Bullet Butlers


護るべきは我が主 捧ぐべきは我が魂



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
88 9 9 8 8 5 9 セルマ

シナリオ 9

2007年執事もの第3弾。そして一番執事してました。執事ということをかなり前面に出しているゲームです。

王道展開が続く燃えゲー。萌えはあまり期待しないほうがいいですが、燃えには十分に期待しても大丈夫です。説明文や回想シーンが多く、独特な言い回しが存在するので萌えゲーばかりやっている人には多少とっつきにくいですが、シリアスの中のコミカルシーンのバランス配置は絶妙ですし、サブキャラ含めてどのキャラもきちんと活躍しまずし、数多くの複線が全てを終えると一つになる展開は見事としか言いようが無いです(多少余り部分もありましたけど・・・)。

ヒロインは3人いますが、基本的にはメインのヒロインであるセルマの物語になっています。開始時点でどのヒロインも主人公に惚れているような状態なので不自然というほどではないですが、出番や存在感的にもセルマが中心となっています。各ヒロインのルートは中盤以降に多様な展開が皆無で、ラスボスもみんな違うので、王道ながらも先の見えない展開になっていて思う存分燃えて楽しむことが出来ます。時々あるコミカル部分はゲームの雰囲気を崩さない程度のバランスで、緊迫したシーンが多い中の清涼剤みないなところがあります。特にセルマの腹黒顔がお気に入り。

恋愛要素は皆無・・・とまでは言いませんが薄いです。ゲーム中の恋愛イベントはあまりありませんが、恋愛要素のほとんどが回想シーンで補われているので違和感はそれほどありません。物足りなさはありますけどね。もっとラブラブしたかったとか・・・。まあ、ヒロインとの仲よりも物語の先の方が気になるのでプレイ中は不満には思いませんでした。

バトルに関しては主人公が強いのがいいです。限界を超える回数多くて多少ご都合主義みたいなところもありますが、最後まで終始主人公がバトルで活躍するのはやっていて気持ちがいいです。戦闘シーンは各ルートで中盤以降はほぼ全て違った相手になっており、同じ敵でも相対するキャラが違ったりと、色々な戦闘シーンが見れて良かったです。演出についてはあまり燃え系やったこと無いので何ともいえませんが、普通にいいと思います。お気に入りはネタバレになるので控えますが、各ルートのラストバトルはみんな大好きです。どのルートも見所十分です。

燃えゲー苦手な自分でも楽しめました。エロゲーやるというよりは、小説を読む感じで臨むと良いかな?
キャラ 9

※シナリオ欄よりもネタバレ多め。注意してください。

セルマ・フォルテンマイヤー

主人公が仕えるお嬢様。序盤からこれでもかっていうほど主人公との絆の強さがわかるシーンが盛り込まれており感情移入度抜群。互いを信頼し合っているのが痛いくらい感じます。さらにセルマの強さと弱さもうまく表現されており、いつもは毅然としたお嬢様でも、内面は英雄としての責任の重さに押しつぶされそうになる儚さの演出はすごいです。
セルマの魅力は上記のようなシリアスなシーンだけではなく、コミカルシーンや恋愛シーンでも発揮されます。コミカル部では通所・黒いセルマがとにかく印象的。主人公やヴァレリアをいじる様子が何とも言えずに魅力的です。恋愛部ではお嬢様大嫉妬が強烈でした。萌えます。その後の告白が唐突だった感は否めませんが、可愛いので問題なし!!
シナリオはヴァレリア・雪をクリアしないとルートに入れません。その分このゲームの総括的な内容になっており、他ルートで明かされなかった複線、活躍しなかったキャラ含めてどのキャラにも出番が盛り込まれており、終盤の怒涛の展開はラストにふさわしい展開になっています。特にラストの対シド、対アルフレッドは盛り上がりました。

