明日の君と逢うために


Till I Reach Your Tomorrow



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
87 7 10 10 8 6 8 夕霧瑠璃子

シナリオ 7

シナリオはたいしたことはありませんが、その中にある萌え度は素晴らしいものがあります。

とにかく日常会話が面白い。キャラはみんな可愛いですし、絵も好みですし、背景や立ち絵を動かして臨場感を出す演出も素晴らしいですし、文句無しの出来になっています。魅力的なキャラたちと、テンポ良く笑える会話シーンを堪能できます。各ヒロインのルートに入っても、他のキャラの出番もきちんと用意されているのもいい感じですね。主人公のヒロインいじりも高レベルで、ヒロインたちの萌え度をあらゆる角度から引き出しています。みんな可愛くてしょうがない!!!

内容は不思議設定がある学園もの、「向こう」の世界とかありますが、ONEの永遠の世界みたいに、あんまり分からなくても別に大丈夫だと思います。グダグダ説明される方が嫌ですし・・・まあ、もうちょっと説明は欲しかったですね。
中盤までは不思議設定がほとんど絡まない普通の学園ものに近くなっており、終盤になって色々と展開されていきます。終盤の展開はこの手の萌えゲーにありがちな、描写不足+意味不明となっており、特にヒロインの行動が変に暴走したりが多く、ぶっちゃけ舞と里佳以外みんな変に暴走するので、最初はともかく2人目以降は嫌になっていくこともありますが、萌えパワーで乗り越えました。まあ、元からシナリオにはそんなに期待していなかったので・・・。

シナリオ自体は決して手放しで良いとは言えませんが、中盤までのラブコメ展開は、キャラの掛け合いに笑い、ヒロインの魅力に萌えて萌えて萌えまくりましたし、ネタを使わない会話での笑いと、キャラの萌えなら歴代トップクラスの出来になっていますね。日常会話のテキストは最高レベルであることは間違いありません。
キャラ 10

これだけどのヒロインも好みのゲームは初めてです。普通は5〜6人攻略可能ヒロインがいた場合、大抵1〜2人は好みじゃないキャラがいるものですが、このゲームではみんな可愛くて萌えて最高でした。NO.1キャラ枠もどのキャラにしようかかなり悩んだ結果、自分の好きな後輩属性のリコにしましたが、本当はどのキャラもみんな同じくらい好きです。

若宮明日香

メインヒロイン。いつでもどこでも元気が良い女の子です。主人公にいじられて泣き顔っぽくなるのが可愛い、その後すぐ立ち直ってまた元気良くはしゃいでいるのも良い感じ!! 会話シーンではテンポいい笑いと萌えを提供してくれますし、さらに個別では主人公にかまって欲しくて甘えてきたり、女の子らしくなろうと張り切ったりと、可愛らしいところをたくせん見せてくれます。あの御邪気で明るい笑顔は見ているだけで元気が出てきます。つられてこちらも笑顔になりますね。
シナリオは最初のHシーンまではかなり良い感じで、このままのんびり終わってもいいんじゃない?と思えるほどでしたね。終盤は明日香が変に暴走して微妙な感じですが、オチはすごく良かったです。ハーレムだなぁ・・・。

泉水小夜

ツンデレです。何と言おうとツンデレです。序盤や他ルートのときのツンツンしてても、明日香たちに何だかんだで流されて付き合ったりしている様子も微笑ましくて良い感じですが、やはりツンデレといえばツンがデレに変わるその瞬間が見ものです。このシナリオでは珍しく主人公が男らしい告白をしてくれて、小夜の照れて困ったり、他の女の子と仲良くする主人公に嫉妬したりと、可愛い女の子らしいところをたくさん見せてもらえます。それでいてツンツン状態も継続しており、ツンとデレを見事にかねそろえたキャラになっています。ホントたまんないです。萌えます。
シナリオはやはり終盤に小夜が暴走したり、姉の咲の情報が少なすぎて訳分からなかったり、エピローグが片方かなり微妙だったりしますが、小夜のツンデレを堪能できたんで別にいいです。照れた顔がホント可愛いんだよなぁ。

