英雄*戦姫


世界中の英雄が美少女になって大暴れ !?

『英雄*戦姫』応援しています!

総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
73 6 8 8 8 6 7 7 ヒミコ

シナリオ 6

新ブランド天狐の戦略SLG。シナリオ内容は頭がちょっと・・・なヒミコの元に主人公が天から降りてきて〜というよくある展開。肝心の内容ですが、一言で言うと温いです。広大な世界に数多くの街がありますが、その中で世界征服とか言って他国を侵略しようとするような国はジパングのみ、実際侵略されたとしても、良い統治だから別にいいかと気にしないと言うのが終始繰り広げられます。こういう戦略系ゲームによくある、自国のピンチを起死回生の策ではねのけたり、あと一歩というところで敵の策にはまって大ピンチになったりという展開もほぼ皆無。ラスボスや主人公の正体も唐突過ぎる上、ラストバトルも盛り上がりに欠けていまいち(ただ、導入部は盛り上がりに欠けましたが、ラストバトル自体は総力戦になって良かったです。即死クラスの攻撃力を持つボス相手に、大量の仲間を次々に投入して力を出しつくす展開っていうのがツボに入りました。主人公の英雄技も微妙だなぁと思ってましたが、全てはラスボスの為だったというのはうまいと思いました。主人公の設定にもあってますしね)。結局一番盛り上がったのは再序盤のVSタケル戦だったような気がします。

キャラはとてもいい感じ。メインのヒミコのアホっぷりと、女の子が増えてからの焦りと嫉妬がすげー可愛い。その他数多くのキャラがいますが、どのキャラも個性的で可愛いくて、数は多くてもうまくキャラ立っているので、プレイすればお気に入りのキャラが何人かは必ず見つかると思います。これだけいると空気キャラも出てきますが、キャラ別の個別イベントも多く、その個別イベントでは該当キャラ以外にもたくさんのキャラが出てくるので、一部キャラが極端に影が薄くなったりもせず(まあ、格差はありますけど)、勢力が広がる度にどんどん仲間が増えていっている感が味わえて楽しいです。

ただ、キャライベントが豊富なのはいいことですが、あまりにも豊富すぎてダレてきます。ぽっと出のサブキャラにも4〜5回くらいの個別イベントがあり、最初は嬉しかったですが、だんだんまだあるのかという気持ちに・・・。どのくらい多いかというと、全てのキャライベントを見終わったころには、ラスボスを倒せるだけの兵を雇えるくらいのお金がたまっているほどです。中盤以降は敵が宣戦布告してこないことをいいことに、キャライベントをひたすら消化→いつの間にかたまったお金で補強→敵国に宣戦布告&大量戦力で速効デストロイ→また大量のキャライベントの消化を繰り返しになります。システム的に豊富なキャライベントをこなしつつ敵国を攻めるのが難しいので、どうしてもこの形になってしまうんですよねぇ。

あと、豊富なキャライベントに対してHシーンの偏りっぷりは擁護出来ないアンバランスさ。全キャラのHシーンが無理だとしても、何でこのキャラのHシーンがねぇんだ、このキャラは外してはだめだろう、あきらかにこのキャラに複数いらないだろということが数多くあります。具体例としては、メイン格のヒミコやアーサー、メインストーリーで目立ってた信長やナポレオンに複数Hがあるのはよいとして、ほとんど出番が無かったカメハメハやヴェートーベンに何故か2回もHシーンがあるのに対し、最序盤で仲間になってメインストーリーでも非常に多くの出番があり、公式HPでの人気投票でも上位の人気キャラで、さらに個別イベントのラストでそのままHシーンに入れそうな雰囲気だったのに、まさかのHシーンなしの義経(弁慶に2個作るなら、1個義経に分けてあげて下さい)、序盤の東アジアの3国で、一番エロい格好なのにインドの国主のアショーカだけHシーン無し(他2国は複数あり、マルコポーロの自慰削ってアショーカのH作るべき、あと始皇帝2回目は中華勢の4Pが良かった)、折角12人勢ぞろいしたラウンズではランスロット以外本番なし(他は着替えを覗くとかその程度、パーシヴァルとかバニーなのに←錯乱)、etc、etc、とキャラ数が多いだけに不満も多くなってしまっています。

