コミュ -黒い竜と優しい王国-


――さあ、今夜のおとぎ話をはじめよう



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
82 8 9 8 9 7 7 柚花 真雪

シナリオ 8

色々キャラが多いですが、攻略できるキャラは一応5人。最初の紅緒と最後のカゴメは固定です。キャラや世界観の設定は公式HPとかで大まかなところはわかるんで割愛。日常の中に非日常が入り込んでくるタイプの物語です。

このゲームの魅力はまずその設定があります。アバターの5人1組で一つのコミュ、アバターが破壊されると5人全員が死ぬ、アバターは接続者が5人全員そろわなければ全ての力を発揮できないという設定はとても面白いですね。否応なしに団体戦を強いられます。設定をシナリオ中にうまく生かしきれていたかどうかはちょっと微妙なところですが、導入のつかみとしては十分ですね。この設定のおかげでアバター同士の戦闘よりも、まずはいかに有利な状況で戦うことができるかが重要になっていきます。他にはアバターの操作がほぼ完全分担制っていうのが良かったです。自分はロボット物とかでも複座式の機体が超大好きなんですよね。アバターは4人で攻撃、防御、移動、策敵を分担して、各々の意思を主人公が合わせるという完全分担制。この設定のおかげで、たとえ戦闘描写が微妙なところがあっても楽しめました。

シナリオは日常と非日常を織り交ぜながら、キャラの掛け合いや交流と、アバターの事件に巻き込まれ奮闘するのが大筋です。内容に関してはネタばれしたくないんで深くは語りませんが、燃え中心ながらもキャラの掛け合いが面白く、燃えとと笑いがバランスよく散りばめられています。エンドはどれもハッピーとは言いづらい、俺たちの戦いはこれからだ!!的なもので、せめてラストのカゴメルートぐらいは超ご都合主義でもかまわないんでハッピーエンドにしてほしかったですね。

日常会話はキャラが魅力的で会話も面白いです。どいつこいつも個性的でクセのある連中で、その個性が十二分に発揮されていましたね。普通にレベル高いです。ゲーム始めてすぐに、まず仲間がそろった後の会話シーンがあるっていうのはうまいと思いましたね。自分は最初の会話シーンが面白くてすぐにゲームに引き込まれました。

シナリオ本筋は紅緒、密でアバター同士のの抗争を、まゆまゆ、あややで日常生活を、ラストのカゴメで真相に迫ります。王道展開で少年漫画的なところも多く、キャラ同士の信念のぶつかり合いや、強敵を前にして仲間同士が協力する様子はかなり燃えられます。特にカゴメルート終盤のVSエルアライラーはすげー燃えました。ただ、シナリオの流れが疑問に感じることもしばしば・・・。展開的にどうして主人公達はこいつと戦うことになったんだっけ?と感じることもありましたね。いや、それは変だろう?!とツッコミ入れたくなることも・・・。特にラストルートの主人公。というかそもそも主人公が5年前に街にいなかったっていうのはシナリオ設定上かなりの間違いだったんじゃないかと思ういんですが・・・。おかげでラストルートの中盤から終盤にかけて他のキャラに感情的な面でおいていかれます。あと、地の文がかなり堅いのも気になりましたね。世界観の説明とかのシーンはダレることもありました。

王道展開のシナリオ。キャラ達の日常会話が楽しく、燃えて笑えるシナリオになっています。ギャグとシリアスのバランスもいい感じです。反面、魅力的な設定を使いきれていない、ラストまで行っても結局全て解決されていない、展開の流れを疑問に感じることがあるなど、気になるところは多いですが、細かい部分を気にしなければとても楽しめると思います。
キャラ 9

