媚肉の香り ネトリネトラレヤリヤラレ


萌エロ



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
81 7 8 10 8 9 7 7 三澤香織

シナリオ 7

不調と迷走が続くエルフの作品。NTRとか大っ嫌いなので不安でしたが、全然大丈夫でしたね。

エルフの館もの、そしてタイトルや公式HPでのおどろおどろしい感じから、どう考えても凌辱満載のホラーサスペンスものの様に見えます。しかし、実際にやってみると凌辱シーンのほとんどが主人公によるもので、最後のバッドエンドで壮絶な凌辱がありましたが、基本的にそこだけです。むしろ主人公の方から寝とる場面多し。そしてヤリヤラレの部分は、犯り犯られというよりは、殺り殺られって感じでした。ほとんどのバッドエンドで主人公が刑務所に入って終わります。

シナリオは怪しい雰囲気の中でのホラーサスペンス。主人公は家庭教師として教え子の館に泊まり込むことになり、その家の人々と色々とドラマがあるという展開です。ホラーサスペンスにありがちな、あからさまに怪しい地下室とか、いっちゃってる人とかはいないのですが、日々の暮らしの中で徐々に違和感が広がっていきます。自分はプレイ中に、全然怖い場面はないのに何故だがとても不安になっていきました。ここらへんの絶妙な演出が見事です。BGMも無音状態も含めてかなり効果的に使っていますし、萌ゲーとは違う楽しさがありますね。普通の萌えゲーをジャンプとかマガジンのような少年漫画だとしたら、このゲームはモーニングとかスピリッツのような青年漫画って感じです。

シナリオは基本的に一本道で、ちょっとでもルートを外れると、あっという間にバッドエンドになります。メインヒロインでもあり、唯一のヒロインでもある沙耶ルートが本筋のとなっていて、他のヒロインたちはおまけです。一応エンドはありますが、展開的にはバッドエンドみたいに終わるので、実質沙耶のオンリーヒロインです。分岐もエピローグ部分以外ほとんど同じですし、個別ルートは無いといってもいいです。個人的にはここらへんがちょっと不満ですね。FDで補完された由紀達はともかく、超癒し系で自分の好きな年下系のキャラの乙葉ちゃんとかにもきちんとした個別ルートが欲しかったです。まあ、そういう雰囲気のゲームじゃないんで、仕方がないと言えば仕方がないんですが、話自体もあまり長くはなかったので、どうしても物足りなさが残ります。プレイ中はかなりのめり込んでいたのに、終わってみると案外あっけなく感じましたね。

肝心の内容ですが、かなり面白かったです。乙葉ちゃんに癒され、香織さんに誘惑され、沙耶に驚かされたりと、生活の中での小イベントも多数あり、この家で暮らしているんだなぁと言う生活感がよく出ています。その暮らしの中で、徐々に広がって行く何とも言えない違和感にドキドキビクビクしながらのプレイは本当に面白かったです。本編終了後には舞台の黒幕視点の物語が見れるんですが、それがまたよく出来ていて、ますますこのゲームに夢中になりましたね。

ただ、上にも書きましたが、プレイ中はかなり面白かった記憶はあるんですが、終わってみると呆気ない感じがしました。たぶん自分がこういうゲームをするのに慣れていないからというのもありそうですが、基本的に終盤の病院沙汰の事件とラスト部分以外は、ひたすら日常生活を過ごすだけなので、印象に残るのは香織さんのパンチラとか、太ももとか、胸とか、そんなのばっかりなんですよねぇ。一本道で短いですし、もうちょっと長くプレイしていたかったです。

ちなみに、パッケージの裏にでかでかと載っている「萌エロ」部分ですが、まずエロの部分に関しては問題なしの大満足です。そして萌えなんですが・・・どうなんだろう。メインヒロインの沙耶さんはツン:デレが9:1ぐらいの人でほとんど萌え無いですし、他のキャラも萌えって感じはないからなぁ。皆無というわけですが、萌え部分に過剰な期待は禁物です。
キャラ 8

いつもなら詳しく各キャラについて語って行くんですが、今回はネタばれ避けるのが難しいのでかなり簡潔にいきます。

進藤由紀

ショートカットが似合っている主人公の彼女。元気一杯で主人公と気兼ねなく接する関係が心地よかったです。性格とかはあまり好みな方では無いんですが、由紀はかなり気に入りました。FDでて良かったです。