ちょっとエロシーン数のことで白熱してしまいましたが、総括としてはシナリオの平坦さはさておき、キャラゲーとしては普通に面白い。キャラ数多いし、どのキャラは可愛いし、キャライベントは豊富ですし、多すぎてダレるといっても、それは全てやろうとするからで、嫌いなキャラ飛ばして好きなキャラだけプレイする分には十分楽しめます。
キャラ 8

非常に多くのキャラがいるので、特に気に入っているキャラに対してのみ感想書きます。

ヒミコ

似非妹キャラ。初登場時からつかみはOKと言わんばかりにぶっとんでいたのが印象的。メインとしては大成功といえる導入だと思います。慌てん棒でおっちょこちょいで本音だだ漏れで、ようはアホの娘ですね。見ていて面白くて可愛いくて飽きないです。最初から主人公に懐いていて、隙あれば主人公とイチャラブしようとする様子が可愛いです。特に多くの女キャラが仲間になって、その度に嫉妬したり拗ねたりする様子がすごく可愛かったです。

織田信長

信長といえばぶっとんだ性格のイメージですが、本作ではヒミコがそれ以上にぶっとんでいるので、どちらかといえば抑える側に回ることが多いです。Hシーンがやけにエロいのが印象的。個人的に全キャラ一番のエロさだと思います。初回H以降どんどんはまっていく様子が可愛いですね。個別イベントも面白くていい感じでした。

源義経

ポニーテールのボク娘。個人的超お気に入りキャラ。最初はジパングの先生兼お姉さん役という印象が強かったでしたが、個別イベントでどんどん可愛くなっていきました。それだけにあそこまでいってエロシーン無しっていうのが信じられなかったです。あんな期待させるようなセリフを聞かせておいて・・・。戦闘でも能力も英雄技も強力で最初から最後まで最前線で使ってました。義経限らず+1000ダメアイテム装備の複数回攻撃は鬼すぎる。

武蔵坊弁慶

ただの子供かと思いきや、主人公を意識しだしてからの女の子っぷりが可愛い。恋する女の子って感じですね。特に主人公への告白の仕方がとても良かったです。でもHシーンは1回義経に分けて上げて下さい。

ランスロット

とにかく食ってるところが印象的。というかそれしか印象にないです。自分でもわからない内に気に入って、素早さ上げて斬り込み隊長になってました。中盤以降新しく勢力が広がる度に発生する大食いイベントが風物詩になっていきます。

アーサー

全身からカリスマオーラを出すアイドル英雄。ヒミコのアホ娘に対して、こちらは頭がお花畑の天然娘でした。主人公に会ってからはひたすら主人公に愛を注ぎまくるようになります。これでもかというくらい主人公への溢れる愛が止まらない、健気で可愛い娘です。その口から出る純粋で無垢な愛の言葉にはニヤニヤしっぱなしでした。

円卓の騎士

エロシーンが無いキャラをこれだけ可愛く描かれてもなぁという恨みごとを思わず言ってしまうくらい可愛いキャラが揃っています。特にガウェイン、ボールス、パーシヴァルあたりがお気に入り。ガウェインはロリ姿が、ボールズはあの乃飄々とした性格が、パーシヴァルはバニーがエロくてとにかく見た目がすげー可愛いところが気にいています。

ナポレオン

今作一番のツンデレキャラ。個人的にもかなり気に入っています。ツン→デレは唐突ですが、このゲームは意外と良いツンデレがいないので、ナポレオンは特に目立っています。ヒミコやアーサーに押されつつも、さり気なく主人公への想いを見せる様子が可愛すぎる。あと、中盤で顔見せ程度でしたが大物の風格を見せた割には、いざ対決の時に特に何もなく、味方が減って寂しくなったり、唯一の起死回生策も自爆というちょっと抜けたところも気に入っています。

ドレイク

最初は数いるサブキャラの1人でしたが、個別イベントで明かされる意外な真実にビックリさせられました。このゲームはキャラが多いだけあって、何かとどこかで見たような設定が多い中、普通に予想外すぎて驚かされましたね。

