「私の恋は、世界を救う──。」
総合 |
シナリオ |
キャラ |
絵 |
音楽 |
エロ |
主人公 |
ゲーム性 |
NO.1キャラ |
80 |
8 |
8 |
8 |
8 |
7 |
8 |
― |
刀伎直冬芽 |
シナリオ 8
面白い・・・・・・と思いますよ?!!!うん、たぶん・・・・・・え〜と・・・・・・ねぇ?
初めに大きな欠点から言うと、まず説明文が異様に多いこと、それと共通ルートもかなり多いこと。前者はシナリオ担当の嵩夜あやさんの特徴、後者はキャラメルBOXのゲームの特徴なので、始める前にそれは覚悟しておいてください。特に前者は頭に常においておくことをお勧めします。日本の歴史や剣術、海外の神話の話題、その他よくわからない定義や法則がかなり出てきます。自分は神話の部分はサッパリでしたが、剣術の部分は高校の時にその手の伝記を読み漁っていたのでほぼ知っていました。あとは誤字脱字が結構多かったのも欠点かな?さすがにHシーンでのいやらしいを嫌らしいと変換間違えしてるのはどうかと思いました。ここら辺を耐えられない人には地雷になってしまうでしょう。
シナリオは章ごとになっており1キャラ4〜5章です。3章まではほぼ共通ですけど。恒例の次回予告もちゃんとあります
序盤からシリアスとギャグと和みが順繰りに展開していますが、そこら辺のメリハリのつけ方はうまいと思います。意味が分からないことは多いですが・・・。
日常シーンはキャラが魅力的なので笑えたり和んだりととにかく楽しいです。どのキャラも見た目とのギャップが激しい性格してるのがいい味出していますね。シリアス部分は設定に意味が分からないところも多かったけど、展開自体は単純に〜を倒せとか、〜を護れとかそんなんばっかりだったので、そんなに深く考えないほうが良さそうです。どうがんばっても意味分からないですから。戦闘シーンの関係でどのキャラもラストまで空気的な存在にならなかったのは良かったですね。全体的に雰囲気づくりは出来ていたけど、意味が分からなかったり投げっぱなしの伏線とかかなりあったかと思います。結局Nや敵の正体とかよく分からんかった。雰囲気は伝わるんですが・・・。
その分キャラの心理描写はよく書けていたと思います。やっぱり設定のことは雰囲気だけ味わって人間ドラマのほうを重点的に楽しんだほうがいいとお思います。
戦闘シーンの出来ですが、なかなかよかったと思います。近年Fateの影響かどうかは知りませんが、戦闘シーンがあるエロゲーが増えました。しかしFateを除いてどのゲームもどうにもいまいちなものばかり、そのどれもが演出不足、またはテキストの幼稚さから来ていたんですが、アリスマの場合は長い説明のおかげで小説を読んでいるように戦闘シーンを読むことができ、鍔迫り合いの音や刀を振るった音などがよく出来ているので、なかなか良い戦闘シーンになっています。絵も戦闘をしていても違和感がない絵でしたし。画面効果もきちんと出来ていましたし。
まあ、そんなことよりも単純に自分が刀が大好きだから良かったという理由が大きいです。いかにも刀を使いそうにない女の子の刀を使って戦闘って萌え燃えでたまんないです。
戦闘シーンの種類は仮想空間の中で仲間内同士で戦うものと敵と戦うものの2通りです。最初はメイドさんと大きな剣みたいに仲間内で無意味な戦闘が繰り返されるだけなのかとビクビクしていましたが別にそんなことは無く、確かに戦闘行為そのものはこじつけみたいな感じもしましたが、前述の通り自分は刀同士の戦闘が大好きなので特に不満には思いませんでした。仮想空間の中とはいえヒロインが惨殺されまくるののには、よくやるなぁと思いますね。切られた音がなんかリアルです。後者の敵との戦闘ですが、多対多の戦闘が非常に多いのが嬉しいです。円陣組んだりとかいうのが好きなんですよ。
自分的にはかなり楽しめたんですが、何が面白かったかといわれるとなんとも言えません。ホントマジでわからない。日常シーンの会話が面白かったのが確かだけど、終盤あたり意味が分からないことが増えすぎて、意味も分からず雰囲気だけ楽しむ状態になってますし、ホント楽しめた・・・・・・と思うんですけどねぇ?
