Steins;Gate


これが運命石の扉の選択か…!



総合 シナリオ キャラ 音楽 エロ 主人公 ゲーム性 NO.1キャラ
96 10 9 8 10 10 岡部倫太郎

シナリオ 10

「ニトロプラス」+「5pb.Games」の妄想科学ADVの第2弾。あちらこちらでADV至上最高クラスの神作と言われて気になっていたので、XBOX360ごと購入。結論から言うとXBOX360ごと買ってでもプレイしてよかったと思えるゲームでした。ネタばれしないで語るのが非常に難しいのと(公式HPはネタばれの宝庫すぎですけど…)、未プレイの人にネタばれをしたくないっていう気持ちがあるんで概要とかはあまり話さないで、自分を感じたことを素直に語ろうと思います。

シナリオはほぼ一本道の章構成。1章から10章まであり、TRUEENDの条件を満たすとさらに最終章にたどり着くことができます。各キャラのルートは個別のルートっていうよりは、TRUEENDまでの道の中で脇にずれるっていう感じですね。

名作どころか歴代のAVGでも屈指の出来と言われていたので、最初はそんなにすごいのかなぁとどこか半信半疑だったんですが、プレイ開始後みるみる引き込まれましたね。内容はタイムリープものなのですが、奇跡とか不思議な力とか使わずに、全て空想科学で理論的?に実験を繰り返してタイムリープを行う様子がいい感じです。そして、中盤以降の怒涛の展開には何度も笑い、何度も驚愕し、何度も号泣しました。特にTrueENDへ続く10章の終りはガチで大号泣してましたし、その後の最終章への突入はマジで震えが止まらないぐらいに興奮しましたよ。あの演出は神過ぎます。

日常会話は主人公筆頭にラボメン達の織りなす厨二病会話が合わない人にはきついかもしれませんが、自分は非常に楽しめました。特にヒロインの一人であるクリスの隠れ厨二病っぷりにはニヤニヤさせられましたねぇ。そして中盤以降の息をつく暇がないくらいの怒涛の展開はゲームをやめるタイミングが無くなります。終盤にかけて張り巡らされた伏線が少しずつ回収されていく様子も見事。そして最終章に全てが収束される様子は素晴らしいとしか言いようがありません。何度も絶望に落とされて、ようやく終わったと思いきやさらなる絶望へ・・・。でもだからこそそれらを乗り越えて大復活を遂げた鳳凰院狂真のカッコよさが目立ちますし、エピローグが終わった後の胸に残る充実感が半端ないです。
キャラ 9

キャラに関してもネタばれなしでは語れないですし、未プレイ時には敵か味方かわからない感じの方が楽しめると思うんで深くは語りませんが、男も含めてどのキャラも個性的に魅力的なキャラばかりです。ラボメンの雰囲気がすごく良いです。

牧瀬紅莉栖

メインヒロイン。頭の良い知的ヒロインですが、好奇心旺盛で、冷静な判断をする反面主人公にからかわれてのっちゃったりと年相応な女の子らしい反応を見せることもあります。実は主人公並の@ちゃんねらーで、日常会話の中で無意識に@ちゃん語が出てくる様子にはニヤニヤしてみてました。メールのやり取りが可愛くて面白いです。

椎名まゆり

最初はただのアホの娘かと思いきや、いや実際アホな娘なことは1mmも否定はできないんですが、それゆえにラボメンの癒しの存在になっています。中盤以降愛しさと同時に能天気っぷりに見ていてイラっとさせられたこともありましたが、TrueEND前の10章で大号泣させられました。何も考えていないように見えて・・・いやホントもう泣きそうです。

漆原るか

男の娘。容姿とか性格とかこのゲームの中で一番女の子っぽい性格かもしれません。男ですけど。出番と存在感は正直全キャラの中でも一番低い気がしますが、個別エンドが切なすぎるのは印象に残りまくっています。

フェイリス・ニャンニャン

メイド喫茶でメイドをやる女の子。主人公ですら引くくらいの厨二会話を繰り広げられます。「ニャン」が可愛い。シナリオもラブ成分多めで、女の子らしい可愛い様子をたくさん見せてもらいました。普通に萌えます。

阿万音鈴羽

バイト戦士。クリスとまゆりの2大ヒロイン以外の中では一番好きです。元気ハツラツの活発娘の裏には・・・。続きはゲームでお楽しみくださいっていう感じ。とりあえず愛しい。OPムービーでのネタばれっぷりには自重しろと言いたい気分。

桐生萌都

メガネの知的美人という雰囲気ですが、メールでしか会話できないという変人です。実際に会った時の態度とメールの時のテンションの違いっぷりがすさまじいです。シャイニングフィンガーの名前は伊達じゃない。

ダル

頼れるスーパーハカー。そのスーパーハカーぶりが半端じゃありません。そんじょそこらのスーパーハカーではないですね。性格は典型的なオタクっていう感じで、PCいじりとメイド喫茶に行くのが日課になっています。ポジション的には主人公の右腕ですね。日常会話も楽しいですし、ギャグでもシリアスでも色々と頼りになるやつです。
主人公 岡部倫太郎 10

最初は厨二病全開尊大で偉そうな発言ばかり、自分で狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院狂真とか名乗っちゃういわゆるイタイやつなんですが、シナリオが進んでいくうちにどんどん成長し、最終的にはめちゃくちゃかっこよくなっていきます。へタレているところもありますが、仲間思いで仲間の為に傷ついて、傷つきまくっても懸命に事を成そうとする姿が最高にかっこいいです。割り切れない非情になりきれない人間臭いところもいい味出していますね。序盤の厨二病全開な会話はあれはあれで笑えますし、中盤の悲痛な叫びには何度も震えさせられましたし、終盤は何度も泣かされましたね。中盤以降厨二病の名前の鳳凰院狂真を名乗る余裕がないくらいに追い詰められ、一度は鳳凰院狂真という存在が死んでからのTRUEENDでの大復活には興奮しすぎて変になりそうでした。「これが運命石の扉の選択か…!」
絵 8

最初は違和感バリバリでしたが、割とすぐになれました。個性の塊みたいな絵ですね。立ち絵は普通、イベント絵は質に結構バラツキがあります。背景はかなりいい感じですね。ただまあ最終的にはこの絵以外はあり得ないっていう気分にはさせられましたね。あと忘れてはいけないのが演出面の強さ。携帯電話を使うっていう選択肢の発想や、主人公が涙を出すシーンで、画面の絵もぼやけて表示する演出とか単純だけどすげーと思いましね。
音楽 10

BGM、歌、声、どれをとってもかなりレベルが高いです。BGMはシーンに合った曲ばかりで、曲自体は強烈に印象に残るというわけでは無いんですが、使い方がかなりうまいです。特に無音→緊張感満載の曲のコンボは普通にビビります。歌は曲数多めで、その中でもやはりOP曲の「スカイクラッドの観測者」が特に印象に残ってます。テンポの良い力強い曲でありながら、悲壮感があるというゲームに合った歌です。最終章に流れた時には鳥肌立ちました。そして声ですが、これがすさまじい。何度も言いますが、主人公の声優さんの熱演っぷりが半端ないです。
総合 96

超神作。魅力的なキャラに、綿密になられたシナリオ、そしてクリア後の充実感と興奮と切なさと感動とその他色々な気持ちが詰まりまくった、胸の奥から湧き出るなんとも言えない感じはそうそう味わうことができないと思います。



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