夕霧瑠璃子

お隣さんで後輩。実は主人公は覚えてないですが小さい時に面識があって主人公に惚れています。そして、主人公が引っ越してからも浜辺で海の向こうから主人公が帰ってくるのを待っていた一途な女の子です。普段は周りが濃すぎる面子の中で押されがちで、オロオロしているんですが、時々さらっと毒はいたりします。もう大好きです。からかわれてオロオロしている様子は萌えまくりですし、主人公が他の女の子と仲良くしている時に、さりげなく嫉妬してきたりと、とにかく可愛くて可愛くてたまんないです。主人公に片思いの後輩なんて、自分の好みをピンポイントに突きすぎです。その上外見もふわふわロングヘアーが可愛いですし、とにかく萌えまくりです。超可愛いです。
シナリオは結構まとまっていますが、直前にこれやってた影響で、どうしても微妙に感じてしまうのは否めませんでした。

藤崎あさひ

ちびっこ先輩です。小さい先輩というとそれ散るのKODOMO先輩が思い出されますが、あさひ先輩はむしろこの容姿を武器にしている感じがありますね。初登場の時の流れるような圧倒的存在感の会話シーンからもう先輩に夢中です。七海の気持ちが良く分かります。先輩との会話は出来の良いコントのようになっているので、先輩が登場するたびに笑わされました。コロコロ変わる表情も必見です。また、個別ルートでの普段はのらりくらりと主人公との会話を続けているあさひ先輩が、恋をすることによって見せる照れた表情はたまらないものがあります。
シナリオは一番まとまっている・・・のか? 終盤の微妙さはぬぐえませんが、途中の展開は好きです。あと七海が可愛い。選択で七海ルートにいけるようにして欲しかったです。でもどうせならFDでしっかりと作って欲しいという気持ちも・・・。

月野舞

金髪ツインテールのツンデレ娘。普通のツンデレとは毛並みが違い、主人公が気に入らないとか嫌いとかでツンしているわけではなく、元々の正確がツンって感じです。ツンデレというよりは強気っ娘か? 主人公と七海のバイト先の上司で、普段は厳しいながらも本当に困っている時はさりげなく気遣ってくれたりするものすごく良い娘です。個別ルートではとにかく中盤の「くくっ、襲っちゃった」の破壊力がすさまじかったです。萌え転がりました。
シナリオは明日香が暴走しすぎですね。その他にも終盤投げっぱなしの設定が多いです。舞との恋愛も恋人になってからのラブラブシーンがやや少ないのちょっと不満ですが、その分Hシーン前後のラブラブっぷりが他のキャラよりも多かったので、まあいいかなぁ。あと忘れてはいけないのがここでも光る七海の活躍にも注目。あの自転車のシーン大好きです。

御風里佳

従姉弟のお姉ちゃん。他のヒロイン全員をクリアしないと攻略できなかったり、日付少なめでHシーンも少なかったりと、おまけ的扱いになっています。里佳姉ちゃんは何ていうか、まさに姉って感じですね。普段家ではだらしなかったりしますが、外ではきちんとしていて、いつも仕事で遅くなったり、泊まり込みが多かったりと、きちんと学園長先生しています。キャラがきちんと立っていて、萌えは他のヒロインたちより劣りますが、非常に好感が持てるキャラになっています。
シナリオは今までのまとめっぽいですね。向こうの世界の設定に関しては投げっぱなしですが、まあこんなもんでしょう。

七海美菜

このゲームの笑いの半分以上を担っている偉大なるサブキャラななみんです。とにかくいいキャラで、七海がでてくるたびに画面に笑いが起こります。笑いに関しての名台詞は数えられないくらいにあり、ナナミーナ語録とか欲しいくらいですね。おバカで突っ走る姿や、試験後の死にそうな姿、舞におびえる姿、どれをとっても笑えますし、コロコロ変わる表情は可愛くて非常に萌えます。おさげを弄くる姿が可愛いですねぇ。笑い以外に関しても関してもあさひ先輩ルートでの可愛い姿や、舞ちんルートでのさりげなく人のことを気遣える優しさがあり、とにかくあらゆる面でいいキャラしています。

