AIR


夏はどこまでも続いていく
青く広がる空の下で。
彼女が待つ、その大気の下で。




総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
93 10 8 7 10 10 神尾観鈴

今回は全年齢対象版をレビューさせていただきます。
(keyのエロなんてレビューするだけ無駄)

シナリオ 10

初めにこのゲームは「DREAM」「SUMMER」「AIR」の三つの章から成ります。
「DREAM」は3人のヒロインの誰かを攻略する普通の?ギャルゲー(泣き要素あり)
「SUMMER」はDREAM編に出てきた、さまざまな謎の起源がわかる1000年前の物語。
そして「AIR」はDREAM編の観鈴シナリオの後の物語。このAIR編がAIRと言うゲームの一番の見所です。
DREAM→SUMMER→AIR編と続くのですが、全てを終えた時何も考えられなくなるほどの破壊力があります。
このAIR編はハッピーエンドでめでたしめでたしと終わるものではありません。とても悲しい物語になっています。

日常シーンのイベントでは、笑いの要素がこれでもかとあります。ヒロイン達がみんな可愛いのもありますが、なによりも主人公往人の存在が大きいです。往人のボケとツッコミにとオールマイティー、八面六尾の活躍のおかげで、かなり楽しいです。色々なゲームをやってきましたが、往人を超える主人公は存在しそうにありません。

メインは確かにAIR編、つまり観鈴の物語ですが、美凪・佳乃のシナリオもよくできていて、どこをとっても感動できるすばらしい作品になっています。実際、プレイする前はあのKANONを超えるストーリーがほんとにできるのか正直不安でしたが、やってみるとシナリオ構成の面では完璧にKANONを超えていました。SUMMER→AIRの流れには鳥肌ものでした。

KANON以上に練りこまれたストーリー。練り込まれ過ぎていまいちよくわかりませんでしたが・・・・・・ホントすごいと思います。詳しい考察や感想はすでに色々と出ているので、とにかくやってみてくれとだけ言っておきます。
キャラ 8

魅力的なキャラクターであふれています。ヒロイン・サブ共に、必要のない人物と言うのが一人もいません。

神尾観鈴

今までやってきた全ギャルゲーの中で一番愛しいキャラです
keyのヒロインの特徴の口癖も装備!「がお〜〜〜」 笑い顔がとてつもなく可愛いです。にはは笑いがグット!!!思わず抱きしめたくなります。だからこそ、ラブラブできるシーンがあまりにも無いのが残念です。もっと観鈴と遊びたかった・・・。普通に考えると、どのルートをたどっても幸せになれないという悲劇のヒロイン。とくにAIR編の最後のシーンは感動感涙。愛しくて悲しくて、どうしようもなくなります。事実クリアした後はあまりの衝撃に、食欲がなくなるくらい呆けてしまいました。何も手につかないとはまさにこのこと。ゲームをクリアした後に説明書を見直していたのですが、観鈴のキャラ紹介の、
「いつでも元気に笑っている子。そして強い子。」
と言う文章を見て、思わず涙ぐんでしまいました。まさか説明書で泣かされるとは思いませんでした。見れば見るほど切なくなる言葉です。ちなみに自分はショートの髪のほうが可愛いと思います。ポニーテールも好きですけどね。

霧島佳乃

メインヒロイン?の中では一番影が薄い気がします。姉のキャラが濃すぎるのか? シナリオ展開も一番地味だったし、翼人との関係がほとんどなかったし・・・。佳乃本人より、姉の聖とポテトのほうが目立っていたような気がします。でも、あのトリオは見ていて微笑ましいのでそれはそれで楽しかったですけどね。シナリオはよくわからなかったのですが、最後のめでたしめでたしっていうところはわかったのでまあいいです。佳乃は元気に走り回っているのが一番ですね。

遠野美凪

変わった言動が多いキャラの中でも1番変わった言動が多い遠野さん。一番の特徴は「お米券進呈」でしょう。「国崎さんは〜」というセリフだけでもほのぼのしてきます。主人公が落ち込んでいるときにそっと励ましたりと、母性的なところが魅力的です。日常会話が一番好きなキャラです。彼女のシナリオはDREAM編では文句なしに一番の出来です。特にみちると美凪の母親との対面のシーン、そして夕方の学校の屋上でのイベントは涙で溢れること間違いなしです。

