生きている人、いますか?
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
94 | 10 | 9 | 7 | 9 | 6 | 10 | ― | 黒須太一 |
シナリオ 10
やばいです。シナリオがとてつもなくやばいです。
良いとかそういうのではなく、とにかく凄いんです。
正直この凄さを文章で表現できる自信がありません。
このゲームはいわゆるループものでだれかを攻略するというのはなく基本的には一本道で進みます。
一週目は普通に面白おかしく明るく進みます。ギャグも多めで普通の学園物語っぽいんですが、二週目からはギャグはあるにはあるんですが、シナリオ展開は暗くシリアスに進みます。かなり独特な世界観が展開されます。
このゲームはネタバレすると面白さが激減、というかネタバレしようにもどう話したらわかりません。
テーマは人と人とのつながりといったところです。似たようなテーマの作品に家族計画とかあるのですが、それとはまったくの逆です。家族計画が人と触れ合うことによって、そのつながりの大切さを知るといった感じに対して、CROSS†CHANNELは人とのつながりが無くなることによって、そのつながりどんなに大切だったかが分かるといった感じです。
またシナリオ内容がすばらしいだけでなく、テキストも非常に面白く日常会話はギャグの嵐です。下ネタが多いので好みが分かれるかもしれませんが、レベルは最上級の国宝級だと思います!! また、メリハリをうまく利かせているので、ギャグが面白い分シリアスな場面が際立ちます。
人間の中にある狂気―群青色―を具現化した作品。この作品にかなうシナリオは永劫出ない気さえします。
キャラ 9
キャラ紹介ではネタバレが多少あると思いますので注意してください。
基本は可愛いキャラばっかりですが、その本質はキチばっかです。つーか声優陣が凄すぎ、特に男性陣。
どのキャラも個性的すぎです。まあ、その個性も作品のテーマのうちの1つなんですけどね〜
キャラの魅力を語ると即ネタバレになるものが多すぎて書くのに困ります。いつもなら思いつく限りのキャラの魅力を書き並べるところですが、今回はネタバレを極力避けたいので、少なめで行きます。
宮澄見里
通称みみ先輩。みみみ先輩といってはダメです。薄いです。作品中唯一の先輩、酒を飲むとだめになる、めがね、みつ編み、巨乳、etcなどなど個性はあるはずなんですが、この作品のほかのキャラと比べるとどうも薄いです。キャラ性も、シナリオの内容も。なんかすぐに自殺しようとする印象しかありません。心が圧倒的に弱い人です。
桐原冬子
ツンデレお嬢様。高確率で餓死します。自活能力なし。ツンとデレとの差がとてつもなくあります。二重人格化と思われるほど。それが彼女の中の郡青色なんですが・・・。とりあえずデレ状態の冬子はすごく可愛いです。メチャクチャ甘えてきます。冬子が「私の魂が〜〜〜〜〜」と絶叫するほど大切にしている、妖刀ハラキリ丸。この刀の名前の由来がわかるイベントは正直刺激が強すぎました。まさかそんな理由だったとは・・・。あと、寝フェラはやめろ。噛み疲れても知らんぞ?
佐倉霧
Flower`sの一員。とてつもない潔癖症。その行き過ぎた感情が彼女の郡青色。主人公を過去のことから目の敵にしていて、と言うか目の敵というレベルを飛び越えて殺そうとします。彼女のシナリオは、最初から最後まで驚きの連続です。その前まで少しずつ出ていた主人公の過去が明らかになるんですが、それがもう・・・。ある意味メインヒロインという見方もできますね。PS2版のパッケージでは一人だけ目立ってたし・・・。最後の最後の「愛奴隷」発言はキマした!!(何が?
