D.C.II〜ダ・カーポII〜


甘く切なくほろ苦く、ときめく心もどかしい
ちょっぴりこそばゆい学園恋愛ストーリー




総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
84 8 9 9 10 4 7 朝倉音姫

前説

まず初めに言いますが、今回のダカーポUの前作、初代ダカーポは自分がギャルゲー、エロゲーをやりはじめた頃にやったゲームで、何回も何回もクリアした思い出のあるゲームでした。その後、曲芸商法や黒歴史に残るであろうアニメの存在でダカーポ自体いまいち好きにはなれなくなってきたんですが、ゲームとなってダカーポの世界が戻ってきたと言うことで、不思議なことにかなりの思い入れを感じています。
今回のダカーポU自体も結論から言えば並の出来なんですが、思い入れがすさまじく、結構ヒイキしているところがあります。
とりあえずそういうことで!!!
シナリオ 8

シナリオは3部構成。それぞれ間にOP曲が入ります(それは挿入歌じゃないのか?というツッコミが入りそうですが、雰囲気がOP曲なので)

第1部が学園祭、劇かお化け屋敷で分岐します。ちなみに劇が音姫、小恋、杏、お化け屋敷が由夢、ななか、美夏、
第2部が冬休みのことで、スキー旅行、バンド、家族と分かれていて、スキーが杏と美夏、バンドが小恋とななか、家族が音姫と由夢となっています。
第3部は第2部の最後で付き合うことになったヒロイン達との完全個別ストーリーです。
共通ルートが結構ありますが、攻略しているキャラによって空気が変わって感じられますし、個別ルートも十分長いです。

シナリオは前作のダカーポとそこらへんのエロゲーのシナリオをかき集めたような、どこかで見たような感が溢れまくっています。どれもこれもちょっとしたエロゲーマーでダカーポをプレイずみなら最後の方まで展開が読めるでしょう。くっつけすぎてよくわかんなくなり、逆に読めない展開になったりと言うのもありましたが・・・。
たとえ読めたとしてもそれなりにまとまっているので楽しめます。自分的には大満足です。ただ、どのシナリオでもラストの展開の描写不測がかなり目立っているのはいただけません。

第一部で仲良くなったヒロインと第2部でさらに距離を縮める、ここらへんまでは萌えも笑いもかなりあり、内容的にもかなりよく出来ていると思います。ただ、第3部の個別シナリオに入ると、急展開&描写不足で一気にパワーダウンしてしまいます。

そもそも自分はダカーポUをプレイするに当たって、
・シナリオは分かりやすい展開。
・主人公は超鈍感でへタレ。
・これは中○3年生まだ14〜15の少年少女の学園恋愛ストーリー←特に重要

と言う3つ(特に最後の!)を十二分に理解した上でやり始めたので、たとえシナリオがグダグダになったり、主人公がへタレたりしても普通に楽しめました。むしろ最後のを意識しすぎて、中坊ならもっと悩んでへタレてもいいんじゃないかとか思っていたぐらいです。あんまり評判がでなそうな小恋シナリオが好きなのはここら辺が理由です。

さて、ここでシナリオの点数が8点という高得点の理由。全キャラクリアした後では良くも悪くも無難ということで7点を付けていたんですが、 全キャラクリア後の「D.C.」をやって評価が上がりました。
個人的なヒイキももちろんありますけどね。D.C.で+0.5点、ヒイキで+0.5点って感じ。

さくらがっ!さくらがっ! 前作にも全キャラクリア後に「D.C.」という項目がありましたが、あれはマジで良くわからない展開でした。そんな考えで今作の「D.C.」を始めたんですが、予想に反してすごく良かったです。ダカーポシリーズの主役はやっぱりさくらなんですね。全ての始まりと終わりはさくらから、TもUもそうでした。さくら株急上昇。
ただ、最後の場面はどういう意味だったのでしょう。北都さんのいっていた通りにVへの複線でしょうか?どうでもいいけど北都さんテンション高過ぎ。

ボリュームがものすごくありましたが、思ったよりは全然中だるみしませんでしたし、楽しくプレイできました。
ただ、前作ダカーポをやってないとあんまり楽しめないでしょうね。特に最後の「D.C.」でのさくらの気持ちとかは前作をプレイして無いと訳が分からないでしょう。
キャラ 9

