俺達は登り始める。長い長い道のりを。
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
98 |
10 |
10 |
9 |
10 |
― |
9 |
― |
古河渚 |
シナリオ 10
keyの力の結集ともいえる作品。とにかく長いです。シナリオは学園編、アフター編、アフター編2の3部構成(名前は適当)。アフターからがこのゲームのメインですが、アフターに進むには学園編で全キャラクリアをしなければいけません。
日常会話の面白さは最高最上レベル。テンポよく繰り広げられるキャラの掛け合いはとにかく笑いまくれます。特に主人公の親友であり、至高のバカキャラでもある春原の存在がすさまじくでかいです。アホすぎる発言に体を張ったギャグで大活躍。超へタレで見ているだけで笑いがこみ上げてくる春原の言動には、とにかく数えきれないくらい大笑いさせられました。その他ゲームの舞台が学園ということもあり、学園生活がかなり強調されていて、学生ならではのバカな言動やキャラの掛け合いがまた面白いです。シナリオに関してはキャラによってかなりバラツキがあり、keyらしい涙涙のシナリオもあれば、正直微妙だと思えるシナリオもあります。風子、ことみ、有紀寧あたりが個人的に好きですね。
学園編で全キャラ(幸村等のサブキャラ含む)をクリアするといよいよCLANNADのメインとも言えるアフターシナリオをプレイできるようになります。アフター編は渚シナリオの後になっており、渚との同棲生活や主人公が社会に出て苦しみながらも渚と生きていこうとする展開が繰り広げられ、おっさんや早苗さん、職場の先輩の芳野さん達学園編とは違った面々が活躍します。そしてアフター編2に入ってからは、涙なしではプレイできない感動の連続。すごい勢いで泣きまくりました。
日常会話シーンの面白さ、個別シナリオのレベルの高さ(一部除く)とやり応え、アフターシナリオの感動と、かなりの力が入っている完成度の高い傑作です。あまりにも長すぎて再プレイが困難なのが最大の欠点だったりします。他にも本編以外のお遊び要素として、ゾリオンゲームや草野球イベントなどたくさんの隠し要素?があるのも特徴的です。
キャラ 10
古河渚
メインヒロイン。このゲームを最後までやると渚への思い入れが半端ないことになっていきます。アホ毛が特徴な女の子。言動は普通の女の子っぽいですが、時々変な方向に突っ走ったり、ちょっと抜けているところがあって本人は真面目なのに傍から見るとアホに見えたり、今時あり得ないぐらいに純粋な心でアホなことばかりやっている主人公や春原を優しくなだめたりします。何かもうすごく可愛いです。ちょっとした言動の何から何まで可愛く見えてきます。シナリオは学園編は序章に過ぎないのでパッとしないまま終わりますが(告白シーンは別格)、アフターに入ってからは独占場。学園編から半同棲生活でしたが、アフターに入ってからの同棲生活では可愛らしい渚をいくつも見れました。アフター2への展開は切なさ全開。ラストのED画面に出てくる家族みんなで仲良く過ごしている絵に号泣でした。
藤林杏
ツンデレ+元気属性を持っており、普段は主人公や春原と自然な形でバカな話ができる貴重な女友達。もちろんツンデレ属性キャラ必須の、たまに魅せる普段とは違った照れた顔がとてつもなく可愛いというのも実装済みです。特にゆきねぇシナリオでの体育倉庫でのイベントはゲーム中(萌え的な意味で)1、2を争う名シーンとしても有名です。ただ、本人のシナリオは正直いまいち・・・。涼とプチ君望展開(杏は水月役)になって、グダグダした展開が続きます。あんな展開では杏のいいところが死んでしまってますよ・・・。中盤に涼を振って〜のような、同じ君望でも君望FDのような展開にしてほしかったです。そんなわけで本人のシナリオはいまいちですが、サブキャラとしては大活躍、特にアフターシナリオでは、プレイした人だれもがそのまま主人公と結婚しちまえと思ったはずです。
