Ever17 -the out of infinity-


 い
かつて交わした約束と
 か
 環
 る
 べ
 き
 場
 所
 へ




総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
87 9 9 7 7 10 松永沙羅

シナリオ 9

とんでもないシナリオです。こんなシナリオを思いつくなんて素直に尊敬します。
このゲームはネタバレしてしまうと面白さが半分以上減少してしまうので、なるべくネタバレはしない方向で行きます。

まず、最初に言いたいことは、このゲームは全クリアが必須です。全クリしなければ謎が少しも解決されないので、ゲームの魅力がだいぶ減ります。というかゲームする意味が無いです。
この謎に関してですが、ありえない発想と、把握しきれない伏線によって形成されています。自分も再プレイのたび、ああこの部分は伏線だったんだ〜と感心させられます。
とりあえずやってみてくれとしか言いようがありませんね。この世界の設定が非常に細かく決まっており、それがわりと複雑なので途中で嫌になってしまう可能性もあるけど、ぜひ最後までプレイしてもらいたいです。

かなりべた褒めしてますが、なぜ10点じゃないかというと、どうしても納得できない部分がひとつだけあります。
ちょっとネタバレですけど、ゲーム内での複雑な設定は、ほとんどが理論的(ゲーム内の世界では)に説明がしてあって、そのおかげでゲーム内により溶け込めたと言えるのですが、最後の最後で理論的に不可能なことをノリだけで実行しています。具体的に言うと、重たい石を抱えて深い海の底まで潜ろうとして、100m以上潜ってしまいます。
ちなみにこの部分はそんなことする必要は全く無く普通に潜水艇を使えばいい部分です。
そこ以外は現実の理論では無理だけど、ゲーム内理論だと納得できるような設定で進行していたので、最後の最後でこんなその場のノリだけでやっちゃった、みたいなところが出てきてがっかりでした。

その他シナリオについての説明をすると、最初は武と少年という2人の主人公からどちらかを選んでプレイします。
主人公によって攻略できるキャラが限定されており、武はつぐみと空、少年は優と沙羅、そしてこの4人をクリアすると最後にココを攻略できるようになり、このココ編の時にこのゲームの全ての謎が解けます。

最後にちょっとヒントを出すと、「主人公には立ち絵が無い」と言う事です。実はこれがかなりのポイントになっています。

ここから少しネタバレあるかもしれないので、注意してください。

キャラ 9

キャラもかなりいい味出しています。それと一人一人の設定が非常に細かく出来ています。
明るい学園もののようなものとは全く違うので、かなり設定が重いキャラも数多くいます。(つぐみとか、沙羅とか・・・)

小町つぐみ

このゲームのメインヒロインといっていいでしょう。性格、姿が家族計画の青葉に非常によく似ています。
普段はツンツンツンしまくっていて、あまり人と関わりを持つことを嫌がり、第一印象では根暗そうなイメージがあるんですが、ハムスターに可愛い名前をつけたり、そのことについて照れたりしてる様子は可愛いところもたくさんあります。
恋愛面でどうにも好感度が分かりづらいですが、つぐみシナリオの最後、ココシナリオの最後を見ると結構武にベタ惚れしてましたね。ココシナリオでの最後のつぐみはなかなか萌えます。
かなりハードな人生を送っている人。つーか悲惨すぎ。ここまで悲惨な人生はそうは無いでしょう。普通に鬱になります。
それだけにあの親子再開シーンはEver17において、最大にして唯一の泣き所シーンになっています。自分も思わずホロリと・・・。ホント幸せになって欲しいです。まあ、武ならなんでもやってくれるでしょう。

茜ヶ崎空

ホログラムの存在。実体が無いロボット。まあ、そんな感じの存在です。ゲーム中ではそうでもなかったんですが、終わってみると空の存在の薄いこと薄いこと。よく考えなくても終盤は完璧にカヤの外です。
武編での空も攻略できるとはいえ、つぐみとヤっちゃいますし・・・。
そもそもつぐみの存在はいろんな意味で非常に濃いですから必然的に空は薄くなってしまうんですよね〜。
少年編、ココ編では正真正銘の脇役になりますし。脇役としては非常にいいキャラですけどね〜。