ようは楽しんだもん勝ちなんですよね。設定を深く考える人は途中で嫌になるかもしれませんが、そういうのは気にせずゲームの雰囲気を楽しめばいいんじゃないかと思います。泣けるとか燃えるみたいなのは少ないですが、萌えは結構多いですし、自分は十分に楽しめました。
キャラ 8
変な格好したキャラが多いですね。つか主人公と中条姉妹以外は全員異質です。
全員が武芸者という設定なのでそれなりにしっかりしています。戦闘ものにありがちな唐突に無謀な行動をとってこちらをムカつかせるキャラがいないのが嬉しいです。
月瀬小夜音
ゴスロリ剣士。真っ赤なドレスがすさまじい。見た目からするとツンデレオ上さっ見たいな印象を受けますが、全然違います。お嬢様というのはあっていますが、性格はクラスの優等生みたいな感じ。結構お茶目なところもあります。不慣れな話題に対面したときの口を×にした表情がお気に入り。
主人公に早い段階でベタ惚れなんですが、その理由は一目惚れらしいです。そういわれたらどうしようもないですね。積極的に主人公にアタック?してくるんですが、全然媚びた所がないのがいいですね。いつもは気丈でどんな時もかっこいい小夜音ですが恋には関しては弱く、初デートの時の小夜音の言動は可愛いやら微笑ましいやらですごく楽しかったですね。夏祭りの時といい小夜音とのデートは普段とのギャップがすごいので小夜音の可愛いところがいっぱい見れて楽しいです。オロオロする小夜音が最高に可愛い。
かっこいい時のかっこよさも特筆するものがあります。中条姉妹ルートでの敵と対面して、その衣装をバカにされた時の「恋は女の夢、そして装いは恋の鎧ー」発言にはしびれましたね。
シナリオは最初の3人(小夜音、りっちゃん、中条姉)の中で一番複雑です。小夜音が実は長く生きられないとかいうシナリオ上全然意味のない設定が出てきたりと、いまいちな部分が多いですね。ラストの戦闘は良かったですけど・・・。
觀興寺六花
りっちゃん。ズボンなのかスカートなのかよく分からない服装ですが、あれはスカートらしいです。
このゲームのギャグ担当キャラ。ギャグっぽい表情が多いです。下ネタ好きで、結構な頻度で下ネタふっていますが、ふられると弱く真っ赤になってしまうのはお約束、かなりの耳年増です。結局明かされなかった部屋の中にはきっと大量のエロ本があるんですよ。先輩シナリオではりっちゃんグッジョブでした。
さらにかなりの大食漢でいつでも何か食べ物を持っています。立ち絵が細かいです。さらにさらに胸にかなりのコンプレックスをもっており、落ち込んだり切れたりと騒がしいです。そんなに言うほど小さいようには見えないんですけどねぇ?むしろ小さくても全然OK!!です。
戦闘シーンではともかく、日常シーンではかなり出番が多いのですねす。つーかりっちゃん大好きです。かなりいいキャラしています。初登場シーンから大大大好きです。りっちゃん万歳!!りっちゃん最高!!
シナリオはりっちゃんの成長物語ってことでまとまるかな?ゲームで特訓というのはどうにも関心できませんが、他はなかなかよかったかと、たぶん一番単純で分かりやすい展開していたのがこのシナリオですね。わかりやすかった=良かったというわけでもないんですが、数少ない全員生存ルートですし、何よりりっちゃんが可愛いかったのが最高です。
自身のルート以外では小夜音ルートのりっちゃんが印象に残っています。小夜音との決闘後の会話とか聞くと、りっちゃんがどれだけいい娘かよく分かります。
中条白衣・黒衣
本来は2人ともキャラが立っているので個別で紹介してもいいんだけど、2人そろってのイベントがほとんどですし、シナリオも2人そろってなので同じ欄で感想いきます。双子の姉妹ですが、服の上が白いのが白衣、黒いのが黒衣です。
まず、白衣の方はおどおど子犬型、まきいずみさんの猫撫で声がかなり効いていて、ふにゃふにゃした気分になってきます。いつもおどおどしていますが、たまにキッチリとしたところも見せます。内気だけど実は大胆なのもポイントかな?酒飲んだときとかHシーンの前とか普段は絶対に見せない積極性を見せてくれました。いいですねぇ。可愛いです。
黒衣の方は典型的なシスコンツンデレ系、ゲーム唯一のツンデレというだけでどうしても期待してしまいますが、十二分に期待に答えてくれますよ。姉と反対に活発な娘で、姉に近づこうとする主人公を必死に追い払おうとしますが、そこはツンデレのお約束です。照れ顔になった時の魅力はツンデレならでは、姉妹そろって可愛いったりゃありゃしないぜ!!