伊吹風子
キャラの性格、言動、シナリオ、どれをとっても古き良きkeyの香りのするキャラです。風子自体は言動が不思議?過ぎて恋愛対象という感じには見れませんね。可愛いというよりも面白いという印象の方がかなり強いです。特に風子マスターへの道のりは大爆笑間違いなしです。シナリオはkeyらしい奇跡の絡んだ感動もの。ストーリー内容はプレイしていて大体先が予想できましたが、それでも大泣きしてしまいました。特に終盤近くの、春原、おっさん、早苗さんの風子への言葉のシーンは涙なしではプレイできないです。春原なんて完全に不意打ちで食らったのでマジ泣きしましたよ。
坂上智代
杏と並んでキャラはすごく良いのにシナリオは・・・なキャラです。綺麗な長髪に少しづれている性格、女の子らしく振舞おうとして空回る姿、そして強さと初登場時のイベントで強烈な印象を残したキャラです。素直クール? 素直で何でも真に受けては空回る姿がなんだか可愛いですねぇ。結構ストレートに主人公への好意を口にするのも重要な萌えポイントです。杏と同じく有紀寧シナリオでの体育倉庫でのイベントは必見です。超ニヤニヤしながら見ていました。シナリオは正直微妙。というか主人公がかなりヘタレています。もうちょっと主人公が奮闘奮起するような展開が欲しかったですね。
一ノ瀬ことみ
不思議系ツインテール少女。風子と同様古き良きkeyの香りがするキャラです。初登場時からことみ節大炸裂で、独特なことみ不思議空間に引きずり込まれます。最初は不思議不思議が先行しすぎていてどうしたらいいのか分からなかったですが、友達作りイベント辺りから、どんどん可愛くなっていきます。「いじめる?」の台詞がめちゃくちゃツボ。帰り道で主人公が冗談で渚と付き合っていると言った時の切なそうな表情が可愛すぎてたまりません。シナリオは全個別シナリオで風子と1,2を争う完成度と感動があります。終盤までは渚、杏、涼との演劇部室での集まりが面白く、ヘンテコな会話シーンは笑わせてもらいました。そして終盤は怒涛の展開、途中少しダレ気味なところもありましたが、最後の最後のプレゼントのシーンにはやられました。涙なしでは見てられません。
宮沢有紀寧
一押しなキャラ。可愛らしい容姿と性格、一緒にいるだけで癒されます。同い年か年上ばかりのキャラが多い中で、貴重な後輩キャラというのもポイントです(年下は他に智代と芽衣のみ)。個人的にはキャラの良さ、シナリオのレベル共にゲーム中トップクラスだと思っています。笑いあり、癒しあり、萌えあり、ちょっぴり感動ありと良い感じにそろっています。春原のアホアホ言動大活躍に加え、体育倉庫での杏や智代の萌え度MAXイベント。中盤以降では有紀寧への膝枕イベントと、プレイしていて一番楽しかったシナリオです。特に膝枕イベントでのラブラブ空間には萌え転がりました。主人公の有紀寧に対する言動が立派過ぎて感心したのも印象的。有紀寧が休める場所になってやると宣言する姿がかっこよすぎでした。ラストも急展開というのはなかったですが、かなりいい感じにまとまっていました。
藤林椋
女の子らしく、主人公に惚れていて、真っ赤になって照れたりする純情な性格していてと、普通に可愛い女の子なんですが、普通すぎていまいち地味に感じてしまうのも事実。自身のシナリオでは萌えイベントは結構あって、自分も最初は微妙だと思っていたんですが普通に可愛かったです。ただ、杏シナリオのおまけみたいな立ち位置ですし、占い以外にネタになる技能がないのが厳しい。勝平シナリオの方が活躍してい様な気がするのは気のせいでは無いです。というか勝平シナリオでのラブラブっぷりと、勝平シナリオ自体の出来がいいので余計にそう感じます。
芳野佑介、伊吹公子