萌えよりも笑いの方が多かった気がします。萌えも十分でしたけど、笑いが予想以上に多かった。
ありえないネーミングがダカーポっぽくて素敵です。

朝倉音姫

第一印象とキャラ紹介では、のんびり屋でところかまわず弟大好き姉さんの印象で正直いまいち苦手なキャラだなぁと思っていたんですが、実際はのんびり屋ではなくしっかりものだし、ところかまわず弟大好きといってもちゃんと限度はわきまえていたし、何より笑顔が可愛かった。キャラデザを見るといちばん微妙かなぁと思っていましたが、驚くほど可愛かった。制服着てポニーにしているときより、私服で全部まとめているときの方が断然可愛いね。1.5倍くらい。
恋人にみられて照れる姿に萌えまくり。普段はしっかりものの音姉が暴走しながら照れるのは破壊力十分です。「弟くん」というのも最初は変だと思いましたが、すぐになれました。むしろどんどん言って欲しいくらい。
シナリオは告白がかなり唐突だったのがまずマイナス。やっと主人公の気持ちに変化が見られた矢先にいきなりくっつきました。驚きです。マジで「えっ!」とつぶやいてしまいました。予想以上の急展開です。
その後は恋人としてラブラブして、さくらに関することで事件が起きてって感じになります。まずラブラブですが、すごくラブラブです。もうめっちゃラブラブ。何気にこのゲーム恋人になった後に気軽にいちゃいちゃ出来るシーンが全体を通してもあんまりないので、かなり堪能させてもらいました。もうこのあたりで音姉の笑顔に夢中です。すげー萌えました。
シナリオのラストはEDまではよかったはよかったです。展開はまんまONE ですけど・・・。それ散るもちょっと入ってますね。みんなに忘れられていくところはもう1段階欲しかったです。由夢を使ったらよかったな。でもED曲前のさくらの木の下での別れはグッときました。
あとエピローグ後、急展開過ぎて訳わかんないとかは「D.C.」で分かったんで深くは言いませんが、ラストは本校の入学式で占めて欲しかったです。渉や小恋との友情がないがしろにされているようです。あの約束イベントをもっと重視して欲しかった。みんなとまた一緒にすごせるようになって側には音姉が、と言う展開を期待していただけに残念でした。

朝倉由夢

ヤキモチ焼きのツンデレ系の妹。音夢の後継者かと。猫かぶりモードあるし、着替え除きイベントとか、寝起きのフェライベントとかあるし。「兄さん」と呼んでくれるし!
最初からツンデレモード全開です。つっかかって、悪態ついて、突っ込まれて、自爆して、照れまくってとかなり楽しい空間。至福の時です。ダカーポにはこういう分かりやすいツンデレを求めていたんで大満足。
ジャージ姿にメガネと、隠れメガネキャラ(普段はメガネしてないけど時々かけるキャラのこと)と言うのもポイント高いです。
音夢の後継者だからかどうか知りませんが、他のキャラより萌えるイベントが多い気がしました。その中での自分の一押しはパジャマのイベントですね。珍しく主人公が男らしくカッコいいです。一人部屋で嬉しそうにしている由夢にとてつもなく萌えました。たまんないです。
シナリオは確かに展開が急ですが、流れとしては悪くなかったと思います。告白までの主人公のヘタレっぷりも告白のときの堂々とした態度で帳消しですし。つーか主人公から告白したのって由夢シナリオだけなんですよね。美夏と小恋も一応そうだけどちょっと違うし・・・。その後の展開は音姫と同じ感じで進みます。まあいまいちなんですが、それなりに楽しめました。夢で見たとおりに辿るデートと言うのはどこかで見たこともありましたが、結構感慨にふけられました。由夢は音姫を先にクリアした方がよさそうですね。そのほうがすんなり展開に乗れると思います。
ただ、やはり音姫と同じようにエピローグが微妙な上、その後の「D.C.」でおいしいところをさくらに持っていかれた感がありますね。

