舞-HiME 運命の系統樹


それは、愛故の戦いの物語・・・・・・



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
90 9 9 9 10 8 玖我なつき

いつにも増してネタバレしてるので、御覚悟を。
基本的に、アニメ版を知っていることを仮定しています。
ちなみに自分はアニメの舞-HiME大好きです。
シナリオ 9

うわ〜やっぱり舞-HiMEだ〜〜〜(いい意味で)
人がこれでもかっていうくらい死にます。血しぶきも飛び散るし・・・。
しかも、アニメと違って死んだ人は蘇りません。(ここ重要!!!)
よって、全てのエンドが何かしらの犠牲の上でなっており、一応ハッピーエンドでも鬱が入ります。(とくになつきや静留はほとんどのシナリオで死んでたりします。つーか基本的に静留は死にます)。流れとしては、終業式までは林間学校があったり、多少のシリアスがありますが、基本はほのぼのと普通にギャルゲーしていきます。

しかし、終業式が終わってあかねちゃんがやられると、それからはシリアス街道まっしぐらです。移動選択も無くなります。人が死にまくるバトルロワイヤル突入。多くの悲しみが生まれます。もうバッタバッタと・・・。どのシナリオも、全く違ったパターンで進んでいくので、一度クリアしても飽きないようになっていて、怒涛の展開に目が離せません。一日の始まりに残っているHiMEの数がわかるのですが、全然減らないと思ったら一気に減ってたり、少しずつ少しずつ減ってたりと、今度は誰がやられたのか!!?と盛り上げてくれます。いきなり3人くらいになっていた時とかマジでビビリます。

コンシューマオリジナルの作品としてはかなりのレベルのシナリオであることは間違いありません。アニメ版とは違う、弥生時代の卑弥呼や天岩戸伝説とHiME伝説を絡めてくる設定も面白かったです。凪についての謎も解明されてますしね。

キャラ 9

どのキャラもとてつもなく可愛くなっています(アニメはかっこいいと感じても、可愛いと感じることはあまりなかった・・・)。

鴇羽舞衣

ツンデレ。メインヒロイン。解釈の仕方は色々ありますが、一番のハッピーエンドでしょう。なつき死んでるけど・・・。
巧海が大活躍します。結構おいしいところもっていきます。まあ、舞衣に巧海は欠かせないんで当たり前ですが・・・。
シナリオもアニメを基本に巧海が死んで悲しみに沈んだ舞衣を主人公が支えるといった感じです。
舞衣可愛いな〜こんなに可愛いと思わなかった。確かにツンデレぽかったのでギャルゲーにして攻略できたら可愛くなるんだろうな〜とか思ってましたが、まさかこれほどとは・・・。舞衣シナリオの中には明らかに18禁だったらここにエロシーン入れるんだろうなと言う展開があるんですが、気分も結構それっぽかったし、本気で悔しがりました。
カグツチは鳥から竜になっていて、しかも少し、いやかなり弱くなってる気がします。あの圧倒的な強さは何処行ったんだ?
舞衣は他シナリオでも、さすがはメインヒロイン、なつきと並んで活躍します。大抵は最後まで生き残ってます。
「その……キス、していいかな?」とか最高すぎ!!!萌え死にそうになりました。

玖我なつき

舞衣がツンデレなら、なつきはツンツンデレキャラと言った感じ。時折見せる照れた表情がしびれるほど可愛いです。
デュランは相変わらず弱いけど、チャイルドの中では一番かっこよかった。あの奈緒と戦った時のデュランは最高に愛しかったし、清姫と戦った時のデュランは最高にかっこよかった。一番好きです。やっぱり弱いけど・・・。
なつきはクールっぽいけど実はものすごい純情で、ちょっとしたことですぐ照れます。もうほんとにちょっとしたことで照れてくれます。正直たまりません。しかも、シリアスなシーンでは震えるほどかっこいいし、チャイルド召還のときの絵は一番似合っています。ディランとのコンビは媛達の中でも一番です。萌えに燃えに大活躍です。
シナリオは大体アニメ版と同じです。母親のことでボロボロになったなつきを主人公が支え、ともに戦うものです。この過程でなつきは少しずつ心を開いていってくれるのですが、その様子が良くできてます。流れがとても普通です。
「私と、お前の子だ・・・・・・」とか、一緒に布団に入って「先生・・・・・・、私を・・・・・・絶対一人にしないで・・・・・・」とか、
エンディングで怒りながらも恥ずかしそうな顔で、「は、早くキスしろ」とか、たまんねぇ。