比奈織カゴメ

ツンデレ様。魔女の異名を持つメインヒロイン。メインヒロインっていうよりは立ち位置的には主人公っぽくもあります。いつもマイペースに主人公をからかい、敵を排除します。主人公への辛辣な言動が目立ちますが、素直になれないからとかそう言うのじゃなく全て素です。戦場ではコミュのメンバーでは無いですが、圧倒的な存在感と安心感がありますね。「美少女ガーディアン」の名は伊達じゃないです。シナリオはラストルートということで中盤に怒涛の真相解明があります。このルートは場面場面の展開は燃えるんですが、主人公の言動に疑問が感じることが多く、いまいち乗りきれない部分も・・・。やはり5年前に主人公がいなかったのはバグとしか・・・。バトルはどれもめちゃくちゃ燃えましたけどねぇ。

竹河紅緒

正義の味方。板胸。色んな人から胸の事に関してからかわれ、そのたびに真っ赤になる様子が可愛いです。片手をあげて真っ赤になる立ち絵が可愛すぎます。他にも下ネタに弱い純情乙女で、お春さんやまゆまゆに弄られる様子もすげー可愛いです。超萌えました。何気にどのシナリオでも主人公好きなのもポイント高いです。まゆまゆシナリオではあややと反特殊性癖同盟とか作ってますしね。シナリオは最初のルートということで導入部にぴったりな展開。正義の味方っていうことで、自分の信念に従ってコミュごとピンチになったりもして、途中ツッコミを入れたくなることもありましたが、個人的にはかなり気に入っています。ラストルートでのあくまでも自分の正義を貫こうとする姿とかすげーと思いましたしね。

柚花 真雪

萌えます。とりあえず言わせて下さい。超萌えます。すげーツボにはまりました。一見するとただのあちゃーファッションの身長142cmのロリ娘、中身を見ると重度のオタクで、その口から次々とでるオタネタにはいつも笑わされました。ニヤリとする顔が素敵です。そしてさらに実は地元のローカルアイドルという顔も持つスーパーヒロインです。様々な属性を兼ねそろえており、その全てがツボにはまって萌えまくりでした。シナリオは中盤アバターはほぼ関係なしに進み、正直内容自体はあんまり良いとは言いづらいんですが、まゆまゆとの恋愛描写がよく描かれており、まゆまゆとの同棲生活を楽しめるとい面においてはかなり楽しめると思います。ただラストの戦闘はお約束ですがかなり盛り上がりましたね。挿入歌の使い方もうまかったです。あとカゴメルートでの「困るって言えっ!」には完全ノックアウト。破壊力ありすぎです。

春日部春

いつもどこでものらりくらりマイペースなエロメイド。Hシーンはありますがルートはありません。出番は多くないですが、場面場面で良い活躍をしていますね。おいしいところを見事にかっさらっていきます。下ネタ関係で紅緒をからかう様子がとてもいい感じ。ヒロインポイントはなくても不思議な存在感と安定感を持つ良いキャラですね。

伊沢萩

ツンデレ? 見た目も性格もチンピラですが、最終的にシスコンでアイドル好きという称号を手に入れます。最初はこいつのせいでコミュがピンチになることが続出するのかなぁとか思ってましたが、野生の勘が鋭すぎて危ない橋はほとんど渡りませんでしたね。戦闘シーンでは攻撃役としてコミュの要となっています。そのおかげかそれぞれのシナリオでかなりでかい見せ場がありますね。シナリオが進むたびに、どんどん好きになって行きました。かっこいいです。ところで今回キャラのプロフィール見たら、何気にまゆまゆと身長が2cmしか違わないんですね。ビックリです。

副島密

不思議系少女。主人公と惹かれあう理由が「運命」という言葉で片付けられそうなぐらい恋愛描写とヒロインの出番が少なかったので何とも言いづらいです。キャラ紹介の「何がハマッたのか暁人とウマが合う。」がホントに分からないので困ります。ただ、意外と嫉妬深いところとか、グッドエンドのラストでカゴメに対しての「……(ふ)」にはニヤニヤしましたね。シナリオは唐突な感じが抜けきればかったですが、主人公の密の為にひたすら突き進む様子は良かったです。