瀬戸和也

主人公の親友役でそれなりに出番も多いんですが影は薄いです。ゲーム中では便利キャラみたいな扱いですね。

夕霧直輝

隣の医者の先生で、瑠璃子の姉で里佳の同級生、瀬戸と違ってこちらは出番がさらに多く、シナリオのも色々と関わってくることが多いので存在感は抜群です。普段の厳しい凛とした姿と、リコに責められて寂しそうにしている時のギャップが面白いですね。キャラがきちんと立ってますし、ちゃんとした大人を演じている良いキャラです。

りん

島の神様ですが、本人はどこにでも・・・はいないかもしれませんが、普通の可愛い女の子です。主人公にちっこいと言われてムキになって反論姿や、転んだりして泣きそうになる姿が可愛くて萌えます。おもちゃの携帯で夢中になって遊んでいる姿は見ていて笑ってしまうくらい微笑ましくて可愛い。そのあまりの可愛さはお持ち帰りものです。 時々出るブラックジョークもいい感じで、明日香シナリオでの「じゃあ、ちょっと消してくる。お代は後でもらう」はマジでびっくりしました。
どのシナリオでも根本にいる存在であり、最終的には向こうの世界に返ってしまうのが悲しいです(一部例外あり)。
主人公 八代修司 8

個人的には女の子いじりが神がかっていたので気に入っていますが、よくよく考えると自分から告白したキャラが小夜と里佳姉しかいない上に(明日香は微妙)、他のキャラも告白されてから返事まで数日の間があったりして結構ダメなやつですね。日常会話ではボケにツッコミにとハイレベルな活躍を見せてくれるんですが、シナリオのヤマ場ではとたんにレベルが低くなります。まあ、ヤマ場の活躍はあきらめておいたほうがいいですね。
絵 10

まずキャラデザがものすごく好みです。もうとんでもないぐらいに好みです。
イベント絵は多めですね。一つ一つのレベルも高いですし、塗りがちょっと辺に感じるところもありましたが満足です。
立ち絵はコロコロ変わる表情の種類の多さがすごいというのに加え、立ち絵を上下に動かして歩いている様子を表したり、キャラの立ち絵の大きさを変えることで遠近感を出したり、後ろに姿を出して前を歩いている様子を表したりと、立ち絵と背景を使っての演出がすばらしいです。この演出と立ち絵のバリエーションのおかげで臨場感が出て、日常会話のレベルをより高いものとしています。画面を動きまくるキャラたちは見ているだけでも楽しいです。

そしてOPムービーのレベルの高さも特筆ものですね。流れるようなアニメーションは必見です。
音楽 8

BGMはゲームの雰囲気に好く合っていて良い感じですが、今時このレベルなら結構あるなぁって感じもします。橋本みゆきさんのOP曲「TIME」はいい歌ですね。テンポ良く耳になじみますし、ムービーと一緒に流れるとゾクゾクします。ED曲の「only…」も良い歌ですが、OPほどのインパクトはありませんね。
エロ 6

回数は一人大体3回と結構多め、1回のHで体位も2〜3回変わったりと、結構がんばっています。シチュエーションも脱衣少なめで、制服はもちろんのこと舞ならチャイナ服といった感じで、きちんと希望にこたえてくれています。ただ、回数と量とシチュは良い感じですが、肝心の質はあんまりよくないので、過度の期待は禁物です。
総合 87

かつてここまで好みのヒロインをそろえたゲームはいなかったんじゃないかという萌えレベル、感激通り越して感動しました。シナリオは確かに終盤微妙だったりしますが、笑いと萌えのキャラゲー必須要素に加え、絵、音楽、演出と、すべてにおいて高レベルでまとまっている上質の萌えゲーです。



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