山辺美希
Flower`sのもう一人。可愛さならNO.1。性格は明るく素直。数々のセクハラをその経験から華麗に交わしていきます。かなり可愛いです。主人公とのコントのような掛け合いが大好き。霧ちんとは仲良しで微笑ましいです。
彼女のシナリオも霧と同じように数々の複線と驚愕から成り立っているシナリオ。まさか胸の大きさまでもが伏線だったとは・・・見事です。彼女は強くもあり、弱くもあります。生への執着がとてつもなく強く、その結果行き着いたのが最強美希だと考えると、その強さがありありとわかります。ちなみに自分はどっちかって言うとレベルの高い美希が好き。
島友喜
シスコン。以上(ぇ。姉と同じくらい薄い。たぶん同じ男キャラの桜庭が濃すぎるのが原因だと思うけど。
彼は人間として基本まともなので作品の中で浮いてます。薄いです。良い場面とかないし・・・
桜庭浩
濃い。ひたすら濃い。出番は少ないが、出てくるイベントイベントが濃い。濃すぎる。特に「男でもいい!」イベントは伝説クラス、その他も数々の名シーン、名台詞を生んだ御方です。その中でもやはり一番は最後の最後の「久しぶりだな。親友!!」発言、涙腺に直撃しました。「友情は見返りを求めない!!」も名言です。
支倉曜子
完璧超人。体も心も。でも、完璧超人は心のある一点にだけ弱点があるものなのです!! 完璧な彼女の中の唯一の弱さ、そこには彼女の行動の全てがあります。彼女が出てくると正直びびりますね。児玉さとみさんは相変わらず良い仕事します。声聞いただけで思わずビクッとなっちゃいました。
七香
バコ―――――――ンが一番印象にあります。あれがあると始まったって感じになりますね。
シナリオの中では最重要キャラクター。主人公を導いてくれます。最後のシーンは思い出しただけで涙が・・・。
主人公 黒須太一 10
作品内の数多い個性的過ぎるキャラの中で、ぶっちぎりで濃い個性の持ち主。セクハラ大王。自分の顔、特に目が嫌い。煩悩と本能で生きている。人格破綻者。「俺を見てくれ!!!」「ロリコンは病気です」など、他にも数多くの偉大?な発言を残している。ギャグのセンスはそれ散るの桜井舞人と双璧をなします。
CROSS†CHANNELという作品において、この主人公のしめる割合は、ギャグにおいてもシナリオにおいてとてつもなくでかいです。むしろこのキャラの性格こそが、この作品のテーマとも言えます。
恋愛という面においてはまったく役立たずですが、同じ人間としてはいろいろと学ばせてもらうところがありました(いや、セクハラとかそういうのは抜きでね・・・)。
さまざまなことを経験して、悩んで悩んでたどり着いた末の結末。その姿は最高にカッコイイです。
「・・・・・・生きてください」
「ただ、生きてください」
「居続けてくれませんか」
「人は一人で生まれて、一人で死にます」
「生きることは、寂しいことです」
「そのために・・・・・・他人がいるんじゃないかと思います」
「俺はここにいます」
「あなたがそこにいるように」
「こちら、郡青学院放送部」
「生きてる人、いますか?」
「ではまた来週」
虚しい行為かもしれない
けど俺は呼びかけ続ける
いくつもの週を越えて
また来週と告げるために
絵 7
可愛らしい絵です。全体的にやわらかい、淡い印象を受けます。
それほどレベルが高いというわけではありませんが、まあ、標準レベルといった感じ。
アメコミのような絵はどれもこれも非常に面白かった。
音楽 9
心の奥の奥まで染み渡る曲が数多くあります。特にシリアスシーンでの曲はこの作品の魅力を120%引き出してくれます。ボーカル曲の「CROSSING」は歌詞がとても良く、この作品のすべてを表しています。聞いてるだけで切ない気分にさせられます。どの曲もとにかくすばらしく、心に残っています。
エロ 6
意外と濃いです。ただ、自分は作品にのめりこんでいたので、ヌけませんでした。
総合 94
とりあえずシナリオは歴代最高!!!たぶんこれを超えるシナリオはないと思います。ものすごく影響受けたゲームで、プレイすれば必ず何か心に来るものがあると思います。これをやらないのは、人生損しますね。
「ではまた来週」
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