ちょっとこのイベントの破壊力はホントやばいですよ!!! そしてセイバーと同じように最後の最後には良い場面をかっさらっていきます。アーチャーと戦闘態勢でかまえる凛が素敵すぎ、やはりと言うかなんというかマスターとサーヴァントの組み合わせではこの2人が一番かっこいいです。
桜
変わりました。正直全くと言っていいほど好きではなかった桜がかなり好きになりました。今回前作の待遇があまりにかわいそうだったのか、前作のメイン3人の中では桜が一番活躍しています。ライダーがいるっていうのも大きいですね。ギャグに萌えにと奮闘しています。日陰桜(笑)。あのイリヤの城でのディナーイベントとかにはかなり破壊力がありました。いままでの評価を一気に逆転するほどの・・・。つーか胸でか過ぎ。やばいですねアレは。まさかあそこまで大きいとは思いませんでした。リズには負けましたが・・・。
イリヤ
最初に言うとHシーンはありませんでした。結構期待してたんですが・・・。イベント自体はあまりないように感じましたが、それでも凛と同じように一つ一つのイベントの破壊力はすさまじいです。みんなでプールイベントもほのぼのとしてよかったんですが、一番よかったイベントと言うとやはり一緒におねんねイベントですね。前作は可愛いながらもいつ怖くなるか分からない微妙な緊張感が漂う会話シーンばっかりだったのですが、今回は子供っぽくて純粋に可愛いな〜、なんかロリに目覚めそうだな〜という会話ばっかりでした。可愛さだったらイリヤが一番!!! ダイブされてぇ!!!
アーチャー
釣りイベントで爆笑。「なあランサー、別にこの港の魚を釣り尽くしても構わんのだろう?」とか言われたら笑うしかありません。絡ませづらかったのか知りませんがイベントはほとんどありません。あっても本筋の関するイベントばかりでしたし。戦闘シーンでは前作ほとんど使わなかった弓を使って死闘を演じてくれました。そして最後の橋の上での戦い。あいかわらずおいしいところを持っていく奴です。赤い象徴は纏うに相応しい戦場、使えるべき主とある時だけ。興奮しました。
ライダー
今回のサーヴァントではセイバーよりも活躍してました。前回の桜シナリオの最後にちょっとだけ出てきただけでかなりの人気を得たライダーの眼鏡姿を堪能できます。しかしまあこういう人を本当の美人って言うんでしょうねぇ。抜群のプロポーションにあの顔、本人は嫌がっていますが最高です!!! 性格は意外とやんちゃだったです。基本はおとなしいですが結構イタズラ好き。いきなり出てきて人をからかって去っていくというHIT&AWAYを得意にしています。ただ、からかうは得意ですがからかわれるのは苦手という萌え要素も搭載。過去エピソードは一番完成されていました。あの2人のお姉さんに爆笑。いくら美人でもアレはつらいな〜。最後の最後の2人の本音に思わず涙。その後の怪物になる一歩手前で引き返せたライダーを含めてこのゲームで一番といって良いくらい印象に残った話です。
ランサー
ある意味主役のサーヴァント。メインストーリーでは前回の凛シナリオのような男っぷりを見せてくれますが、会話イベントでは一言で言えばチンピラ兄貴ってな感じ。ライダーと同じに出番の割には人気が高かったおかげか結構出番多いですし、良い場面を取っています。港で釣りしたり、町でナンパしたりと本人かなり楽しんでいますね。ナンパは成功していないらしいですが・・。過去エピソードを見てまた1つ男としての株が上がりました。流石は勇者と言われるだけはあります。メインではバゼットと浅からぬ因縁があるためか、7人のサーヴァントの中では一番目立っています。青豹再び。これはどのサーヴァント(ライダーとキャスターは微妙)にも言えることですが、やはり戦闘シーンが一番似合います。
キャスター
凛が言うところによるとキャスターは《ツンデレレレレレレレレレピキ》らしいです。前作では性格の悪い悪女という印象以外ほとんど残らなかったキャスターですが、今回は新妻として甘甘に変貌しています。ギャップが物凄い。
素顔のキャスターはちょっと意地悪だけど普通の良い人になっています。尾行イベントとかとにかく新婚新妻関係のイベントが多いです。なんかキャスターってこんなに可愛かったんですね。可愛くて美人。
過去に悪い男にだませれて、一途な性格が災いしてあんな意地悪い性格になってしまったと・・・。あの過去エピソードを見るとそれも仕方がないかと思われます。
葛木宗一郎
なにげに過去話が出ていました。やっぱり一般人ではなかったんですね。まあ、ただの教師があんなに強いなんてありえないですしね。キャスターの変わりっぷりに対してこちらは全然変わってなかったです。藤ねえとの会話は興味深かったです。宗一郎の心の一部を見れました。思ってたよりずっと良い教師してるな〜。
バーサーカー
とにかく出番がないです。一個もないです。ちょっとだけ出てきたのが1回あるだけです。最後の戦闘シーンでは前作の暴れっぷりを再現してくれましたが、あの咆哮をもっと聞きたかったという気がします。前作で結構出てたので過去エピソードは無し。ってそもそも話せませんしね。
小次郎
性格変わらず。凛やキャスターすら手玉に取れるくらいの良い性格しています。
過去のエピソードがないためか出番が少ないです。バーサーカーの次くらい。
金ぴか
なんだか知らんが小さくなってしまった金ぴか。子供になった金ぴかは普通に良い子なんですが、根っこはやっぱり同じだな〜と思わせること数あり。時々でかい状態でも出るには出るんですが、ギャグばかりです。子供好きな金ぴかには驚きました。まあ良く考えれば本人も子供っぽい性格なんで結構あってるかもしれませんが・・・。このまま終わるかと思いきや最後にちゃんと戦闘シーンもありました。しかもかなりかっこいいの。前作の金ぴかの戦闘シーンというと正直あまりかっこいいのがなかったんで、金ぴかが強いって言うのがいまいち伝わらなかったっていうか、そもそも本当に強いのか?と疑問に思ったりもしましたが、実際にエアを使って戦闘シーンを見ると圧倒的だな〜って感じです。
藤ねえ
相変わらず暴れまくっているタイガー。食って寝て暴れてと駄目人間全開です。本当に教師としてやっていけてるのかと不思議でしたが、教師としてはきちんとしているようです。葛木との喫茶店での会話なんて、なかなか考えさせられる内容でした。
学校の面々
一成は相変わらずホモっぽいです。咳払いで合図ってアンタ・・・。
慎二はなんかもうかわいそうです。あまりにも哀れで・・・。まあ自業自得ですが・・・。
綾子はあの男っぽい性格も好きですが、今回ランサーの兄貴にときめいたり、ライダーに深層心理でびびったりと色々な面を見せてくれました。「普通の恋愛がしたいのに〜」の叫びに爆笑!!!