天枷美夏

ロボット。前作ででてきた美春ロボの後継機です。その後美秋、美冬と続きます。その後のネーミングが微妙に気になる名前です。さすがダカーポといった感じ。この何ともいえないネーミングセンスがいいです。バナナミンという謎の栄養素もさすがです。
かなりのおバカキャラ。何かに付けて現代の機器に驚いてはショックを受けたり騒いだりしています。ギャグ方面がかなり高いです。バナナの皮を踏んで転んだりとお約束も装備。それに釣られてか主人公も吹雪で遭難して美夏がピンチの時に「和菓子にバナナは邪道か?」と真剣に考えたり・・・。やっていて笑えることが多いです。
自分はギャグキャラ大歓迎なので、美夏のようなハイテンションギャグキャラの存在はプレイする上での活力になります。ノリって大事ですよね。
ギャグだけでなく萌えるイベントももちろんあります。ツンデレキャラのなのでそれはもういい感じ。序盤ではお化け屋敷、終盤では嫉妬機能搭載と萌えます。
シナリオですが、まんまマルチ、と言うよりは超まんまマルチです。美夏のキャラもあってか雰囲気的にはそんなに似ていると言う印象は受けないんですが、全体の本筋だけを見てみるとかなり似ています。実際最後の卒業式までは最初の形式番号以外でマルチを意識したことはなかったですしね。
本筋は似ていてもただのパクリ作品では終わりませんでした。結構良い出来です。美夏の人間嫌いな理由。主人公達とのふれあいで変化する美夏の心。ロボットという存在。シナリオの流れが自然でかつテンポよく、やっていて引き込まれます。ちょっと美夏とはそれますが、ラストのストライキで悪友3人で、よっ!やるかっ!の雰囲気がすごく良かったです。
前作の美春と設定がかぶりまくっているのでかなり不安なシナリオだったんですが予想外によかったです。
公式HPにいかにも活躍しますよといった感じで紹介されているμ(あと水越先生も)が全然でてこなかったのは驚き通り越してあきれました。

白河ななか

サーカスの白河一族、前作のことりとの血縁関係は不明。
ことりと同じ学園のアイドルです。いきなり分かりきったネタバレですが、ことりと同じように人の心が読めます。ただ、相手に触れないといけない限定条件付、微妙に劣化しています。そのせいで心を読もうと誰にでも積極的に接するので勘違いする男子が多いです。
さすがは白河一族!!自分はことりが大好きだったんで、喜んで特攻しましたが期待通りでした。萌える萌える萌えまくり。コロコロ変化するななかの顔はかなり楽しく癒されます。あのにんにこは見ているだけで昇天しそうになります。欲を言えばもっと序盤から照れた表情を見せてくれると良かったですね。照れた表情大好きなので。あととらえどころがないのは魅力的ですが、とらえどころなさすぎたというのも・・・。
このななかの魅力は他のルートでも発揮されており、小恋ルートでは自分をさらけ出してアタックしてくるし、雪山合宿の王様ゲームとか、由夢ルートでの団子屋でのこととか色々なところで楽しませてくれます。恋人としてのななかはもちろんのこと、親友としてのななかもいいです。
で、肝心のシナリオですが、正直詰め込みすぎ。本筋は主人公、ななか、渉、小恋のバンドメンバーで四角関係なんですが、それに病気の女の子とか、ななかの能力のこととか絡んできて良くわからなくなります。同時に問題が起こりすぎ。しかもあんまりまとまりがないです。なんかいまいちでした。
そもそもミスコンでの出来事がまるでなかった事ようになっていたのはどういうことだ? その部分がどうしても納得がいかなくて、それ以降いまいち楽しめませんでした。ななかの感じから冗談だと思ったにしても小恋の性格からいってあんなに普段通りというのはおかしいと思うんですよ。
あと主人公を蚊帳の外にしすぎな感じがあります。みんな達観しすぎだよ。鈍いのが悪いって言っても周りのやつらにも原因があるような・・・。その点茜の行動は立派、よくやった、でも出来ればもっと早くして欲しかった。
ダメだしが多かったですが、茜が主人公に事態の説明して桜が枯れた後の展開は結構盛り上がったし気に入っています。
あと、にんにこは最高に良かったです。小悪魔っぽさがよく出ています。
ショートカットもいいし、ロングもいいけど、やっぱり結んでるのが1番かなぁ。