美袋命

やっぱりミコトを攻略するのは変な感じですが、まるほっぺで喜ぶ顔とかすごく可愛いです。
ミコトのシナリオは結構重く進んでいきます。まあ、どのシナリオでも重いは重いのですが・・・。ミコトのチャイルドを見られるのはこのシナリオだけです。かなりかっこいいので一見の価値ありです。金棒振り回している巨人とは違います。
静留さんの名シーンがあったり、他のシナリオではあまり見せ場がありそうでなかった神崎黎人似見せ場があったり、終盤に向けてのヒートアップがすさまじいです。特に最後の決戦は全シナリオの中でも最も燃えました。

天河朔夜

う〜んとしかいえないキャラ。おにいちゃん、おにいちゃんと他キャラ進行中だと正直結構うざい。
シナリオもあの黒い鎌のエレメントと、アニメの宗像詩帆に設定や髪の色が似ていることから大体想像つきました。
でも、決してシナリオが悪いと言うことではないんですよ。主人公VSツクヨミとかもあって燃えられたし、朔夜の行動もわからなくもないし、「私にはもう戦い続けるしか道はないの。」と言った時の朔夜の精神状態を考えると、やはり悲しくなってくるし、他のシナリオのときにヤキモチ妬くところは素直に可愛いと思えるんだけどね。
ところで朔夜強すぎませんか?ゲーム内でもトップクラスの実力のチャイルドのカグツチと清姫をガチで倒してますよ。

深優・グリーア

作品中唯一のメガネっ娘で、アンドロイドな娘。アニメではジョーカー的な存在として活躍しました。
アニメ版と比べて一番可愛くなったのは深優だと思います。顔だけ見ると別人のようです。
シナリオはHiMEとの戦いとは無関係に進んでいきます。カマエル、メタトロン、サンダルフォンと天使がいっぱいです。チャイルド召喚の時の、「我が前にカマエル―――」の掛け声がかなり気に入りました。シナリオはアンドロイドにありがちな展開ですが(まあ、ああいうシナリオ以外は成り立たないだろうけど)、最初は感情のない彼女が笑ったり、泣いたりして、さらに恋愛感情がめばえたりと、たまらない展開になっています。それだけに最後のシーンは悲しい。悲しすぎる。せっかく心が通じ合ったのに。「この想いを忘れたくないから……」はこのゲームの中でも一番の名言です。

風花真白

思ってたより出番がなかった・・・アニメとは設定が大幅に変わっています。何なのかは結局良くわからなかったけど・・・
Another storyを見ると優しさが伝わりますが、やっぱり地味です。忘れた頃に登場する。そんな存在。

杉浦碧

アニメと比べて、5歳くらい若返っています。これなら17歳でもほんとに通じるんじゃないか? だいたい真っ先にやられる上、やられるシーンが1つもありません。いつの間にかやられます(舞衣ルートのときは少し違うけど)。
せめて何らかのイベント絵を用意して欲しかったです。チャイルド召還の以外の絵が一枚もありません。
アニメのときはそうでもなかったけど、ゲームやって碧ちゃんのファンになりました。
愕天王かっこいいな〜ほとんど活躍しないけど・・・。攻略したかったなぁ。

結城奈緒

ある意味でかわいそうなキャラ。本編だけだとただのかませ犬的な存在ですが、奈緒の良さはAnother storyにあります。何ですかあれは?奈緒がかわいそうで仕方ありません。それにしても中三であの巨乳はないだろうと思ったり・・・

日暮あかね

恋する乙女。どのルートを通ってもまったく救われない上、HiMEのなかで唯一Another storyがないという不遇のキャラ。戦闘シーンすらありません。こういう展開になることはわかりきっててんだけどね。日常会話の彼女の明るさが唯一の救いか?結構量あったし。その分あのシーンの切なさ度も増すんですけどねぇ。あかねちゃん喪失シーンはどのキャラも微妙に違うので、あらすじモードが使えません。さすがに全部で5回も同じシーンを見せられるのは苦痛です。