シナリオは全シナリオ中一番恋の描写がよくかけていると思います。最初は黒衣のツンデレっぷりにデレデレしていたんですが、白衣の意外な積極性にまた打たれ、最終的には姉妹そろって大好きになりました。ラストのラストでちゃんと姉妹丼があったのは嬉しい限りですね。
疋田伊織
見た目はクールなスケバン系ですが、実際は天然入った子犬系です。最初は確かにクールな雰囲気をまとったキャラですが、ある程度懐くと結構積極的に話してきます。言動に天然入ったものがかなり多く、ボソッと一言勘違いはおもにオチとして活躍します。見た目とのギャップが一番激しいキャラです。
ホント懐いてきた状態の伊織は子犬のようで可愛いです。「…………付いてきてくれないとつまらない」は結構きましたね。マジで可愛いです。こういうタイプの先輩キャラは珍しいですね。弁当での餌付け?から始まり和むイベントが多いです。特に水着がポロリイベントは今まで見たことない先輩の可愛い部分を見れるので必見です。
シナリオは唯一BADとTRUEがあり、BADと冬芽以外のキャラをクリアしないとTRUEがクリアできない仕掛けになっています(冬芽も同様)。内容的にはBAD含めて今まで割と救われないできた伊織が救われる話、変わりに救われなかった人もいますけど・・・。このゲーム実は最終的に全員生き残るルートって冬芽ルートとりっちゃんルートしかないんですよねぇ。内容は伊織先輩が可愛かったのと、車での特攻、ラストの圭が戦闘シーン含めてあまりにもカッコよすぎることが印象に残ってますね。圭が男前すぎます。
刀伎直冬芽
巫女さん大好きです。目が見えない巫女さん少女。すごく純粋な娘で、回りを驚かせることもしばしば。目が見えない代わりに人間の魂みたいなものを感じることができ、普段は目が見えないことを感じさせません。
何ていうかとにかく可愛いんです!! ちょっと天然なところとか、オロオロしているところとか、コンビにおにぎりで狂喜しているところとか、全てが可愛い。たまらない。自分の萌えポイントを突きまくりです。
特にあの図書室での昼寝?イベントはかなり良かったです。やばいくらいに可愛かった!!!
もうあのイベントで完璧にやられましたね。それまで自分内ランクで一位だったりっちゃんを引き摺り下ろして単独一位になりました。超可愛い。何!?あの和むイベント!!すごく良かったです。ホントやばいくらいに可愛かった。
圭が西洋魔術師なら冬芽は東洋魔術師のようなもので、魔法みたいな力で主人公達を手助けします。
シナリオは最後は大団円で終わるので、冬芽のシナリオはラストがふさわしいですね。みんなの力でって感じの展開ですし、一番ハッピーエンドで終わります。途中がよくわからないのはもう気にしたら負けです。伊織先輩が活躍するのもポイントです。
伊集院観影
中村半次郎が好きな自分としては示現流の使い手の観影さんは注目の人です。
普段はまじめっぽい雰囲気ですが、時々お茶目なところも出ます。子供が好きらしく、ひかりに魔女だといわれて落ち込む姿が妙にウけました。あんまり扱いがよくなかったキャラですが、構えがかっこいいですし好きです。
上泉信綱
結局何者なのかはよくわからなかったですが、まあいいやって感じですけどね。活躍してそうでそうでもないキャラ。なんとも言えないです・・・。
小鳥遊圭
全シナリオを通すと主人公の次に活躍しているキャラ。出番もたぶん主人公の次に多いです。どのシナリオでも敵に操られたりしないで最後まで味方なのはりっちゃんと白衣と冬芽と圭だけです。
初登場時はおとボクの圭が味のある人気サブキャラでしたし、単なるネタキャラ的存在かと思いましたが、そのシナリオでも結構中核にいたりします。とにかく男前のキャラで、スーツ姿が見事に似合っています。
魔法使いということで、実際に魔法を使っての戦闘シーンもあります。魔法を使うと精神が向上し性格が攻撃的になるんですが、その時の圭がホントかっこいい。たぶん全キャラでいちばんかっこいい場面が多いキャラじゃないかとさえ思います。伊織シナリオのラストなんてカッコよすぎですからね。