学園編ではあまり出番のなかった2人。公子さんは優しくて可愛らしいお姉さんと言った感じですが、芳野さんは完全に変人っぽいです。アフターに入ってからがこの2人の本番で、公子さんとの恋愛話である過去編があり、さらに職場では厳しくも頼れる上司である芳野さんが大活躍します。音楽に復帰した時のタイトルがいかしてます(笑)
春原芽衣
春原の妹とはとてもじゃないが信じられないくらいにしっかり者で可愛らし妹です。まさに理想の妹としか言いようがない。家事万能に世話焼きでしっかり者。これ以上ないスペックです。親しくなってくると無邪気に可愛らしくからかってくるという萌えイベントあります。「お兄ちゃん」の麻薬にはまりそうな主人公には全力で同意させてもらいます。個別シナリオは芽衣ちゃんを攻略するという感じでは無く、芽衣ルートというよりは春原・芽衣ルートって感じです。春原のあまりんぽへタレっぷりや、サッカー部の外道っぷりにはいらいらさせられましたが、オチはすごく良かったです。
相楽美佐枝
寮母さん。年齢はたぶん20代中後半。どんどん過激になって行くお仕置き技が素敵です。個別シナリオは美佐枝さんの青春時代の過去回想。正直何とも言えない感じです。サブキャラとしては色々と地味に活躍してました。
古河秋生、早苗
素敵無敵夫婦。どこまでも仲の良い夫婦です。おっさんはガキ大将という言葉がビックリするほど当てはまるやんちゃ坊主。早苗さんは渚を一回りパワーアップさせたような純粋で純真な言葉が胸に響きます。早苗さんのパン騒動は古川パンの名物の一つ。見ているだけで笑えてくる夫婦漫才はすごく楽しいです。シナリオでは渚の親として主にヤマ場で大活躍。風子シナリオの別れの時は号泣させられましたし、アフターでは笑って泣いてものすごい活躍でした。
春原陽平
CLANNNADの笑いの9割を占めているであろう偉大な脇役。最高のヘタレキャラ。その言動全てがバカらしくてアホらしくてとにかく面白すぎです。アホアホ発言に体を張ったギャグで大活躍。出番も圧倒的に多いです。さらには笑いだけではなくシナリオでもごく稀に、ものすごくいい場面でやってくれます。風子シナリオでは不覚にも泣かされましたし、渚や杏シナリオではこれまた不覚にも春原がカッコよく見えました。とにかく全てにおいて素晴らしいサブキャラです。
主人公 岡崎朋也 9
全クリするとゲームが長いだけあって思い入れがかなり大きくなります。シナリオによってはヘタレになったりもするのはこの量のシナリオ本数だと仕方がないかな? 智代シナリオとか情けなかったですが、渚、風子、ことみシナリオではヒロインたちをしっかりと支える主人公らしい活躍をしますし、有紀寧シナリオではかなりかっこいいです。アフターに入ってからの困難に挫折しそうになりながらも乗り越えたり、それでも傷つき倒れてしまったりした後の復活劇はプレイ時間の積み重ねがあっただけあってかなり感情移入してプレイできました。
絵 9
何ていうか、1画面内の密度がすごく感じます。背景の種類と出来栄えがかなりいい。キャラデザも過去2作品と比べてかなりクセがなくなりましたし、イベント絵で少し変に感じたえもありましたが、全体的にかなり良く出来ていると思います。
音楽 10
もはや語る必要のないくらいの名曲ぞろい。BGMも歌も超名曲だらけです。個人的に好きなBGMは「同じ高みへ」、「空に光る」、「汐」あたりですかね。歌はみんな好きですが、その中でも「小さなてのひら」が圧倒的に好きです。やはりグランドEDである「小さなてのひら」は初めて聞いた時に余りの衝動に泣きそうになったのがいい思い出です。
総合 98
言わずと知れたkeyの傑作ゲーム。実はPCゲームで2番目に買ったゲーム(1番目はそれ散る)だったりして、かなり思い出深いゲームだったりします。かなりの時間が掛かりましたが、全て終わった時の感動は凄まじいので、未だにやったことのない人は是非プレイしてもらいたいゲームですね。
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