陸上部3人集ですが、前作ではほとんど出てこなかったのでいまいちどんな正確かつかみきれてなかったんですが、なんかコントみたいな集団ですね。三枝さんはホント可愛いです。小動物みたいで。氷室恋愛探偵は最高でした。何やってんだあんたら・・・。
メイドコンビ
前回はほとんど印象になかったメイドコンビ、と言うか名前すら覚えていませんでした。頭がよくて運動神経があまりよくないのがセラ、頭が余りよくないけど運動神経抜群のリズ。自分的にはリズのほうが好みです。意外なことにイベントがなり多かったです。メイドコンビにこれだけ出番があるとは・・・。セラのほうのツンデレっぽい態度もいいんですが、それよりもリズが純粋に可愛かったです。舌っ足らずなところがホント可愛い。しかもメチャクチャ胸でかかったですし。あの水着姿の破壊力はすさまじかったです。まさか桜より上だったとは・・・。
その他
色々出てきましたが、一番印象に残っているのはネコさんです。強そうな女性ですね〜。
主人公 衛宮士郎(????) アンリマユ 8
正義の味方?衛宮士郎です。厳密には衛宮士郎が主人公ではないんですが、それを言うとネタばれにもほどがあるんで言えません。前作でもそうでしたが、ひたすら主夫です。今回戦闘シーンがないので、取り得が修理と料理だけになってしまいました。それにしても羨ましい。あんな屋敷に住めるんだったらどんなことだってしますよ!!!? で、肝心のストーリー部分でですが、主人公してます。ヒロインを助け共に歩くのが主人公だとするならばまさにその通りです。
アンリマユのほうですが、まあアンリマユのほうと言うのも変なんですが・・・。ちょっとひねくれた悪ガキってな感じです。なんか気に入りました。最後のシーンとか結構ありきたりだけど良いですね。
絵 10
確かに背景の書き込みやキャラの立ち絵の差分の多さも凄いんですが、何よりも画面効果が物凄いです。通常の会話シーンではキャラが動く動く。割合的には2〜3行で1回は動きます。いや、もっとか? キャラだけではなく背景も良く動き、ゲーム内の雰囲気を良く表しています。戦闘シーンも本当は一枚の絵なのに、それを拡大して動かすことによって見事に臨場感と躍動感を表しています。素晴らしい演出です。ああ、あとポンチ絵も忘れては並んです。前作でタイガー道場でよく使われていてアレです。ギャグシーンとかよく出てくるんですがこういう遊び心も良いですね。
音楽 8
音楽自体は前作の使い回しが結構多いですが、新曲もそれなりにあります。相変わらず量はかなり多いです。SEも含めるとどれだけあるんだ?という感じ。今回はあまり戦闘シーンがない分、たまの戦闘シーンで流れる曲にかなり興奮しました。エミヤ#2やなんか聞いてるだけで体が震えてくるし。OP曲は燃え系ではなく幻想的な不思議系ですが非常に気に入りました。前作の歌よりよかったです。ムービーと重なって幻想的でゾクゾクしてくる歌です。聞いてるだけでFateの世界にに入っていくのを感じました。ED曲の方もこのゲームの最後にふさわしい雰囲気の曲で凄くよかったです。
エロ 5
画面効果と塗りのおかげで声なしでもエロくは見えるんですが、数が非常に少ないです。具体的には5つしかありません。
ゲーム性 7
ミニゲームがおまけで少しあります。アクションゲームと花札です。両方とも最初は面白いんですが、CGを得るために何度もクリアしなければならず、しかも妙に難しいので苦しみました。
総合 85
ファンディスクというより番外編といった感じです。ボリューム凄すぎ。いや〜ホント楽しかったです。あまりにも楽しすぎて一気に終わらせてしまいました。期待していたカレンの出番がほとんどなかったこと意外は大満足です。サーヴァントの過去エピソードは純粋に興味深く面白かったですしたし、前作が常に緊張感いっぱいだったのに対して、今回の会話シーンはどれもほのぼのとしていてノンビリできました。
メインストーリーも奈須きのこさん全開といった感じで面白いですし、Fateをやったことのある人はぜひやるべきです。
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