三澤乙葉

最初にあらすじ見た時はメイン級だと思ったんですが、結局一番蚊帳の外だったキャラ。だからこそ何も考えずに感じるままに萌えられます。中盤まではキャラデザと設定(年下の教え子)が気に入っていたのに、出番がほとんどなくてがっかりしていたんですが、終盤の風邪イベントから一気に出番が増えましたね。メイド服姿でのエロシーンがたまりません。

三澤香織

エロい人。可愛い顔してとってもエロいです。プレイしていて香織さんが出てくるたびにパンチラとかを期待するようになっていった自分は、間違いなく香織さんにはまっていました。いや、だってエロいんだものこの人。

叶律子

良く考えれば、ゲーム中最も不運な人。最後のエピローグでのシーンが印象的です。何歳ぐらいの設定なんだろう・・・。

叶沙耶

メインヒロイン。パッケージにもでかでかと載っています。ツン:デレあが9:1、いやそれ以上もありそうな鋼鉄のツンデレ。デレ部分が皆無に近いからこそ、最初のキスシーンや、初Hのシーンの臨場感がかなり高まっています。性格や言動もすごい人ですが、黒幕視点での物語を読んでみると、この人のさりげない凄さがより分かりますよ。

三澤松太郎

出てくるたびに緊張する人。ぶっちゃけただのどスケベな変態じじいでしたが、確かに威圧感はかなりのものでした。あのスケベっぷりを見ると天罰と言いたくなりますが、基本的には不遇な人ですね。

叶隆司

最初は不気味でしたし、中盤は苦笑いでしたし、終盤は微妙でした。でも意外と良いところもあったりして良かったです。

沢木昭彦

何だか出番がありそうでそうでもなかった人。特に感想もないです。
主人公 南拓也 7

普段は割と腰が引き気味なのに、エロシーンになるとやけに強気で積極的になるエロゲの主人公らしい主人公。言動が定まっていないところがあったりするのは仕様です。最初は普通の主人公だと思っていましたが、黒幕視点での物語を見たあとでは、結構すごいやつに感じてきましたね。エロエロなのに不能みたいな感じです。
絵 10

すさまじく奇麗です。キャラデザも好みですが、絵自体の出来が素晴らしい。イベント絵も随所にちりばめられており、プレイ中のいたるところに投入されているパンチラや胸チラや太ももの接写イベント絵は、出てくるたびに興奮しっぱなしでした。アニメの出来もレベル高かったですし、老舗のレベルの高さを叩きつけられた気分ですね。大満足です。
音楽 8

BGM自体もレベルが高いですが、流し方がかなりうまいです。特に無音から一転してのおどろおどろしい音楽が流れる展開は見事です。このBGMがなければ、シナリオの凛徐館や緊張感がかなり下がっていたでしょうね。バッドエンドのラストに流れる音楽とか反則的にうまい使い方ですよ。
エロ 9

全Hシーンにアニメを搭載。奇麗な絵をそのまま動かしており、細かな部分までびっくりするほどよく動いています。フェラシーンの時の髪の毛の揺れる感じとかかなりいいです。テキストはエロというよりは、シナリオの一部みたいな会話中心のものが多いので、エロエロって感じはないんですが、妙に臨場感が出ています。回数も尺も多いですし、アニメの出来が素晴らしいこともあって、自分は大満足でしたね。
ゲーム性 7

館を移動します。この移動画面の絵がかなり奇麗で、実際に探索している様子を思う存分味わえます。何気なく歩いていたらいきなり声をかけられた時の緊張感とかいい感じですね。松太郎に呼び止められた時とかかなりビックリしました。ただ操作性はあまり高くはなく、後半に行くにつれて移動が面倒臭くなっていったのは残念です。
総合 81

NTRが大の苦手なので、タイトルにはかなり不安でしたが、評判はいいですし、絵もかなり好みということで買いましたが、大正解でした。エルフのゲームってほとんどやったことないですが、塗りのレベルがかなり高いですね。ビックリしました。シナリオも夢中になれましたし、興味があれば買って損はないゲームだと思います。



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