イヴァン雷帝&ラスプーチン

イヴァン雷帝のドSロリ少女の素晴らしさが霞むくらいのラスプーチンのドMっぷりが強烈に印象に残っています。ラスプーチンの個別イベントはどれもある意味刺激的で面白すぎる。イヴァン雷帝可愛いのに完全に食われてます。

三蔵法師

主人公を何故か八戒だと思いこんでついてきます。序盤唯一の斧キャラということで、剣士キラーとして贔屓して育ててたんで愛着のあるキャラです。初登場時こそぶっとんでいましたが、意外と普通でしっかりした女の子ですね。

アショーカ

おっぱい丸出しの元ヤンキー。見た目がすごく気に入っていたのにHシーン無し。あんな格好で誘っておいて・・・。

アレキサンダー&アリストテレス

アレキサンダーは何となく気に言って贔屓して育てていたんで愛着がついているキャラ。そしてアリストテレスは乙女でBBA可愛い。個別イベントでいつも主人公に対してドッキドキに先生がすごく可愛かったです。
主人公 チハヤ(名前変更可) 7

良い男です。良い男としか言いようがないです。女の気持ちにはちょっと鈍感な部分はありますが、気が利いていて強くて優しくて頼りになって、面白みはないですが普通に好感が持てる主人公になっています。
絵 8

実は原画の大槍さんのゲームはほとんどプレイしたことなかったんですが、今回プレイしてすごく気に入りました。キャラデザは好みだし、塗りも丁寧。枚数も十分な量はあります。その他OPムービーの完成度とレベルの高さにも注目です。
音楽 8

BGMのレベルが高い。やけにカッコいい曲が多いです。特にタイトル画面でも流れる「英雄*戦姫〜The World Conquest〜」がかなりのお気に入り。OP曲はアップテンポの明るい曲でゲームの雰囲気によく合っています。
エロ 6

内容自体は悪くないです。尺はそこそこありますし、質も濃いという訳ではないですが十分エロく、回数も多い。ただ何度も言いますが、偏りっぷりが目に余ります。全キャラ作るか、作れなかったとしてももう少しやりようが・・・。
ゲーム性 7

良いか悪いかと言われれば、十分良いと思います。実際プレイし始めてからはすぐに夢中になれましたし、メーカー初作品とは思えない完成度と面白さになっているかと思います。一番近いのはかなり古いですが鬼畜王ランスですかね。それに戦国ランスの戦闘システムに隊列効果と技の種類、兵種の愛称を追加した戦闘システム、探索値など各キャラ固有の値が一定数必要なイベントシーンが追加されたものです。ソートがいまいち使いづらくて戦闘ごとに隊列を作りなおすのが面倒くさいなど、システム面で細かな難点はありますが、その他は変なバグや無駄に使いづらいシステムもないですし、色んなキャラを使えて、キャライベントをこなすごとにキャラが強くなるっていうのは楽しかったです。

ただ、序盤は良かったんですが中盤以降は、悪い言い方ですが変にバランス調整に失敗することよりも、身の丈あったゲームを作っているという印象。マップは広くて自由に攻略できそうですが実際はほぼ一本道、エンドも1個しかなく、初回プレイで特に意識しなくても全てのイベントとHシーンの回収が可能。戦闘は英雄の能力も重要ですが、それ以上に兵隊の数と兵種の相性重視なので戦略性の幅が少ない。他国を攻めようとするのが主人公のジパングしかいないので、複数国から攻撃を受けることもなく、その上ターン制限も無いようなので、じっくりのんびり攻めれば苦戦することもないです。というかイベント回収の為には結果的にじっくり攻めることになると思います。せめてターン制限をつけるとか(○○ターンまでに宣戦布告しないと、相手からしてくるとか)あれば、もうちょっとマシなSLGになっていたんではないかと思います。
総合 73

デビュー作からSLGという成功するのが困難なジャンルで、発売前から地雷になるフラグが立ちまくっていましたが、プレイしてみると多少だれても最初から最後まで飽きずにプレイしていました。ただ、それくらい夢中で楽しんでいた割には、クリア後に思い返すとSLGの戦略性の無さ、Hシーンの偏りっぷりなど、色々と不満点が出るのも確かです。個人的には何だかんだ文句はあっても、楽しんでプレイ出来てたからまあいいかという感じ。次回先にも期待します。



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