月島小恋

幼馴染。最初はそんなに気にしていなかったんですが、プレイしてかなりのお気に入りになりました。子犬系のキャラで、クセが強い面々の中でいつもいじられ役になっています。幼馴染キャラなんですが、あんまり幼馴染してないのが良かったですね。幼馴染キャラって不自然なくらいに主人公に付きまとったりすることが多いんですが、小恋は程よい距離にいます。ものすごく親しいんだけど、ベッタリではない関係です。控えめと言えばそれまでですが、何か気に入りました。
からかわれて涙目になったり、ふくれたりするのがナイス。あのほわほわっとした顔がとても和みます。茜の趣味が小恋いじりになっているのも大いに賛同できますね。
小恋のシナリオはななかと同じ四角関係なんですが、こっちのほうが自分的には好みです。分かりやすいし。展開的にはありきたりな主人公が超鈍感で勘違いしまくってグダグダといったものなんですが、要所要所がきちっとしまっていてメリハリがあるのであまり中だるみをしませんでした。主人公の気持ちの描写も丁寧でしたし、なかなか盛り上げてくれました。人によっては受け付けないかもしれませんが、自分は楽しめました。やっぱり中3だと心に深く刻み付けたのが良かったようです。
最後の四角関係にケリをつける時、渉の叫びももちろん良かったんですが、ななかに謝る時に、あえてあのタイミングにしたのはかなり良かったです(鬼畜)。おかげで、その後の小恋への告白、そしてラストの花火の場面により一層の深みを持たせています。恋と友情のまさに学園恋愛ストーリーって感じです。表題の「甘く切なくほろ苦く」に1番あったシナリオですね。
ただ、友情関係はともかく肝心の小恋とのラブラブがあんまりないのは残念でした。つーかかなり残念です。
それにしても小恋をこんなに気に入るとは思いませんでした。やっぱりあの笑顔が!!あとあのアホ毛が!!

雪村杏

毒舌系のクラスメート。雪月花3人組のリーダー的存在。いきなりネタバレですが、桜の力によって雪村流暗記術という一度覚えたら絶対に忘れない能力を得ます。 CLANNADの杏(きょう)のせいで、どうしても(あんず)ではなく(きょう)と呼んでしまいました。
西洋人形のような風貌と、いつものいかにも悪巧みしてますって感じの顔とのギャップがかなりいいです。エロい話題でからかってくるプチセクハラも嬉しいです。正直ちびっ子過ぎるとか頭とのバランスが辺とかあるんですが、自分的にはまあ問題なし。ロリでゴスロリで毒舌でエロというのがナイス。
シナリオは分かるんだけど分からないと言うか、色々と描写不足なところが多いです。展開が急すぎる。そしてラストがしょぼすぎる。告白あたりまではかなりいい感じだったんですが、だんだんと変になっていき、最後は完全に失速しました。本筋は別に悪くなかったと思うんですよ。ただとにかく描写不足。ラストのHシーンまでにもう2〜3段階を置いたほうが良かったです。
ホントクリスマスイベントの人形劇からスキー合宿、そして告白まではすごく良かったんですけどね。杏の気持ちの描写も丁寧だったし!だんだんと惹かれあう2人がよく出ていました。
自分的には杏はメインよりもサブとして茜と一緒に主人公や小恋をからかって、時々気遣ってくれるそんなキャラの方が合っていると思います。スキー合宿の添い寝のときに萌え死にそうになっといてなんですけど・・・。

花咲茜

雪月花3人組で唯一攻略できないキャラ。たぶんいずれ攻略できるようになるでしょう。
超ナイスバディの持ち主です。おとぼけお色気同級生の名は伊達じゃなく、自慢の体でいろいろとからかってきます。何気に好きなもの、嫌いなものの欄がすごいです。小恋いじりだってよ。あの横向きでの小悪魔っぽい顔がたまらなく楽しい。にんにこ最高。
各キャラのシナリオでは、大抵いい役を貰っています。ななかシナリオでの母性もいいし、美夏シナリオでの友達っぷりもよかったです。何気に出番多し。つーか女友達で1番話しています。攻略していないときの杏や小恋も親しい友達ですが、茜との会話が圧倒的に多いです。席もすぐ近くですしね。
自分的にはかなり大好きなキャラなんですが、別に攻略したいとは思いませんでした(Hシーンは見たいと思ったけど・・・)。出てくるキャラがみんな主人公を好きになるのは不自然だし、やっていて変に勘ぐってしまうことも多いです。特に茜は体をつかったおふざけが多いですからね。そういう意味でこういう純粋な女友達が必要だと思うんですよ。どうせ攻略できるようになるんですけど・・・。
まあ、そうはいっても攻略できるならそれはそれで楽しみ。あの巨乳でのHシーンとか見たいし!!その時は前作の眞子のような超やっつけにならないように祈ります。