藤乃静留

アニメ版では最後の最後で異様な人気を得た静留さん。自分も静留さん大好きです。一番の美人は静留さんだと思っています。京都弁も素敵!!! 基本的に行動パターンはアニメ版と一緒です。要は結構,いやかなり怖い。
静留さんの見所は命シナリオの炎に包まれて死ぬシーンと、なつきシナリオの自害するところだと思われます。やはり見せ場はなつきシナリオの方が多いのですが、個人的には命シナリオの彼女の最後のほうが心を打たれました。彼女らしいと言えば彼女らしい死に方ですが悲しすぎます。その後の碧ちゃんがショックを受けるシーンでまた悲しくなったりします。あ〜でも、なつきシナリオの死ぬ前に震える声でなつきに告白する静留さんも素敵過ぎるし。
とりあえず静留さん最高!!ゲームをやってますます好きになりました。

アリッサ・シアーズ

誰ですかあなたは?アニメ版と見た目も中身も全く違っています。思わず炉に目覚めそうなくらい可愛い。同じおにいちゃんと呼ぶキャラでも朔夜よりぜんぜん可愛い。アリッサはどのルートでも必ず死ぬと言うある意味あかねちゃんよりかわいそうなキャラです。つーか死ぬシーンのアリッサちゃんが痛々しすぎる・・・。

神崎黎人

相変わらず黒い御方です。命シナリオ以外は意外と活躍できてなかったような気が・・・。

炎凪

意外に重い設定で驚きました。本人はそうとは思ってなさそうですが・・・・。自分は凪が結構好きです。あの雰囲気が結構気に入っています。おまけシナリオの巧海と話すシーンがお気に入りです。

巧海

異様に可愛くなっています。師匠って呼ばれてぇ。出てきた時から、途中病気で死ぬんだろうな〜って思ってやっていましたが、いざそうなるとやっぱり悲しくなりました。人が死にまくるゲームだけど、巧海が死んだときが一番悲しかったです。

主人公 高村恭司 8

日ごろは昼行灯を演じていると書いてあったが全然そんなことないです。いつでもどこでもメチャクチャ素で生きています。
まあ、いざっていう時はかっこいいと言う意味かもしれません。非常に好感の持てる主人公です。銅剣を持ったイベント絵が普通にかっこいい。あかねちゃんのいうとおりにすれば、どこに行ってもモテモテでしょう。

主人公で意味ありげな銅剣を持っていることから、ピンチになると隠されていた力が爆発して大活躍!!!と思いきやそんなシーンはありませんでした。普通に生身で戦っています。媛星が見れたりと設定は特別ですが、力は普通です。
他に好感が持てたのは頭がいいことです。ギャルゲーの主人公は大体が頭がよくありません。赤点ばっかりとかそんな主人公も少なくはありません。自分は確かにゲームばっかりやっていましたが、テスト前はしっかり勉強していたし、そんなに悪い成績でもありませんので、そういう主人公は余り合いません。その点で頭が良い主人公は気持ち良いです。

絵 9

アニメと比べて大幅に変わっているので、最初は戸惑いましたがすぐに慣れました。やわらかく可愛い感じの絵ですね、簡単に言うと萌える絵。イベント絵の枚数自体は少ないのですが、そうとは全然感じませんでした。
一枚一枚細かく、よく書き込んであります。イベント絵、立ち絵、ムービー、背景の全てにおいて高レベル。
チャイルド召還のシーンはどれもかっこよく、迫力満点です。。個人的にはなつきと碧ちゃん、深優の召還シーンが好き。

音楽 10

何で音楽モードがないんだぁ?と思わず叫びたくなるほど、いい曲がそろっています。特に最終戦闘の時に流れる挿入歌は、舞-HiMEワールドを具現化したような曲であり、気分を盛り上げてくれます。OPは舞-HiMEワールドへの入り口といった感じのいい曲だし、エンディングはそれこそ全ての結晶と言ったかなりいい歌です。

総合 90

全体的に非常に丁寧に作られている良作です。
予備知識がなくても楽しめると思いますが、あったほうがより楽しめると思います。
買うときはあまり期待していなかったのですが、すごく楽しめました。



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