田中優美清☆香菜

☆には好きな季節を入れてください。夏と冬は除いて・・・・・・すみません。
優はある意味このゲームの主人公と言えます。一番いろいろなことをしたのは優です。
主人公である武も少年も寝てたり、普通に暮らしてたりしていましたからね〜。
そんな優ですが、みんなの中のお姉さん役になっています。本人にお姉さんっぽいところはほとんど無いんですがなぜかそうなる空気を持っています。ムードメーカーとも言うかもしれませんね。優の明るさのおかげでみんな頑張れているところが結構あります。しかも、意外に頭の回転がいい。かなりキレますね!! 普段はちょっと、いやかなりバカっぽいっけど・・・。
話し変わって優秋ですが、やっぱり明るくてみんなのムードメーカーになってますね。特に沙羅なんか優の明るさが無ければ今とは正反対な暗くて陰気な性格になっていたこと間違いないでしょう。あのコンビ好きです。

松永沙羅

無邪気で明るくて、ツインテールがメチャメチャ可愛い!! ニンニンとか、キャベツをがぶついてるイベントは萌え萌えでした。そして終盤に見せるしおらしい様子もすごく良かった・・・。出番が少ないのが残念です。
登場人物中つぐみの次ぐらいに不幸な人生を歩んでいます。具体的に考えると鬱になるほどに・・・。それでもあんなに明るく可愛く育ったのはやはり優による影響がとても大きいです。優に感謝感謝!! その優とですが、TrueEDではお兄さんを取り合いしたりするのかな〜とか想像して見たり・・・。なんでかとっても良さそうな光景です。

八神ココ

初登場時には変なきぐるみに噛み付いてるし、次に出てきた時にはコメッチョとか言ってるし、やべぇ電波かと不安でしたが、普通に可愛いいい子でした(やっぱり電波でしたけど)。でもやっぱりちょっと14歳にしては幼すぎる気がします。精神年齢は無理しても12歳くらいになっています。電波だからといわれればそれまでですけど・・・。
最重要キャラなんですが、実質攻略できないので微妙に存在感が薄いです。武とココのでこぼこコンビは結構好きです。

桑古木涼権

自分の惚れた女の子の為に一生懸命努力したけど、助けた女の子は幽霊のような奴にメロメロになっていたという男・・・。最初はへタレっぽかったけど、後に成長・・・、かと思いきややっぱり少しへタレっぽかったり・・・。
やっぱり見た目がいまいちかっこ悪いのは大きな欠点だと思います。武と比べたらかなり差がありますよ!!!
TrueED後の彼が残りの人生をどんな風に過ごすかは気になるところ。まだ好きな子と結ばれる可能性がほんのすこ〜〜〜しはあります。ガンバレ!!!
主人公 倉成武 少年 10

まず武ですが、かなりかっこいいです。ここまでかっこいいと思える男はそうはいません。普通に憧れます。
とくにつぐみ編の最後とか、かっこよすぎて思わず叫びそうになりました。
少年漫画の主人公みたいな奴です。プラス思考と開き直りを武器に大活躍します。時には人間を超えます。

で、少年のほうですが、やっぱり武と比べると見劣りしまくりです。しょうがないですね。ちなみに武の点数が11で少年が8のつもりでつけました。それなりにかっこいいし、頭も十分いいし、決める時は決めてくれるんですが微妙に目立ちません。やっぱりプレイヤーとしては少年がただのおかっぱ少年のイメージが頭ににあるからですかねぇ。そのイメージが取れるココ編では体をのっとられますし・・・。

まあとにかく武のかっこよさは今までプレイしたゲームの中で一番だと断言します。

絵 7

キャラデザは正直最初は微妙でしたが直ぐに慣れました。よくも無いけど悪いというわけでもないといったとこ。
背景は結構すごいです。水の中にあるという雰囲気がよく出来たし、テーマパークのアトラクション一つ一つの書き込みがもう!! やはり水関係があるイベント絵は気合入っているように感じました。つぐみ編の最後とか沙羅編の最後とか・・・。

音楽 7

音楽のレベル自体はそれほど高いというわけでは無いんですけど、場面場面に非常にあっており印象に残ります
OPの謎がかもしだしまくっている雰囲気も良かったし、TrueEDの大円団にふさわしい明るい音楽も良かったです。

総合 87

これはかなりの名作です。普段18禁のゲームしかしていないような人にも是非してもらいたいです。全クリしないと意味が無いし、伏線が非常に多いので、プレイする時は自分のスケジュールを考えて一気に終わらせるようにして下さい。
まあとにかくやってみてください。感動とかも絵とかは少ないけど、確実に面白いと思うはずですから。

OPの最後に出てくる(このページの最初にもあります)、
かつて交わした約束と、いつか還るべき場所への意味はすごく深いです。この作品をよく表しています。



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