沢井麻耶

委員長。先行体験版では堅物ながらもなかなかのノリの良さが見れて良いキャラだったんですが、本編では小恋を責めて、杏を責めて、美夏を責めてとかなり嫌なキャラになっています。マブラブの委員長を思い出しました。

高坂まゆき

生徒会副会長。あんまり出番ないです。杉並をライバル視しており、ヤツを捕まえることを生きがいにしています。
会うたんびに何か悪いことしようとしているのか?と詰問されるます。つーか先行体験版見た感じではそこまで主人公が疑わなくても良い感じなんですけど。濡れ衣かけられまくり。ヤナ感じです。
だけど、美夏シナリオで、まゆき先輩はてっきり委員長と同じように美夏否定派だとおもっていたんですけど、意外と理解が深くて好感度が上がりました。そしてその後やった音姫さんシナリオでかなりお茶目なところもあると分かり更に上昇。「にゃ〜」だってよ。「にゃ〜」。

杉並

相変わらず神出鬼没、前作との杉並との関連性は不明。今回は渉が騒ぎまくっているので、結構影が薄いです。普通の悪ガキって感じになっています。前作の杉並なら本当に世界征服できそうだけど、今作の杉並には無理ですね。

板橋渉

主人公の親友。見た目はカッコいいですが、いつもエロいことを考えているのが難点。
超超ハイテンションで、いつも場を盛り上げてくれます。普段はエロばっかりで、時々顔が犯罪者の一歩手前、いや半歩手前ぐらいにやばくなっていますが、熱いときは熱いです。ふざけてるように見えてやる時はやります。久しぶりにいいなぁと思えた男友達キャラ。
特にななか、小恋シナリオでの渉は自分の感情をぶつけてきてくれるので大好きです。男友達キャラって山場になると不自然に理解が深くなったりしますからね。本心でぶつかってきてくれるのは新鮮でした。
他にも美夏シナリオでの男っぷりとか、とにかく熱くて、エロくて、いいヤツです。

水越舞佳

驚くほど出番がなかった。相変わらず水越一族はダカーポで迫害を受けているようです。メイン?の美夏シナリオでさえほとんど出番がないのはさすがに可哀想ですね。

芳乃さくら

ダカーポシリーズの真の主役にして真のヒロイン
前作ではガキっぽくまとわりつくのと、自身のシナリオの難解さによっていまいち好きにはなれなかったんですが、今作では、見た目はちびっこ、行動も子供っぽいと一見あんまり変化なさそうですが、溢れる母性と時の流れによって身についた大人の風格があります。
自分でも驚くほど好きになりました。あのさくらをこんなに気に入るとは思っていませんでした。やっぱり前作からかなり大人っぽくなったのと、「D.C.」でのさくらの主人公への多大な愛にやられましたね。どのヒロインよりも深い愛です。痛いぐらいに伝わりました。
「……僕の家族の義之くんだよ」ってところで普通に涙してしまいました。この場面すごく好きです。前作に思い入れが深い自分としては何ともいえないせつない気持ちになりました。

ショートカットの方が大人っぽくて似合っていると思います。別人のようでしたけど・・・。
1番好きなキャラにあげようかとも思いましたが、さすがに自粛しました。本当ならあげたいんですけどね。
システムボイスで回想にした時の「おっもいでっ!おっもいでっっ!!」が頭に妙に残っています。
主人公 桜内義之 7

超鈍感でへタレ入っていますが、「かったるい」とか言わないし、家事も一通りできるし、変にカッコつけたりもしません。何よりも自分が鈍感だということに気づいてそれを直そうとします。前作の「かったるい」がウザすぎる主人公と比べたら雲泥の差です。
ガキっぽかったり、情けなかったりするところもありますが、なにせまだ中3ですからね。そこらへんは多めに見ます。感情に任せて突っ走ったり、色々なことで悩みまくるのも当たり前ですからね。(そう言い聞かせてプレイした方が楽しめます。こいつは中○生、こいつは中学○)

ツッコミのセンスがずば抜けています。とてもいいです。仲間内にツッコミ役がほとんどいないのでよけいにその活躍が目立ちます。と言うかメイン級のキャラで根っからのツッコミ属性って主人公しかいませんね。
絵 9