神尾晴子

AIR編は前半はそらが主人公で、後半は晴子さんが主人公だと思っています。DREAM編の時は「何だ?この人」とか思っていましたが、AIR編でその観鈴への愛の深さに感動。晴子さんかっこよすぎ!! AIRのテーマが家族愛とするならば、この人はまさしく主人公でしょう。観鈴のために悩み行動する、その姿はまさしく母親そのもの、エピローグの姿がカッコよすぎです。あと、酒飲んで絡んでくるおちゃらけな晴子さんも好きです。なぜ関西弁なのかは謎ですが・・・

霧島聖

普通に考えてかなりの変わり者なんですが、登場人物のほぼ全てが変わり者なのでこの人が一番まともに見えるます。それでも佳乃シナリオでは佳乃本人より、聖さんとの会話のほうが記憶に良く残っていたりする個性的な人です。それにしてもこの人、冷静に考えるとあの年で1診療所の医者と言うのはすごいと思います。体の具合だけでなく、心の具合も見ているようだし・・・。ホントどうでもいいことですが、あの通○閣のTシャツはなんだったんでしょう。

みちる

最初出た時は、生意気なガキだったのであまり好きではありませんでした。でもだんだんと好感度が上がってきて、美凪の母親と一緒に夕飯をとる頃から逆転、エンディングまで行くと好感度MAX。思わず叫びたくなるとこでした。
不謹慎ですが、美凪シナリオの終盤ちょっと中だるみしていたので、そろそろ消えるかな〜とか思ってしまった。すまん。

ポテト

ぴこぴこぴこ〜〜〜って、こいつはいったいなんだったのか? AIRのマスコットキャラポテト!!
放送禁止のポテトのダンスはぜひ見てみたかった!! 色々と想像が駆け巡ります。

神奈

子供っぽいところが可愛い、SUMMER編のヒロインにして物語の最重要人物。SUMMER編前半は比較的ほのぼのに進んでいくんですが、ご飯に対する神奈の言動や、偉そうにしてもどこか抜けている神奈は素直に可愛いです。
ある程度SUMMER編が悲劇で終わることがわかっていたので、いつ緊迫した場面になるかどきどきしながら見ていました。どうかこのまま逃げ切って、3人で暮らすと言う展開にならないかとどれだけ願ったか・・・。母親との再会と別離のシーンはゲーム中でも屈指の感動ポイントだと思います。このゲームは泣き所が多すぎてホント困ります。

裏葉

神奈のお付の人。自分の中では裏葉は超一流の忍ということになっています。神奈と接するときの優しさ、そして悲劇の後、それを乗り越えた強さとを兼ね備えている素晴らしい人です。かっこいい女性は大好きです。

主人公 国崎往人 10

最高です!!! この男がいなかったら、日常会話の楽しみが9割は減ることは間違いないでしょう。
普段はボケてばかりですが、決める時は決めます。と言うより決める時しか決められません。特にAIR編の中盤の山場(前半の最後)での、往人の頑張りは感動。観鈴のために全てをなげうつその姿はまさに男を感じます。
こんな男になりたいような、なりたくないような・・・・・・とにかくかっこいいぜ往人。憧れるね!!!
往人ほどギャルゲーの主人公として全てにおいて完璧なキャラはいないと思われます。大好きです。
絵 7

なかなかクセがあるので好みが分かれると思います。KANONの時と比べると明らかにレベルアップしていますね。キャラの立ち絵の不自然さが減りました。あと、背景のレベルはすさまじく高いです。夏の雰囲気が良く出ています。

音楽 10

名曲ぞろいです。中でもBGMの「夏影」、ボーカル曲の「鳥の詩」はギャルゲー界の中でもトップに君臨する音楽だと思われます。「鳥の詩」なんて聞いているだけで、切なくなってきます。まあ、いまさら言うまでもないと思われますが・・・。「夏影」は普通の場面のBGMなんですが、ゲームをやればやるほど聞いているだけで泣けてくる味のある曲です。
その他、AIR編の最後のほうに流れる「青空」も破壊力抜群、涙腺を刺激しまくり、どの曲もすばらしいです。

総合 93

色々と思い入れが強すぎてうまく文章に出来ませんでした。

自分にとって、ギャルゲーの原点に当たるゲーム。シナリオが難解で理解するのが難しいかもしれませんが、よくわからなくても心にくるものがあります。決してハッピーな終わりではないけれど、家族を思う気持ちの強さに心を打たれます。シナリオ、キャラ、音楽全てにおいて高レベルな作品です。欠点と言えば、悲しすぎて再プレイがしづらいことぐらいです。

記念すべき殿堂入り第1号
「最後には幸せな記憶を・・・」



コメント求む!!! 戻る