ヴァレリア・フォースター

このゲームではそうしてもセルマと比べて影が薄くなりますが、他のゲームなら最前線で萌えに活躍できそうなキャラです。ほわほわプリプニでやわらかそうで萌えます。主人公大好きオーラがでまくっていて、でも恥ずかしいオーラもでまくって萌えパワーを形成しています。貴重なロリ体型。あせってあたふたしている様子がいいですね。
セルマが主と執事、雪が執事同士に対してヴァレリアとは主と他の執事と微妙に弱め。回想シーンで補充してますが、恋愛部分の弱さはぬぐえません。可愛いくてお気に入りではあるんですけどね。エピローグの笑顔がとても印象的です。
シナリオは他と比べてちょっと盛り上がりに欠ける感じがします。シド陣営との戦いよりは他ルートで後半空気の聖堂評議会が中心だからかなぁ。あと敵役のギュスターヴに圧倒的な強さを感じなかったのも原因か? 執念パワーでものすごく強くなってるんですけどね。ラストのリックの超必殺技は他のルートでも見たかったですね。あのシーンは超興奮しました。

渡良瀬雪

執事仲間。ヴァレリアの執事。見た目とかから男らしい性格とは思いきやそうでもなかったです。良いキャラなんですが、メインのセルマ、萌えのヴァレリアと比べるとヒロインとしてやや魅力不足気味。2人きりになった時に可愛い姿を見せてくれるというのはよかったですが、ヴァレリアのそばにいてヴァレリアに萌えまくっている方が雪っぽくはあります。
シナリオは雪との恋愛部分は盛り上がりに欠けますが、、それ以外は関係はかなり盛り上がりました。というかガラが最高にカッコイイ。それと敵役のレイスの存在感が強すぎです。終盤はほとんどこの2人の独擅場だった印象さえあります。特に2つあるエンドのうちの一つのガラエンドといわれている方のガラのかっこよさは異常。もう一つの方もシドたちと4人で談笑している姿が印象的です。レイスもヘルとの関係と散り際の姿には衝動を感じましたね。

アルフレッド・アロースミス

すげー感想書きづらいです。強さはゲーム中トップクラスで完全無欠といってもいいキャラ。ヴァレリアルートはともかく、雪ルートでの行動がイマイチ意味が分からなくて微妙に感じてしまいましたが、セルマルートで全て理解。ラストの姿は涙が出そうになりました。シドとの契約しなおしにまた感動。相棒のルダもベイルとは違った味のあるキャラでした。

ガラ・ラ・レッドウッド

リザードマンといういかにも脇役のキャラですが、初っ端の孤児院の話から渋さとカッコよさで夢中になりました。さらに雪シナリオの雪への父親としての姿や、セルマシナリオでのシドへの戦友としての姿にさらに好感度アップ。間違いなくゲーム屈指の渋さとカッコよさ。できればもう少し活躍して欲しかったけど、あくまでも影役だからなぁって感じもします。

レイス、ヘル

最強の敵の一角。実力はトップクラス。不死身の体と独特すぎる異常な性格が特徴。強いはずなのにやられているシーンばかりが目立つツメの甘い人。戦闘での実力もさることながら、ヘルへの優しさと愛が印象的です。雪シナリオなんて主人公と雪よりも深く書かれていた印象さえありますからねぇ。 絶対的な敵役なのに独特の口調とヘルへの愛もあって憎みきれない良いキャラになっています。ヘルの方はアルフレッド相手に嫉妬してふくれていたとこ以外はあんまり印象に無いです。雪シナリオでの2人の最後はゲーム中屈指の印象に残りやすいシーンだと思われます。

アッシュ・ガープリング、キャロル・ピール

普通の人よりははるかに強いはずなのに周りが強すぎてそうは見えないキャラ。出番は多いですが活躍は少ない気が・・・。地味な活躍が光ります。リックやセルマとの関係とか好きですけどね。キャロルは微妙。

シド・フォルテンマイヤー

声優がっ!! 序盤〜中盤にかけての存在感に反比例し、雪・ヴァレリアルートでは終盤に行くにつれて回りに翻弄される小物感が漂っていましたが、セルマシナリオで挽回。圧倒的な強さと衝撃的な散り際を見せてくれました。セルマルートをやった後に雪シナリオのエンドの昔の仲間と談笑している姿を見ると感動的です。