キャラデザがかなり好みです。ただ、立ち絵のバランスがかなり悪いです。メチャクチャ可愛い立ち絵もあれば、違和感ばかりの立ち絵もあります。真正面からの立ち絵はいいんですけど、ななめからの立ち絵だと顔に比べてやけに胴体が太く見えます。
立ち絵はこんなかんじで微妙なんですけど、イベント絵はどれも可愛かったです。シナリオの長さと比べてちょっと枚数少ないかなぁとも思いましたが、この人数だと仕方がないでしょう。
背景は絶品。さくらのピンクが綺麗です。日の光の感じとかもかなりいい感じ。気合入っています。
音楽 10

かなり多いです。歌もBGMも!BGMはダカーポからの流用がものすごくありましたが、新曲もそれなりにありますし、ダカーポの音楽自体好きだったので問題なし。懐かしさにも浸れますしね。
歌は全8曲あります。しかも歌っているのは有名どころの歌手さんばかり。かなり豪華です。
OP曲は3曲、挿入歌が2曲、ED曲が2曲、と分けていいと思います。といっても「if...〜I wish〜」以外は1プレイで全部聞けます。

正直ちょっと多すぎ。

「beautiful flower」
OP曲その1、明るくて元気が出る歌です。サビの部分を聞くと思わず踊りだしそうになるくらい元気になれます。

「Especially」
OP曲その2、サビに入るまでは淡々としていてやわらかい感じなんですが、サビに入ると一転して力強い曲になります。ただ、やわらかさは変わりません。やわらかくて力強い歌。個人的にOP3曲のなかでは一番のお気に入り。ムービーと一緒に見るともっといいです。

「ダ・カーポII〜あさきゆめみし君と〜」
OP曲その3、題名からして1番「ダカーポU」のOP曲っぽいです。やっぱりサビの部分が大好き。あのためてためてドーンみたいな感じが好きです。テンポがとてもいい歌です。

「Time will shine」
挿入歌。リリーフエース。ゲーム中1番活躍している歌です。これが流れると場面自体そんなに感動できないとしても、ついしんみりしちゃったう効果があります。挿入歌としての役割を十二分に果たしています。

「まぶしくてみえない」
バンドメンバーの歌。歌っているのはyozuca*さんですけどね。ななかシナリオでいろいろと聴けます。なんとなくギターの音を拾おうとしちゃったり・・・。目を瞑って聴きたくなる歌。

「Little Distance」
ED曲その1、悪い歌じゃないんだけど、他と比べて力不足な感じはします。飛ばせないのが苦痛。

「If...〜I wish〜」
ED曲その2、音姫と由夢のENDでのみ流れます。曲自体もいいですが、流れるタイミングがうまいです。それまで「Little Distance」を散々聴かされていたところでいきなり違う歌だったので、すごくのめりこんでしまいました。

「Spring Has Come」
前作の最後の歌と感じがそっくりのED曲その2、悪くはないけどやっぱりこれだけ歌があると埋もれてしまいます。前作のラストの歌と雰囲気がソックリなのは個人的には+です。
エロ 4

めちゃくちゃ薄いです。元々絵自体もエロには向かない絵柄ですが、それにしても薄いです。尺も回数も全然ないです。
まあ、期待はこれっぽっちもしていなかったからいいんですけどね・・・。
ななかの下着がちゃんと黒だったのは満足
総合 84

過去最大のレビューの長さです。
ちなみにヒイキなしの点数は80点です。どっちにしろ高得点。
ダカーポが発売されてから4年、全然そんな感じがしませんが4年もたっているのです。
楽しめました。面白いかとか、デキはどうだったかと言われると何となく答えづらいですが、とにかく楽しめました。
今回プレイするに当たってなぜか主人公のへタレを待ち望んでいるところがありました。理由は不明。マジで不明。へタレが嫌いな自分としては異例の出来事。

曲芸って販売方法が邪悪すぎるけど、なぜか嫌いになれないんですよ。ゲーム自体もそんな名作があるわけではないんですけど(舞HiMEは別)・・・。

以下どうでもいい事
「巫山戯る」って・・・。すごいな。
エルリーニョ絵梨奈は最初は面白かったけどすぐに飽きた。
主人公含めてヒロイン達が一通りぶっ倒れるのもある意味すごいな。

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