3章予告の時のあまりにもエロゲーの心理をつきすぎているコメントがかなりウけました。
ひかり
結局出てきた意味はさっぱり分かりませんでしたが、可愛かったので良し!!! 風呂場でのイベントが妙に和みました。
その他
キチ女はほっとくとして、立ち絵のないオペレーターの仁美さん良子さん、歩く爆弾な体を持つ茶葉屋さんの店員逸美さんなどちょい役のキャラも結構いい感じです。特に逸美さんは超いい人、冬芽シナリオの時は少し感動してしまいました。
主人公 丸目蔵人 8
客観的に見れば鈍感な主人公・・・のはずなんですが、ヒロイン達がみんな積極的すぎてプレイ中はあまりそんな風に感じませんでした。超モテモテですからね。まあ、実際もてるのも分かりますね。かっこいいです。
女の子へのケアがすばらしいです。傷ついた女の子をナイスなタイミングで励まします。ヘタレた場面が皆無なのでやっていてとても気持ちいい。戦闘シーンでもどんどん強くなっていきますし、いい主人公でした。
絵 8
のり太さん大好きな自分としては、キャラメルBOXの新作がのり太さんじゃないのには不満でしたが、アリスマの物語を考えると正解だったと思えます。のり太さんの絵だと刀による戦闘シーンとか似合わなそうですからね。
クロサキさんの絵は何ていうか、立ち絵とかもどことなくエロい色っぽいですね。特に変に感じるところも無かったですし、綺麗でレベル高いと思います。表情のバリエーションも結構多いですし。
一枚目も結構多めです。欲しいと思うようなところには必ずって言っていいほどにが嬉しいですね。主人公なんか立ち絵と微妙に違うところもありましたが、どの絵もかなりいいものばかりです。エロシーンがエロく、戦闘シーンが綺麗でカッコよくと言う事無しです。車での特攻シーンなんて音楽の良さもあって超シビレました。
他、戦闘時の演出や刀召喚、電車内からの外の風景など、細かなところもよく出来ています。やけに薔薇がプッシュされているのも特徴です。前作も薔薇だったのに・・・。キャラメルBOXって薔薇好き?
かなり個人的なことですが、ヨダ絵がインスト時しか見れなかったのがちょっと残念です。
音楽 8
OPも含めてゲームの雰囲気に合った曲ばかりです。そんなに特徴に残った曲はなかったですが、なかなかのレベルかと・・・。「DIVERGENCE」とか気に入りました。効果音の使い方もうまかったかと。
OP曲「SINCLAIR」は単体で聞くと普通ですが、ムービーと一緒に聞くと雰囲気がより伝わってGOODです。挿入歌「CORE」はいまいち印象弱いですね。どこで使われていたのかいまいち思い出せません。ED曲「WHISPER MOON」は始まるまでにちょっと間があるので、1週目以降意識しないでもスキップしてしまうのであまり聞いていませんが、ゲームの雰囲気にはとても合っていますが、曲自体は普通だと思います。
エロ 7
絵のおかげか普通にエロかったです。回数も十分、アナルにモザイクが入っていませんが仕様ですかね?
尺はこの手のゲームとしては割りとあるほうかな?普通に考えたら短いかもしれませんけど・・・。
クチュ音が結構良かったですし、想像以上に良かったので満足しています。ちゃんと中条姉妹の姉妹丼があったのが好印象ですね基本をちゃんと抑えてくれてます。
サブキャラにもHシーンがありますが、相手は主人公ではありません。まあ、それはいいんですけど、どれも入るタイミングが唐突すぎるのが問題です。
総合 80
発売前にゴタゴタがあったとか噂されていたんで不安でしたが、結果としては楽しめたので良かったです。
のり太さんの絵じゃないのも不安でしたが、クロサキさんの絵は色っぽくてかっこいいのり太さんとは違った面で優れていましたし、これからもキャラメルBOXは色々と期待できるメーカーですね。
今回高得点ですが、ダメな人はとことん合わないと思うんで、これから買う人は体験版をやっておくことをお勧めします。
それにしても冬芽の図書室でのお昼寝イベントはホントすばらしいなぁ。
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