阿弥谷縁

ハイテンション和み系後輩です。小さい体なのに巨乳が特徴。153cmでDは伊達じゃないです。日常生活の象徴てきヒロインで、主人公大好きっ娘。何とか主人公を攻略しようとする姿が非常に可愛いです。シナリオはあややとの恋愛重視でアバター関連はほとんど、というかほぼ全てギャグ扱いです。四天王には笑わせてもらいましたね。

四宮夜子

王様の騎士。小さなヒロインですね。といってもあややよりも2cm低いだけですけど。というか伊沢と夜子の身長逆じゃないのか? 夜子良いキャラしてますね。初登場時のコロコロ変わる表情が可愛くて萌えました。こういうワン子ホント欲しいです。出番はかなり少ないのが残念ですね。最初と最後にしかありません。もっと活躍する夜子をみたかったです。

ロンド・ロンド

最初と最後で一番印象が変わるんじゃないかと思われる人。最初はプライド高いカッコいいイメージだったんですが、最終的には傷だらけの子犬が必死に強がって吠えているイメージになりました。「ロンド・ロンドは〜」の語りは結構好きです。

我斎 五樹

王様。尊大なしゃべり方と、そこからくる威圧感と存在感がすごいです。出番は意外と少ないんですが、強烈な印象が残っています。かっこいいですねぇ。我斎と主人公との王様と道化の会話は面白かったです。

高遠奈々世

序盤に強敵っぽく出てきてあっという間に雑魚になるのもある意味少年漫画的か? 最序盤のVSフッフール戦以降目立った活躍もなく、どちらかというと失敗ばかりの印象だったりします。でも好きです。立ち絵がかなり可愛い。

蝉丸繰莉

超探偵。猫先輩です。想像以上色々と活躍していました。主人公との会話は面白くて好きです。序盤で行方不明になった時はかなりショックでしたね。その時は回避ルートはあるんだろうな?なきゃおかしいよなと一人焦ってましたよ。
主人公 瑞和暁人 7

道化。女には誰彼構わず優しい主人公。そのフェミニストっぷりは過去のトラウマが原因なんですが、もはや呪いといってもいいくらいです。知り合いの女性にはかなり優しいですが、他は厳しいです。クールな感じなのかなぁと思いきや、結構場の勢いに流されることも多いですね。そんなノリとか勢いが結構好きです。ただ、カゴメルートだけはいくらなんでもっていう感じですね。このルートだけは普通にダメな主人公になっていました。
絵 8

数多いですね。イベント絵の枚数も結構多いですが、立ち絵がかなり枚数豊富です。コロコロ変わる立ち絵が良い感じですね。遠近を利用してうまく演出しています。紅緒やまゆまゆの髪を下ろした立ち絵があるっていうのも嬉しいですね。ギャップにやられました。特にまゆまゆ可愛いです。イベント絵も高いレベルで、どれも良く出来ています。枚数も十分です。キャラデザも問題なし、アバターもかっこいいです。ただ、アバターに関しては使い回しが多かったので、もうちょっとバリエーション欲しかったですね。せめてマクベス、ノーマッドぐらいは欲しかったです。
音楽 9

BGNは普通にいい感じ。熱い曲が多いです。「死闘」「大逆転」が好きです。歌はどれもかなり気に入っています。サントラ欲しいレベルですね。お気に入りは主題歌の「内なる雨」と、「こころのプリズム」ですね。どちらもかなりお気に入りです。
エロ 7

内容はシリアス系にしては結構エロい方ですね。質も尺も良い感じです。Hシーンのあるキャラですが、とりあえず環境設定のボイスOnOffができる女キャラとは一通りHシーンがあります。やりまくりです。でもどうせこれだけあるなら繰莉先輩や奈々世も欲しかったところですね。奈々世とか主人公が甘く囁けば確実にいけそうでしたしね。
総合 82

文に癖が強く、かなり好き嫌いがかなり分かれそうではありますが、個人的にはかなりの名作。キャラはみんな魅力的ですし、シナリオも気になる部分はありますが最後まで楽しめました。とりあえず気になったら体験版がおすすめです。



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