ギュスターヴ

初登場時はレイスと並ぶ敵役って感じでしたが、実際はヴァレリアシナリオ以外ではほとんど出番なし。遠距離射撃が中心だから強さもイマイチ分かりにくいです。その分ヴァレリアシナリオでは大暴れ。本来の実力を考えると大活躍です。セルマルートでは何でいるの?って感じではありますが、出てきた時は最高に盛り上がりました。

ホープ・A・シャルマ

お笑い系ですが、会議とかはしっかりとした顔を見せてくれます。最初から最後まで味方でいてくれました。でもその分終盤の出番はほぼなし。せめてセルマシナリオで戦闘シーンがあれば・・・。裏とか全くなしにセルマの味方。リックとの気さくな関係やセルマとの関係は良い感じですね。素直に好感が持てるキャラです。

エルネスタ・ディートリッヒ

ヴァレリアの師匠でリックの恩人。出番は少ないですが存在感はあります。リックとの姉弟関係?、ヴァレリアとの師弟関係、ガラたちとの関係など、数多くの登場人物と色んな関係があります。雪シナリオでのガラとの語り合いが印象的。

プーキー・フーキー

ホープと同じようにお笑い系。でもホープと違って良いシーンがほとんど無いんですが、ガラの相棒として、ガラの渋さを引き立て全体的なバランスをとっています。横からの姿が想像と全然違って衝撃を受けました。

カウラ・ロイ・ラガスティア

正体はあっさり気味。初登場時や雪シナリオではかなり強かったのに最終的にはそれほどでもない感じに・・・能力的に裏方向きなので、その面では活躍します。セルマエンドでは幸せそうで何よりですが、メイド服はちょっと・・・。

ベイル・ハウター

主人公のリックの武器。喋ることのできる魔銃。詳しい解説は除きます。すごく強力な銃。とにかくいいキャラであり、口の悪いベイルと主人公との会話は普段は笑いを、シリアス時には何ともいえない燃えを提供してくれます。調子にのってはすぐに黙らされる情けないところや、シリアス時の大攻勢、そしてセルマシナリオラストバトルでの、あくまでもリックの味方であり敵であり続けた姿のどれもがいい味出し過ぎで大好きです。
主人公 リック・アロースミス 9

まさに執事。主であるセルマに仕え、支え、共に戦います。セルマが本を読んでいる後ろに立っている姿が大好きです。個性的なキャラが多いので本人の性格自体はあまり目立ったものは無いですが、ホープやベイルとの会話、セルマにからかわれてあたふたする様子など、結構可愛い性格しています。嫌味の無い好感の持てる性格です。
バトルでは大活躍。主人公が強いゲームはやっていて気持ちがいいです。セルマシナリオラストバトルの「護るべきは我が主、捧ぐべきは我が魂」のセリフはリックの全てを表現しているといってもいいです。
絵 8

女キャラの可愛さに比べて、男キャラのカッコよさの方が明らかに力が入っている気がします。イベント絵は戦闘シーンが中心。塗りは綺麗ですし、いい感じだと思います。SD絵もありますが、こちらは微妙。出来事態は悪くは無いんですが、シリアス中心の世界観なのでちょっと合わない気がします。演出は絵の拡大等を上手く使って盛り上げてくれました。
音楽 8

いつもは声優に関しては何も言わない自分ですが、このゲームの声優陣はガチ過ぎます。

BGMは雰囲気に合っていていい感じですね。日常のゆったりとした曲から戦闘時の燃えさせてくれる曲まできちんとあります。歌は3曲ありますがあまり印象には残っていません。ただ歌としては印象に残りづらいですが、BGMとしてはかなり印象に残っています。セルマシナリオのラストバトルなんて歌が流れてきたとたんに体が震えて止まらなくなりました。
エロ 5

薄いとか以前に雰囲気的に・・・。絵はやけにエロいんですが、テキストは尺も短いし期待しないほうがいいです。
総合 88

戦闘シーン中心の燃えゲーではなく、セルマとリックとの主と執事の物語と見た方がいいです。その点では超良作です。
自分は燃えゲーは苦手なんですが、このゲームは小説のように読めました。どのキャラもきちんと出番がありますし、最後までのめり込んでプレイすることができました(途中ちょっと中断したけど)。

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